Amazon在庫元帳はFBA在庫の増減を18か月さかのぼれるレポート。見方と検算の手順を元Amazon出身者が解説。
「自社の出庫記録とFBAの在庫数が、月末に合わない……」
「在庫元帳を開いたが、列が多くてどこを見ればいいか……」
元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、Amazonの在庫元帳の見方と使い方を解説します。在庫元帳は、FBAの倉庫にある在庫の増減を記録した、在庫の銀行取引明細のようなレポートです。期間の初めの在庫に、受領・出荷・返品・調整を足し引きすると、期間の終わりの在庫になる仕組みです。自社の記録や会計の在庫と合わないときは、期間の境目、商品の指定、輸送中の在庫、未照会の紛失の順に確かめましょう。表示の選び方から検算の式、補填の手がかりの読み方まで、セラーセントラルのヘルプをもとに整理しました。
この記事のまとめ
- 在庫元帳は、FBA在庫の増減を最大18か月さかのぼれるレポートです。
- 月末の在庫は概要表示、1件ずつの動きは詳細表示で見ましょう。
- 開始時の在庫に増減の列を足すと、終了時の在庫になります。
- CSVではSKUなどの先頭の0が消えるため、照合には.txt形式を使いましょう。
- 数字が合わないときは、期間の境目、商品の指定、輸送中の在庫、未照会の紛失の順に確かめましょう。
まず、在庫元帳で何がわかるのかから見ていきます。
Amazonの在庫元帳とは?FBA在庫の増減を18か月分たどれるレポート

在庫元帳は、FBAの倉庫にある自社の在庫が、いつ、なぜ増減したかをたどるレポートです。見るのは、開始時の在庫、増減の内訳、終了時の在庫の3つです。
在庫元帳でわかること:開始時の在庫、増減の内訳、終了時の在庫
在庫元帳レポートは、ヘルプで「在庫の銀行取引明細書のようなもの」と説明されています。口座の残高と入出金の履歴が並ぶように、在庫の数と動きが並びます。
記録される動きは、次のとおりです。
- 増える動き:倉庫での受領、購入者からの返品、見つかった在庫
- 減る動き:購入者への出荷、紛失、破損、廃棄、返送
- その他:倉庫間の移動、商品の状態の変更などの調整
さかのぼれるのは、最大18か月分です。合計の在庫の数は、期間を限らず保持されます。対象はAmazonのフルフィルメントセンター(FBAの倉庫。以下FC)にある在庫で、自社の倉庫の在庫は入りません。
旧6レポートは廃止され、在庫元帳に一本化された
在庫元帳は、6つの在庫レポートをまとめる形で始まりました。古い手順の記事に出てくるのは、次のレポートです。
- 在庫スナップショット(日次・月次)
- 在庫詳細レポート
- 在庫調整レポート
- 在庫受領レポート
- 在庫照合レポート
廃止日は、出典によって違います。セラーフォーラムの告知(2022年)は2022年9月30日、いまのヘルプは2023年1月31日と書いています。どちらにしても、いま在庫の動きを追うのは在庫元帳です。
旧レポートと同じ情報も、在庫元帳の表示の切り替えで出せます。たとえば旧在庫照合レポートの代わりは、概要表示で場所を「国」、期間を「月次」にした形です。
在庫元帳を使う3つの場面【月次の在庫確認、紛失・破損の確認、納品の受領確認】
法人の出品者が在庫元帳を開く場面は、主に3つです。それぞれ、見る表示と章が違います。
- 月次の在庫確認:月末の在庫を出し、自社の記録と突き合わせる(概要表示の章)
- 紛失・破損の確認:減った理由と、補填の状況を確かめる(詳細表示の章)
- 納品の受領確認:送った数が、いつ何個受領されたかを確かめる(詳細表示の章と、週次・月次の使い方の章)
どの場面でも、最初に決めるのは表示と形式です。次の章で選び方を見ていきます。
在庫元帳の出し方【概要表示と詳細表示、オンライン表示とダウンロード】

在庫元帳は、表示(概要表示か詳細表示か)と形式(オンラインかダウンロードか)の組み合わせで出します。目的を決めてから、この2つを選びましょう。
在庫元帳を開く場所と、見つからないときの探し方
在庫元帳は、セラーセントラルのフルフィルメントレポートの1つです。ヘルプは、フルフィルメントレポートのページで、左側のメニューから見たいレポートを選ぶと案内しています。
セラーセントラルは、2026年に新しい画面への刷新が発表されています。メニューの位置が変わって見つからないときは、公式が案内する「ツール検索ガイド」や「サイトマップ」で探しましょう。
概要表示と詳細表示の違い【集計か、1件ずつか】
概要表示は期間ごとの集計、詳細表示は在庫の動きの1件ずつの記録です。違いは次のとおりです。
| 在庫元帳の表示 | 表示される内容 | 指定する条件 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| 概要表示 | SKUと商品の状態ごとの、開始時の在庫・増減・終了時の在庫 | 場所(国かFC)、期間の単位(日次・週次・月次)、期間 | 月末の在庫、在庫の照合 |
| 詳細表示 | 受領・出荷・調整などの動きを1件ずつ(日付・数量・FC・理由) | 期間、イベントタイプ、理由グループ、参照ID | 紛失・破損の調査、納品の受領確認 |
どちらも、ASIN、出品者SKU、FNSKUで商品を絞れます。空欄にすると、すべての商品が対象です。FNSKUは、FBAの倉庫で商品を管理するためにAmazonが付ける番号です。
概要表示の数量は、リンクになっています。返品や受領の数をクリックすると、その内訳が詳細表示で新しいタブに開きます。概要で気になった数字から、そのまま1件ずつの記録へ進めます。
オンライン表示とダウンロードの使い分け【CSVでは先頭の0が消える】

少しだけ確かめるならオンライン表示、まとめて照合するならダウンロードを使います。ヘルプも同じ使い分けを勧めています。
それぞれの出し方と特徴は、次のとおりです。
- オンライン表示:条件を選んで「レポートを生成」をクリックする。参照IDで1件に絞れるのはこちらだけ。50件以上で複数のページに分かれる
- ダウンロード:.csv形式か.txt形式をリクエストし、ステータスが「処理中」から「ダウンロード」に変わったら保存する。詳細表示には「照会済みの数量」「未照会の数量」の列が付く
.csv形式で開くと、MSKU(出品者SKU)、ASIN、FNSKUの先頭の0が消えます。先頭が0のSKUを使っているなら、.txt形式でダウンロードしましょう。取り込み方は、使っている表計算ソフトのヘルプで確かめましょう。
データが反映されるタイミング【日次・週次・月次】
概要表示のデータは、期間の単位によって出そろう日が違います。ヘルプの目安は次のとおりです。
- 日次:通常、24時間以内に前日のデータが出る
- 週次:通常、月曜日の終わりまでに先週のデータが出る
- 月次:通常、その月の2日の終わりまでに先月のデータが出る
詳細表示は、ほぼリアルタイムで更新されます。月末の在庫を締めるなら、通常は3日以降に月次で出すと、先月分がそろいます。
概要表示の見方:終了時の在庫を計算式で検算する

概要表示は、開始時の在庫から終了時の在庫までを、列ごとの増減で示します。列の意味がわかれば、終了時の在庫を自分で検算できます。
概要表示の列の意味【増える列・減る列・補足の列】
概要表示の列は、増える列、減る列、補足の列に分けると読みやすくなります。ヘルプの定義をもとに整理しました。
| 概要表示の列の分類 | 主な列 | 数えている在庫 |
|---|---|---|
| 期間の初めと終わり | 開始時の倉庫の在庫/終了時の倉庫の在庫 | 期間の初めと終わりに、FCで保管している数 |
| 増える列 | 受領/購入者からの返品/発見済み | FCが受け取った数、返品で在庫に戻った数、見つかって戻った数 |
| 減る列 | 出荷/削除済み/廃棄済み | 購入者への出荷、返送・所有権の放棄の依頼で取り除いた数、廃棄した数 |
| 減る列(補填の対象になりうる) | 紛失/その他 | 行方がわからない数、破損と判断された数など |
| 増減どちらもある列 | 倉庫転送イン/アウト | FCどうしで移した数 |
| 補足の列 | 倉庫間の輸送中/不明なイベント | FC間で輸送中の数、種類がわからない動きの数 |
行は、SKUと商品の状態ごとに分かれます。商品の状態は、販売可能のほかに、不良品、購入者による破損、FCによる破損、期限切れなどがあります。販売可能以外は、売れない在庫です。
終了時の在庫を計算式で検算する
開始時の倉庫の在庫に、増減の列を足すと、終了時の倉庫の在庫になります。減る動きは、マイナスの数で記録されます。
ヘルプの例では、あるFNSKUの1か月が次のように並びます。
- 開始時の倉庫の在庫:20
- 受領:11、出荷(例ではカスタマー発送):−22、倉庫転送イン/アウト:1
- 終了時の倉庫の在庫:10(20+11−22+1=10)
ヘルプの在庫の照合の式も、同じ考え方です。開始時の在庫に納品した数と返品を足し、注文と返送・所有権の放棄を引き、調整を加えます。公式ヘルプの計算例も、倉庫間の輸送中の列は足し引きに含めていません。
社内や経営層に在庫の数を出す前に、主力のSKUだけでもこの検算をしておきましょう。合わなかったときに原因を説明できることが、数字の信頼につながるからです。
月末在庫は、FCごとの行と商品の状態ごとの行を足して出す

月末在庫は、同じFNSKUの「終了時の倉庫の在庫」を、すべての行で足して出します。1つの商品が、複数の行に分かれているからです。
行が分かれる理由は2つです。場所をFCで出すと、商品のあるFCごとに行ができます。さらに、販売可能と破損のように、商品の状態ごとにも行ができます。
月末在庫を出す手順は、次のとおりです。
- 概要表示で、場所を「国」、期間の単位を「月次」、期間を対象の月にする
- .txt形式でダウンロードし、FNSKUごとに「終了時の倉庫の在庫」を足す
- 販売可能の行だけの合計と、すべての状態の合計を分けて記録する
場所を「国」にすると、FCごとの行がまとまり、足す行が減ります。販売可能の合計は売れる在庫、全状態の合計はFCにある在庫です。自社の記録と比べるときは、どちらの数かをそろえましょう。FCどうしで移している最中の在庫は終了時の在庫に入らないため、「倉庫間の輸送中」の列も足しておきましょう。
詳細表示の見方:リーズンコードで紛失・破損と補填の状況を読む

詳細表示は、在庫の動きを1件ずつ並べます。紛失や破損を調べるときは、調整の行の理由と、照会の数量を見ましょう。
イベントタイプと参照IDで、受領や調整を1件ずつ追う
詳細表示は、イベントタイプで動きの種類を絞ると、目的の行を探しやすくなります。イベントタイプには、受領、出荷、購入者からの返品、FC間の移動、調整などがあります。ヘルプは、receipt、shipment、adjustmentなどの英語の名前も併記しています。
絞り込むと、ファイルが小さくなり、レポートも早く出ます。よく使う組み合わせは、次の2つです。
- イベントタイプ「受領」:納品した数が、いつ何個受領されたか
- イベントタイプ「調整」:紛失、破損、発見、状態の変更などの記録
参照IDは、その動きの番号です。受領ならFBA納品番号、調整なら調整ごとのトランザクションIDと同じです。1つの納品だけを確かめたいときは、オンライン表示で参照IDに納品番号を入れましょう。
調整のリーズンコード一覧【紛失・破損・発見・状態の変更】

調整の行には、理由を表すリーズンコードが付きます。ダウンロードではコード、オンラインでは理由の説明が表示されます。
| 調整の理由 | リーズンコード | 在庫の増減 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 在庫商品の配置ミス | M・5 | 減る | FCの保管棚から在庫が見当たらない |
| Amazonフルフィルメントセンターによる破損 | 6・7・E・H・K・U | 減る | 元の状態から減り、同時にPで破損の状態に増える |
| 在庫商品の発見 | F・N | 増える | Fは見つかった在庫。Nは誤って割り当てた在庫の移行や、補填による増加 |
| 在庫商品の状態の変更 | Q(減る)・P(増える) | 2行1組 | ある状態から別の状態へ移っただけで、合計は変わらない |
| 在庫商品の廃棄 | D・G | 減る | Gは慈善団体への寄付 |
| 商品の再定義・在庫商品の訂正 | 4(減る)・3(増える)・O(減る) | 減る・増える | 同じ商品と判明したSKU間の付け替え、誤った受領などの訂正 |
調整の多くは、減る行と増える行の2行1組で記録されます。たとえばFCで1点が破損すると、販売可能が1減り、FCによる破損が1増えます。調整の数量を全部足しても、紛失の数にはなりません。
FCでの破損は、E以外に6・7・H・K・Uもあります。元の状態が販売可能か、購入者による破損かなどで、コードが分かれるからです。紛失・破損を探すときは、1つのコードだけで絞らず、理由グループで絞りましょう。
照会済みの数量と未照会の数量で、補填の状況を確かめる
配置ミス、発見、FCによる破損の行には、照会済みの数量と未照会の数量が付きます。照会とは、その減少に対して、発見か補填の手当てが済んだかの突き合わせです。
ヘルプの例では、配置ミスで16点減った行が、次のように分かれます。
- 照会済みの数量:5(あとで見つかり、在庫に戻った)
- 未照会の数量:11(見つかっておらず、手当てが済んでいない)
配置ミスとFCによる破損で未照会の数量は、FBA在庫の返金ポリシーに基づく補填の対象です。補填や照会が済むと、未照会が減って照会済みが増えます。2つの列はダウンロードしたファイルに付くので、照合には詳細表示のファイルを使いましょう。
オンライン表示では、理由の列にある「在庫商品の配置ミス」をクリックすると、照会の状況が開きます。発見済みの内訳や、補填の記録へのリンクもここから確かめられます。
在庫の数字が合わないときの原因と確認の順番

在庫元帳の数字が自社の記録と合わない原因は、主に4つです。手間の少ない順に、期間、商品の指定、輸送中の在庫、未照会の紛失と確かめましょう。
期間の境目をまたいだイベント:期間を広げて抽出し直す
まず、期間を長く指定して抽出し直しましょう。ヘルプも、抽出の結果に不一致があるときはこの方法を案内しています。
前月中に起きた在庫の動きは、期間の切り方によって結果に影響します。概要表示の「不明なイベント」に数が入っていれば、このケースを疑いましょう。主に、別の期間で起きたイベントの一部が原因で、期間を長くすると減らせます。
月次の締めで先月分を出すのが2日より前なら、データがそろっていない可能性もあります。3日以降に出し直すと解消するかを確かめましょう。
商品の指定のずれ:FNSKUで照合し、CSVの先頭の0を確かめる
次に、商品をFNSKUで指定しているかを確かめましょう。ヘルプは、在庫を照会するとき、各レポートでFNSKUを使うよう勧めています。
自社の記録がJANや社内の品番で管理されていると、SKUとの対応がずれることがあります。1つのASINに複数のSKUがあるなら、FNSKUで集計しましょう。.csv形式で開いたファイルは、先頭の0が消えたSKUで照合できなくなっていないかも見ておきましょう。
まだ在庫元帳に出ていない在庫:納品中と倉庫間の輸送中
3つ目は、自社から出したが、まだFCの在庫に入っていない在庫です。在庫元帳の在庫は、FCが受領して初めて増えます。
自社の倉庫から出庫済みで、FCに向けて輸送中の納品は、受領されるまで数えられません。こうした納品の状況は、在庫管理の「納品プランの管理」で確かめましょう。
FCどうしで移している最中の在庫は、「倉庫間の輸送中」の列に出ます。この数は、開始時と終了時の倉庫の在庫には含まれません。旧在庫照合レポートの数と比べるなら、倉庫間の輸送中を足すとそろいます。
説明のつかない減少:未照会の紛失・破損は、報告から60日以内に申請する
ここまでで説明できない減少は、詳細表示の調整の行で、未照会の数量を確かめましょう。配置ミスやFCによる破損で未照会が残っていれば、補填の対象です。
2025年1月10日から、FCで紛失した商品は、Amazonが自動で補填する仕組みになりました。補填されずに残った問題は、自分で申請しましょう。FCでの紛失・破損の申請は、「在庫の問題と補てん」か在庫元帳で報告された日から60日以内です。購入者返品や返送では、期限の数え方が違います。
在庫元帳で原因がわからなければ、ヘルプの案内どおりテクニカルサポートに問い合わせましょう。トランザクションID、FNSKU、数量を控えておくと、話が早く進みます。
※申請期限と手順はAmazonの在庫補填とは?FBAで紛失・破損した在庫の補填額と申請期限、確認の手順もどうぞ。
在庫元帳を在庫管理に生かす週次・月次の使い方

在庫元帳は、締めの確認だけでなく、在庫切れを防ぐ材料にもなります。点検は、週次、納品のたび、月次の3つに分けると回しやすくなります。
週次:出荷の数から、向こう1か月の販売見込みを更新する
週に1回、概要表示を週次で出し、主力商品の出荷の数を見ましょう。先週のデータは、通常は月曜日の終わりまでに出そろいます。
私たちが支援に入るときは、最低1か月分の在庫を持つことを基本にしています。そのうえで、週次で販売数を確かめ、向こう1か月の販売見込みを更新します。売れ行きが伸びている時期は、過去の平均で発注すると欠品しやすいからです。
私たちの目安は、直近の販売ペースで2か月分ほどをFBAに入れておくことです。残りがおおむね1か月分になったら、追加の納品を考えましょう。販売可能な終了時の在庫を、週の出荷の数で割ると、何週分残っているかがわかります。
納品のたびに:受領の日付から、届くまでの日数を測る
納品のたびに、詳細表示の受領の日付を見て、届くまでの日数を記録しましょう。参照IDに納品番号を入れれば、その納品だけが出ます。
FBAは、在庫が売り場に並ぶまでを自社で調整しきれません。支援現場の実感では、FCの受領作業にはおおむね2〜3日かかります。プライムデーやブラックフライデーなど大型セールの前は、反映が大幅に遅れることも珍しくありません。
自社の出庫日から受領の日付までを測っておくと、次の納品をいつ出せばよいかが決まります。セール前は、その日数に余裕を足して前倒ししましょう。
※納品の手順とタイミングはAmazon FBA納品の手順7ステップと、在庫を切らさない納品タイミングの決め方もどうぞ。
月次:販売不可の在庫を見つけて、返送か廃棄を決める
月に1回、概要表示で販売可能以外の状態の行を見て、売れない在庫を洗い出しましょう。不良品、各種の破損、期限切れが対象です。購入者からの返品が、販売可能以外の行に入っていないかも見ておきましょう。
ヘルプも、販売不可の在庫を返送か廃棄にすると手数料を節約できると案内しています。返送か廃棄かは、商品の原価と、売り直せるかで決めましょう。あわせて、未照会の紛失・破損が残っていないかも見ておくと、補填の期限にも間に合います。
在庫の点検に、せどり向けの有料ツールまで入れる必要はないと考えています。在庫や価格の管理は自動の仕組みに任せ、手をかけるのは売るための施策です。在庫元帳は、上の3つの点検で異常だけを拾う使い方で十分です。
※販売不可の在庫の処理はAmazon FBA返品の完全対策ガイド|補填申請・返品率低下・在庫処理までもどうぞ。
Amazonの在庫元帳に関するよくある質問
- 在庫元帳では、何か月前までさかのぼれますか?
1件ずつの記録は、18か月前までさかのぼれます。
合計の在庫の数は、期間を限らず保持されます。18か月より前の動きを使う予定があれば、月次でダウンロードして残しておきましょう。
- 自社出荷(出品者出荷)の在庫も、在庫元帳に出ますか?
出ません。
在庫元帳が記録するのは、AmazonのFCにある在庫の動きです。FBA用と自社出荷用の2つのSKUで在庫切れをつなぐ運用をしていても、自社出荷のSKUで売れた分は出ません。自社の注文の記録で確かめましょう。
- 在庫元帳とFBA在庫の管理画面で、数が違うのはなぜですか?
数えている時点と区分が違うためです。
在庫管理の画面は、在庫あり、入荷待ち、販売不可、入出荷作業中に分けた、いまの数です。在庫元帳の概要表示は期間の終わりの数で、日次でも通常は前日分までです。比べるときは、日付と区分をそろえましょう。
- 補填された分は、どこで確かめられますか?
補填の金額は、返金レポートで確かめられます。
在庫元帳のオンライン表示では、該当する日付の補填をクリックすると内容が開きます。補填がアカウントに反映されるまで、最長で4〜5営業日かかる場合があります。
- 「調査中」と表示された在庫は、その後どうなりますか?
補填されるか、調査が60日を超えると、在庫元帳の詳細表示に移ります。
調査中は、配置ミスやFCで破損した在庫を、Amazonが確かめている状態です。移った後は、調整の行の未照会の数量で、手当ての状況を確かめましょう。
- 在庫元帳の数字は、決算の棚卸しに使えますか?
FCにある在庫の数を確かめる材料として使えます。
使うのは、期末日を含む月の概要表示の、終了時の倉庫の在庫です。FCどうしで輸送中の在庫は「倉庫間の輸送中」の列にあるので、終了時の倉庫の在庫に足しましょう。FCに向けて輸送中で、まだ受領されていない納品は入りません。在庫の評価や計上の扱いは、顧問の税理士に確かめましょう。
- 在庫元帳は、APIでも取得できますか?
取得できます。
ヘルプは、APIで取得する場合の絞り込みの設定を、Amazonの開発者向けの資料で確かめるよう案内しています。参照IDでの絞り込みは、APIでは使えません。
まとめ:在庫元帳は概要表示で検算し、合わない数字だけ詳細表示で追う
在庫元帳は、FBA在庫の増減を18か月分たどれる、在庫の明細です。月末の在庫は概要表示で出し、開始時の在庫に増減の列を足して検算しましょう。合わない数字だけを詳細表示で追い、未照会の紛失・破損は期限内に補填を申請しましょう。
LINKのEC支援サービスは、動画でも紹介しています。
- 参照した一次情報・公式情報
- セラーセントラル ヘルプ「在庫元帳レポート」
- セラーセントラル ヘルプ「在庫元帳レポート:必要な情報を見つける方法」
- セラーセントラル ヘルプ「Amazonフルフィルメントレポート」
- セラーセントラル ヘルプ「FBA在庫管理」
- セラーセントラル ヘルプ「FBA在庫の補てんポリシー:フルフィルメントセンターでの作業に対する補てん申請」
- Amazonセラーフォーラム「FBA在庫情報を簡素化する新しいレポートを開始しました」
- Amazonセラーフォーラム「FBA自動補てんと補てん申請期間の変更について」
- Amazonセラーフォーラム「業務を促進する新機能が新しいセラーセントラルに登場」
いずれも2026年10月23日に確認しました。
- 記事監修
- 公開日:2026年10月23日 / 最終更新日:2026年10月23日
- 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
- 本記事はAmazonセラーセントラルの公式ヘルプ、およびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。
▶ Amazonの在庫補填とは?FBAで紛失・破損した在庫の補填額と申請期限、確認の手順【2026年最新版・元Amazon出身者監修】
▶ Amazon在庫管理の完全ガイド!在庫切れゼロ・IPI改善・発注点計算まで【2026年最新版・元Amazon出身者監修】
▶ Amazon FBA返品の完全対策ガイド|補填申請・返品率低下・在庫処理まで【2026年最新版・元Amazon出身者監修】
▶ Amazon FBA納品の手順7ステップと、在庫を切らさない納品タイミングの決め方【2026年最新版・元Amazon出身者監修】

