商品企画代行とは?頼める7業務と費用3タイプ、失敗しない選び方6基準を元Amazon Japan出身者が解説。
「新商品を出したいのに、何を作れば売れるのか社内で決めきれない……」
「企画から製造まで一気に回せる人材が、そもそも社内にいない……」
元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、商品企画の代行についてお話しします。新しい商品を作りたい気持ちはあるのに、最初の「何を作るか」で止まってしまう——これ、本当に多くの事業者さんが同じところでつまずくんですよね。結論から言うと、商品企画の代行とは「何を作るか」を決める上流工程を外部に任せるサービスで、OEM(製造委託)やコンサル(助言)とは役割がはっきり違います。この記事では、頼める業務の範囲・費用の相場観・失敗しない選び方を整理したうえで、私たちが一番大事にしている「作って終わりにせず、EC・Amazonで売れて利益が残るところまで設計する」という視点までお伝えします。読み終えるころには、外注すべきか自社でやるべきか、どんな会社に頼めばいいかの判断軸が持てるはずです。
その新商品、「売れる形」で企画できていますか。
「何を作れば売れるのか決めきれない」「企画から製造・販売まで回せる人がいない」——LINK株式会社では、Amazon内の市場データと競合分析から”勝てる商品”を一緒に選び、原価とマーケKPIを設計したうえで、売れるところまで伴走します。支援企業100社以上・売上平均上昇率420%以上。まずは構想段階のお悩みから、気軽にお聞かせください。
- 新商品のアイデアやコンセプトが固まらず、企画の最初の一歩で止まっている法人担当者
- 企画から製造まで回せる専任人材が社内におらず、外部に頼むか迷っている経営者
- 作った商品を「売れる形」でEC・Amazonまで届けたい方
この記事のまとめ
- 商品企画の代行=「何を作るか」を決める上流工程の外注です。OEM/ODM(製造委託)やコンサル(助言中心)とは工程が違います。
- 費用は大きく3タイプ。スポット型(数万円〜)、プロジェクト型(数十万〜200万円規模)、月額の伴走型(月10〜40万円が目安、販売まで一気通貫だと相場としてもっと上がります)。依頼範囲で大きく変わるので、必ず見積もりを取ってください。
- 選び方は6つの基準。とくに「企画だけで終わるか、売れるところまで見てくれるか」で結果が変わります。
- 丸投げは失敗しやすい一方、需要をデータで検証し、原価から利益を設計し、販売初速まで織り込むと、ヒットの確率はぐっと上がります。
商品企画の代行とは?OEM・商品開発コンサルとの違い
商品企画の代行とは、「何を作るか」を決める上流の工程を外部に任せるサービスです。市場調査からコンセプト設計、仕様やネーミングの決定までを、社内の代わりに担ってもらうイメージですね。
ここで混乱しやすいのが、OEM/ODMや商品開発コンサルとの違いです。ざっくり整理すると、担当している工程がそれぞれ違うだけなんですよね。まずはこの地図を頭に入れておくと、自社がどこを頼みたいのかがはっきりします。
商品企画代行でできること=「何を作るか」を決める上流工程を任せる
商品企画代行の中心にあるのは、「誰に、どんな価値の、どんな商品を売るか」を決めることです。市場のどこに空きがあるかを調べ、ターゲットを定め、コンセプトと仕様に落とし込む——このアイデアから設計図までの工程を担います。
裏を返すと、「作りたいものはもう決まっていて、あとは製造先を探すだけ」という段階なら、必要なのは商品企画代行ではなくOEM/ODMのパートナーです。逆に「そもそも何を作ればいいか分からない」なら、まさにこの上流工程こそが頼みどころ、ということになります。
OEM/ODM・商品開発コンサルとの違い(企画→試作→製造→販売の工程マップ)
新商品ができるまでの流れは、大きく「企画 → 試作 → 製造 → 販売」の4段階です。それぞれのサービスがどこを担うのかを並べると、違いが見えてきます。
| サービス | 主に担う工程 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 商品企画代行 | 企画(コンセプト・仕様・ネーミング) | 「何を作るか」を決める |
| OEM/ODM | 製造(工場での量産) | 「決まったものを作る」 |
| 商品開発コンサル | 企画〜全体の助言 | 「作り方を教える・伴走する」 |

上の図のとおり、「企画→試作→製造→販売」のどこを頼むかで選ぶサービスが変わります。自社がつまずいているのがどの工程かを、まずこの地図の上で確かめてみてください。この3つはきれいに分かれているわけではなく、重なる部分もあります。実務では、商品企画代行の会社が製造先の選定や販売支援まで一気通貫で引き受けるケースも多いです。だからこそ「どこまで頼めるか」を最初に確認するのが大事なんですよね(費用にも直結します)。製造委託そのものの選び方を詳しく知りたい方は、OEM ODM 違いは?EC事業者の選定4軸と失敗回避策もあわせてどうぞ。
なぜ今、商品企画を外部に頼む企業が増えているのか
背景はシンプルで、「企画を専任でやれる人が社内にいない」という会社がとても多いからです。既存事業の片手間で新商品を考えると、どうしても既存商品の延長線上のアイデアになりがちで、市場に空きのない激戦区に突っ込んでしまう。これ、外から見ていると本当によく起きています。
加えて、新商品の失敗はコストが重い。試作も金型も在庫も、動き出すとお金がかかります。だからこそ「作る前の見極め」にプロの目を入れたい、というニーズが増えているんですね。次章から、実際に何を頼めるのかを具体的に見ていきましょう。
商品企画の代行に依頼できる7つの業務(市場調査〜販路設計)
「商品企画代行」と一口に言っても、頼める範囲は会社によってかなり幅があります。ここでは代表的な7つの業務を、上流から順に並べてみます。自社がどこでつまずいているかを思い浮かべながら読んでみてください。
- 市場調査・競合分析・需要検証——どの市場に、どれだけの需要と空きがあるかを調べる
- コンセプト設計・ターゲット/ポジショニング立案——誰の、どんな悩みに、どう応える商品かを言語化する
- 商品仕様・スペック設計——中身・機能・容量・成分などを決める
- ネーミング・パッケージ・デザイン——売り場で伝わる見た目と名前を作る
- OEM/工場選定・原価交渉・試作サポート——作れる工場を探し、原価を詰め、サンプルを固める
- 販売・マーケティング・EC/Amazon運用の設計——どう売るか、どのチャネルで戦うかを設計する
- ローンチ後の改善・グロース——出したあとに数字を見て伸ばす
どこまで頼むかは、「何を任せたいか」ではなく「何を自社でできるか」から決めるのが近道です。1〜7を上から順に見て、自信を持って「ここは自社でできる」と言える工程までが自社の範囲。その先が、外に出す範囲になります。
アイデアがまだ形になっていないなら1から。コンセプトは固まっていて作れる工場が見つからないなら5から。モノはあるけれど売り方が描けていないなら6から——という具合です。
注意したいのは、1の市場調査を飛ばして2以降だけを頼むケース。ここが外れていると、後工程をどれだけ磨いても報われないんですよね。「市場は見極めている」と言い切れないなら、1を含めて任せたほうが結果的に早く着地します。
5番目の「工場選定・原価交渉」まで来ると、話は製造の領域に入ります。ここを深掘りしたい方はAmazon OEMとは?利益を最大化する7ステップと儲からない3つの原因で詳しく触れています。そして6番目の「売り方の設計」こそ、私たちが最もこだわっている部分です(詳しくは後半で)。
商品企画代行の費用相場|3つの料金タイプと料金表
費用は気になりますよね。ただ、正直にお伝えすると商品企画代行の料金は「いくらです」と一律に言いにくいんです。どこまで頼むか(企画だけか、製造・販売まで含むか)で桁が変わるからです。そのうえで、料金の”かたち”は大きく3タイプに分かれます。目安として整理しました。
| 料金タイプ | 費用の目安 | 向いている相手 | 支援範囲 |
|---|---|---|---|
| スポット型 (クラウドソーシング等) | 数万円〜 | アイデアの壁打ちや一部だけ頼みたい | 市場調査・ネーミングなど部分的 |
| プロジェクト型 | 数十万〜200万円規模 | 企画一式を期間を区切って任せたい | 調査〜コンセプト〜仕様設計を一括 |
| 月額の伴走型 (=フルサポート型) | 月10〜40万円が目安。 販売まで一気通貫だと相場はさらに上 | 企画から製造・販売まで並走してほしい | 企画+製造ディレクション+EC運用 |

表の一番下、「月額の伴走型」は会社によって「フルサポート型」「ブランド立ち上げ支援」などと呼ばれますが、中身は同じで、企画から売り場まで通しで面倒を見る形です。EC実務の肌感で言うと、企画に加えて製造ディレクションと販売運用まで通しで任せるフルの伴走なら、相場としては月80〜100万円程度になることも珍しくありません。「なんだか高い」と感じるかもしれませんが、社内に専任チームを1から採用・育成するコストと比べると、という視点で見るのがおすすめです。
料金を左右する4つの要素|「どこまで頼むか」で桁が変わる
見積もりを取ると会社ごとに金額がバラバラで戸惑うと思いますが、差が出るポイントは実はシンプルです。
- 支援範囲——企画だけか、製造ディレクションや販売運用まで含むか
- 商材の法規制——食品・化粧品・健康食品などは確認工数が増える
- 試作・製造の有無——サンプル制作や工場折衝まで入ると工数が乗る
- 販売支援の有無——EC/Amazon運用まで見るかどうか
相場の数字だけを鵜呑みにせず、「自社が何を頼みたいのか」を先に決めてから見積もりを取ると、各社の金額を正しく比べられます。逆にここが曖昧なまま相談すると、各社バラバラの前提で見積もりが出てきて、比較のしようがなくなってしまうんですよね。
商品企画を代行に任せるメリットと、失敗する典型パターン
外注には向き・不向きがあります。いい面だけでなく、つまずきやすいパターンも正直にお伝えします。ここを分かったうえで頼むと、失敗はぐっと減ります。
メリット|専門知識・時間短縮と、採用/教育コストをかけずにノウハウを得られる
いちばん大きいのは、専任チームを社内に抱えなくても、企画のプロの視点が手に入ることです。新しく人を採って育てるとなると、採用費も教育の時間もかかりますし、その人が抜けたら振り出しに戻ってしまう。外注なら、そうした採用・教育コストをかけずに、必要なときに専門知見を借りられる——ここは運用代行でも同じで、組織を安定させながらノウハウを取り込める点が実務的なメリットです。
もう一つは、客観的な市場の目が入ること。社内だけで考えると、どうしても「作りたいもの」に寄ってしまいます。「売れるもの」と「作りたいもの」は必ずしも一致しません。ここに第三者の市場データが入るだけで、企画の精度が変わります。
失敗する典型|丸投げ・MOQ・法規制・NDAの確認漏れ
一方で、失敗するパターンにはいくつか型があります。最も多いのが「丸投げ」。自社の想いや制約を伝えずに全部お任せにすると、出てきた企画が現場感とズレて、結局作り直し……ということが起きます。企画は共同作業だと思って、素材(自社の強み・使える設備・譲れない点)は必ず渡してください。
そのほか、見落とされがちなのが次の3点です。ここは契約前に確認しておくと安心です。
- MOQ(最小発注ロット)——企画は通っても、工場のMOQが想定より大きく、初回発注だけで在庫リスクが跳ね上がることがある
- 法規制——食品・化粧品などは表示や訴求のルールがあり、企画段階での確認が必須(後述)
- NDA(秘密保持)と権利の所在——考えた企画やデザインの権利が誰のものになるかを取り決めておく
「内製 vs 外注」の判断軸|見えにくい人件費で考える
内製と外注、どちらがいいかは「隠れた人件費」で考えるとすっきりします。社内の担当者が既存業務と兼務で新商品を考える場合、その人件費は「見えづらい」ぶん管理から漏れがちですが、確実に発生しているコストです。
参考までに、実務担当を外部の業務委託でそろえる場合、アシスタント業務でおおむね時給1,200〜1,300円程度、ディレクタークラスで時給2,000〜2,500円程度が一つの相場感です。専任を採るほどの業務量がまだ無いなら、必要な工程だけ外注するほうが身軽——このあたりのバランスで決めるといいと思います。
「作りたいもの」ではなく「売れるもの」を、一緒に見極めませんか。
企画の丸投げも、需要の見極めミスも、走り出す前なら軌道修正できます。LINK株式会社では、市場データと原価の両面から「その商品が売れて、利益が残るか」を診断し、頼むべき範囲まで整理してご提案します。プライム上場企業から中小企業まで支援企業100社以上/売上平均上昇率420%以上/サービス満足度97%以上。
「作って終わり」にしない、EC・Amazonで売れる商品企画の作り方
ここが、この記事で一番お伝えしたいところです。商品企画でいちばんもったいないのが、「いい商品を作ったのに、売れない」という結末なんですよね。原因の多くは、企画の段階で「売れるかどうか」と「利益が残るかどうか」を検証しきれていないこと。私たちが新製品の立ち上げを支援するときにやっていることを、順番にお話しします。

全体像は上の図のとおりです。「需要をデータで検証 → 原価・PLを設計 → 仕様を一発で決める → 初速を仕込む」の順で、売れる形を決めてから作るのがポイント。ここからひとつずつ見ていきましょう。
まず需要をデータで検証してから作る|3C・4Pとセラースプライト
作り始める前に、「その市場に、勝てるだけの需要と空きがあるか」をデータで確かめます。感覚で「いけそう」と決めないのがポイントです。
具体的には、まず3C分析(市場・競合・自社)で戦う場所を見極めます。そのうえで4P分析(製品・価格・流通・販促)で、売り方の骨格を決めていきます。この章で扱う原価、商品名、発売初速の設計は、いずれも4Pの中身そのものです。
市場と競合を数字で見るなら、Amazon内のデータではセラースプライトはほぼ必須のツールです。私たちが必ず確認するのは次の3点です。
- 市場規模——そのカテゴリが年間どれくらいの規模か
- 競合の売上——上位商品が月にどれくらい売れているか(狙う市場に”食べていける量”があるか)
- 競合の強さの定性分析——上位のクリエイティブ・広告・SEO・レビュー数と評価・サブ画像やA+の作り込みが、どれだけ強いか
市場規模と競合売上という定量の面と、競合のマーケ力という定性の面。この両輪で見るのがコツです。規模が大きくても上位が全員強ければ後発は苦しいですし、逆に規模は中くらいでも上位のマーケ力が弱ければ、後発でも十分に割って入れます。私たちはこの見立てで「勝てる市場」を選んでいます。
もう一つ、地味に効くのが「あわせ買いのデータ」です。自社商品や競合商品と「一緒に買われている商品」の傾向を見ると、次に作るべき商品のヒントがたくさん拾えます。私たちも新商品のアイデア出しでかなり多用している方法です。そして、需要のある検索キーワードは、Amazonのブランド分析「上位の検索用語」で確認できます。ここで拾った”売れているワード”を、後の商品名や仕様にそのまま落とし込んでいきます。ちなみに需要検証で実際に使っているセラースプライトは、割引コード「AI4784」で30%OFFで導入できます。
利益が残る原価・PL設計|「売れても赤字」を企画段階で防ぐ
需要の次は、お金の設計です。利益は「売上 − 製品原価 − 販管費」でしか作れません。売れているのに利益が残らない事業者さんの共通点は、ほぼ例外なく製品原価の高さにあります。だから企画の段階で、原価を握りにいきます。
ここで一つ、現場のリアルを。OEMメーカーは最初の見積もりを高めに出してくることが多いんです。なので新商品の原価交渉では、心を鬼にして最低2回は仕切り値の交渉をします。原価に含まれる物流費も、大手物流会社を紹介してコストを下げられることがあります。1円単位の原価が、発売後の利益をじわじわ左右するんですよね。
もう一つ企画時に決めておきたいのが、広告費の枠です。Amazonでは、原価率とTACOS(アカウント全体売上に対する広告費比率)から、「売れても赤字にならない広告費の上限」を逆算できます。目安としてTACOSはおおむね10〜20%程度に収める設計が多いですが、これは原価率次第で動きます。さらに立ち上げ期は、あえて広告費比率20%程度まで踏み込んで販売個数を積む、という考え方もあります。「立ち上げから3ヶ月は投資フェーズ」と期間を先に決めておくと、赤字を踏み続ける事故を防げます。売れても利益が残らない設計になっていないか、企画のうちに一度検算しておきましょう。原価から利益を作る発想はAmazon OEMとは?利益を最大化する7ステップと儲からない3つの原因でも掘り下げています。
仕様・商品名・カテゴリは「一発で」決め切る|後からの変更が致命傷になる
ここは意外と知られていないのですが、Amazonでは商品名やカテゴリを後から変えると、自然検索の順位が一時的に落ちることがあります(おおむね数週間ほど戻らないケースも)。頻繁に変更するとASINの挙動が不安定になる、という話もあります。
つまり、商品名・仕様・カテゴリは、企画の段階で”一発で”決め切るのが理想ということ。走り出してから「やっぱり名前を変えよう」となると、それ自体が順位を落とすリスクになります。だから需要検証で拾った売れワードを、最初の商品名にきちんと織り込んでおく。カテゴリ選択も、後から戻せない前提で慎重に。この”初回設計の丁寧さ”が、地味ですが後で効いてきます(※このあたりは公開されたロジックではなく、支援現場での実感として捉えてください)。
ローンチ初速まで企画に織り込む|バリエーション・レビュー・販売個数
最後に、発売直後の”初速”を企画のうちに仕込んでおきます。Amazonでは、SEOで最も効くのが直近の販売個数だと私たちは見ています(これも公開ロジックではなく現場の実感です)。しかもこの販売個数の加点は親ASIN単位で効きます。
だから企画段階で、バリエーション(色・サイズ・本数違いなど)は組めるだけ組んでおくのがおすすめです。子商品それぞれの販売個数とレビューが親にまとまるので、広告費を増やさずに評価を積み上げられます。バリエーションを組むだけで月商が1.3倍程度になったケースもざらにあります。
レビューも同じで、「10個の壁」を意識します。レビュー数とCVRの関係は階段状で、まず10個に乗せるとぐっと買われやすくなります。発売初期はレビューが付きにくいので、レビュー30個未満なら使えるAmazon Vine(2万2,000円程度+商品原価)や、注文管理画面の「レビューをリクエストする」の活用を、企画のうちに段取りしておく。インセンティブ付きのレビュー依頼は規約違反なので、絶対に行わないでください。こうした発売直後の初期設計はAmazon新規出品 9ステップで売れる初期設計を完全解説にまとめています。
ここまでが、私たちの新製品立ち上げ支援でやっていることの骨格です。実際、食品ブランドの新規立ち上げで、市場選定から事業計画・製品の詳細設計・サプライチェーンまで一貫して伴走し、立ち上げ3ヶ月目に月商1,500万円を超えたケースもあります(商材や条件で結果は変わるため、あくまで一例としてご覧ください)。共通しているのは、「作ってから売り方を考える」のではなく、「売れる形を決めてから作る」という順番です。
失敗しない商品企画代行会社の選び方6基準
ここからは、依頼先を選ぶときのチェックリストです。発注前の見極めにも、発注後の確認にも使えます。6つの基準を順番に見ていきましょう。
①実績・得意カテゴリ・販売チャネルが自社と合うか
まず、その会社の実績が自社の商材・チャネルと重なっているかを見ます。食品が得意な会社と、雑貨が得意な会社では、持っている市場勘も工場のパイプも違います。「Amazonで売りたい」なら、Amazonの実績があるかも要チェックです。
②支援範囲|企画だけか、製造・販売まで一気通貫か
前半でお伝えしたとおり、ここで費用も結果も変わります。企画書を作って終わりの会社なのか、製造ディレクションやEC販売まで並走してくれる会社なのか。自社に販売のリソースがないなら、後者を選ばないと「いい企画書だけが手元に残る」ことになりかねません。
③実際に手を動かすのは誰か・何名体制か
意外と大事なのがここ。営業担当と実務担当が別人というのは、支援業界では本当によくあるパターンです。魅力的な営業に惹かれて発注したら、実際の担当は経験の浅いメンバーだった……という話は珍しくありません。
だから「実際に手を動かすのは誰で、どんな経歴か」「何名体制で、品質管理者は入るのか」を必ず聞いてください。理想は3名体制——品質管理者・ディレクター・実務アシスタント。ここを質問して濁されたら、少し慎重になったほうがいいサインです。発注者にとって最大の損失は、トラブルそのものより「思ったように進まないまま3〜4ヶ月を無駄にすること」ですから。
④代表・担当者に「事業者目線(利益・在庫・ブランド)」があるか
売上の話だけでなく、PL上の利益がどれだけ残るか、セールを打ちすぎてブランドが毀損しないか、在庫リスクをどう見るか——こうした論点まで一緒に考えてくれる相手かどうか。ここは商品企画では特に効いてきます。「作りましょう」ばかりで在庫や利益の話が出てこない相手だと、売れても手元に何も残らない、ということが起こり得ます。担当者が利益・在庫・ブランドに意識を向けてくれるか、対話の中で見てみてください。
⑤契約形態と費用の握り方|プロジェクト型/月額・成果報酬・NDA
契約は、プロジェクト型か月額の伴走型か、成果報酬を組み合わせるか。成果報酬そのものは悪いものではありません。ポイントは、売上に対する広告費比率(TACOS)の上限をきちんと握れているか。「売上ベースの成果報酬は広告費が膨らんで危ない」とよく言われますが、比率の上限を合意しておけば、その心配はかなり抑えられます。あわせて、NDAと企画・デザインの権利の所在も契約書で確認しておきましょう。
⑥法規制・知的財産を押さえているか|景表法・薬機法・商標/意匠
最後に、商材によっては避けて通れないのが法規制です。食品・化粧品・健康食品などを企画するなら、景品表示法・薬機法(医薬品医療機器等法)を押さえているのは当然の前提。効能をうたえる範囲や成分表示のルールを外すと、そもそも売れる状態になりません。加えて、ネーミングやデザインが他社の商標・意匠を侵していないかの確認も企画段階で。これらを「当たり前に確認します」と言える会社かどうかは、一つの見極めポイントです。表現の可否は最終的に消費者庁や厚生労働省の公式情報で確認するのが確実です。
商品企画代行の依頼の流れ5ステップ
実際に頼むと、どんな順番で進むのか。おおまかには次の5ステップです。全体像が見えると、相談のハードルも下がると思います。
- 相談・ヒアリング——作りたいものの方向性、予算、社内の制約を共有する
- 市場調査・現状分析——市場規模・競合・需要をデータで確認し、勝てる市場を絞る
- 企画提案・見積——コンセプト・仕様・原価・販売設計の案と、費用を提示してもらう
- 契約・開発(試作)——工場選定・原価交渉・サンプル制作を進める
- 納品・販売/アフターフォロー——商品登録・ローンチ、そして発売後の改善まで
順調に進んでも、企画から発売まではそれなりに時間がかかります。市場選定からフルで立ち上げる場合、おおむね最短で8ヶ月前後を見ておくと安心です(試作の回数や工場の状況で前後します)。焦って初回設計を雑にするより、ここは丁寧に積んだほうが、結局は早く売れる状態に届きます。
商品企画の代行に関するよくある質問
- 商品企画の代行と、商品開発コンサル・OEMは何が違いますか?
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担っている工程が違います。商品企画代行は「何を作るか」を決める上流工程、OEM/ODMは「決まったものを作る」製造工程、コンサルは「作り方を教える・伴走する」助言が中心です。実際には企画代行の会社が製造や販売まで引き受けることも多いので、依頼前に「どこまでやってもらえるか」を必ず確認してください。
- 商品アイデアが全く無くても相談できますか?
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大丈夫です。むしろ「何を作ればいいか分からない」段階こそ、商品企画代行の出番です。私たちも、市場規模・競合の売上・競合の強さをデータで見て、勝てる市場から一緒に選んでいきます。「作りたいもの」が先にあるより、「売れる市場」から逆算したほうが、ヒットの確率は上がります。
- 費用は最低いくらから頼めますか?相場はどのくらいですか?
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部分的な壁打ちなら数万円から、企画一式のプロジェクト型で数十万〜200万円規模、企画から販売まで並走する月額の伴走型で月10〜40万円が目安です。製造・EC販売まで通しで任せるフルの伴走だと、相場としては月80〜100万円程度になることもあります。ただし依頼範囲で大きく変わるので、「何を頼みたいか」を決めてから見積もりを取るのが正解です。
- 企画から製造・EC販売まで、ワンストップで頼めますか?
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会社によります。企画だけの会社もあれば、製造ディレクションやAmazon/楽天の販売運用まで一気通貫で対応する会社もあります。自社に販売リソースがないなら、後者を選ばないと「企画書だけが残る」ことになりがちです。LINKでは市場選定から製品開発、販促・EC運用まで通しで支援しています。
- 商品が完成するまで、どれくらい期間がかかりますか?
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市場選定からフルで立ち上げる場合、順調でおおむね最短8ヶ月前後が目安です。製品選定・原価調査、工場との仕様/成分の詰め、パッケージ検討、1stロット発注、クリエイティブ制作、商品登録、ローンチ……と工程が多いためです。試作の回数や工場の状況で前後します。
- 食品・化粧品など法規制のある商材でも対応できますか?
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対応できますが、依頼先が景品表示法・薬機法を当然に押さえているかは必ず確認してください。効能をうたえる範囲や成分表示のルールを外すと、そもそも販売できる状態になりません。企画段階で法規制のチェックが入る会社を選ぶと安心です。最終的な表現の可否は消費者庁・厚生労働省の公式情報で確認しましょう。
- 「これは売れない」と、企画を止められることもありますか?
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あります。私たちも、原価計算が合わないと判断したら、正直にお伝えします。たとえば想定されるCPC(クリック単価)が高すぎて広告で戦えないとき、あるいはメーカーから原価の見積もりを取ったら利益が残らないとき。作る前に「やめる/変える」を判断できるのも、企画をプロに入れる価値の一つです。
まとめ|商品企画の代行は「売れるところまで」で選ぶ
商品企画の代行は、「何を作るか」を決める上流工程の外注です。OEM(製造)やコンサル(助言)とは工程が違うので、まず自社が頼みたいのがどこかを見極めるところから始めましょう。費用はスポット型・プロジェクト型・月額の伴走型の3タイプで、依頼範囲によって大きく変わります。数字だけを比べず、「何を頼むか」を先に決めてから見積もりを取るのがコツです。
そして一番大事なのは、「作って終わり」にしないこと。需要をデータで検証し、原価から利益を設計し、商品名やバリエーション、レビューといった発売初速まで企画のうちに織り込む。この順番で進めると、「いい商品なのに売れない」という一番もったいない結末を避けられます。会社選びも、企画書を作って終わりか、売れるところまで並走してくれるかで見てください。もし「この市場でいけるのか」「この原価で利益が残るのか」に迷ったら、作り始める前に一度、外の目を入れてみてください。
商品企画から販売までを外部と組んで進めるなら、どこまで伴走してもらえるのかを先に見ておくと依頼先を選びやすくなります。LINKの支援内容は短い動画でも紹介しています。
企画から実行までの任せ方をイメージする一助になれば幸いです。
その新商品が「売れて、利益が残るか」を、作る前に見極めます。
LINK株式会社では、Amazon内の市場データと競合分析で”勝てる市場”を選び、原価とマーケKPIを設計したうえで、製品開発から販売までを一気通貫で伴走します。企画から売り場まで、事業の当事者として売上と利益にコミット。プライム上場企業から中小企業まで支援企業100社以上/売上平均上昇率420%以上/サービス満足度97%以上/1年以上継続率90%以上。まずは構想段階のご相談から、お気軽にどうぞ。
- 参照した一次情報・公式情報
- 消費者庁「表示対策(景品表示法・食品表示)」(商材の訴求・表示ルールの確認先)
- 厚生労働省「医薬品等(薬機法)」(化粧品・健康食品などの表現可否の確認先)
- 特許庁(ネーミング・デザインの商標/意匠の確認先)
- 本記事はAmazon公式ヘルプおよびLINK株式会社の支援実績(100社以上)データを基に作成しました。
- 記事監修
- 公開日:2026年7月15日 / 最終更新日:2026年7月15日
- 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
- リクルート、Amazon Japan(ECコンサルタント)を経てLINK株式会社を創業。Amazon公認パートナー(Adsパートナー認定)。商品開発支援・新製品立ち上げ支援を提供。
- 本記事はAmazon公式ヘルプおよびLINK株式会社の支援実績(100社以上)データを基に作成しました。
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