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  3. アリババ仕入れの手順と注意点は?Alibaba.comと1688の違い、関税とPSEなど輸入規制の確認まで【2026年最新版・元Amazon出身者監修】

アリババ仕入れの手順と注意点は?Alibaba.comと1688の違い、関税とPSEなど輸入規制の確認まで【2026年最新版・元Amazon出身者監修】

2026 10/22
EC全般
2026年10月8日2026年10月22日

アリババ仕入れの手順7ステップと注意点を、関税やPSEなど輸入規制の確認まで元Amazon出身者が解説。

「アリババなら安く作れると聞くが、輸入した後で売れない商品だと分かるのが怖い……」
「サンプルは良かったのに、量産品の品質が違ったら在庫を抱えてしまう……」

元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、アリババ仕入れの手順と注意点を解説します。アリババ仕入れで使うサイトには、海外のバイヤー向けのAlibaba.comと、中国国内向けの1688.comがあります。法人がOEMで仕入れるなら、仕入れ値より先に、輸入する自社にかかる義務とAmazonで売れる条件を確かめましょう。本記事では、税関や省庁、Amazonの公式情報と支援現場の知見をもとに、発注前の判断材料を整理しました。2つのサイトの選び方や費用の積み方から、仕入れ後の失敗まで扱います。

この記事のまとめ

  • Alibaba.comは海外の卸売バイヤー向け、1688.comは中国国内向けの卸売サイトです。
  • 原価は商品代に国際送料・関税・輸入消費税を足し、販売手数料と広告費まで積んで判断しましょう。
  • 電気製品のPSEや食品に触れる容器の輸入届出など、法律上の義務は輸入する自社にかかります。
  • Amazonの出品許可・ブランド登録・同梱物のルールは、パッケージを刷る前に確かめましょう。
  • 中国からはリードタイム(発注から入荷までの期間)が長く、在庫切れと不良品が高くつきます。

利益が出ないEC事業者の共通点を話した動画も公開しています。

利益が出ないEC事業者の共通点3選

まずは、アリババの2つのサイトの違いから見ていきます。

目次

アリババ仕入れとは?Alibaba.comと1688.comの違いと選び方

ロゴ入れはAlibaba.com、既製品のまとめ買いは1688.comと選び分ける図

アリババ仕入れとは、中国の卸売サイトを通じて、工場や卸から直接商品を仕入れることです。間に入る業者が少ないぶん、仕入れ値を抑えやすいのが利点です。工場にロゴ入れや仕様の変更を頼めば、自社ブランドの商品も作れます。ただし、アリババには対象の違う2つのサイトがあります。

Alibaba.comは海外の卸売バイヤー向け、1688.comは中国国内向けの卸売サイト

Alibaba.comは海外のバイヤー向け、1688.comは中国国内向けの卸売サイトです。どちらもアリババグループが運営しています。違いは次のとおりです。

アリババ仕入れで使うサイト公式が示す主な取引相手日本語での利用支払いの保護日本の事業者の主な使い方
Alibaba.com190以上の国と地域の中小企業(B2Bの卸売取引)日本語のページがあり、円で表示できるAlibaba.comを通じた支払いはTrade Assuranceの対象工場と直接やり取りし、OEMや仕様の変更を発注する
1688.com中国国内の事業者(中国のEC事業者の仕入れ先)中国国内向けの作り—(Trade AssuranceはAlibaba.comの仕組み)輸入代行会社を通して、既製品をまとめて仕入れる
アリババグループ公式とAlibaba.com公式の情報より作成(2026年10月8日確認)。

1688.comは、中国国内の取引を前提に作られています。そのため日本の事業者は、中国語でのやり取りや中国国内の配送を任せる目的で、輸入代行会社を通して買うことが多いサイトです。

OEMで使うならどちらか【ロゴ入れ・仕様変更の有無とロットで選ぶ】

OEMで使うなら、仕様を詰められるAlibaba.comが中心です。どちらを使うかは、工場に何を頼むかで決めましょう。

  • ロゴ入れや仕様の変更を頼む:Alibaba.comで、工場と直接やり取りする
  • 既製品を単価重視でまとめて買う:1688.comで、輸入代行会社を通す

両方を使い分ける事業者もいます。そもそも国内のOEMにするか中国から輸入するかで迷う段階なら、先にその判断を済ませておきましょう。

※国内OEMとの比べ方はAmazon OEMとは?儲からない3つの原因と利益を残す7ステップで解説しています。

アリババ仕入れの費用は商品代だけではない【輸入費用と販売手数料まで積んだ原価の出し方】

商品代に国際送料と関税、販売手数料、広告費を積み上げて原価を出す図

アリババ仕入れの原価は、商品代に輸入費用と販売費用を足して出します。サイトに出ている単価だけでは、日本に届くまでの費用と、売るときの費用が見えません。両方を積んで初めて、利益が残るかを判断できます。

輸入時にかかる費用:国際送料・関税・輸入消費税【課税価格に金型代や商標の使用料が入ることも】

輸入するときは、原則として関税と消費税、地方消費税がかかります。関税は、輸入する貨物の価格に税率を掛けて計算するのが原則です。この価格を課税価格と呼びます。

課税価格は、工場に実際に支払う代金に、日本の港に着くまでの運賃や保険料などを足した額です。OEMでは、次のような費用も課税価格に加わることがあります。

  • 金型や工具:自社が無償や値引きで工場に提供した場合
  • デザインや設計:自社が無償や値引きで工場に提供した場合
  • 商標や意匠の使用料:輸入する取引のために自社が支払う場合

金型やデザインを自社で用意した場合は、申告の前に通関業者へ伝えておきましょう。後から加算が分かると、原価計算がずれます。

1万円以下の免税と20万円以下の簡易税率は、法人の仕入れでどこまで効くか

法人の仕入れで1万円以下の免税が効くのは、サンプル程度の金額までです。課税価格の合計が1万円以下なら、関税と消費税は免税です。判定は、1回の申告ごとの合計額で行います。1つのインボイス(送り状)を分けて申告しても、インボイス全体の合計で判定されます。

ただし、革製のカバンや手袋、ニットの衣類、革靴などは、1万円以下でも関税が免税になりません。

課税価格の合計が20万円以下の貨物には、一般の関税率とは別の簡易税率があります。主な税率は次のとおりです。

  • 3%:家具や寝具、玩具や運動用具、プラスチック製品など
  • 10%:ニット以外の衣類
  • 5%:上記などの区分に当てはまらないもの

簡易税率に、消費税と地方消費税は含まれません。ニットの衣類や履物、革製品などは簡易税率の対象外です。

本発注の金額では、一般の関税率で原価を組むことになります。商品の関税率は、輸入の前に税関へ照会できます。事前教示制度といい、回答書は3年間有効です。税率が先に分かるので、原価計算の確実性を高められます。

Amazonで売るなら、販売手数料・FBA手数料・広告費まで積んで利益を判断する

輸入費用まで入れた原価から、Amazonで使える広告費の上限が決まります。販売価格から、原価、販売手数料、FBAの配送代行手数料、残したい利益を引いた残りが広告に使える枠です。支援現場での目安は次のとおりです。

  • 広告に使える枠:おおむね売上の25%程度。原価率や配送の条件で上下する
  • 立ち上げの時期:売上の20%程度まで踏むこともある。3ヶ月や半年など、投資する期間を先に決める
  • 止める目安:広告費まで含めた最終的な利益率が10%を下回るなら、発注しない

販売手数料はカテゴリー、FBAの手数料はサイズと重量で変わります。自社商品の実額は、AmazonのFBA料金シミュレーターで確かめましょう。

私たちは、工場の見積もりで原価が合わなければ、その商品は発注しません。利益率10%は固定の基準ではありません。ただ、利益が薄すぎると、広告費も在庫のリスクも吸収できなくなります。投資の期間を決めずに広告費を踏むと、立ち上がった後も赤字が続きやすくなります。

※広告費込みの利益率の計算方法はAmazonの利益率の目安は?法人出品者が広告費込みで計算する方法で解説しています。

仕入れ候補の商品で、利益が残るか判断できない方へ

原価に輸入費用と広告費まで積むと、仕入れ値だけでは見えない利益の差が出ます。LINK株式会社では、商品企画の段階の原価設計から、商品ページの改善、広告運用までをご支援しています。無料相談では、仕入れ候補で利益が残るかを、輸入費用と広告費まで含めた考え方から一緒に整理します。

LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。

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アリババ仕入れの手順7ステップ【市場調査からFBA納品まで】

市場調査からFBA納品まで、アリババ仕入れの手順7ステップを並べた図

アリババ仕入れは、売る商品を決めてからサイトで探す順番で進めます。ここでは、Amazonで売る前提の7つのステップを順に見ていきます。各ステップに関わる法規制は、次の章でまとめて扱います。

ステップ1:Amazonの市場データで、売れる商品を先に決める

アリババで探し始める前に、Amazonの中で売れる根拠を取りましょう。安い商品を見つけてから売り先を考えると、売れない在庫を抱えやすくなります。私たちが新しい商品を選ぶときに見るのは、次の3点です。

  • 市場規模:そのカテゴリーが年間いくらの市場か
  • 競合の売上:上位の商品が月にいくら売れているか
  • 競合の強さ:画像、レビュー、広告、セールへの参加の状況

候補を出すときは、自社商品と一緒に買われている商品のデータも役に立ちます。私たちも、このあわせ買いの傾向から、次に作る商品のヒントを多く拾っています。

ステップ2:サプライヤーを選ぶ【工場か商社か、取引実績、認証書類】

Amazonは、取引を始める前に仕入先を評価するよう出品者に勧めています。見る項目は、主に次の4つです。

  • 事業者の登録と法令の順守:登記や許認可を確認できるか
  • 評判:取引の実績や、ほかの買い手からの評価
  • 業務の体制:納期と発注数量の要件を守れるか
  • 品質基準と認証:求める基準や必要な認証に対応できるか

すべてを満たす相手を探す必要はなく、自社にとって重要な項目を決めて確かめましょう。相手が自社の工場を持つメーカーか、仕入れて売る商社かも確認しておきます。仕様を直接詰めたいなら、工場と話せる相手のほうが進めやすくなります。

ステップ3:見積もりは数量別に取り、原価が下がる数量を聞く

見積もりは、1つの数量ではなく数量別に取りましょう。支援現場の実感では、1,000個や3,000個を境に原価がぐっと下がることが多くあります。工場には、原価が下がる数量の境目を直接聞くのが近道です。

最初に出てくる見積もりは、高めのことが少なくありません。そのまま受けず、少なくとも2回は交渉しましょう。ただし値切りより、原価が下がる数量を見つけるほうが効果は大きくなります。

ステップ4:サンプルで仕様を固め、量産品と同じ条件を契約に書く

サンプルで仕様を固めたら、量産品も同じ条件で作ることを契約に書きましょう。Amazonは、仕入先との契約で次の点を明確にするよう勧めています。

  • 品質基準と認証:仕入先に求める品質の基準と、必要な認証
  • 苦情が出た在庫の責任:品質や真正性の正当な苦情が出た在庫は、仕入先が責任を負うこと
  • 守られなかったときの対応:責任の範囲と、取れる対応の中身

PSEマークや日本語の表示など、法律で必要な表示もこの段階で仕様に入れておきましょう。量産が始まってからでは、表示の追加は作り直しになります。

ステップ5:支払いはAlibaba.comを通し、Trade Assuranceの対象にする

支払いはAlibaba.comを通し、Trade Assuranceの対象にしましょう。Trade Assuranceは、Alibaba.comを通じて支払った注文を守る仕組みです。次のような問題が起きたときに、返金を申請できます。

  • 注文した商品が発送されない、または届かない
  • 不良品や、注文と違う商品が届いた
  • 商品が破損して届いた

支払いには、クレジットカードやデビットカード、銀行振込などが使えます。Alibaba.comを通さず、工場の口座へ直接振り込んだ注文は、この仕組みの外になります。

ステップ6:輸送と通関を手配する【通関業者・AmazonのAGL】

輸入の申告は、輸入しようとする者が税関に行います。申告の手続きは、通関業者に代わりに頼めます。

税関が輸入時に確認するのは、食品衛生法や薬機法などの対象です。届出や許可を済ませないと、輸入が許可されません。PSEは、輸入する自社が販売までに届出や検査、表示を済ませる義務です。技適マークも、販売前に付いているかを確かめましょう。

Amazonに直接納品するなら、AGL(Amazon Global Logistics)という選択肢もあります。Amazon直営の国際物流で、FBAを使う出品者向けのサービスです。中国から日本への海上輸送では、次のように運びます。

  • 出発する港:上海、寧波、蛇口
  • 届け先:東京港に着いたあと、Amazonの倉庫へ直接配送
  • コンテナ:1本を貸し切る形と、ほかの荷物と混ぜる小口の形の両方

ステップ7:届いた商品をFBAに納品する【ラベル・梱包の準備】

FBAに納品する商品には、Amazonが決めたラベルと梱包の要件があります。商品ラベルを中国の工場で貼ってもらうか、国内で貼るかを、発注の時点で決めておきましょう。工場で貼るなら、ラベルの指定も発注の条件に入れます。

要件の細部は変わることがあるため、納品前にセラーセントラルのヘルプで最新の内容を確かめましょう。初回にどれだけ納品するかは、在庫切れを扱う章で整理します。

商品選びから発売までの段取りに、不安がある方へ

どの商品を、いくつ、いつまでに仕入れるかで、発売後の売れ方が変わります。LINK株式会社では、市場分析と商品の選定から、商品ページの作成、広告運用までをご支援しています。無料相談では、売れる商品を決めてから発売するまでの段取りを一緒に整理します。

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輸入前に確認する日本の法規制【PSE・技適・食品衛生法・薬機法・知的財産】

電気製品や食品、化粧品など商品の種類ごとに法律と確認先を対応させた図

アリババ仕入れの法規制は、輸入する自社に義務がかかります。図は、商品の種類ごとに関わる法律と確認先を整理したものです。食品衛生法や薬機法など税関が確認する法律に当たる貨物は、許可や届出を済ませないと輸入が許可されません。

税関は、こうした法律に当たるかどうかの照会には答えていません。各法律を所管する省庁や窓口に確認しましょう。私たちも、食品や化粧品の企画では、景品表示法と薬機法を当然の前提として確認しています。法規制の確認は、商品を決める企画の段階で済ませておきましょう。

電気製品はPSE、Bluetoothなど無線機能があれば技適も確認する

電気用品を輸入して売るなら、輸入する事業者に電気用品安全法の義務がかかります。主な義務は次のとおりです。

  • 事業の届出:輸入の事業を始めてから30日以内に、経済産業局などへ届け出る
  • 基準への適合と自主検査:技術基準に合わせ、検査の記録を3年間保存する
  • 適合性検査:特定電気用品(116品目)は、登録検査機関の検査を受ける
  • 表示:義務を果たしたうえで、PSEマークなどを付ける

PSEマークの無い電気用品は、販売も、販売目的の陳列もできません。モバイルバッテリーなどのリチウムイオン蓄電池も、電気用品に含まれます。輸入事業の届出ができるのは、国内に住む個人か、国内で登記した法人です。日本で登記していない海外の工場は、届出ができません。

Bluetoothなどの無線機能がある商品は、技適マークも確認しましょう。

  • 対象:イヤホンやスピーカー、マウスなど。受信するだけのBluetooth機器も含む
  • マークが無いと:その機器を使うと、電波法違反のおそれがある
  • Amazonでの扱い:技適マークの無い特定無線設備は販売できない

支援現場の実感では、規制が特に厳しいのは電池が入った商品と、度入りの眼鏡を含む医療機器です。候補の段階で、こうした商品に当たるかを先に見極めましょう。

※書類審査の進め方はAmazonで家電を出品するには?PSE・技適の書類審査と手順7ステップで解説しています。

食品だけでなく、タンブラーや弁当箱など食品に触れる商品も輸入届出がいる

販売用に食品などを輸入するときは、検疫所への輸入届出が必要です。届出の無い食品などは、販売にも営業にも使えません。対象は食品だけではなく、次のものも含まれます。

  • 器具:タンブラーや弁当箱など、食品に直接触れる食器や道具
  • 容器包装:食品を入れたり包んだりするもの
  • 食品添加物と乳幼児用のおもちゃ

郵便で届く場合も、販売や営業に使うなら届出が要ります。違反があると国内では販売できず、輸入者が廃棄するか、送り返すことになります。届出の際は、必要に応じて原材料や製造工程の説明書、試験成績書を求められます。工場がこうした書類を出せるかを、発注前に確かめておきましょう。

化粧品は、自社で輸入して売るなら2つの許可がいる

海外で作った化粧品を売るには、薬機法の許可が要ります。自社で輸入し、自社の製品として出荷するなら、必要なのは次の2つです。

  • 化粧品製造販売業許可:製品を市場に出す責任を負うための許可
  • 化粧品製造業許可:包装や表示、保管を行うための許可

日本語の表示を済ませた製品を輸入する場合でも、国内の製造所でいったん保管し、必要な試験検査を行います。製造業許可を持つ他社に輸入を任せれば、自社に要るのは製造販売業許可です。化粧品は品目ごとに製造販売の届出も要り、全成分などの表示は日本語で行います。

Amazonでは、許可のない国内の出品者が注文を受け、海外の業者から輸入して届ける形の出品を禁止しています。許可の取り方は、営業所のある都道府県の薬務の窓口に確認しましょう。

商標権や意匠権を侵害する物品は輸入できない【知的財産侵害物品の注意点】

商標権や意匠権、著作権などを侵害する物品は、関税法で輸入が禁止されています。税関で見つかれば、商品は日本に入りません。権利者から輸入の許諾を得た物品は、輸入できます。

工場のカタログにある既存のデザインを使うときは、特に注意しましょう。カタログに載っていても、日本の権利の確認まで済んでいるとは限りません。似た登録商標や登録意匠がないかを、発注前に確かめましょう。

仕入れたい商品が、Amazonで売れる条件を満たすか不安な方へ

法律の義務とAmazonの出品ルールは、発注の前に確かめておくほど手戻りが減ります。LINK株式会社では、出品許可の申請から、商品ページの作成、広告運用までをご支援しています。無料相談では、仕入れ候補をAmazonで売る前に確かめておきたい点を一緒に整理します。

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Amazonで売る前に追加で確認すること【出品許可・ブランド登録・同梱物の表記】

発注前、仕入れ時、出品前の3時点でAmazonの何を確かめるかを並べた図

Amazonで売るなら、法律に加えてAmazonのルールも満たす必要があります。出品が禁止された商品を売ると、販売の停止や終了に加え、Amazonの倉庫の在庫が補償なく廃棄される場合があります。中国から取り寄せた在庫で起きると損失が大きいため、工場に発注する前から確認を始めましょう。

出品許可が必要なカテゴリーと、審査で出す請求書

カテゴリーや商品によっては、出品する前にAmazonの出品許可が必要です。電化製品や化粧品、食品などは、制限対象商品として個別のルールがあります。申請で準備する書類は次のとおりです。

  • 購入時の請求書:日付が180日以内のもの
  • 商品の写真:すべての側面を鮮明に撮ったもの
  • ブランドの販売許可書:該当する場合
  • 安全性に関する証明書:必要な場合

審査には2〜7営業日かかります。請求書の中身は、Amazonのヘルプ「デューディリジェンスで信頼できる仕入先を選択する」が参考になります。このページは、仕入先と購入者の詳細、発行日、商品の説明、購入数量を請求書で確かめる項目に挙げています。海外の工場が出す請求書にもこれらが入るかを、発注の時点で確かめましょう。

自社ブランドで売るならブランド登録の商標と、ロゴを商品に入れる指定を先に済ませる

自社ブランドで売るなら、Amazonブランド登録の要件を先に満たしましょう。ブランド登録は、Amazonが無料で提供するプログラムです。主な要件は次の2つです。

  • 商標:対象の国の商標事務所に出願中か、登録済みであること
  • ブランドの表示:ブランド名やロゴが、商品かパッケージに恒久的に付いていること

量産した後からロゴを恒久的に付けるのは、手間がかかります。ロゴの印刷や刻印は、工場への発注の段階で指定しておきましょう。商標は出願中でも要件を満たすため、発注より前に出願を始めておくと安心です。

同梱カードやパッケージの文言は、工場で刷る前にAmazonの規約と照らす

パッケージや同梱カードの文言は、工場で刷る前にAmazonの規約と照らしましょう。同梱物に関する主なルールは次のとおりです。

  • 使ってよい:中立的にレビューを依頼するカード、SNSのアカウント名の記載
  • 使えない:割引や返金などと引き換えのレビュー依頼、高評価だけを求める依頼
  • 使えない:不満があれば先にメールへ、などとAmazonの外へ誘導する文言
  • 使えない:Amazonの外のサイトでの買い物を促すQRコード

刷った後に文言を直すと、中国の工場での作り直しになります。楽天市場でも売る場合は、輸入する自社の法律上の義務は同じです。楽天の出店のルールは、楽天の案内で別に確かめましょう。

アリババ仕入れの注意点:仕入れ後に起きやすい3つの失敗と防ぎ方【在庫切れ・値崩れ・不良品】

在庫切れ、値崩れ、不良品の3つの失敗と、それぞれを防ぐ時点を示した図

アリババ仕入れの注意点は、仕入れた後の失敗をやり直すのに時間がかかることです。中国からの仕入れは、発注から入荷までの段階が多く、追加の発注も作り直しもすぐには届きません。起きやすい3つの失敗と、防ぐ時点を順に見ていきます。

失敗1:再入荷を待つあいだに在庫が切れ、検索順位を落とす

FBA在庫の減り方に追加発注から納品までの期間を重ね、発注時点を示した図

売れ始めた商品の在庫が切れると、Amazonの検索順位を大きく落とします。順位に効く直近の販売個数が止まるうえ、在庫切れそのものも不利に働くと支援現場では感じています。落ちた順位は、在庫が戻ってもすぐには戻りません。

図のとおり、中国から追加で仕入れると、生産から納品までの段階が多くなります。在庫が切れる前に次の荷物を届けるには、発注を早めに出す必要があります。支援現場での目安は次のとおりです。

  • FBAの在庫:直近の販売ペースで2ヶ月分程度を置き、残り1ヶ月分程度で追加納品する
  • 見込みの更新:少なくとも週に1回、販売数を見て向こう1ヶ月の見込みを更新する
  • 初回の数量:1商品で月商100万円以上を狙うなら、1,000個以上でないと切れるおそれがある

追加納品の時点で、国内に次の在庫が届いている必要があります。工場への追加発注は、生産と輸送、通関の期間を逆算して、さらに前に出しましょう。セールの後や順位が上がった後は、売れる速さが上がるため、特に前倒しで補充します。発注する数は、作れる数ではなく切らさない数から決めましょう。

失敗2:同じ既製品を他社も仕入れ、価格競争になる

アリババの既製品は、他社も同じ工場から仕入れられます。同じ商品が並ぶと、買い手が比べるのは価格だけになり、値下げの競争に入りやすくなります。

防ぐには、既製品の色違いではなく、仕様で差をつけましょう。私たちが商品開発を支援するときも、競合商品の成分や仕様を調べます。そのうえで、同等ではなく上回る内容を、工場の担当者と直接詰めています。仕様を変えるには、ロゴ入れや仕様の変更を受ける工場と話す必要があります。

失敗3:届いた商品の不良を見落とし、最初のレビューで評価を落とす

届いた商品の不良を見落とすと、最初のレビューで評価を落とします。レビューが少ない立ち上げの時期は、1件の低評価の影響が大きくなります。支援現場の実感では、レビューが0件から1件、9件から10件になったところで、購入率が跳ねやすくなります。

立ち上げでは、Amazon Vineも欠かせません。Amazonが選んだレビュアーに商品を提供し、レビューを書いてもらう公式の仕組みです。不良が混ざった在庫のままVineに出すと、最初のレビューが低評価から始まりかねません。

受入の検品は、国内に届いた後か、FBAに納品する前に入れましょう。主に見るのは次の3点です。

  • 数量:発注した数どおりに届いているか
  • 外観:傷や汚れ、色がサンプルと違わないか
  • 表示:PSEマークや日本語の表示、ロゴが仕様どおりか

不良が見つかったら、ステップ4の契約で決めた責任の範囲に沿って、工場に申し入れましょう。

発売後の在庫とレビューの立ち上げに、不安がある方へ

在庫切れと最初のレビューは、発売してからでは取り返しにくい失敗です。LINK株式会社では、在庫の見込みを踏まえた販売計画から、レビューの獲得、広告運用までをご支援しています。無料相談では、初回の数量と追加発注のタイミングの考え方を一緒に整理します。

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アリババ仕入れを社内で回すか、代行や支援会社に任せるかの判断基準

輸入代行、通関業者、自社、支援会社の分担と、誰が輸入者かの確認を示した図

アリババ仕入れは、業務ごとに任せる相手が変わります。代行会社に任せても、法律上の義務が自社に残る業務があります。任せる前に、誰が何を担うかを整理しておきましょう。

輸入代行に任せられることと、自社に残る責任【誰が輸入者になるかを契約前に確認】

輸入代行会社が担うことが多いのは、中国側での実務です。主なものは次のとおりです。範囲は会社によって違うため、契約前に確かめましょう。

  • 中国語での問い合わせや交渉
  • 商品の買付と支払いの代行
  • 中国国内での検品と、まとめての発送

注意したいのは、誰が輸入者になるかです。輸入の申告は、輸入しようとする者が行います。PSEの届出も、電気用品の輸入の事業を行う者の義務です。代行会社を使うとき、自社と代行会社のどちらが輸入者になるかは、取引の形で変わることがあります。届出や許可を誰の名義で行うかを含めて、契約前に確かめましょう。

なお、LINKは輸入代行や通関の業務はお請けしていません。物流そのものの代行も行っていません。ご相談に乗れるのは、利益が残る物流の組み立て方や、Amazonで売る側の設計です。

商品企画から販売までを任せる場合に、契約前に確認すること

商品の企画から販売までを支援会社に任せるなら、期間と体制を契約前に確かめましょう。支援現場の実感では、相談を始めてから発売までは、最短で6ヶ月程度、通常は8〜10ヶ月程度かかります。

新しい商品の相談でも、既存商品に改善の余地があれば、私たちはそちらを先に勧めることがあります。費用と手間に対する効果が、既存商品のほうが大きいケースがあるためです。

契約前に確かめたいのは、次の2点です。

  • 実務の担当者:営業の担当者と、実際に手を動かす担当者が同じか。誰が担当につくか
  • 体制:何名で支援するか。1人で複数の会社を抱えていないか

LINKは最低3名体制でご支援しています。品質管理者(代表・役員)、コンサル担当・ディレクター、広告運用者・アシスタントです。料金は、コンサルティングが月額15万円〜、運用丸投げが月額25万円〜を一つの目安にしています。広告媒体費は別で、商材や支援範囲によって変わります。実際の金額は個別にお問い合わせください。

商品の立ち上げを、どこまで社内で回すか迷っている方へ

輸入の実務と、Amazonで売る設計は、任せる相手が別になります。LINK株式会社では、市場分析と商品の選定から、商品ページの改善、広告運用までをご支援しています。無料相談では、自社に残す業務と任せる業務の分け方を一緒に整理します。

LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。

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アリババ仕入れでよくある質問

アリババは日本から購入できますか?

Alibaba.comは、日本の事業者も使える海外バイヤー向けの卸売サイトです。日本語のページがあり、円で価格を表示できます。

1688.comは中国国内向けに作られており、日本の事業者は輸入代行会社を通して買うことが多いサイトです。

アリババで買うのは安全ですか?

Alibaba.comを通じて支払えば、Trade Assuranceの対象になります。未発送や不良品などの問題が起きたときに、返金を申請できる仕組みです。

仕組みに頼るだけでなく、仕入先の確認とサンプルでの品質確認もあわせて行いましょう。

アリババ仕入れの支払い方法は何がありますか?

Alibaba.comでは、クレジットカードやデビットカード、銀行振込などが使えます。

Trade Assuranceの対象にするため、工場の口座へ直接ではなく、Alibaba.comを通じて支払いましょう。

1万円以下なら関税はかかりませんか?

課税価格の合計が1万円以下なら、関税と消費税は免税です。ただし革製のカバンやニットの衣類などは、関税が免税になりません。

判定は1回の申告の合計額で行うため、本発注の金額では効かないのが普通です。

アリババの仕入れ単価はいくらですか?

商品と数量によって大きく変わります。同じ商品でも、1,000個や3,000個を境に原価が下がることが多くあります。

数量別に見積もりを取り、輸入費用まで足して比べましょう。

ロゴ入れのOEMは何個から頼めますか?

最低の発注数は、工場と商材によって大きく変わります。一律の目安はありません。

ロゴ入れを含めた条件で、数量別の見積もりを取って確かめましょう。

まとめ:アリババ仕入れは、輸入する自社の義務とAmazonで売れる条件を先に確かめる

アリババ仕入れでは、Alibaba.comと1688.comを発注の中身で使い分けます。原価は、輸入費用と販売費用まで積んで出しましょう。PSEや食品衛生法などの義務は、輸入する自社にかかります。

Amazonの出品許可やブランド登録の条件も、工場に発注する前に確かめておきましょう。仕入れた後は、在庫切れと不良品を防ぐ段取りが利益を守ります。

仕入れる商品を、Amazonで売れる形にしたい方へ

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参照した一次情報・公式情報
  • アリババグループ公式「Alibaba.com」(事業紹介)
  • アリババグループ公式「1688」(事業紹介)
  • Alibaba.com 日本語ページ
  • Alibaba.com公式「Trade Assurance」
  • 税関「1101 輸入通関手続の概要」
  • 税関「1104 関税の課税標準」
  • 税関「1403 原則的な課税価格の決定方法」
  • 税関「1006 課税価格の合計額が1万円以下の物品の免税適用について」
  • 税関「1001 総額20万円以下の貨物の簡易税率」
  • 税関「1202 品目分類の事前教示制度について」
  • 税関「1801 税関で確認する輸入関係他法令の概要」
  • 税関「2002 知的財産侵害物品の輸入規制」
  • 経済産業省「電気用品安全法の概要」
  • 経済産業省「電気用品安全法 届出・手続の流れ」
  • 総務省 電波利用ポータル「技適マークのQ&A」
  • 厚生労働省「食品等輸入手続について」
  • 神奈川県「化粧品の製造、輸入または製造販売等について」
  • セラーセントラル ヘルプ「制限対象商品」
  • セラーセントラル ヘルプ「出品許可が必要なカテゴリーと商品」
  • セラーセントラル ヘルプ「デューディリジェンスで信頼できる仕入先を選択する」
  • セラーセントラル ヘルプ「電化製品・電子機器」
  • セラーセントラル ヘルプ「医薬部外品および化粧品」
  • セラーセントラル ヘルプ「レビューおよび関連トピックに関する質問への回答」
  • Amazon出品サービス「Amazon Brand Registry」
  • Amazon出品サービス「Amazon Global Logistics」

いずれも2026年10月7日〜8日に確認しました。

記事監修
  • 公開日:2026年10月8日 / 最終更新日:2026年10月8日
  • 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
  • LINK株式会社は、Amazon公式パートナー(Amazon Ads Verified Partner ほか)で、元楽天ECCも在籍しています。
  • 本記事は公的機関とAmazonの公式情報、およびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。

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