Amazonサジェストの調べ方3つと、集めた語を商品名・検索キーワードへ振り分ける手順を元Amazon出身者が解説。
「サジェストを調べたが、候補が多すぎて商品名に入れる語を選べない……」
「商品名を書き換えて検索順位が落ちるのが怖い……」
元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、Amazonサジェストの調べ方と商品ページへの反映手順を解説します。サジェストは買い手が実際に入力した言葉の候補リストですが、並び順から検索数の多さは読み取れません。そこで集めた語は、関連性・検索頻度ランキング・注文実績の3段で絞ってから使います。本記事は、3つの調べ方と、集めた語を商品ページと広告へ振り分ける手順を整理した実践ガイドです。読み終えるころには、今の商品名を壊さずに、順位を落としにくい形で入口の語を増やす手順が決まっているはずです。
この記事のまとめ
- Amazonサジェストは、検索窓に語を入れると出る検索候補です。出品者が候補を登録・削除する機能はありません。
- 調べ方は検索窓・無料ツール・有料ツールの3つ。シークレットモードで履歴の影響を避けて集めます。
- 並び順から検索数は読み取れません。関連性→検索頻度ランキング(ブランド分析で見られる検索の多さの順位)→注文実績の3段で絞ります。
- 商品名・商品のハイライト(商品名の下に出る125文字の補足欄)・検索キーワード(検索に使われる語を登録する入力欄)・広告の4か所に振り分け、商品名は末尾に足す程度にとどめます。
解説動画「Amazon SEOで絶対にやってはいけないTOP3」も公開しています。
※ 記事の内容とあわせて確認してみてください。
Amazonサジェストとは?検索候補が出る仕組みとGoogleサジェストとの違い
Amazonサジェストとは、検索窓に語を入れると表示される検索候補のことです。
買い手が実際に入力している言葉の組み合わせが分かります。だから商品名や検索キーワードの候補出しに使えます。まずは何が分かって何が分からないかを、仕組みの側から整理します。
出品者はAmazonサジェストを編集できず、並び順から検索数は読めない
出品者側に、候補を登録・編集・削除する機能はありません。
「サジェストに登録する」という作業は存在しないと考えてください。出品者が触れるのは、商品名と検索キーワードの側だけです。
同じ語を入れても、端末やログイン状態で候補が変わることがあります。並び順も、検索数が多い順と読まないでください。この点は後半の優先順位の決め方に直結します。
GoogleサジェストとAmazonサジェストの違いは「買う直前の言葉」が出るかどうか
Googleは調べもの全般、Amazonは商品を探す検索です。
そのためAmazonの候補は、種類・仕様・用途の語が中心になります。「水筒 1リットル」「水筒 子供 夏」のような、買う直前の絞り込みが並びます。Google側は「水筒 洗い方」のように、買う前後の調べものが混ざります。
使い分けはこう考えてください。Google側で出る悩みや比較の語は、商品ページの説明や商品紹介コンテンツ(A+)の論点に回します。Amazon側の語は、商品名と検索キーワードに使います。
出品者がAmazonサジェストを使う目的は、検索に拾われる入口の語を増やすこと
目的は「その語で検索されたときに、自社商品が候補に入る状態」を作ることです。
ただし語を入れれば上位に出る、という話ではありません。支援現場での実感として、検索順位に最も効くのは直近の販売個数です。しかもその販売個数は親ASIN単位で積み上がっていると感じています。
つまりサジェストの語は、入口を広げるための打ち手です。入口を広げ、そのうえで購入率(ユニットセッション率)と販売個数を積む順番で考えてください。入口を広げるには、まず候補を漏れなく集めるところからです。
Amazonサジェストキーワードの調べ方3つ(検索窓・無料ツール・有料ツール)
調べ方は検索窓・無料ツール・有料ツールの3つです。
この3つで語を集め、このあと3段で絞り、最後に4か所へ振り分けます。3・3・4と数がそろわないのは、集める・絞る・入れるで軸が違うからです。まず3つの違いを表で押さえます。
| Amazonサジェストの調べ方 | 費用 | 分かること | 分からないこと | 使いどころ |
|---|---|---|---|---|
| 1. 検索窓で拾う | 無料 | 実際に表示される候補の顔ぶれ | 検索数、注文実績 | 主力商品を数点だけ確認するとき |
| 2. 無料ツールで一括取得 | 無料(機能により有料) | 候補をまとめて一覧化 | 検索数、注文実績 | 商品数が多く手作業が追いつかないとき |
| 3. 有料ツールで推定値まで見る | 有料(各社公式サイトで確認) | 候補に加えて検索数の推定値 | Amazon公式の確定した検索数 | 語の優先順位まで一気に決めたいとき |
使い分けの結論はこうです。まず検索窓で候補の顔ぶれをつかみ、商品数が多ければ無料ツールでまとめ、検索数まで見たいときに有料ツールを足す。いきなり有料ツールから入る必要はありません。
調べ方1 検索窓で候補を拾う(シークレットモードで履歴の影響を避ける)
メインの語を入れ、そのうしろにスペースと1文字を足しながら候補を書き出します。
「あ」から「わ」までの五十音と、アルファベットを順に足していきます。数字を足すと容量やサイズの語も拾えます。PCとスマートフォンの両方で見ておくと、取りこぼしが減ります。
このとき必ずシークレットモード(ログアウト状態)で確認しましょう。自分のアカウントのまま見ると、過去の検索履歴で候補が偏り、買い手の声だと誤読する原因になります。
私たちも、順位計測ツールの数値が良すぎるときは、シークレットモードで実検索して目視確認しています。同じ考え方がサジェストにも当てはまります。
調べ方2 無料ツールで候補を一括取得し、掛け合わせをまとめて集める
商品数が多いときは、手作業ではなく一括取得に切り替えます。
代表的なのは、ラッコキーワードのAmazonサジェスト取得です。1語を入れるだけで、掛け合わせの候補をまとめて一覧にできます。無料で使える範囲や取得件数は変わるため、利用前にツールの公式サイトで確認してください。
注意したいのは、一括取得しても検索数までは分からないことです。出力された並び順を検索数の順位と読み替えないでください。数の確かめ方は、このあとの優先順位の章で扱います。
調べ方3 有料ツールで検索数の推定まで見る(実際に使う3つの使い分け)
私たちが有料で実際に使っているのは、ラッコキーワード・セラースプライト・Nintの3つです。
どれも良いツールですが、Nintは市場調査にしか使えないため、人によっては不要です。サジェストの語を探して検索数の推定まで見る用途なら、前の2つで足ります。セラースプライトはすぐ導入してよいと考えています。
料金プランは改定されるため、金額は各ツールの公式サイトで確認してください。セラースプライトは割引コード「AI4784」で30%OFFになります。
※ 上記のセラースプライトのリンクはアフィリエイトリンクです。
集めたサジェストキーワードの優先順位の決め方(関連性・検索頻度ランキング・注文実績の3段)

3段のふるいには、それぞれ見る数字があります。
各段では「残す語」と「落ちた語の行き先」をセットで決めます。落ちた語をすべて捨てるわけではありません。行き先を決めておくと、あとの振り分けで迷わなくなります。
自社の語リストを横に置き、どの段で落ちたかを書き込みながら使ってください。
段1 関連性で、自社商品に当てはまらない語を外す
サジェストの語は、大きく3種類に分かれます。
- 商品の種類・仕様の語(例:「水筒 1リットル」「水筒 ステンレス」)
- 用途・悩み・季節の語(例:「水筒 子供 夏」「水筒 保冷」)
- ブランド名の語(自社ブランド名と競合ブランド名)
判定はシンプルです。自社商品で答えられる語だけを残します。1リットルの商品を売っているのに「水筒 300ml」を残しても、買い手の期待には応えられません。当てはまらない語は、商品ページのどこにも入れないでください。
競合ブランド名の語は、商品ページに入れないでください。検索の入口としては魅力的に見えても、買い手の期待と商品が一致しないためです。なお検索キーワード欄は、自社・他社を問わずブランド名を入れること自体が禁止です(次章で扱います)。
段2 検索頻度ランキングで確かめる(サジェストの並び順では検索数が分からない)
サジェストで分かるのは、どんな組み合わせで入力されているかまでです。
検索の多さは、別の数字で確かめます。使うのはブランド分析の「Amazon検索用語レポート」で見られる検索頻度ランキングです。私たちが商品名を改善するときのメインツールにしている画面でもあります。
読み方は、公式の基準ではなく現場での感覚的な目安として次のように置いています。
- 3桁台(〜999位):超ビッグワード
- 4桁台:ビッグワード
- 5桁台:ミドルキーワード
商品によりますが、この5桁台くらいまでの語は商品名にきちんと入れたいと考えています。
ブランド分析は、ブランド登録を済ませただけでは使えません。そのブランドの担当者本人だとAmazonに認められた出品者が使える機能です。使えない場合は、有料ツールの推定検索数で代用します。この段で検索数が少ないと分かった語は、商品名ではなく検索キーワード側に回しましょう。
※ ブランド分析の画面の使い方はAmazonブランド分析とは?6レポートの読み方と使える権限の条件もどうぞ。
段3 注文実績で、広告の検索用語レポートに出た語を優先する
最後に「その語で実際に注文が出たか」を見ます。
オートターゲティングをおおむね1〜2週間回すと、注文につながった検索語句が検索用語レポートに並びます。そこから1〜2ヶ月かけて、効率の良い語をマニュアルターゲティングへ切り出していきます。
判定はこうです。サジェストに出て、かつ注文実績もある語が最優先です。サジェストに出るが注文がゼロの語は、いったん保留にします。保留した語の置き場所は、このあとの検索キーワードです。
集めた語のどれから手を付けるかで止まっていませんか。
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サジェストキーワードを商品ページに反映する方法(商品名・ハイライト・検索キーワード)
3段を通った語は、商品名・商品のハイライト・検索キーワード・広告の4か所に振り分けます。
段1で分けた語の種類と、段3で保留にした語ごとに入れ先が決まります。まず対応表で全体像を押さえてください。
| Amazonサジェストの語の種類 | 商品名 | 商品のハイライト | 検索キーワード | 広告 |
|---|---|---|---|---|
| 商品の種類・仕様の語 | ◎ 最優先で入れる | ○ 入り切らない分 | ○ 残りを1回ずつ | ◎ 完全一致で出稿 |
| 用途・悩み・季節の語 | △ 末尾に足す程度 | ◎ 特徴として入れる | ◎ 主な置き場所 | ○ 季節に合わせて |
| 自社ブランド名の語 | ◎ 先頭に置く | - | × 入れない(禁止) | ○ 指名検索の防衛 |
| 注文実績がなく保留した語 | × | × | ◎ ここに入れる | △ 検証時のみ |
なお、画像に載せるコピーは振り分け先に含めません。理由はこの章の終わりで説明します。
商品名とハイライトの使い分け(重要な語は商品名側に残し、75文字に収める)
2026年7月27日から、メディアを除く全カテゴリーで商品名はスペース込み75文字以下になりました。
75文字を超える商品名は、段階的にAIの推奨内容へ更新されます(セラーフォーラムの公式告知)。ブランド所有者は更新前の14日間、「出品情報の変更内容を確認する」で確認・修正・承認できます。
私たちが最も警戒しているのは、順位そのものより、入れたつもりの語が消えることです。次の3点で備えましょう。
- 書き換えを待たず、重要な語を残して自分で75文字以内に縮める
- 残す語は段2の検索頻度ランキングで選び、入り切らない語は商品のハイライトへ移す
- ブランド所有者は14日間のうちに、重要な語がAIの推奨内容に残っているかを目視で確かめる
縮める作業も商品名の変更なので、次の「反映の量」の目安に沿って進めてください。
※ ハイライトへ移す語の決め方はAmazonの商品のハイライトとは?75文字制限で商品名から何を移すかもどうぞ。
※ 商品名の組み立て方はAmazon商品名の付け方|基本構成と禁止ワード、カテゴリー別ルールもどうぞ。
反映の量(商品名は末尾に足す程度にとどめる)

商品名の大幅な変更は、検索順位を大きく下げやすい変更です。
解説動画でもお話ししている目安は、次のとおりです。
- 月商100万円程度の商品に大幅な変更を加えると、1ヶ月ほど月商70万〜80万円程度まで落ちる
- 狙っていたビッグワードの順位は1位から2〜3位程度まで下がり、1ヶ月ほどかけて戻る
- 1日に3回も4回も変更して、検索から飛ばされた事例もある
いずれも支援現場での実感値で、業界統計ではありません。
一方で、現在の商品名の一番うしろに単語を足す程度なら、順位は悪化しにくいのが実感です。サジェストで見つけた語も、この末尾追加から試してください。微修正したいときも、1〜2単語を消すレベルにとどめましょう。
商品名を触る前に、自分の変更が図のどちら側かを確認してから作業してください。
季節の語を入れる時期(ピークのおおむね1週間前までに終える)

母の日や父の日のように、需要期がはっきりしている商品は時期が効きます。検索数が上がり始めるおおむね1ヶ月前から、商品名の末尾に季節の語を足しましょう。
遅くともピークのおおむね1週間前には反映を終えておきましょう。変更から順位に反映されるまで1週間程度のラグを見込むためです。確証のある数値ではなく、安全側に倒した参考レベルの目安です。
反映したあとは、順位の上昇を確認してから広告の入札を後追いで強めましょう。
検索キーワードに、商品名へ入らなかった語を重複させずに入れる
検索キーワードには、商品名とハイライトに入り切らなかった語を入れます。
公式のルールで、先に押さえたいのは次の3点です(検索キーワードの効果的な使用)。
- 長さは500バイト未満(ファッションカテゴリーは250バイト未満)。日本語は1文字3〜4バイトで、スペースと句読点は数えない
- 同じ語句を繰り返さない。違う語を1回ずつ入れるほうが枠を使い切れる
- ブランド名は入れない。自社・他社を問わず禁止されている
上限を超えると、その商品の検索キーワードは検索の対象になりません。保存前にバイト数を必ず確かめましょう。
そして、注文実績がなく保留にした語の置き場所がここです。商品名に入れるほどの確証はないが、検索の入口としては残しておきたい語を格納します。あとで注文が出れば、商品名側へ昇格させれば済みます。
画像のコピーは、サジェストの語ではなくレビューの言葉で書く
画像に載せるコピーの選定に、検索用語のデータは使っていません。
画像のコピーは、レビューを分析してカスタマーベネフィットを拾う作り方をしています。アテンションシールを入れる場合も、実際の荷姿と合っていることが大前提です。
理由は役割が違うからです。検索に拾われるための語と、買う決め手になる言葉は別物です。サジェストの語を画像に並べても、買う決め手にはなりにくいのです。広告での使い方は次に整理します。
今の商品名に、取りこぼしている語はありませんか。
LINK株式会社では、商品名・ハイライト・検索キーワードを並べ、75文字の枠でどの語を残すかを整理しています。無料相談では、残す語と落とす語の考え方から一緒に整理します。
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サジェストキーワードを広告に使う方法(完全一致で入れて季節で付け替える)
ここでは、サジェストで見つけた語を広告に入れるときの注意に絞ります。
気をつける点は2つです。入れ方(マッチタイプ)と、季節による付け替えです。
サジェストの語は完全一致で入れる(部分一致は想定外の掛け合わせに広がる)
サジェストで見つけた掛け合わせは、完全一致で意図を固定します。
たとえば「靴 夏物」を部分一致で設定すると、「靴 冬物」など別の掛け合わせにも配信されます。1語に出稿しているつもりが、100語・200語に出稿している状態になります。完全一致なら、同じ語を同じ順序で含む検索(複数形を含む)に絞られます。
そのうえで、検索用語レポートを週1回チェックし、購入につながらない語を除外していきます。
※ 除外の選び方はAmazon広告の除外キーワードとは?広告費を削る選び方と設定手順、除外してはいけない語句もどうぞ。
季節で入れ替わる語は月次で見て、上がった語へ広告を付け替える
同じ商品でも、刺さる入口の語は季節で入れ替わります。
サングラスや季節家電のように、日照や気温が購買のきっかけになる商材ほど顕著です。下がっていく語を守るより、上がっていく語へ入札を付け替えましょう。
サジェストの顔ぶれも同じように季節で変わります。だから調べ方1から3は、一度やって終わりにせず月1回やり直す運用にしてください。
※ 付け替え方はAmazon広告のキーワードの選び方|探し方5つと、関連性・採算・検索ボリュームで決める優先順位もどうぞ。
広告の語が、商品ページの語とずれていませんか。
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自社ブランド名に不適切なサジェストが出たときの対処3つ(削除できない前提)

自社ブランド名の横に不本意な語が出ても、出品者が消す機能はありません。
削除できない前提で取れる手は3つです。報告する、原因を確かめる、頼ってはいけないものを避ける、の順に見ていきます。
手1 Amazonに報告する(出品者は削除できず、結果は保証されない)
セラーセントラルからテクニカルサポートに相談することはできます。
どの語が、どの検索で、どのように表示されるかを具体的に添えて相談しましょう。ただし候補が削除される保証はありません。報告は「打てる手の1つ」であって解決策ではない、と考えておいてください。
手2 候補が出る原因を確かめる(レビューと商品の実態を先に見る)
報告と並行して、その語が入力される理由を探します。
「壊れる」「におい」といった語が出ているなら、まずレビューを読み直してください。同じ不満が並んでいれば、買い手はその語で検索して確かめています。商品そのもの、同梱物、商品ページの説明のどこに原因があるかを切り分けます。
候補は買い手の入力の積み重ねです。入力の中身が変われば、候補も変わりえます。時間はかかりますが、実態を直すことが遠回りに見えて確実な手です。
手3 人為的に表示させる・消すサービスに頼らない(規約違反になりうる)
検索回数を人為的に増やして候補を操作する手法は、避けてください。
Amazonの出品者行動規範は、検索結果や売上順位を操作しようとする行為を禁じています。出品者の禁止活動および行為も、ボットによる閲覧やクリックへの支払いなど、閲覧を人為的に作る行為を禁止しています。
候補を出す側も消す側も、検索行動を人為的に作る点では同じです。この禁止事項に触れるおそれがあり、アカウントを危険にさらしてまで取る手ではありません。ここまでの手順を踏まえ、よくある失敗を整理します。
Amazonサジェスト活用でよくある失敗4つと対策
失敗の多くは、3段の絞り込みか振り分けのどちらかを飛ばしたときに起きます。
4つの失敗を、それぞれ対策とセットで並べます。
失敗1 サジェストの語を詰め込んで商品名を大きく書き換える
集めた語を全部入れようとして、商品名を一から組み直してしまうパターンです。ブランド名以降を全面的に書き換える、語順を入れ替えるといった変更は、順位の下落に直結します。
対策は、末尾に足す程度にとどめることです。下がり方の目安は「反映の量」で紹介したとおりです。重要な語だけを商品名に残し、残りは検索キーワードへ回します。中長期では商品名の最適化は重要なので、変更の利益が一時的な下落を上回るかを天秤にかけて決めてください。
失敗2 自社商品に当てはまらない語を入れて購入率を下げる
流入を増やしたい一心で、商品と合わない語まで入れてしまうパターンです。クリックは増えても購入に至らないため、購入率が下がります。
対策は、段1の関連性で確実に外すことです。購入率は広告効率にそのまま効きます。同じ広告費でも、購入率が2倍になれば売上も2倍です。逆に、当てはまらない語で購入率が落ちれば、広告を触らないまま効率だけが悪化します。
※ 広告の成果が伸びないときの切り分けはAmazon広告が効果ないときの原因は4段階で切り分けるもどうぞ。
失敗3 自分の検索履歴で偏った候補を、買い手の声だと思い込む
自社商品を何度も検索している担当者の画面は、一般の買い手の画面と同じとは限りません。そのまま資料にすると、実態とずれた語で商品名を組むことになります。
対策は、調べ方1のとおりシークレットモードで拾い直し、段2の検索頻度ランキングで裏を取ることです。目視と数字の両方が一致した語だけを、商品名の候補に上げてください。
失敗4 サジェストの語に合わせて登録カテゴリーを変える
「この語で上位に出ているのは別カテゴリーの商品だから」と、登録カテゴリーを変えてしまうパターンです。これは順位への影響がとくに大きい変更です。
カテゴリーを変更した結果、狙っていた語がずっと検索対象外になった例が2021年ごろにあります。他の語では表示されるのに、変更前のカテゴリー名にあたる語だけが外れたままでした。テクニカルサポートに問い合わせても戻りませんでした。現在の挙動は変わっている可能性があります。
対策は、カテゴリーを原則変えないことです。サジェストで見つけた語は、商品名と検索キーワードで受けます。カテゴリーは商品登録の初回に決め切るもの、と考えてください。
※ 検索順位の決まり方はAmazon SEO対策とは?検索順位を上げる仕組みと商品名75文字への対応もどうぞ。
サジェスト対策を運用代行に任せるときの確認ポイント
確認すべきは、契約前に確かめられることだけです。
レポートの中身と、誰が実務を担うかの2点に絞ると判断しやすくなります。
レポートで順位と売上を分けて報告しているかを確認する
検索順位と販売個数は、連動しますが同じものではありません。
サジェストの語を入れた効果は、まず順位に出て、販売個数には時間差で出ます。商談では、どの語の順位が動いたかと売上の話を、レポートで分けて説明しているかを聞きましょう。
※ レポートの型はAmazon KPIとは?売上を分解する指標一覧と、目標値の決め方・週次の管理手順もどうぞ。
誰が語を選び、誰が商品ページを直すのかを確認する(担当者・編集権限)
営業担当と実務担当が別人というのは、非常によくあるパターンです。
発注前には、次の2点を聞いてください。ここを質問して濁されたら要注意です。
- サジェストの語を実際に選ぶのは誰で、どんな経歴か
- 商品名や検索キーワードを直すカタログの編集権限が、どこにあるか
編集権限は見落とされがちです。相乗り出品の構成では、商品ページの主要素を変更できません。語を選べても直せなければ、サジェスト対策は前に進みません。
今の運用で、サジェストの語はどこまで反映されていますか。
LINK株式会社では、商品ページの語と広告の語を突き合わせ、取りこぼしと重複を洗い出します。売上向上実績100社以上(※お客様実績に基づく参考値)の現場で使っている見方です。無料相談では、確認の進め方から一緒に整理します。
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Amazonサジェストのよくある質問
- Amazonサジェストは出品者が登録・設定できますか?
出品者がサジェストの候補を登録・設定する機能はありません。
出品者が登録できるのは、商品名・商品のハイライト・検索キーワードといった自社側の情報です。サジェストは、その結果として買い手がどう検索しているかを見る材料と考えてください。
- サジェストの並び順は検索数の多い順ですか?
並び順から検索数の多さは読み取れません。
検索の多さを確かめたいときは、ブランド分析の「Amazon検索用語レポート」で検索頻度ランキングを見てください。ブランド分析を使えない場合は、有料ツールの推定検索数で代用します。
- 自社の商品名やブランド名をサジェストに出すことはできますか?
出品者が直接出す方法はありません。
検索回数を人為的に増やして候補を出させる手法は、出品者行動規範が禁じる検索結果の操作に触れるおそれがあります。指名検索を増やしたい場合は、広告やブランドの認知施策など、規約の範囲内の手段で進めてください。
- Amazonサジェストは削除できますか?
出品者側に削除の機能はありません。
できるのは、セラーセントラルのテクニカルサポートに具体的な表示を添えて相談することです。並行して、その語が入力される原因をレビューや商品の実態から探しましょう。報告しても削除される保証はない点は、あらかじめ織り込んでおいてください。
- サジェストの語は商品名と検索キーワードのどちらに入れますか?
検索頻度ランキングが高く、注文実績もある重要な語を商品名に入れます。
商品名は2026年7月27日からスペース込み75文字以下です。入り切らない語は商品のハイライトへ、それでも残る語は検索キーワードへ回します。検索キーワードは500バイト未満で、同じ語の繰り返しとブランド名は入れられません。
- サジェストキーワードを調べる無料ツールはありますか?
ラッコキーワードのAmazonサジェスト取得が代表的です。
掛け合わせの候補を一括で取得できますが、検索数までは分かりません。無料で使える範囲や取得件数は変更されるため、利用前にツールの公式サイトで確認してください。
- サジェストを見て商品名を変えると順位は下がりますか?
大幅に書き換えると下がりやすく、末尾に足す程度なら悪化しにくいというのが現場の実感です。
下がり方の目安は、本文の「反映の量」で紹介しています。まずは末尾への追加から試してください。
- サジェストはどのくらいの頻度で調べ直せばよいですか?
月1回を基本に、季節商材は需要期の前に追加で見直してください。
入口になる語は季節で入れ替わります。季節の語は、検索数が上がり始めるおおむね1ヶ月前から商品名の末尾に足します。遅くともピークの1週間前には終えておくと安全です。
Amazonサジェストは3段で絞り、商品名は小さく変える(まとめ)
Amazonサジェストは、買い手が実際に入力した言葉の候補リストです。出品者は候補を編集できず、並び順から検索数も読めません。だから検索窓・無料ツール・有料ツールで集め、関連性・検索頻度ランキング・注文実績の3段で絞ります。そのうえで、商品名・ハイライト・検索キーワード・広告に振り分けます。
次の一歩は小さくて構いません。主力商品を1つ選び、シークレットモードで拾ったサジェストと検索頻度ランキングを並べてみましょう。商品名は末尾に足す程度にとどめ、入り切らない語は検索キーワードへ回してください。
サジェストの語を商品ページと広告に落とし込みたい方へ
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- 参照した一次情報・公式情報
- 記事監修
- 公開日: 2026年9月28日 / 最終更新日: 2026年9月28日
- 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
- 本記事はAmazon公式ヘルプおよびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。
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