Amazonセッションは24時間で1回の訪問。ページビューとの違いと確認方法を元Amazon出身者が解説。
「セッション数とページビュー、どちらを見ればいいのか……」
「自社のセッション数が多いのか少ないのか分からない……」
元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、Amazonのセッションの意味と、ビジネスレポートでの読み方を解説します。セッションは、Amazonの売上の動きを読むときに起点になる数字です。ただしビジネスレポートにはセッション数やセッション率など似た名前の列が並び、購入率と取り違えやすいものもあります。本記事では、各指標の違いと確認する場所を公式ヘルプの定義に沿って整理し、自社の基準の作り方までまとめました。読み終えるころには、自社の数字を何と比べて読めばよいかが、はっきり分かるはずです。
この記事のまとめ
- セッションは商品詳細ページへの訪問の回数で、24時間以内の訪問は1回と数えます。
- ページビューは閲覧の回数です。1回の訪問で何度も見られると、セッションより多くなります。
- 確認はセラーセントラルのビジネスレポートで行います。使えるのは大口出品者です。
- ユニットセッション率は、注文された商品点数をセッション数で割った購入率です。
- 「セッション率」は自社の全商品に占める割合で、平均を他社と比べる指標ではありません。
まずは、セッションが何を1回と数えているのかから確認していきます。
Amazonのセッションとは?商品詳細ページへの訪問を24時間単位で数えた回数

Amazonのセッションとは、購入者が自社の商品詳細ページを訪れた回数です。24時間以内の訪問は、まとめて1回と数えます。ビジネスレポートでは「セッション数 – 合計」という列で表示されます。
セッションが分かると、商品ページにどれだけ購入者が来ているかをつかめます。売上は、この訪問がどれだけ購入につながるかで大きく変わります。そのため、売上の変化を読むときに最初に確かめる数字になります。
24時間以内の訪問は、何度ページを開いても1セッションと数える
同じ購入者が24時間以内に何度訪れても、セッションは1回です。「Amazonのセッション時間は何時間か」という疑問への答えは、この24時間になります。
たとえば、朝に商品ページを見て、昼にもう一度見て、夜に3回目を開いて購入したとします。この場合もセッションは1回です。一方で、ページが表示された回数(ページビュー)は3回と数えられます。
注意したいのは、セッションが「人数」とは一致しない点です。同じ人でも、24時間を過ぎてから再び訪れれば、別のセッションとして数えられます。セッション数は、訪問者の人数ではなく訪問の回数として読みましょう。
セッションに数える範囲は商品詳細ページだけ。カテゴリーやストアフロントの閲覧は含まない
セッションに数えられるのは、商品詳細ページへの訪問だけです。公式の用語集では、ストアフロントやブラウズノード(カテゴリーの分類ページ)の閲覧は、セッションに数えないとされています。
検索結果に商品が表示されただけでも、セッションは増えません。購入者が商品詳細ページを開いて、初めて1回と数えられます。セッションは、購入の一歩手前まで来た訪問の数と考えると分かりやすいでしょう。
定義が分かったところで、よく混同されるページビューとの違いを見ていきます。
セッションとページビューの違い【訪問の回数か、閲覧の回数か】

セッションは訪問の回数、ページビューは閲覧の回数です。前の章の例なら、セッションは1回、ページビューは3回です。
| Amazonのトラフィック指標 | 数えるもの | 1回の訪問で3回表示された場合 | ビジネスレポートの列名 |
|---|---|---|---|
| Amazonのセッション | 商品詳細ページへの訪問(24時間以内は1回) | 1回 | セッション数 – 合計 |
| Amazonのページビュー | 商品詳細ページが表示された回数 | 3回 | ページビュー – 合計 |
ページビューがセッションより多いのは正常。1回の訪問で何度も見られている
ページビューがセッションを上回るのは、異常ではありません。1回の訪問で何度も閲覧されれば、ページビューのほうが大きくなります。公式の用語集にも、そう説明されています。
2つの差が開いたり縮んだりしても、それだけで良し悪しは決まりません。閲覧が増えても、それが購入につながったかは、この2列だけでは分からないからです。判断は、次に説明する購入率とあわせて行いましょう。
購入率はセッションで割り、おすすめ出品の獲得率はページビューで割る
どちらの数字を使うかは、見たい指標の分母で決まります。ビジネスレポートで購入率にあたるユニットセッション率は、セッション数で割った値です。
一方、おすすめ出品の獲得率は、ページビューを分母にしています。おすすめ出品は、商品ページの「カートに入れる」から買える出品で、カートボックスやカートとも呼ばれます。獲得率は、ページが表示されたうち、自社の出品がおすすめ出品として表示された割合です。在庫切れのときなどは、この割合が100%に届かなくなります。
売上の分析ではセッションを使い、カートの状況を見るときはページビューを使う、と覚えておきましょう。
Amazonのセッション数を確認する方法【ビジネスレポートのレポートと列の選び方】

セッション数は、セラーセントラルのビジネスレポートで確認できます。ビジネスレポートには複数のレポートがあり、どれを開くかで見える単位が変わります。ここでは、開き方、レポートの選び方、列の足し方の順に説明します。
ビジネスレポートを開く手順。「レポート」から入り、使えるのは大口出品者だけ
ビジネスレポートは、セラーセントラルの「レポート」タブから開けます。画面左側に、レポートが「日付別」「ASIN別」「その他」に分かれて並んでいます。
ビジネスレポートは、大口出品者だけが使える機能です。小口出品のアカウントでは利用できません。データは、原則として過去2年分まで見られます。
推移は日付別、商品ごとは子商品別のレポートで見る。詳細ページの2レポートは合計の範囲が違う
アカウント全体の推移は日付別、商品ごとの数字は子商品別のレポートで見ましょう。セッションを見るときに使う主なレポートは、次の3つです。
- 「日付別」の「売上・トラフィック」:アカウント全体のセッション数を、日・週・月ごとに見る
- 「詳細ページ 売上・トラフィック」:ASINごとに、販売活動があった日のページビューなどを合計する
- 「子商品別の詳細ページ 売上・トラフィック」:子ASINごとに、期間全体のページビューなどを合計する
同じ期間でも、2つの詳細ページのレポートで合計が一致しないことがあります。公式の用語集によると、合計に含める日の範囲が違うためです。社内で報告するときは、どちらのレポートの数字かを毎回そろえておきましょう。
バリエーションのある商品では、子ASINのページビューは親ASINのページビューとして数えられません。色やサイズごとの動きは、子商品別のレポートで比べましょう。
足りない列は「表示/非表示」で追加する。モバイルアプリや法人の内訳も出せる
表に見たい列が無いときは、画面の右端にある「表示/非表示」から追加できます。縦型のタブを開き、チェックを入れた項目が列として表に加わります。
セッションには、「セッション – ブラウザー」と「セッション – モバイルアプリ」の内訳があります。スマートフォンのアプリから来ているのか、ブラウザーから来ているのかを分けて見られます。
Amazonビジネスの法人・個人事業主の購入者に絞った、末尾に「- B2B」が付く列もあります。ビューの切り替えで、B2Bの指標にまとめて絞り込めます。設定した表示は、ページをブックマークしておけば次回も同じ状態で開けます。
レポートごとに数字が合わず、報告に使う数字が決まらない方へ
ビジネスレポートは、開くレポートや列によって、同じ期間でも数字が変わります。LINK株式会社では、商品ごとのセッションと購入率、広告費を同じ基準でそろえて見ています。無料相談では、どのレポートを社内の基準にするかの考え方から一緒に整理します。
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セッション率とユニットセッション率の違い

セッション率とユニットセッション率は、名前が似ていても、何を何で割るかが違う別の指標です。ビジネスレポートでは近くに並ぶため、取り違えやすい組み合わせです。ここでは、それぞれが何を表すかを順に見ていきます。
セッション率は、自社の全商品のセッションに占める割合。購入率ではない
セッション率は、自社の全商品のセッションのうち、その商品が占める割合です。公式の用語集でも、全商品の総セッション数に対する特定のASINの割合と定義されています。
「セッション率の平均」を調べても、他社と比べる意味はありません。分母が自社の全商品なので、出品している商品の数や売れ筋の偏りで値が変わるからです。
セッション率は、自社の中でどの商品に訪問が集まっているかを見るときに使いましょう。「ページビュー比率」も同じ考え方で、全商品のページビューに占める割合です。
ユニットセッション率は、注文された商品点数をセッション数で割った購入率
ユニットセッション率とは、セッションに対して商品が何点売れたかを示す割合です。一般にCVR(購入率)と呼ばれるものに近い指標です。計算式は「注文された商品点数 ÷ セッション数 × 100」です。セッションが200回で商品が10点売れたなら、5%になります。
数えるのは注文の件数ではなく、商品の点数です。まとめ買いの影響を除いて見たいときは、「注文品目数セッション比率」を使いましょう。注文品目総数をセッション数で割った値で、同じ商品を何点買っても1品目と数えます。
セッション率と購入率を、取り違えずに読みたい方へ
ユニットセッション率は、広告の効率や商品1個あたりの利益とつながっています。LINK株式会社では、商品ページの改善と広告運用を切り離さずに見ています。無料相談では、購入率をどこから上げるかの考え方から一緒に整理します。
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Amazonのセッション数の平均は?自社の基準の作り方

セッション数は、他社の平均と比べるより、自社の過去の数字で基準を作るほうが判断に使えます。ここでは、平均を目標にしない理由と、基準を作るときの揃え方を順に説明します。
平均の数字を目標にしない。商品ごとに桁が変わり、類似商品との比較機能は米国のみ
セッション数は、その商品がどれだけ検索されているかに左右されます。検索される量が違う商品同士で数を比べても、良し悪しは判断できません。
ユニットセッション率も、商品ごとに見るべき水準が違います。支援の現場でも、「この%を下回ったら直す」という一律の線は置いていません。
※率の目安の決め方は、Amazonのユニットセッション率とは?計算式・確認方法と、平均に頼らない目安の決め方・上げ方へ。
子商品別のレポートから開ける「商品パフォーマンス注目ポイント」には、類似ASINと比べる機能があります。ただし2025年10月時点のヘルプでは、この比較機能は米国でのみ利用できるとされています。日本の出品者は、自社の過去の数字を基準にするのが現実的です。
比べる期間を揃える。前年の同じ週、前回のセールと比べる
比べる期間は、条件を揃えて選びましょう。季節で需要が動く商品を先月と比べると、季節の差がそのまま数字に出ます。前年の同じ週と比べれば、季節の影響をある程度まで除けます。ビジネスレポートの週は、日曜日から土曜日までの7日間で区切られます。
セールの期間は、通常の週と比べないようにしましょう。セール中の数字は、通常期より良く出やすいからです。支援の現場では、前回参加した同じ種類のセールと比べて評価しています。
同じ大型セールの中でも、支援現場での実感として、先行セールより本セールのほうがセッションは集まります。先行セールと本セールも分けて比べると、判断がぶれません。
単月ではなく水準で判断する。段差で動いたらレビュー数と星の表示を確かめる
1ヶ月の上下ではなく、数字がどの水準に落ち着いているかで見ましょう。単月の数字は、セールや在庫の影響で振れるからです。以前は特別な月にしか出なかった数字が、いまは普通の月に出ている。こうした水準の切り上がりが、実力の変化です。
基準は、子商品別のレポートを期間を変えて出し、商品ごとに通常の月の水準を控えておく形で作れます。セールの月は、別の枠で控えておきましょう。
ユニットセッション率は、支援現場での実感として、レビュー数の節目や星の表示が変わったところで段差のように動きます。段差が出たら、その前後でレビュー数と星の表示を確かめましょう。理由の分かった変化は、新しい基準として扱えます。
自社の数字が良いのか悪いのか、判断の基準が無い方へ
外部の平均値は、商品や市場が違えば基準になりません。LINK株式会社では、セールはセール同士で比べ、通常の月とは分けて、商品ごとの水準を確かめています。無料相談では、自社の基準の作り方から一緒に整理します。
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セッションとユニットセッション率の動き方から、売上が変わった原因を切り分ける

売上が動いたら、施策を選ぶ前に、セッションとユニットセッション率のどちらが動いたかを確かめましょう。売上はセッションと購入率、平均単価の掛け算で決まり、どれが動いたかで打つ手が変わります。
2つの指標の動き方の組み合わせごとに、次に確かめる場所をまとめました。
| セッションとユニットセッション率の動き | 読み取れること | 次に確かめる場所 |
|---|---|---|
| セッションが減り、ユニットセッション率は横ばい | 商品ページに来る訪問が減った | 在庫、主要な検索語での順位、広告の配信 |
| セッションは横ばいで、ユニットセッション率が下がった | 来た訪問が買われにくくなった | カートの獲得、価格、商品ページ、レビュー |
| セッションは増えたが、ユニットセッション率が下がった | 買う見込みの薄い訪問が増えた可能性がある | 広告の配信先と、流入している検索語 |
| セッションもユニットセッション率も下がった | 在庫切れのように両方に響く原因か、複数の要因の重なり | 在庫とカートの獲得を最初に |
ここからは、片方だけが落ちた2つの場合について、どこから確かめるかの順番を説明します。
セッションが落ちたら、在庫と検索順位、広告の配信を先に確かめる
セッションが落ちたときは、最初に在庫を確かめましょう。在庫が切れるとカートを取れず、スポンサープロダクト広告も表示されなくなるからです。
在庫切れの影響は、在庫が戻っても続きます。支援現場での実感として、一度在庫を切らすと、積み上げた検索順位はすぐには戻りません。
在庫に問題がなければ、主要な検索語での順位と、広告の配信状況を確かめましょう。
※セッションを増やす施策の全体は、Amazon集客で売上を伸ばす9つの施策へ。
ユニットセッション率が落ちたら、カートの獲得と商品ページを確かめる
購入率だけが落ちたときは、まずおすすめ出品の獲得率を見ましょう。ほかの出品者にカートを取られていると、訪問があっても自社の商品は売れにくくなります。
カートが取れているなら、商品ページの側を疑いましょう。見直すのは、購入率に効くサブ画像やA+(商品紹介コンテンツ)からが順序です。メイン画像に原因があれば、クリック率にも響いてセッションも動きやすいからです。あわせて、競合の値下げや、新しく付いた低評価のレビューがないかも確かめましょう。
※原因をASIN別に特定する手順は、Amazonビジネスレポートの見方へ。
どちらが落ちたかは分かっても、どこから直すか決まらない方へ
在庫とカート、商品ページ、広告は、互いに影響し合っています。LINK株式会社では、商品ページの改善と広告運用をあわせて見直しています。無料相談では、直す順番の考え方から一緒に整理します。
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Amazonのセッションに関するよくある質問
- ビジネスレポートのセッション数は、いつ反映されますか?
「日付別」のレポートは、過去数日分が1時間ごとに更新されます。それ以外のレポートは毎日更新され、前日までのデータが入ります。
たとえば、水曜日のデータは木曜日に共有されます。当日の数字で判断せず、前日までの数字で見るようにしましょう。
- ビジネスレポートとペイメントレポートで売上が合わないのはなぜですか?
レポートごとに、集計の元になるデータと目的が違うためです。たとえばビジネスレポートは、キャンセルされた注文も含みます。
一方、ペイメントレポートは出荷された注文だけを反映します。社内の数字は、どのレポートを使うかを決めておきましょう。
- ビジネスレポートのデータはダウンロードできますか?
できます。各レポートの画面からCSV形式でダウンロードできます。
表の行にチェックを入れると、その行だけを書き出せます。チェックが無い場合は、すべての行が書き出されます。
- モバイルアプリからの訪問も、セッションに含まれますか?
含まれます。2022年3月29日以降、セッションとページビューの指標には、モバイルアプリとブラウザーの両方の訪問が入っています。
ユニットセッション率やおすすめ出品の獲得率も、両方を含めた数字です。
- ストアページやカテゴリーのページを見られた回数も、セッションに含まれますか?
含まれません。セッションに数えるのは、商品詳細ページへの訪問だけです。
公式の用語集では、ストアフロントやカテゴリーの分類ページの閲覧は、数えないとされています。
- セッション数を増やすには、何から手をつければよいですか?
まず在庫を確かめ、そのうえで主要な検索語での順位と広告の配信を見直しましょう。在庫が切れるとカートを取れず、スポンサープロダクト広告も表示されなくなるためです。
商品詳細ページへの入口は、主に検索結果と広告です。この2つでの表示が、セッションの量を左右します。
まとめ:セッションは訪問の回数。自社の水準と比べて読む
Amazonのセッションは、商品詳細ページへの訪問を24時間単位で数えた回数です。ページビューやセッション率と取り違えず、購入率はユニットセッション率で読みましょう。
良し悪しは、他社の平均ではなく、前年の同じ週や前回のセールと比べた自社の水準で判断しましょう。数字が動いたときは、セッションとユニットセッション率のどちらが動いたかを先に確かめるのが近道です。
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LINKのEC支援サービスは、動画でも紹介しています。
- 参照した一次情報・公式情報
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「ビジネスレポートの用語集」
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「商品パフォーマンス注目ポイントの用語集」
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「ビジネスレポート」
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「さまざまなタイプのビジネスレポートを使用する」
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「ビジネスレポートのよくある質問」
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「商品パフォーマンス注目ポイントの概要」
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「レポートによって項目内の数値に違いがあるように見えます。なぜですか?」
- Amazon Ads「スポンサープロダクト広告のベストプラクティス」
いずれも2026年10月5日に確認しました。
- 記事監修
- 公開日:2026年10月6日 / 最終更新日:2026年10月6日
- 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
- 本記事はAmazonセラーセントラルの公式ヘルプ、およびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。
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