MENU
  • ホーム
  • コラム
  • D2C実行支援
  • Amazon支援
  • 楽天市場支援
  • お問い合わせ
Amazonを中心としたEC事業の支援を通して、 お客様の事業成長に本気で伴走します。
LINK株式会社
  • ホーム
  • コラム
  • D2C実行支援
  • Amazon支援
  • 楽天市場支援
  • お問い合わせ
LINK株式会社
  • ホーム
  • コラム
  • D2C実行支援
  • Amazon支援
  • 楽天市場支援
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. コラム一覧
  3. ネットショップ開業でよくある失敗と回避策|6系統で解説・開業前チェックリスト付き【2026年最新版・元Amazon出身者監修】

ネットショップ開業でよくある失敗と回避策|6系統で解説・開業前チェックリスト付き【2026年最新版・元Amazon出身者監修】

2026 7/19
2026年7月17日 2026年7月19日

ネットショップ開業でよくある失敗を「集客・商品リサーチ・価格採算・在庫・広告費・運営体制」の6系統で解説。廃業率データの正しい読み方、失敗が起きる条件と回避策、開業前後のチェックリストまで、元Amazon出身者が支援100社の現場知見で整理します。

「開業したのに、まったく注文が入らない……」
「売上は立っているのに、手元に利益がまるで残らない……」

元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、ネットショップ開業でよくある失敗とその回避策を解説します。これまで100社以上の現場を見てきましたが、開業の失敗は才能やセンスの問題ではなく、開業前につぶせたはずの「設計の抜け」で起きることがほとんどです。結論を先に言うと、ネットショップ開業の失敗は「集客を設計していない・採算を計算していない・在庫と広告費のコスト管理がない」の3つにほぼ集約され、いずれも開業前後のチェックで防げます。本記事では失敗を6系統に整理し、どんな条件で起きるのか、どう回避するのかを、開業前チェックリストまで含めて実務ベースで示します。

「開業したものの、この進め方で合っているのか不安」という方へ。

LINK株式会社では、これから開業する事業者・すでに開業して伸び悩む事業者の双方に、以下を横断して確認します。

  • 集客チャネルと商品ページ(CVR)の設計が噛み合っているか
  • 原価・手数料・広告費まで積んで利益が残る採算になっているか
  • 在庫と広告費のコスト管理で赤字を垂れ流していないか

支援企業100社以上、売上平均上昇率420%以上の知見で、つまずきの原因を整理します。

【無料】開業・立て直しの相談をする

この記事はこんな方におすすめ
  • これからネットショップを開業する予定で、先に失敗パターンを潰しておきたい方
  • 開業したものの「注文が入らない」「利益が残らない」で立て直したい法人EC担当者・経営者
  • モール型と自社EC、内製と外注のどちらで進めるべきか迷っている方
目次

ネットショップ開業は本当に「9割失敗」する?廃業率データの正しい読み方

まず不安をあおる数字から解きほぐします。「ネットショップは1年で3割、10年で95%が廃業する」という数字に、公式な一次統計は存在しません。出どころが示されないまま広まっている表現なので、そのまま鵜呑みにする必要はありません。ただし「開業して数年で市場から退出する事業者が近年急増している」のは、公的なデータで裏づけられる事実です。まずは正しいデータの読み方から押さえておきましょう。

「1年で3割・10年で95%廃業」の出どころと、その落とし穴

「10年で95%廃業」という数字には、ネットショップを対象にした公式統計の裏づけがありません。にもかかわらず多くの記事が出典なしで断定しているため、まずここを疑うことが失敗回避の第一歩になります。

参考になる一次データはあります。中小企業庁『中小企業白書(2017年版)』が示す企業生存率は、起業から1年後95.3%、5年後81.7%。5社に1社が5年以内に姿を消す計算です(出典:中小企業庁 中小企業白書2017年版)。ただしこれはネットショップ限定ではない一般企業のデータである点に注意してください。ネットショップだけを取り出せば、生存のハードルはこれより高くなると考えるのが自然です。

より実態に近いのが、東京商工リサーチの調査です。ネット通販を含む「無店舗小売業」の倒産は2024年に169件(前年比45.6%増)で過去最多、休廃業・解散を合わせると430件に達し、こちらも過去最多を更新しました(出典:東京商工リサーチ「無店舗小売業」動向調査 2025年2月25日発表)。翌2025年の休廃業・解散はさらに増えて408件です。注目すべきは、倒産した企業の6割超(64.2%)が設立10年以内だという点。市場が拡大する一方で競争とコスト高が進み、「開業して数年で畳む」ケースが増えているのが今の現実です。「95%」という根拠のない脅し文句ではなく、この事実に向き合って設計すれば、退出側に回るリスクは大きく下げられます。

法人EC事業では「倒産」より「利益が残らず撤退」が実態

法人がEC事業でつまずくとき、多くは「倒産」ではなく「売上は立つのに利益が残らず、経営判断として畳む」という形をとります。会社全体は回っているのでいきなり倒れはしませんが、EC事業単体のPLで利益が出ず、続ける意味を失って撤退するパターンです。

私たちが支援に入って「利益が残っていない事業者」を分解すると、原因はおおむね3つに行き着きます。ひとつは製品原価が高すぎて、そもそも粗利が薄いこと。ふたつめは広告費をどのフェーズで何%まで踏むかを決めておらず、投資期が終わっても赤字を踏み続けていること。みっつめはEC担当者の人件費が見えないまま利益構造を圧迫していることです。いずれも「売上を伸ばす話」ではなく「利益を残す設計」の問題で、開業時に手を打っておけたものばかりです。この後の章で、失敗を6系統に分けて、それぞれの起きる条件と回避策を具体的に見ていきます。

ネットショップ開業 失敗の6系統マップ(集客・リサーチ・価格採算・在庫・広告費・体制)

上の図は、この記事で扱う失敗の6系統を1枚に整理したものです。自社がどの系統でつまずきやすいかの当たりをつけながら読み進めると、開業前チェックに落とし込みやすくなります。

【集客の失敗】「作れば売れる」で開業して人が来ない

最も多い失敗が、集客チャネルを用意しないまま「開業すれば誰かが見つけてくれる」と考えてしまうことです。ネットショップは実店舗と違い、開けただけでは誰も通りかかりません。ここでは集客の失敗を3つに分けて、開業前に決めておくべきことを整理します。

集客チャネルを用意せず開業する(実店舗との決定的な違い)

ネットショップは「どのチャネルで人を連れてくるか」を開業前に決めておかないと、公開初日から誰も来ないまま時間だけが過ぎます。

実店舗なら立地そのものが集客装置ですが、ネットショップにはそれがありません。SNS(Instagram・TikTok等)、SEO(検索流入)、Web広告、モールの検索・回遊のうち、どれをメインの入口にして、どこに初期予算を割くのかを決めてから開業します。ありがちなのは、サイトのデザインと商品登録に時間をかけ切ってから「さて、どう集客しよう」と考え始めるパターン。集客は後付けではなく、開業設計の中心に据えるものです。

※集客の設計から詰めたい方はECサイト集客できない?原因と「チャネル別施策」完全解説もどうぞ。チャネルごとの向き不向きと初期の打ち手を整理しています。

モール選定を「集客力」で見誤る(モール型は集客あり/自社ECは集客自前)

モール型と自社ECの一番の違いは「集客を借りられるか、自前で作るか」です。ここを取り違えると、開業してから集客の壁に苦しみます。

Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングといったモール型は、モール自体に来訪者がいるため集客力を借りられるのが最大の利点です。その代わり販売手数料やカテゴリー成約料がかかり、価格競争にもさらされます。一方、BASE・STORES・Shopifyなどで作る自社ECは、手数料が低く自由度も高いぶん、集客をすべて自前で作らなければならないのが最大の難所です。「自社ECは手数料が安いから」という理由だけで選ぶと、広告費と集客工数がのしかかって結局コスト高になることがあります。

実務的には、集客ノウハウや広告予算がまだ薄い段階ではモールの集客力を借りて売上と実績を作り、ブランドが育ってから自社ECで利益率とデータ資産を取りにいく、という二段構えが失敗しにくい進め方です。開業方法ごとの費用や構築手順は※ECサイト構築を成功させる完全ガイド:費用・方法・手順で詳しく解説しているので、先に費用感を固めたい方はあわせて確認してください。

「流入・CVR・単価」のどこが課題かを切り分けていない

「売れない」と感じたとき、いきなり集客を増やそうとするのは危険です。まず課題が流入・CVR・平均単価のどこにあるのかを切り分けてください。

私たちが支援の現場で最初にやるのは、売上を「セッション(流入)× CVR(購入率)× 平均単価」の3つに分解して、どこが弱いのかを見極めることです。施策を先に決めるのではなく、課題を先に特定する。同じ「広告を増やす」でも、流入が足りないのか、来ているのに買われていないのかで打ち手はまるで変わります。ここを切り分けずに集客だけ増やすと、穴の空いたバケツに水を注ぐ状態になり、広告費だけがかさみます。

特に見落とされやすいのがCVRです。広告効率は「広告の中」だけでなく「広告の外」で決まります。たとえば同じ広告費でも、商品ページのCVRが2倍になれば広告効率も実質2倍になる。集客を増やす前に、そもそも買いたくなる商品ページ・レビューが用意できているかを確認するほうが先です。ここで補足しておくと、メイン画像(1枚目)はクリック率(CTR)にも購入率(CVR)にも効く重要な要素で、サブ画像が効くのはCVRのみです。「集客はできているのに売れない」ときは、まずメイン画像とサブ画像を含む商品ページの作り込みを疑ってください。

「集客はしているのに、注文につながらない」という方へ。

LINK株式会社では、売上を流入・CVR・単価に分解し、ボトルネックがどこにあるかを診断します。

  • 集客チャネルの選定と初期予算の配分
  • 商品ページ(メイン画像・サブ画像・レビュー)のCVR改善
  • モール型・自社ECそれぞれに合った集客設計

まずは無料相談で、どこから手をつけるべきかを一緒に整理しましょう。

【無料】集客・CVRの課題を相談する

【商品・リサーチの失敗】市場を調べず「売りたい物」を売る

2つめの系統は、市場を調べずに「自分が売りたい物」を売ってしまう失敗です。売れるかどうかは、開業前のリサーチでほとんど決まります。ここでは市場調査・コンセプト・初期レビューの3点を見ていきます。

市場規模と競合の売上を調べずに参入する

参入前に「市場規模」と「競合の売上」を定量で、「競合の強さ」を定性で調べる。この両軸をやらずに商品を決めると、勝ち目の薄い市場に飛び込むことになります。

私たちが新しい商品の参入可否を判断するときは、まず3C分析・4P分析で立ち位置を整理したうえで、2つの軸で市場を見ます。定量軸は①そのカテゴリーが年間いくらの市場か(市場規模)、②上位の競合が月にいくら売れているか(競合売上)。定性軸は、上位競合のクリエイティブ・広告・SEO・レビュー数と評価・商品ページの作り込みがどれだけ強いかです。市場が大きくても上位が圧倒的に強ければ、後発が食い込む余地は小さい。逆に、市場はそこそこでも上位の作り込みが甘ければチャンスがあります。

この調査を支えるツールも決めておくと動きが速くなります。私が有料で実際に使っているのは、ラッコキーワード、セラースプライト、Nintの3つ。特にAmazonや楽天などモールへの出店を考えているなら、市場規模や競合の月間売上を推定できるセラースプライトはすぐに入れてよいと思います(割引コード「AI4784」で30%OFF)。自社ECだけで完結する商材なら必須ではありませんが、モールを主戦場にするなら定量調査の精度が段違いになります。なお食品・化粧品・健康食品などを扱う場合は、企画段階で景表法・薬機法に触れないかを当然の前提として確認しておいてください。表現や成分の可否を後で知ると、作り直しのコストが重くのしかかります。

もう一点、モールごとに用語が違う点も先に押さえておくと混乱しません。たとえば商品の顔になる1枚目の画像を、Amazonでは「メイン画像」、楽天では「サムネイル」と呼び、設置場所も名称も異なります。サブ画像一式を外注する場合の相場は1枚あたり1万円前後(クオリティを抑えれば1枚4,000〜5,000円程度)。商品ページに投資しないまま集客だけ頑張っても売れないので、リサーチと同時に「どのモールで、どの枠に、いくらかけて作るか」まで設計しておきましょう。

コンセプト・ターゲットが曖昧で「誰の何を解決するか」が無い

「誰の、どんな悩みを、どう解決する商品か」が一言で言えないショップは、価値が伝わらず埋もれます。

コンセプトとターゲットが曖昧なままだと、商品ページのキャッチコピーも、広告の訴求も、扱う商品ラインナップも一貫性を欠きます。結果として「悪くはないけれど、自分向けだと感じられない」状態になり、選ばれません。開業前に、想定する顧客像(年齢・生活シーン・抱えている不便)と、その人にとっての一番の便益を一文に落とし込んでください。この一文が、後の商品ページ・画像・広告のすべての判断基準になります。コンセプトが定まっていれば、迷ったときに「それはうちのお客様に必要か」で決められるようになります。

レビュー・実績ゼロのまま販売を始めて初速が出ない

レビューがゼロの商品は、どんなに良い商品でも初速が出ません。開業初期は「レビューの壁」を越える設計を先に用意しておきます。

支援現場での実感として、レビュー数と購入率の関係は直線ではなく階段状で、特定の件数を超えたところで購入率がグッと跳ねます。中でも意識したいのが「10個の壁」。まず1件目を丁寧に獲得し、次に10件を目指す動きを、開業前から段取りしておくのが効きます。到達までのイメージとしては、おおむね10個を越えれば初速のつまずきは大きく減り、その先は時間をかけて積み上げていく形です。

ここで絶対に守るべきは、レビューに割引や特典などのインセンティブを付けて依頼しないこと。多くのモールで規約違反にあたり、アカウント停止のリスクがあります。同梱物での丁寧なお願いや、購入者への正規のフォローなど、規約の範囲内で初期レビューを積む方法を開業前に決めておいてください。

【価格設定・採算の失敗】原価計算をせず値付けして利益が残らない

3つめは、値付けの失敗です。「売上は立っているのに利益が残らない」ショップの多くは、ここでつまずいています。原価・手数料・送料・広告費まで積んで、利益が残る値付けになっているかを開業前に逆算しておきましょう。

原価が高すぎて、そもそも粗利が出ない構造

利益=売上−製品原価−販管費。製品原価が高いと、運用をどれだけ磨いても利益は残りません。原価そのものを下げにいく発想が必要です。

特にOEMで商品を作る場合、メーカーは最初の見積もりを高めに出してくることが多いので、心を鬼にして最低2回は仕切り値の交渉をしてください。私たちも支援先の利益が伸びないとき、「メーカーさんと直接つないでもらえませんか」とお願いして、事業者の立場で原価交渉に入ることがあります。差別化のために成分や仕様を工場担当者と詰める際も、原価と品質のバランスを一緒に設計します(商材によって落としどころは大きく変わります)。お茶などの食品は比較的原価が高いマーケットなので、その場合は販管費や施策の側で調整する前提を持っておくと堅実です。

送料・決済/販売手数料・広告費を引くと赤字になる値付け

上代(販売価格)から、原価・販売手数料・送料・広告費まですべて引いて、それでも利益が残るかを開業前に逆算する。これをやらずに値付けすると、売れるほど赤字になる構造ができ上がります。

企画段階で「この商品はやめたほうがいい」と私が判断するのは、突き詰めると原価計算が合わないときです。具体的には、想定クリック単価(CPC)が高すぎて広告で戦えないか、メーカーからの見積もりが高くて利益が残らないか。上代・原価率・販売手数料・カテゴリー成約料・送料・在庫保管費用まで積み上げ、広告費を乗せる前後の利益率が立たなければ参入しません。

広告費の上限も、原価率から逆算できます。ざっくりした目安として、原価率20%+Amazonなどの販売手数料10%程度+配送料10〜15%程度を引き、最終利益を15〜20%程度残したいとすると、広告費の上限はおおむね25%程度に落ち着きます。月商100万円なら広告費の枠は25万円程度、という考え方です。原価率が高い商材ほどこの枠は狭くなるので、「広告をいくらまでかけていいか」は感覚ではなく、必ず自社の原価計算から先に決めてください。

値下げ・クーポン乱発で利益を溶かす

売れないからと値下げやクーポンを乱発すると、せっかくの粗利が溶けていきます。販促費は「原価率の中で使える枠」として設計するのが正解です。

私が握るように勧めているのは、広告費や個別のクーポンではなくT-ACOS(アカウント全体売上に対する広告・販促コスト比率)ひとつです。原価率30%程度を一つの目安に置き、そこから残る差分をポイントや割引などの販促費に配分していく。こうすると、値引きも広告も「利益を壊さない範囲」で自然にコントロールできます。行き当たりばったりで「今週は10%オフ」を続けると、気づいたときには利益がほとんど残っていない、ということが起きます。販促は感情ではなく、原価率という枠の中で回すものです。

「売上はあるのに、利益がほとんど残らない」という方へ。

LINK株式会社では、原価・手数料・送料・広告費まで積んだ採算構造を一緒に組み直します。

  • 原価交渉・仕様見直しによる粗利の底上げ
  • 原価率から逆算した広告費・販促費の上限設計
  • 利益が残る値付けとクーポン運用のルール化

売上を伸ばすだけでなく、手元に利益を残すところまでご支援します。

【無料】利益が残る採算設計を相談する

【在庫の失敗】在庫過多の資金繰り悪化と、在庫切れの機会損失

4つめは在庫です。在庫は「持ちすぎ」も「切らし」も失敗になる、開業期で最大級の運転資金リスクです。両方向のリスクを理解して、発注のルールを先に決めておきましょう。

流行仕入れの大量在庫で資金が寝る(在庫過多)

「売れそうだから」と大量に仕入れると、売れ残ったときに資金がまるごと在庫に寝てしまい、資金繰りが一気に苦しくなります。

特に流行りものの大量仕入れは危険です。需要のピークを過ぎれば値下げしても動かず、保管コストだけがかかり続けます。開業初期は売れ行きが読めないので、少量のテスト仕入れから始めて、売れ行きのデータを見てから追加発注するのが鉄則です。在庫は「持っている=安心」ではなく「現金が形を変えて眠っている状態」だと捉えると、判断を誤りにくくなります。

逆に「在庫切れ」も致命傷になる(機会損失と順位下落)

在庫過多を恐れて絞りすぎると、今度は在庫切れという逆の致命傷を負います。在庫切れは販売機会を失うだけでなく、検索順位まで落とします。

特にモールでは、在庫切れのダメージが二重になります。ひとつは販売が止まることで直近の販売実績が途切れ、検索順位が下がること。もうひとつは、「買いに来た顧客が買えない」という購買体験の毀損に対して、モール側のペナルティが働きやすいことです。一度大きく落ちた順位を元に戻すのは容易ではありません。

回避の基本ルールはシンプルです。直近の販売ペースでおおむね2ヶ月分の在庫を常に確保し、残り1ヶ月分程度になったら追加補充する。特にAmazonのFBAのように納品から反映までに数日かかる仕組みでは、プライムデーやブラックフライデーなど大型セール前に反映が大幅に遅れることもあるので、セール前は早めの補充を心がけてください。在庫は発注点と回転率で管理する——これが開業期の資金を守る要になります。

【広告・費用の失敗】広告費を感覚で使い、止められなくなる

5つめは広告費です。「利益が残らない事業者」の典型パターンがここに集中します。広告を感覚で使い始めると、止めるに止められない状態に陥ります。判断の物差しを3つ押さえておきましょう。

広告経由の数字だけ見て「効率が悪い」と止めてしまう

広告経由の売上だけを見て「効率が悪いから止める」と判断すると、自然検索の売上まで連鎖して落ちます。判断は必ず全体比率で行ってください。

広告費の効率には2つの見方があります。広告経由売上に対する広告費比率(ACOS的な見方)と、自然検索を含むアカウント全体売上に対する広告費比率(TACOS的な見方)です。たとえば全体売上100万円・うち広告経由40万円・広告費20万円のとき、広告経由だけで見た比率は50%とかなり厳しく見えますが、全体で見れば20%で利益が出る水準です。広告経由の数字だけで「効率が悪い」と止めると、広告が支えていた販売個数が減り、自然検索の順位と売上まで一緒に落ちていきます。下げるとしても、全体が落ちない範囲で徐々に、が原則です。安定期に入った事業者の適正な広告費比率は、支援現場の感覚としておおむね10〜15%程度を目安にしています。

「投資フェーズ」の設計がなく、赤字を踏み続ける

「どのフェーズで何%まで広告費を踏むか」を決めていないと、投資期が終わったのに赤字を踏み続ける状態になります。期間を先に区切っておくことが肝心です。

広告費の適正比率はフェーズによって変わります。立ち上げ・ブランド構築のフェーズは、原価計算上トントン〜多少の赤字も覚悟して、広告費比率をおおむね20%程度まで強めに踏み、セールも打ち続ける。ある程度立ち上がって利益を残すフェーズに入ったら、10%前後に絞り、決まった予算の中で効率を最大化していく。粗利率の高い商材ならさらに低いレンジで回すこともあります。大事なのは、「立ち上げから3ヶ月」「半年」というように投資期間を先に決めておくこと。これがないと、いつまでも投資フェーズのつもりで赤字を踏み続けてしまいます。ただし切り替えは急がず、1〜2ヶ月かけて徐々にコントロールするのが安全です。

広告予算を「固定額」で握ってしまう

広告予算を「月◯万円」という固定額で握ると、伸びるときに打てず、落ちるときに踏みすぎます。金額ではなく売上比率(%)で握るのが正解です。

たとえば「月10万円」と固定額で決めていると、売上が伸びている好機(月商150万円ペース)には、本来もっと投下すれば伸びるのに上限に縛られて機会を逃します。逆に売上が落ちている月(70万円ペース)に10万円を消化すると、全体に対する広告費比率が跳ね上がり、赤字で売上を作ることになる——これが最悪のパターンです。物販は季節性やアルゴリズム変動の影響を受けやすいので、その月の売上に連動する%で握り、状況に応じて動かせるようにしておくことが大切です。

これから広告を始めるなら、立ち上げの手順はこうです。まず原価計算から広告費の上限%を出す。次にオートターゲティングを1〜2週間回して実際の広告費比率を算出し、目標に届いていなければクリック単価を10〜20円単位で微調整する。慣れてきたら効率の良いキーワードをマニュアルに切り出していく。1週間単位のまとまったスパンで判断し、日々の数字に一喜一憂しないことがコツです。

「広告費が利益を圧迫していて、止めるのも怖い」という方へ。

LINK株式会社では、広告費を全体売上に対する比率(TACOS)でコントロールし、フェーズ設計から立て直します。

  • 原価率から逆算した広告費の上限設計
  • 投資フェーズと利益フェーズの切り替え計画
  • 固定額運用から%運用への移行支援

Amazon公認パートナー(広告パートナー認定)として、赤字を垂れ流さない広告運用に整えます。

【無料】広告費の使い方を相談する

【運営・体制の失敗】担当者リソース不足と、支援会社選びのミス

最後の系統は、運営体制です。人手が足りずに運用が止まる、あるいは支援会社選びを誤って時間を失う——ここは「自力でやるか、外注するか」という開業期の大きな意思決定に直結します。

EC担当の人件費が見えず、利益を圧迫する

EC担当者の人件費は「見えづらい」ため管理から漏れやすく、気づかないうちに利益構造を圧迫します。売上に対する適切な比率を決めて配分してください。

広告費や原価と違って、人件費は「もともと社内にいる人が兼務でやっている」ケースが多く、コストとして意識されにくいのが盲点です。社員がAmazon・楽天・Yahoo!を兼務しているなら、社会保険料も含めた人件費を各モールに按分し、「この事業にはこのくらいのリソースを振る」と管理者側で先に決めておく。売上が伸びていないのに人的コストだけ増えていくのが、利益が残らない事業者の三大共通点のひとつです。開業時に「誰が、何時間、何の作業に使うか」を見える化しておくだけで、後の判断がずっと楽になります。

運用が回らず放置され、顧客対応・改善が止まる

少人数で抱え込むと、商品ページ更新・顧客対応・広告調整のどれかが必ず滞ります。内製の限界は、早めに見極めるのが得策です。

開業直後は勢いで回せても、商品数が増え、問い合わせが来て、広告の調整項目が積み上がると、一人では追いつかなくなります。放置された商品ページや止まった広告改善は、そのまま売上機会の損失です。ここで外注(運用代行)を検討する価値が出てきます。運用代行を使う最大のメリットは、採用費や教育コストをかけずに運用体制を安定させられること。自社で人を採って育てるには時間もコストもかかりますが、外注ならその立ち上がりを省けます。私たちも、開業=新しい商品の立ち上げそのものを、市場分析から製品開発、販促まで一気通貫で伴走することがあり、順調なケースではプロジェクト開始からおおむね8ヶ月程度でのローンチを目安にしています(商材やカテゴリーにより前後します)。

支援会社選びで3〜4ヶ月を無駄にする(見極め3点)

支援会社選びを誤ると、「思ったように売上が上がらないまま3〜4ヶ月を失う」のが最大の損失です。発注前に3つの点を必ず確認してください。

1つめは、営業担当と実務担当が同じ人か、誰が実際に運用につくかです。営業には優秀な人材が配置されがちで、その印象で発注したら、いざ運用が始まると経験の浅い担当がつく——というケースは本当によくあります。「実際に担当するのは誰で、どんな経歴か、品質管理者が入るか」を聞いて、濁されるようなら要注意です。

2つめは、何名体制で支援するか。個人フリーランス1名だと、複数社を掛け持ちしていて対応が遅れがちですし、その1名に何かあれば運用が止まります。私が理想と考えるのは、品質管理者・フロントのディレクター/コンサルタント・実務のアシスタントという3名体制です。3つめは、代表者の経歴と「事業者目線」があるか。「Amazon出身」という肩書きだけでは判断できません。同じAmazon社内でも部署によって身につく力はまるで違うからです。見るべきは、売上だけでなくPL上の利益・在庫リスク・ブランドイメージまで一緒に考えてくれる相手かどうか。自分で身銭を切って事業をしている人はここが分かりますが、そうでなくても、利益・在庫・ブランドに意識を向けてくれる担当かを確認するのが実務的な判断基準です。

言葉だけでは伝わりにくい「支援会社が実際に何をどこまでやるのか」は、短い動画でもご紹介しています。自力で運用するか外注するかを判断する材料として、雰囲気をつかむ参考にしてください。

Amazon・楽天の運用代行サービス紹介|LINK株式会社

※ 具体的な進め方や費用は、後述の無料相談で個別にお答えします。費用相場の目安として、フル伴走型の運用代行はおおむね月80〜100万円程度、コンサルのみや一部運用ならそれ以下が一般的なレンジです(LINK固有の金額ではなく市場の相場観です)。外注先の選び方をさらに詳しく知りたい方は※ECコンサルとは?費用相場と選び方・「使えない」の真相もどうぞ。

「社内リソースが足りない」「どこに外注すべきか分からない」という方へ。

LINK株式会社は、パートナー・PM・実行担当の最低3名体制で、開業から運用までを伴走します。

  • 営業と実務が分断されない、品質管理者が入る体制
  • 利益・在庫・ブランドまで見る「事業者目線」の運用
  • 採用・教育コストをかけずに運用体制を安定化

サービス満足度97%以上・1年以上継続率90%以上。まずは現状をお聞かせください。

【無料】外注・立て直しを相談する

失敗を防ぐ「開業前・開業後チェックリスト」

ここまでの6系統を、開業前と開業後90日でチェックできる形にまとめます。開業前に潰しておけば防げる失敗がほとんどなので、着手前にひと通り確認してください。

開業前チェック(コンセプト/市場/原価/モール選定/資金)

ネットショップ開業前チェックリスト(コンセプト・市場調査・原価計算・モール選定・資金・集客)
チェック項目確認すること
コンセプト・ターゲット「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」を一文で言えるか
市場調査(定量×定性)市場規模・競合の売上を調べ、上位競合の作り込みの強さを確認したか
原価・採算計算上代から原価・手数料・送料・広告費を引いて利益が残るか逆算したか
広告費の上限原価率から広告費の上限(おおむね25%程度が目安)を出したか
モール選定集客を借りる(モール型)か自前で作る(自社EC)かを決めたか
集客チャネルSNS・SEO・広告・モールのどれをメイン入口にするか決めたか
初期レビュー設計規約の範囲で初期レビューを積む方法を用意したか
運転資金在庫・広告・固定費をまかなう資金を、黒字化までの期間分見込んだか

なお、開業初期費用を抑える手段として、小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金といった公的支援を活用できる場合があります。対象要件や公募期間は年度で変わるため、必ず最新の公式情報(ミラサポplus等)で確認してから計画に組み込んでください。

開業後90日チェック(集客/CVR・レビュー/在庫/広告フェーズ/人件費)

チェック項目確認すること
集客(流入)想定したチャネルから実際に流入が来ているか。来ていなければ入口を見直す
CVR・レビュー流入はあるのに売れていないなら、メイン画像・サブ画像・レビュー数を確認
在庫直近ペースで2ヶ月分を確保し、残り1ヶ月で補充できているか(在庫切れ厳禁)
広告フェーズ今は投資フェーズか利益フェーズか。%で握れているか、固定額になっていないか
人件費誰が何時間かけているかを見える化し、売上に対する比率を管理できているか
採算手元に利益が残っているか。残っていなければ原価・広告・人件費のどれかを調整

開業後は「流入 → CVR → 在庫 → 広告フェーズ → 人件費 → 採算」の順に見ていくと、どこがボトルネックかを切り分けやすくなります。90日ごとにこの表を回すだけでも、致命的な失敗の多くは早期に手を打てます。

ネットショップ開業の失敗に関するよくある質問(FAQ)

ネットショップ開業で一番多い失敗は何ですか?

最も多いのは「集客を設計しないまま開業すること」と「採算を計算しないまま値付けすること」の2つです。ネットショップは実店舗と違い、開けただけでは人が来ません。どのチャネルで集客するかを開業前に決め、原価・手数料・送料・広告費まで引いて利益が残るかを逆算しておくだけで、多くの失敗は防げます。

ネットショップの廃業率は本当に95%ですか?

「10年で95%廃業」という数字に、ネットショップを対象とした公式統計は存在しません。参考になる一次データとしては、中小企業白書(2017年版)の企業生存率が1年後95.3%・5年後81.7%(一般企業)、東京商工リサーチの調査でネット通販を含む無店舗小売業の倒産が2024年に169件で過去最多、という数字があります。倒産企業の6割超が設立10年以内である点からも、「根拠のない95%」より「近年の退出増」という事実に向き合うほうが実務的です。

モール型と自社EC、どちらが失敗しにくいですか?

集客ノウハウと広告予算がまだ薄い段階では、集客力を借りられるモール型のほうが失敗しにくい傾向があります。モール型は手数料がかかる代わりに来訪者がいます。自社ECは手数料が低く自由度が高い反面、集客を自前で作る難所があります。まずモールで実績を作り、ブランドが育ってから自社ECで利益率を取りにいく二段構えが堅実です。費用や構築手順はECサイト構築を成功させる完全ガイドをご覧ください。

開業資金はいくら見ておけば失敗しませんか?

金額はモール選定・商材・在庫量で大きく変わるため一律には言えませんが、「構築費・初期在庫・広告費・黒字化までの運転資金」を分けて見積もるのが失敗しないコツです。特に見落とされがちなのが、黒字化までの数ヶ月をまかなう運転資金です。在庫・広告・固定費を数ヶ月分持っておかないと、軌道に乗る前に資金がショートします。費用の相場感はECサイト構築の完全ガイドで詳しく解説しています。

開業して何ヶ月くらいで軌道に乗りますか?

商材や投資規模によりますが、半年〜1年を目安に、最初の3〜6ヶ月を「投資フェーズ」と割り切って設計するのが現実的です。この期間は広告費比率を厚めに(おおむね20%程度まで)踏んで販売実績とレビューを積み、利益を残すフェーズに入ったら比率を10%前後に絞ります。「いつ投資を終えるか」を先に決めておかないと、赤字を踏み続ける状態になりやすい点に注意してください。

副業・個人でも、法人と同じ失敗をしますか?

失敗の構造(集客未設計・採算未計算・在庫と広告のコスト管理不足)は個人でも法人でも共通です。ただし規模が大きいほど一つの失敗で失う金額も大きくなります。個人・小規模で始める場合は、少量テスト仕入れから始める・広告費を%で握る・在庫を持ちすぎないといった「傷を浅くする」動きが特に効きます。

売れないとき、まず何を見直せばいいですか?

まず売上を「流入・CVR・平均単価」の3つに分解し、どこが弱いかを切り分けてください。流入が足りないのか、来ているのに買われていないのか(CVR)で打ち手はまるで違います。流入はあるのに売れないなら、メイン画像・サブ画像・レビュー数など商品ページのCVRを先に疑います。切り分けずに集客だけ増やすと、広告費だけがかさみます。

在庫を持たずに始めれば失敗しませんか?

受注生産やドロップシッピングなど無在庫の始め方は在庫リスクを抑えられますが、別のリスクと引き換えです。利益率が薄くなりやすいこと、品質や配送を自社でコントロールしにくいこと、人気が出たときに供給が追いつかず在庫切れ(=機会損失と順位下落)を起こしやすいことに注意が必要です。在庫リスクを避けたい場合でも、少量在庫を持つハイブリッドから検証するほうが安定することが多いです。

まとめ:ネットショップ開業の失敗は「開業前の設計」でほぼ防げる

ネットショップ開業の失敗は、才能やセンスではなく設計の抜けで起きます。本記事で見てきた集客・商品リサーチ・価格採算・在庫・広告費・運営体制の6系統は、いずれも開業前後のチェックで先に潰せるものばかりです。「95%廃業」といった根拠のない数字におびえるのではなく、集客をどのチャネルで設計するか、原価から利益が残る値付けと広告費上限を逆算できているか、在庫を切らさず持ちすぎず回せるか、人件費まで見えているか——この一つひとつに向き合えば、退出側に回るリスクは大きく下げられます。まずは本記事の開業前チェックリストで自社の抜けを洗い出し、判断に迷う部分は早めに相談して手を打つのが、遠回りに見えて一番の近道です。

開業の失敗を、開業前・立て直しの両方で防ぎたい方へ

LINK株式会社は、Amazonを中心としたEC事業支援のプロとして、集客設計・採算計算・在庫と広告費のコスト管理・運営体制までを横断して確認します。

  • 支援企業100社以上(プライム上場企業から中小企業まで)
  • 売上平均上昇率420%以上/サービス満足度97%以上/1年以上継続率90%以上
  • 立ち上げ3ヶ月で月商1,500万円突破などの成長支援実績

「この進め方で合っているか」を、無料相談・アカウント診断で一緒に確認しましょう。

【無料】無料相談・アカウント診断を申し込む

参照した一次情報・公式情報
  • 中小企業庁『中小企業白書(2017年版)』第2部 中小企業のライフサイクル(企業生存率)
  • 東京商工リサーチ「無店舗小売業」動向調査(2024年/2025年2月25日発表)
  • ミラサポplus(小規模事業者持続化補助金・IT導入補助金の公募・要件確認)
記事監修
  • 公開日:2026年7月17日 / 最終更新日:2026年7月17日
  • 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
  • 本記事は中小企業庁・東京商工リサーチの公的統計、Amazon公式ヘルプ、およびLINK株式会社の支援実績(100社以上)データを基に作成しました。

▶ ECサイト構築を成功させる完全ガイド:費用・方法・手順まで徹底解説

▶ ECサイト集客できない?原因と「チャネル別施策」完全解説

▶ ECコンサルとは?費用相場と選び方・「使えない」の真相を解説

▶ カゴ落ち対策の10原因と9施策で売上を底上げ

目次
目次
閉じる