楽天出店代行の費用相場は開店まで20万〜100万円。自社に残る3つの線引きと見極め方7項目を元Amazon出身者が解説。
「楽天に出したいが、審査書類も店舗構築も社内で回せない……」
「見積もりが20万円と100万円で、何が違うのか……」
元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、楽天出店代行の依頼範囲と費用相場、失敗しない選び方を解説します。楽天出店代行とは、楽天市場への出店申請の準備から店舗構築・商品登録までを外部に委託するサービスです。費用は開店まで20万〜100万円が目安ですが、出店審査を受ける主体は出店者本人から動かせず、丸投げはできません。しかも楽天は、店舗をオープンした日ではなく契約の利用開始日から出店料の課金が始まります。本記事では、任せられる業務と自社に残る業務の線引き、費用、審査で止まる要因を整理し、57社の料金を横並びにしました。
この記事のまとめ
- 任せられるのは審査書類・RMS設定・ページ構築・初期運用の4領域。出店審査と契約主体は動かせません。
- 費用は開店まで20万〜100万円が目安。別途、楽天へ初期登録費用60,000円と月額出店料。
- 課金は店舗オープン日ではなく契約の利用開始日から。準備期間中も出店料が発生します。
- 申込から開店までは公式の目安で1か月半〜2か月。オープン審査は希望日の5営業日前までの申請が必要です。
- 57社中、出店代行の料金を公表しているのは8社。形は一式・月額・作業単価に分かれます。
- 会社選びより先に発注スコープを決めます。固定しないと見積もりは比較になりません。
発注先の見極め方については、代表・南雲による解説動画も公開しています。
楽天出店代行とは?依頼できる業務範囲と「代行できない業務」の違い
楽天出店代行とは、出店申請の準備から、店舗が開く状態になるまでの実務を外部に委託するサービスです。まず、外に出せる範囲と自社に残る範囲を見取り図で押さえてください。

調べ始めた段階でつまずきやすいのは、「代行」という言葉の範囲が会社ごとに違うことです。書類準備と店舗構築だけを指す会社もあります。開店後の運用まで含めて代行と呼ぶ会社もあります。ここが曖昧なまま見積もりを取ると、金額の比較そのものが成立しません。
楽天出店代行に任せられる4領域【審査書類・RMS設定・ページ構築・初期運用】
依頼できる業務は、大きく次の4領域に整理できます。
- ① 審査書類の準備支援:出店申込フォームの記入内容の確認、登記簿謄本など必要書類のリスト作成、記入漏れと添付漏れのチェック、取扱商材に必要な許認可の洗い出し。
- ② RMSの初期設定:楽天の店舗運営システム「RMS」の基本設定、配送方法と送料の設定、決済方法の設定、メールテンプレートの整備。
- ③ 店舗ページと商品ページの構築:トップページ、カテゴリページ、商品ページの制作、バナーとサムネイルの制作、商品登録(CSVによる一括登録を含む)。
- ④ 開店後の初期運用:注文処理と問い合わせ対応のフロー整備、レビュー依頼の仕組みづくり、初期の広告設定。「開店まで」の契約には含まれないことが多い領域です。
このうち、見積金額を最も大きく動かすのが③の商品登録です。商品登録は1点あたりいくらの点数課金になっていることが多く、SKU数がそのまま総額に跳ね返ります。100点の店舗と1,000点の店舗では、同じ「出店代行一式」でも金額が桁で変わります。見積もりを受け取ったら、必ず単価と想定点数の内訳まで確認しましょう。
②の決済設定にも、発注前に知っておきたい前提があります。楽天市場には共通の決済手段があります。クレジットカード決済、楽天専用口座決済、コンビニ決済などです。
審査で利用可となったものは、すべて導入する必要があります。代金引換などの選択制の手段だけが任意です。決済手段を絞って手数料を抑える、という設計は取れません。
③のページ構築では、楽天固有の勘所があります。受賞歴、専門家の推薦、メディア掲載、SNSでの紹介実績といった権威性の情報は、楽天のページで大きく効きます。他のチャネルの感覚で構成を組むと、ここがまるごと抜け落ちます。制作会社に素材を渡す段階から、これらを一覧にして含めておいてください。
もうひとつ、他モールから楽天へ横展開する企業でよく起きるのが用語のズレです。とくに混乱が起きやすいのが、画像の呼び名です。Amazonでいう「メイン画像」は、楽天では「サムネイル」と呼びます。モールによって呼称も設置場所も違うため、同じ言葉が別の意味で伝わることがあります。発注書や見積依頼の段階で、どのモールの何を指すのかを揃えておきましょう。
代行会社でも動かせない3つと、楽天のルール【審査・契約主体・口座名義】
「出店審査の代行」という表現は広く使われていますが、審査を受ける主体はあくまで出店者本人です。
代行会社ができるのは、書類の準備支援と不備のチェック、申請内容の整合性を取ることまでです。審査の合否を代行会社が引き受けることはできません。「必ず通します」と言い切れる会社もありません。ここを誤解したまま契約すると、自社側の書類準備が止まったままスケジュールだけが遅れます。動かせないのは、次の3つです。
- 出店審査の受け手:楽天は出店希望のすべての事業者に所定の出店審査を行います。審査対象は出店する事業者そのものです。
- 出店契約の主体:楽天市場との出店契約は出店者本人が締結します。代行会社は契約当事者になりません。
- 入金口座の名義とRMSの権限:売上の入金口座は自社名義です。RMSアカウントも本来は自社に帰属します。
3つ目は、契約前に必ず確認してください。ページやクリエイティブの改善を伴う支援は、管理画面の編集権限がなければ成立しません。編集権限が代行会社側にしかない構成にすると、後から内製へ戻すことも、別の会社へ乗り換えることも難しくなります。受託スコープを詰めるときも、ページ改善が含まれる案件では編集権限の所在を先に確認しています。
稟議の場でも「後から自社に戻せるのか」は必ず聞かれます。アカウント名義・編集権限・入金口座の3点が自社に残る契約かを、見積書と一緒に確認しておくと話が早く進みます。
あわせて、代行会社に頼んでも回避できない楽天のルールも押さえておきましょう。出店規約で禁止されているため、発注範囲の設計そのものが変わります。
- 外部リンクの禁止:店舗ページに楽天市場の外部へのリンクを貼る行為、URLを記載する行為は一切禁止です。自社ECへ送客する導線は作れません。
- 課金回避行為の禁止:「電話・FAX・メールでも注文を受け付ける」といった表示は、システム利用料の課金回避行為として禁止されています。
- いわゆるサクラ行為の禁止:店舗関係者が自店のレビューへ投稿する行為は禁止です。レビュー施策はここを外して設計します。
- 商品画像登録ガイドライン:第1商品画像には、テキスト占有率・枠線・背景について楽天所定のルールがあります。
ここは代行会社の力量ではなく、モールの前提条件です。自社ECの集客導線を楽天に持ち込む設計は成立しないため、期待値を先に合わせておきましょう。
出店代行と運用代行・楽天コンサル・楽天の担当者の違い【比較表】
「代行」と名の付くサービスは複数あり、対象フェーズが違います。自社がいまどのフェーズにいるかで、選ぶべき相手が変わります。
| 選択肢 | 対象フェーズ | 主な業務 | 費用の目安 | 向く企業の状態 |
|---|---|---|---|---|
| 楽天出店代行 | 出店前〜開店 | 審査書類の準備支援、RMS初期設定、店舗・商品ページ構築、商品登録 | 開店まで一式で20万〜100万円程度 | これから楽天に出す。社内に経験者がいない |
| 楽天運用代行 | 開店後 | 注文・問い合わせ対応、ページ更新、広告運用、イベント対応 | 月10万〜50万円程度 | 開店済みで、日々の運用工数が足りない |
| 楽天コンサル | 開店後 | 戦略設計、施策の優先順位づけ、数値分析、社内への助言 | 月15万円〜 | 実行は社内でできるが、打ち手の判断に迷う |
| 楽天の担当者 | 開店準備〜開店後 | 開店前は新規出店コンサルタント、開店後はECコンサルタントが助言・情報提供 | 相談に追加費用はかからない | 楽天の公式施策の情報を取りにいきたい |
| 自社対応 | 全フェーズ | すべて社内で実施 | 社内人件費のみ | SKUが少なく、開店日に融通が利く |
表のなかで用語が紛らわしいのが2行目です。「運営代行」と「運用代行」は実務上ほぼ同じ意味で使われています。会社によって呼び方が違うだけと考えて差し支えありません。
4行目の「楽天の担当者」は、フェーズで呼び名も役割も変わります。開店前に付くのが新規出店コンサルタント、開店後に付くのがECコンサルタントです。後者は通称ECCと呼ばれます。どちらも相談に追加費用はかかりませんが、施策の実行そのものは行いません。複数の店舗を担当しているため、自社専任で手を動かす存在ではないという前提で使い分けてください。
※楽天ECCとの使い分けは楽天コンサル会社45社を比較|目的別のおすすめと費用相場・選び方7軸もどうぞ。
自社に楽天出店代行は必要か?内製で足りる店舗との判断基準
依頼できる範囲が見えたところで、次は「そもそも自社は外注すべきなのか」を判定します。ここを飛ばして会社選びから入ると、必要のない範囲まで発注しがちです。

外注が向くケースと内製で足りるケースのチェックリスト
判断の分かれ目は「楽天の経験値」「開店日の固さ」「SKU数」の3つです。
- 外注が向く:楽天の運用経験者が社内にゼロ/イベントや季節商戦に合わせて開店希望日が決まっている/SKUが多く商品登録だけで数百時間かかる/他モールの運用で担当者がすでに手一杯
- 内製で足りる:SKUが少ない/他モールで店舗構築を経験した担当者がいる/開店日に融通が利く/社内に手が空いている担当者がいる
外注を検討するとき、多くの方が「作業を渡せること」を便益として見積もります。ただ、支援に入って実際に大きいと感じるのは、そこではありません。外注の本質的な便益は、採用費と教育コストをかけずに実行体制が立ち上がることです。
楽天の運用ができる人を中途で採用すれば採用費がかかります。未経験者を採れば、RMSの操作からイベントの立ち回りまで覚えてもらう時間が必要です。しかも、その担当者が辞めればノウハウごと消えます。外注費は作業料ではなく、採用と教育の時間を買っている費用だと捉えると、比較の土俵が変わります。
内製コストの計算手順【外注費と比べる前に自社の人件費を出す】
「開店まで20万〜100万円は高い」と感じるとしたら、比較対象を持っていないことがほとんどです。
外注が高いか安いかは、内製でやった場合の金額を出さないと判断できません。次の手順で、自社の内製コストを一度だけ数字にしてみましょう。
- 開店までに必要な作業を洗い出す(書類収集、RMS設定、ページ制作、商品登録、配送・決済設定、テスト)
- 各作業に想定工数(時間)を置く
- 担当する社員の年収を年間労働時間で割り、時給に換算する
- 社会保険料の会社負担分を上乗せする
- 担当者が他モールと兼務なら、楽天に振る割合で按分する
ここで大事なのは、他社の相場ではなく自社の実額を出すことです。人件費は利益構造のなかで最も見えづらく、管理から漏れやすいコストだからです。社員が複数モールを兼務していると、楽天にいくら使ったのかが誰にも分からない状態になります。
そのうえで、人件費は削ればよいという話でもありません。売上に対して人件費を何%まで配分するかを先に決め、その枠のなかで内製と外注を組み替える。この順番で考えると、外注費が余計な出費ではなく、配分の一形態として見えてきます。
発注スコープの決め方と判断基準【「開店まで」か「売れる状態まで」か】
会社選びより先に決めるべきなのが、この発注スコープです。ここが揃っていない状態で3社から見積もりを取っても、比較にはなりません。
- スコープA「開店まで」:審査書類の準備支援から店舗構築、商品登録まで。成果物が明確で一括固定費にしやすく、稟議も通しやすい。ただし開店した時点で支援が切れます。
- スコープB「売れる状態まで」:Aに加えて、開店後3〜6ヶ月の広告運用・ページ改善・イベント参加までを含む。月額が乗る分だけ総額は上がるが、開店直後の空白が生まれない。
どちらを選ぶかは、2点で決まります。「社内に開店後を回せる人がいるか」と「開店後の投資フェーズを何ヶ月と置くか」です。開店後を見る人が社内にいないのにAで切ると、次章で触れる「開店したのに売れない」に直行します。
すでに他モールを運用している企業からは、「楽天も同じ会社に任せるべきか」という質問をよくいただきます。Amazonを支援している企業のうち、楽天まで任せていただけるのは全体のおおむね30%程度です。良し悪しはありますが、1社で対応できるなら全モールを集約したほうが効率的だと考えています。在庫・価格・クリエイティブの整合が取りやすくなるためです。
ただし、集約したことで特定のモールだけ伸び悩むケースもあります。モール別に担当と成果を分けて確認できる報告体制になっているかを、契約前に確認しておくと安心です。
内製と外注のどちらで進めるか、決めきれない方へ。
社内の空きリソース、開店希望日、SKU数の3つが分かれば、内製で足りる範囲と外に出したほうがよい範囲は切り分けられます。無料相談では、自社にどこまで残すべきかの考え方から一緒に整理します。
LINK株式会社の楽天チームには、元Amazon JapanのECコンサルタントと元楽天ECCが在籍しています。出店準備から店舗構築、開店後の広告運用・商品ページの改善までをご支援しています。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、ご支援内容をご提案します。
楽天出店代行の費用相場【開店まで20万〜100万円の内訳と楽天に払う費用】
スコープが決まったら費用です。楽天の出店で予算を見誤る最大の原因は、代行会社に払う費用と、楽天そのものに払う費用が頭のなかで混ざることにあります。この2つは支払先も性質も別なので、分けて積み上げてください。
代行会社に払う費用の内訳【出店代行一式・ショップデザイン・商品登録単価】
開店までの一式で20万〜100万円というのが、業界で共通して語られるレンジです。内訳に落とすと、次のようになります。
| 費用の種類 | 金額の目安 | 金額が動く要因 |
|---|---|---|
| 楽天出店代行(開店まで一式) | 20万〜100万円程度 | SKU数、デザインの作り込み、開店後支援を含むか |
| ショップデザイン(トップ・カテゴリ) | 5万〜20万円程度 | ページ数、オリジナル制作かテンプレートか |
| 商品ページ制作 | 10万円〜 | 制作点数、撮影とライティングを含むか |
| 商品登録 | 1点あたり数百円〜数千円 | SKU数(総額を最も動かす変数) |
| 開店後の運用サポート | 月額10万〜50万円程度 | 依頼範囲、体制の人数 |
幅が5倍あるのは、法外な見積もりが混ざっているからではありません。SKU数・デザインの作り込み・開店後支援を含むかの3点で、ほぼ説明がつきます。逆に言えば、この3点を自社から指定して依頼すれば、各社の金額はかなり近い水準に揃います。「一式でいくらですか」ではなく、条件を添えて聞きましょう。
なお、商品ページやLPの制作だけを切り出して依頼することもできます。一つの目安として、構成設計から原稿・デザインまで含めて1本あたり15〜20万円程度です。ただし1本だけのスポット依頼は受けにくく、3本以上のまとまった本数が前提になることが多くなります。金額は商材や含める工程によって変わるため、実際の費用は個別にお問い合わせください。
楽天に必ず払う費用【初期登録費用・月額出店料・システム利用料】
ここから先は、代行を使っても使わなくても必ず発生する費用です。プランは3つあり、月額出店料だけでなくSKUの上限まで決まります。

初期登録費用は全プラン共通で60,000円(税別)です。これに加えて、選んだプランの月額出店料と、売上に応じたシステム利用料がかかります。
| 出店プラン | 月額出店料(税別) | システム利用料 | 登録可能商品数・画像容量 |
|---|---|---|---|
| がんばれ!プラン | 25,000円(年間一括払) | PC 3.5〜6.5%/モバイル 4.0〜7.0% | 10,000商品・1.5GBまで |
| スタンダードプラン | 65,000円(半年ごとの2回分割払) | PC 2.0〜4.0%/モバイル 2.5〜4.5% | 50,000商品・100GBまで |
| メガショッププラン | 130,000円(半年ごとの2回分割払) | PC 2.0〜4.0%/モバイル 2.5〜4.5% | 無制限(初期値20万商品・100GB) |
この表で見落とされやすいのが、システム利用料の料率がPCとモバイルで別に決まっている点です。楽天の売上はモバイル経由が大半を占めます。実質的に効いてくるのはモバイル側の料率だと考えて、資金計画を組んでください。
楽天は公式サイトで料金シミュレーションを公開しています。そこで示されている初期条件で計算すると、月額出店料を除いた変動費は売上の10〜12%程度です。前提は、売上のうちモバイル経由が79.5%、楽天会員による購入が95%、アフィリエイト経由が15%というものです。料率はジャンルによって変わるため、実額は自社の月商・客単価・ジャンルを入れて試算してください。
この変動費に含まれるのは、システム利用料と楽天ペイ利用料、楽天ポイント原資、楽天スーパーアフィリエイトなどです。取引の安全性・利便性向上のための費用も加わります。原価計算では、この10〜12%を先に引いてから利益を見ましょう。
プラン選びでは、楽天が公式に分岐点を示しています。月商が約178万円を超えると、スタンダードプランが最も割安になるという案内です。月額出店料の差より、システム利用料の料率差が効いてくるためです。初年度の月商計画を置いて、総額で比べてから選んでください。
契約条件も先に確認しておきましょう。契約期間は利用開始日から12ヶ月で、1ヶ月前までに書面で連絡がない限り自動更新されます。支払方法はプランで違い、がんばれ!プランは年間一括払です。短期で試して撤退する、という前提は取りにくい契約だと理解したうえで申し込んでください。
もうひとつ、課金の起算日も重要です。基本出店料とシステム利用料は、店舗オープン日ではなく契約の利用開始日から課金が始まります。楽天も公式に注意を促している点です。オープン準備には3週間〜1ヶ月かかるため、開店前の1ヶ月分前後の出店料は先に発生すると見ておいてください。
ここに記載した金額と料率は、2026年9月9日時点の公式掲載内容をもとにしています。出店料は過去に改定された実績があります。申込前に必ず楽天市場「出店プランと費用」で最新の金額をご確認ください。
開店後の月額と料金体系の決め方【固定+成果報酬と広告費比率の上限】
スコープB(売れる状態まで)で発注する場合、開店前と開店後で料金体系が変わるのが自然です。開店前は売上がゼロなので、成果報酬は理屈のうえで成立しません。
楽天の出店から立ち上げまでを受けるときは、一つの目安として開店までは月額固定のみで握ります。契約書には歩合の条項も入れますが、開店前は売上が立たないため実質的には発生しません。成果報酬が動き出すのは開店後です。案件の状況によって変わるため、実際の条件は個別にお問い合わせください。
発注側は「開店までは固定、開店後から固定+成果に切り替わるか」を確認すると、料金の妥当性を判断しやすくなります。
開店後の月額のレンジも押さえておきましょう。市場全体で見ると、コンサルティングと運用代行がセットになった支援の月額は、おおむね30〜50万円が中心です。これは「運用代行だけ」の月額ではない点に注意してください。下限は、コンサルティングのみならおおむね15万円、実行まで含めると20万円以上が目安になります。
上限側では、4〜5名体制でフルサポートに入る形で月80〜100万円程度になります。品質管理、プロジェクトマネジメント、ディレクター、広告運用者、アシスタントが入る構成です。金額だけを比べず、何名がどの役割で入るのかとセットで見ましょう。いずれも案件の状況によって変わるため、実際の金額は個別にお問い合わせください。
成果報酬の握り方にも触れておきます。LINK株式会社の実際の契約も、固定+成果報酬の掛け合わせがほとんどです。純粋な固定額だけ、成果報酬だけという契約もありますが、少数派です。「売上ベースの成果報酬は広告費が膨らんで利益を圧迫する」という注意喚起をよく見かけます。これは広告費比率(TACOS)の上限を先に握っておけば回避できます。
TACOSは、広告経由に限らない店舗全体の売上に対する広告費の比率を指します。広告の効率だけでなく、店舗全体でいくら使ったかを見る指標です。
そのうえで、広告予算は「月○万円」という固定額ではなく、売上に対する比率で握ってください。固定額で握ると、売上が伸びている月は予算上限に縛られて機会を逃します。売上が落ちている月は、決まった額を消化して赤字で売上を作ることになります。どちらに転んでも損をする握り方です。契約時に「比率で運用できるか」を確認しておきましょう。
※料金体系をさらに細かく見たい方は楽天運営代行の費用相場|45社の料金比較と成果報酬型の分母の決め方もどうぞ。
「自社の場合、結局いくらかかるのか」を知りたい方へ。
SKU数・開店希望日・社内体制をお聞かせいただければ、開店までに必要な作業と、自社に残る作業が見えてきます。無料相談では、代行費と楽天へ払う費用を分けて考える組み立て方から一緒に整理します。
LINK株式会社の楽天チームには、元Amazon JapanのECコンサルタントと元楽天ECCが在籍しています。出店準備から店舗構築、開店後の広告運用・商品ページの改善までをご支援しています。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、ご支援内容をご提案します。
楽天出店代行のおすすめ3社
57社を調べたうえで、任せ方の型がはっきり違う3社を挙げます。1社目のLINK株式会社は本記事の制作元です。残る2社は、出店代行の料金を公式サイトで公開している会社から選びました。
順位ではなく「どこまで任せたいか」で並べています。前章で決めたスコープに当てはめて読んでください。57社すべての比較は次の章にあります。
| 会社名(画像は公式サイト) | 公表されている料金 | どんな任せ方に向くか |
|---|---|---|
(本記事の制作元) |
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3社を並べると、同じ「出店代行」でも売っているものが違うのが分かります。当社の支援内容は次で説明します。
LINK株式会社の支援内容と料金の考え方
本記事の制作元として、支援範囲・体制・料金の考え方を、他社と同じ粒度で開示します。

南雲 宏樹
LINK株式会社 代表取締役
- リクルートを経てAmazon Japanへ。出品者向けの有料コンサルティングを担当するセラー事業部に在籍
- その後LINK株式会社を創業。Amazon公認パートナー(Adsパートナー認定)
楽天は検索のロジックも販促の組み方も他モールとは違います。他モールの感覚をそのまま持ち込まない体制にしています。
| 支援領域 | 具体的にやること |
|---|---|
| 出店・開店代行 | 審査書類の準備支援、RMSの初期設定、店舗ページと商品ページの構築、商品登録 |
| 商品ページ | サムネイルと商品ページの改善。制作は運用費とは別枠で見積もる |
| RMSの運用 | 商品情報の更新、イベントの設定、店舗運営まわりの実務 |
| 開店後の集客 | RPP・クーポン広告の出稿設計と上限CPCの管理。広告費比率で予算を握る |
| 数値の設計 | 原価から広告費比率の上限を逆算し、月次で検算する |
体制は1案件につき最低3名です。コンサル担当、ディレクター兼広告運用者、アシスタントが役割を分けて入ります。担当者が1人で抱える形ではないため、休みや退職で運用が止まりません。
料金は公式サイトで公開していません。一つの目安として、開店までは月額固定のみで握り、成果報酬が動き出すのは開店後です。商材やSKU数、含める工程によって変わるため、実際の金額は個別にお問い合わせください。
楽天出店代行57社の料金・支援範囲・契約条件を比較
ここからが本題です。楽天の出店・運営支援を手がける57社を、公式サイトの記載だけで横並びにしました。先に、この表の作り方を宣言しておきます。

- 出典は各社公式サイトの記載のみです。比較メディアや口コミサイトの情報は使っていません
- 順位付けではありません。料金の形ごとに分け、そのなかは金額の安い順に並べています
- 並べているのは出店代行に対応する料金です。広告運用だけ、運営代行だけの月額は対象外にしました
- LINK株式会社も同じ基準で載せています。金額を公開していないため「記載なし」の側に入ります
- 「記載なし」は本記事で確認した範囲で公式サイトに見当たらないという事実であり、対応していないという意味ではありません
57社のうち、出店代行の料金を公式サイトで公表しているのは8社でした。残る46社は記載なし、3社は公式サイトを特定できませんでした。金額を出している会社のほうが少数派だという前提で、見積もりを取りにいってください。
もうひとつ、料金の形が会社ごとに揃っていません。一式で請けるところ、月額で請けるところ、作業の単価で積み上げるところがあります。金額だけを縦に並べても比較になりません。そこで、まず形で分けます。
開店まで一式で請ける3社【12.8万〜20万円】
成果物を決めて一括で払う形です。稟議を通しやすく、前章のスコープAに当てはめやすいのがこの型です。
| 会社名 | 公表されている料金 | 含まれる範囲 | 対応モール | 最低契約期間 |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社ザーナス | 開店作業のみの代行 128,000円(税別) | 開店作業。商品登録は5商品まで。開業届や許認可の申請は対象外 | 複数モール・カートに対応と記載 | 記載なし |
| 株式会社ALL WEB CONSULTING | 150,000円〜(価格は目安と明記) | 出店するモール・プランの選定、出店審査のサポート、初期設定、カテゴリ設計、商品登録(初期分)、トップ・商品ページ・バナー制作、出店後1か月の運営サポート | 楽天・Amazon・Yahoo! | 縛りなし(単月・単発から) |
| Finner株式会社 | 出店代行プラン 20万円〜(税別・参考価格)。初期費用なし。上位2プランは金額非公表 | ディレクション、出店審査代行、商品登録、初期設定。商品登録の上限は10商品 | 楽天・Amazon・Yahoo!・Qoo10ほか | 1ヶ月〜(上位プランは1.5ヶ月〜/3ヶ月〜) |
この帯でいちばん注意したいのが、商品登録の点数上限です。ザーナスは5商品まで、Finnerの下限プランは10商品までと明記しています。金額が安い順に、含まれる登録点数も少なくなります。
これは本記事で繰り返してきた論点の実例です。出店代行の総額を最も大きく動かすのはSKU数で、各社はそこを別料金にして下限額を低く見せています。「一式でいくらですか」と聞く前に、自社のSKU数を伝えてください。
月額で請ける2社【月7.5万〜33万円】
開店までと開店後を分けず、月額で継続的に請ける形です。スコープBに寄せたいときの選択肢になります。
| 会社名 | 公表されている料金 | 含まれる範囲 | 対応モール | 最低契約期間 |
|---|---|---|---|---|
| NE株式会社 | EC出店・構築サポート 月7.5万円〜 | カート選び、デザイン、商品名やキャッチコピーの設計。分析から制作・構築・出店までの一貫対応は別途見積り | 楽天・Yahoo!・自社通販 | 1ヶ月単位 |
| コンサルロケッツ株式会社 | 楽天市場運営代行 月額33万円〜/初期費用10万円 | 月次分析・改善提案、販促企画、商品ページ改善、バナー制作、メルマガ・LINE支援、RPP・TDA広告 | 楽天・Yahoo!・自社EC | 6ヶ月〜 |
月額型で見るべきは金額より最低契約期間です。NEは1ヶ月単位、コンサルロケッツは6ヶ月からと公表しています。楽天は立ち上がりに2ヶ月程度かかるので、1ヶ月単位の契約で成果を判定するのは現実的ではありません。短い契約は試しやすい反面、判定には足りないと考えてください。
作業の単価で積み上げる2社【商品登録1点800円〜】
作業ごとに単価が決まっている形です。必要な作業だけを買えるかわりに、総額が読みにくくなります。
| 会社名 | 公表されている料金 | 含まれる範囲 | 対応モール | 最低契約期間 |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社askme | 商品登録(CSV)1〜100点 1,000円/101〜500点 900円/501点〜 800円(1点あたり)。コピー出店プラン 400,000円〜 | 商品登録、商品データ移行(1点300〜600円)、特集ページ、メルマガ制作 | 楽天・Yahoo!・自社EC | 記載なし |
| トゥルーコンサルティング株式会社 | 商品ページ制作 100,000円(税別)〜/1ページ。運営代行は初期0円+月20万円(税別)×売上の1%〜/1店舗 | 撮影、商品登録、制作、検索対策、広告運用、注文処理、商品開発、コンサル | 楽天・Amazon・Yahoo!・自社EC | 記載なし |
askmeの単価は、自社の総額を試算する物差しとして使えます。500点なら900円×500点で45万円という計算です。この額が、他社の「一式20万円」に商品登録がどこまで含まれているかを見抜く基準になります。
制作込みで100万円以上になる1社
| 会社名 | 公表されている料金 | 含まれる範囲 | 対応モール | 最低契約期間 |
|---|---|---|---|---|
| アートトレーディング株式会社 | ECサイト構築 通常プラン 100万円(税抜)〜。EC運営代行は初期200万円+月30万円+売上の10%〜 | 競合調査、提案、アカウント登録、ストア・ドメイン設定、決済設定、ロゴ・バナー制作、商品登録は点数により別途費用 | 楽天・Shopifyほか | 記載なし |
この帯は、モール出店だけでなく自社ECの構築まで視野に入る規模です。前章の相場(開店まで20万〜100万円)の上限側に当たります。ここでも商品登録は点数で別途と明記されています。
公式サイトに料金の記載がない46社と、見積もりで確認すべきこと
57社のうち46社は、出店代行の料金を公式サイトに載せていません。これは隠しているという意味ではなく、SKU数や制作点数で金額が変わるため、個別見積もりにしているケースがほとんどです。
主な会社は次のとおりです。LINK株式会社もこの群に入ります。
- 株式会社いつも/しるし株式会社/ジャグー株式会社/株式会社Proteinum
- 株式会社ワンプルーフ/サヴァリ株式会社/株式会社Wacworks
- 株式会社YUGETA ECコンサルティング/株式会社ピュアフラット/株式会社CIN GROUP
- 株式会社スタイリスト/株式会社ファイブスプリングス/LINK株式会社
なお、この46社には大手の広告代理店やBPO企業も含まれます。公式サイトを確認した範囲では、楽天市場の出店代行を個別のサービスとして掲載していない会社もありました。比較メディアの一覧に載っていても、自社の規模で依頼できる相手とは限りません。問い合わせる前に、公式サイトに出店代行のサービスページがあるかを見てください。
記載がない会社に見積もりを取るときは、次の5点を揃えて聞くと、各社の金額が比較できる形で返ってきます。
- SKU数(開店時の点数と、開店後に追加する見込み点数)
- 商品登録が単価×点数か、一式に含まれるか。含まれる場合は何点までか
- スコープ(開店までか、開店後◯ヶ月までか)
- 最低契約期間と解約条件
- 初期費用の有無(月額と別に発生するか)
この5点を揃えずに相見積もりを取ると、前に触れた失敗②に直行します。条件を自社から指定して初めて、見積もりは比較材料になります。
57社を見たうえで、自社に合う任せ方を決めたい方へ。
SKU数と開店希望日、社内に残せる作業が分かれば、一式で頼む形と月額で頼む形のどちらが向くかは切り分けられます。無料相談では、見積もりを比べるための条件のそろえ方から一緒に整理します。
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楽天出店代行でよくある失敗5パターンと、発注前にできる回避策
費用の全体像が見えたところで、実際に発注した企業がつまずくポイントを押さえます。失敗は5つのパターンに分かれ、原因が違えば打つべき手も変わります。それぞれに対応する回避策をセットで示します。

失敗①「審査は任せた」つもりで止まる → 誰が何をいつまでに出すかを表で握る
原因は、「出店審査の代行」という表現を額面どおり受け取ってしまうことです。代行会社に任せたつもりでいる間、自社側の書類準備が誰の担当にもなっていない。結果として、キックオフから1ヶ月経っても申請できていない状態が起きます。
回避策はシンプルです。契約時に「作業・担当・期限」の一覧を作り、自社と代行会社と楽天の3者で誰が何を持つかを可視化します。登記簿謄本の取得のように自社しか動けない作業を先頭に置き、期限を切りましょう。この表があると、進捗確認が「どうなっていますか」から「この行はいつ終わりますか」に変わります。
失敗②見積もりが比較できない → スコープを先に固定してから相見積もりを取る
原因は、各社が自分の得意な範囲で見積もりを組んでくることです。A社は商品登録300点込み、B社はデザインのみ、C社は開店後3ヶ月の運用込み。この3枚を並べても、金額の大小に意味はありません。
回避策は、条件を自社から指定して依頼することです。前章で決めたスコープと、SKU数・必要ページ数を伝えたうえで見積もりを取ります。条件を揃えた瞬間に、見積もりは初めて比較材料になります。
失敗③SKU数で総額が跳ねる → 商品登録の単価と点数を見積書に書かせる
原因は2つあります。商品登録が点数課金であることを見落とすこと、そして開店後の商品追加が想定に入っていないことです。開店時は300点でも、半年後に新商品を100点追加するときの費用が決まっていないケースが多くあります。
回避策は、金額の内訳を文書に残させることです。「単価×点数」の内訳と、追加登録や修正時の料金を見積書と契約書に明記させます。バリエーション商品の扱いも確認しておいてください。親子で1点なのか、子SKUごとに課金なのかで総額が変わります。
失敗④開店したが売れない → 開店を「完成」ではなく「投資フェーズの開始」と定義する
原因は、開店をゴールに置いたスコープで発注したことです。店舗が開いた瞬間に代行会社の支援は終わり、社内の関心も次の案件へ移ります。しかし、売上が動き始めるのはここからです。
回避策は、開店後の担当を先に決めておくことです。契約時点で、開店後3〜6ヶ月の体制を決めます。誰がレビューを集め、誰が広告を見て、誰が月次で数字を確認するのか。この3つに名前が入っていない状態で開店日を迎えないでください。
失敗⑤そもそも利益が残らない → 外注を検討する前に原価と販管費を確認する
原因は、製品原価が高く粗利が薄い状態のまま、運用だけを外に出すことです。利益は「売上−製品原価−販管費」でしか作れません。原価が重い商材は、どれだけ運用を磨いても利益が残りません。売上も利益も伸び悩む店舗の要因を分解していくと、運用ではなく原価構造に行き着くことがあります。
回避策は、外注を検討する前に利益率を置いてしまうことです。上代・原価・楽天への手数料(売上の10〜12%程度)・送料・広告費を積み上げます。そのうえで、広告を打つ前と打った後の利益率を先に確認しましょう。ここで利益が残らない設計なら、出店代行に払う前に直すべきはそちらです。
OEMで商品を調達している場合は、原価そのものを動かせる余地があります。メーカーの初回見積もりは高めに出てくることが多いため、最低2回は仕切り値の交渉をしてください。1回目の提示を前提に原価計算をして「利益が出ないから広告を絞る」と判断するのは、順番が逆です。
失敗しない楽天出店代行の見極め方7項目と、商談で必ず聞く質問リスト
失敗パターンを踏まえると、見るべき軸が絞れます。本記事では選定の軸を7つに整理します。

①担当者は誰か、②何名体制か、③責任者が何を担当してきたか。④RMSの権限は自社に残るか、⑤楽天のイベント運用に対応できるか。⑥開店後の集客手段を扱えるか、⑦対応範囲にページ改善が含まれるか。
先に断っておきます。この7軸のうち、公式サイトを見て比較できるのは⑥だけでした。57社の公式サイトを確認したところ、広告運用への対応は43社が明記していました。一方、体制の人数・責任者の経歴・RMS権限の所在は、公表している会社が1社もありません。イベント運用は1社、ページ改善は25社です。
つまり残りの6軸は、商談で聞くしかありません。だからこの章は「公式サイトで絞る」と「商談で確かめる」を分けて読んでください。質問リストは章の最後にあります。
支援会社選びの鉄則3つ【担当者・体制・代表の経歴を確認する】
まず、モールを問わず共通する3つの軸です。ここを外すと、提案書が良くても実務が回りません。
軸①:実際に運用を担当するのは誰か。営業担当と実務担当が別人というのは、支援会社では非常によくあるパターンです。営業には優秀な人材が配置されることが多く、知識も豊富で印象も良い。その人に魅力を感じて発注したら、実際に付いたのは経験の浅い担当者だった、ということが起こります。
結果として、コミュニケーションが取りづらい、タスクが前に進まないといった問題が続きます。思ったように売上が上がらないまま3〜4ヶ月を失うのが、発注者にとって最大の損失です。商談では担当者の名前・経歴・品質管理者が入るかまで聞いてください。質問して濁されたら、そこは要注意です。
軸②:何名体制で、誰がどの役割を持つのか。フリーランス1名の体制は費用を抑えられる反面、複数社を掛け持ちしているのが普通です。能力の高い人ほど案件を多く抱えており、対応が遅くなりがちという構造があります。支援会社でも、フロントのコンサルタントとアシスタントの2名というケースが多く見られます。
確認したいのは人数そのものより、役割が埋まっているかです。代表・南雲が解説動画で述べているのは、役割が揃っているかを見るという考え方です。品質を管理する人、フロントに立つディレクター、実務を担うアシスタントの3つを指します。体制が厚くなれば費用も上がるため、費用とのバランスで判断しましょう。
軸③:責任者が何を担当してきたか。中小規模の支援会社では、代表者の経歴がサービス品質に直結します。ただし「Amazon出身」「楽天出身」という肩書きだけでは判断できません。同じ会社の出身でも、どの部署にいたかで身につく能力がまったく違うからです。
たとえば卸売機能を担うベンダー部署の出身者は、大手メーカーとの取引には詳しいことが多い。一方で、販売ノウハウや検索まわりのロジックには精通していないケースがあります。「どの部署で、誰に対して、何をしていたか」まで聞いてください。売上だけでなく、利益・在庫リスク・ブランドの毀損まで一緒に考えられる相手かも、あわせて見たい点です。
楽天ならではの確認項目【RMSの権限・イベント運用・開店後の集客】
続く3軸は、楽天に固有の確認項目です。
軸④:RMSアカウントと編集権限を誰が持つか。先に触れたとおり、ページ改善を伴う支援は編集権限がなければ成立しません。権限が代行会社側にしかない構成だと、乗り換えや内製化のときの引き継ぎが難航します。契約前に権限の所在を確認してください。
逆の見方も持っておきましょう。ページ制作だけを頼む契約でRMSのIDを求められたら、その理由を確認してください。制作だけなら、画像とHTMLなどの元データを受け取って店舗側で反映すれば足ります。反映や運用まで任せるなら、ログインは必要になります。「どこまで任せる契約か」と権限の要否をセットで説明できる相手かを見ましょう。
軸⑤:楽天のイベント運用まで対応するか。楽天スーパーSALEやお買い物マラソンでは、開催のたびに一定の作業が発生します。エントリー、クーポン設計、ポイント倍率の設定、ページの差し替えなどです。「開店まで」の契約にはまず含まれません。誰がやるのかを決めておいてください。
軸⑥:開店後の集客手段を扱えるか。RPP広告をはじめとする楽天の広告メニューを運用できるか。レビュー獲得の導線を設計できるか。開店した店舗に人を集める仕事は、店舗を作る技能とは別のスキルセットです。制作会社寄りの代行会社では、ここが手薄なことがあります。
※モール別の検索アルゴリズムはEC SEOで売上を伸ばす9施策とモール別アルゴリズム完全ガイドもどうぞ。
対応範囲に「ページ改善」が含まれるかを必ず確認する
軸⑦は、開店後まで依頼する場合に効いてくる観点です。広告運用だけを切り出して依頼すると、成果が頭打ちになりやすいという構造があります。
理由は、広告の効率が広告管理画面のなかだけでは伸びないからです。入札やキーワードの調整で改善できる幅には限りがあります。それ以上を求めるなら、商品ページのCVRを上げるほうが広告効率に直結します。同じクリック数でも購入率が1.5倍になれば、広告費あたりの売上もおおむね1.5倍になるためです。
ですから、代行会社を選ぶときは対応範囲に商品ページやクリエイティブの改善が含まれるかを確認してください。どの会社が良い悪いという話ではありません。発注者側が「どこまでを一つの範囲として任せるか」を設計する話です。広告だけを外に出すなら、ページ改善は誰が担うのかをセットで決めておく必要があります。
相見積もり時にそのまま使える質問リスト(チェック形式)
7つの軸を商談で聞ける形にし、費用と契約まわりの確認を4つ加えたものが以下です。印刷して持ち込んでも構いません。
- 実際に運用を担当するのはどなたですか。経歴と、品質管理者が入るかを教えてください(軸①)
- 何名体制で、それぞれどの役割を担いますか(軸②)
- 責任者の方は、これまで何を担当してきましたか。会社と部署も教えてください(軸③)
- RMSアカウントと編集権限は、契約中も自社に残りますか(軸④)
- 楽天スーパーSALEやお買い物マラソンの対応は、範囲に含まれますか(軸⑤)
- 開店後の広告運用とレビュー獲得は、どこまで対応いただけますか(軸⑥)
- 対応範囲に商品ページ・クリエイティブの改善は含まれますか(軸⑦)
- 商品登録は単価×点数ですか。開店後の追加登録はいくらですか
- 料金体系を教えてください。成果報酬がある場合、広告費比率の上限は設定できますか
- 解約条件と、解約時の引き継ぎ範囲を教えてください
- これまでの支援で、自社と近い商材カテゴリの事例はありますか
すべてに完璧な回答が返ってくる必要はありません。大切なのは、答えられない項目を「分かりません」と正直に言えるかどうかです。
相見積もりの条件出しから相談したい方へ。
LINK株式会社は1案件につき最低3名体制で、コンサル担当、ディレクターと広告運用者、アシスタントが入ります。無料相談では、他社と比較するための条件のそろえ方から一緒に整理します。
LINK株式会社の楽天チームには、元Amazon JapanのECコンサルタントと元楽天ECCが在籍しています。出店準備から店舗構築、開店後の広告運用・商品ページの改善までをご支援しています。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、ご支援内容をご提案します。
依頼から開店までの流れと期間の目安、審査落ちを防ぐ準備
発注先の見極め方が固まったら、次はスケジュールです。まず全体の形と、動かせない期限を先に見ておきましょう。

申込から開店までの7ステップと所要期間の目安
出店申込から開店までは、楽天の公式案内で通常1か月半〜2か月が目安とされています。取扱商材や商品数によって前後します。進め方は次の7ステップです。
- 要件整理とスコープ確定(自社/1〜2週間):SKU数、必要ページ、開店希望日、依頼範囲を決める
- 代行会社の選定と契約(自社/2〜3週間):相見積もり、質問リストでの確認、契約締結
- 出店申込と審査書類の提出(自社と代行会社):申込フォームの入力、書類の印刷・捺印・アップロード
- 出店審査(楽天/申込から契約まで2週間〜1ヶ月):事業者・取扱商材・体制が見られる
- 契約と利用開始日(楽天):RMSのアカウントが発行され、ここから出店料の課金が始まる
- 店舗構築・商品登録・各種設定(代行会社/3週間〜1ヶ月):ページ制作、商品登録、配送と決済の設定
- オープン審査と開店(楽天と自社):ページ内容の審査を経て公開し、初期の広告とレビュー施策を始める
このなかで、日付が固定される期限が3つあります。初回の出店料は利用開始日から20日以内の入金です。期限より早く開店したい場合は、オープン希望日の7営業日前までに入金が必要になります。入金が確認できないとRMSが止まり、希望日に開店できなくなることがあります。
3つ目が、オープン審査の申請です。オープン希望日の5営業日前までにRMSの申請画面から審査を依頼しましょう。ページが完成していなければ申請できないため、店舗構築の締切は開店日そのものではありません。逆算の基準は「開店日の5営業日前」だと覚えておきましょう。
審査が2段階に分かれている点も押さえてください。出店審査を通過して契約が成立し、利用開始日にRMSのアカウントが発行されます。そこから店舗構築に入り、完成後にオープン審査を受けます。出店審査が遅れると、店舗構築の着手そのものが遅れる直列の関係です。
「1か月半〜2か月」は、③の出店申込を起点にした期間です。①の要件整理と②の会社選定を含めると、社内で動き出してから開店までは2ヶ月半〜3ヶ月を見ておくと安全です。逆算の起点を「開店日の1ヶ月前」に置くと、ほぼ間に合いません。
なお、フローと審査の運用は変更されることがあります。申込前に楽天市場「ショップ開店までの方法と流れ」で最新の手順をご確認ください。本記事は2026年9月9日時点の内容をもとにしています。
審査落ちを防ぐ書類準備【不備で止まらないためのチェック項目】
審査でつまずく理由は、記入漏れや添付不足だけではありません。提出前に確認したい項目を先にまとめます。

楽天は、出店を希望するすべての事業者に所定の出店審査を行っています。審査結果の理由・基準は一切公表されていません。条件付きの出店として、追加の書類や保証金を求められることもあります。提出した書類は返却されず、準備にかかった費用は審査結果にかかわらず自社の負担です。
ただ、現場で見ていると、不備よりも重いのは「事業実態が乏しい」と判断されるケースです。楽天は審査書類として実店舗の写真や商材の写真を求めています。設立間もない法人や、事業所の実態を説明しづらい事業者は注意が必要です。取扱商材と事業内容の結びつきを説明できない場合も、書類が揃っていて止まることがあります。
ここが最も注意していただきたい点です。一度審査に落ちると、再審査を出せるようになるまでかなりの時間を要します。「とりあえず申請してみて、ダメならもう一度」という進め方は取れません。開店希望日が決まっているなら、なおさら一発で通す前提で準備を組んでください。
提出前に確認しておきたいのは、次の項目です。
- 定款の目的欄:取扱予定の商品の販売が、定款の目的欄に記載されているか。楽天が契約時に確認する項目です。
- 捺印:法人は法務局に登記済の代表印、個人事業主は印鑑登録済の実印で捺印したか。代表印が角型の場合などは印鑑証明書を求められます。
- 提出書類:法人は登記簿謄本(履歴事項全部証明書)、個人事業主は住民票と印鑑証明書。マイナンバーが記載された住民票や開業届は受領されませんので、記載なしで取得します。
- 申込内容と登記内容の一致:商号・所在地・代表者名が一字一句そろっているか。所在地は登記上の本店所在地で記入します。
- 許認可:酒類・食品・化粧品・中古品など事前審査の対象商材は、営業許可や資格の書類が用意できているか。
- 入金口座の名義:申込者と口座名義が一致しているか。
こうして並べると、代行会社に期待すべき価値が見えてきます。「通してくれること」ではなく「不備を出さない状態で提出させること」です。合否を保証する会社ではなく、提出前に自社を止めてチェックしてくれる会社を選んでください。必要書類と取扱商材の要件は変更されることがあります。楽天市場「出店審査や規約、取扱商材の注意事項」で最新の要件を確認してから準備を進めてください。
開店日の決め方と逆算の手順【楽天はイベントカレンダーから決める】
開店日は「準備ができ次第」ではなく、楽天のイベントから逆算して決めてください。
これは楽天というモールの売上の作られ方に理由があります。公開されているロジックではなく、支援現場での実感です。楽天はセール・ポイント施策を起点にした購買の比率が高いという特徴があります。モールの施策カレンダーが、売上変動の主因になりやすいのです。とくにお買い物マラソンやスーパーSALEと「5と0のつく日」が重なる時期は、売上が集中します。
この特徴を知らないまま「準備ができたら開店」と決めると、立ち上がりの初速を取り逃します。検索経由の流入が中心のチャネルと同じ感覚で決めるのは危険です。開いた直後に大型イベントがあるのか、次のイベントまで1ヶ月空くのか。この違いだけで、最初の1ヶ月の数字はまったく変わります。
実務的な進め方としては、狙うイベントを先に決めます。そこから逆算して、少なくとも3ヶ月前には①の要件整理に着手してください。イベント当日に開店を合わせるのではなく、その手前で開店するほうが有利です。商品ページとレビューを少しでも整えた状態でイベントを迎えられます。
開店後に売上が伸びる店舗の共通点と、出店代行の「次」にやる3つの改善
開店はゴールではなく、投資フェーズの入口です。ここから先にやることは3つに絞れます。①レビューを積む、②広告費をフェーズで決める、③月次の数字を打ち手に変える。順に見ていきます。

開店直後にまず取り組むのはレビュー10件の獲得【立ち上がりは2ヶ月】
開店直後の最優先施策は、レビューの獲得です。何が何でも、まず10件は集めたいところです。
私たちの実感として、ここが無いと店舗の動きが非常に鈍くなります。レビューがゼロの店舗は、買い物客から見ると判断材料が何もない状態です。広告で露出を作っても、比較の土俵に上がる前に離脱されてしまいます。開店前の準備段階から、購入後のフォローメール、同梱物、レビュー依頼の導線を組み込んでおいてください。
設計の前提として、店舗関係者が自店のレビューへ投稿する行為は、楽天の出店規約で禁止されています。身内でレビューを埋める方法は取れません。集めるのは実購入者のレビューだけで、施策は依頼の導線を整えることに絞ります。
あわせて、立ち上がりの期間感も持っておきましょう。楽天で新規に出店した場合、売上が立つまでには2ヶ月程度は見ておきたいというのが私たちの実感です。楽天はリピーターの比率が非常に高く、ショップ評価が検索面での重要な指標になるためです。商品単位で評価が決まる仕組みのモールとは、立ち上がり方のロジックが違います。
ですから、開店1ヶ月目の数字を見て「失敗だった」と判断しないでください。この期間は織り込み済みの助走期間です。レビューを積む、ページを直す、広告で露出を作る。この3つを淡々と回す時期だと捉えるのが正解です。
開店後の広告費の目安【投資フェーズと利益フェーズで比率を変える】
利益が残らない事業者に共通するのは、「どのフェーズで何%まで踏むか」を決めていないことです。
フェーズ設計がないと、投資期が終わったのに赤字を踏み続ける状態になります。目安としては、立ち上げとブランド構築のフェーズでは広告費比率20%程度まで踏み込みます。原価計算上トントンから多少の赤字も覚悟する期間です。利益を残すフェーズに移ったら10%前後、粗利率が高い商材なら5〜7%のレンジで運用します。
ただし、楽天ではこの数字をそのまま当てないでください。楽天はポイント原資の負担など販促費が別途かかるため、広告費比率は2〜4%ほど下に設計するほうが安心です。同じ20%を踏んだつもりでも、販促コスト全体では重くなります。
実務としては、開店時に「立ち上げから3ヶ月」「半年」と期間を区切って投資フェーズを定義します。その間は原価計算に広告費を織り込んでおきます。期間と比率の2つを先に決めておけば、「広告費を落としたら売上が下がるのでは」という恐怖に引きずられずに済みます。下げるときも一気にではなく、1〜2ヶ月かけて徐々にコントロールするのが安全です。
代行会社の月次報告の見方【順位と売上を分けて水準で判断する】
3つ目は、受け取った報告を打ち手に変える力です。これがあると、代行会社の報告が実務に接続しているかを発注者側で判定できます。
まず、売上が動いたときは「セッション×CVR×平均単価」に分解してから要因を特定します。どの変数が動いたかで打ち手が変わるためです。セッション由来なら流入施策の継続、CVR由来ならページ改善の効果確認、単価由来なら商品構成や値付けの話になります。「売上が下がったので広告を増やしましょう」と言われたら、3つのどれが下がったのかを聞き返しましょう。
ページを直したときの効果判定は、月次を待つ必要がありません。楽天では最短3日、できれば5〜7日程度で前後比較ができます。3日たっても判断が付かないなら、そもそも判定に足るアクセスが無い、つまり流入側の問題です。セール期間とその前後は数字が跳ねるため、判定期間から外してください。
次に、検索順位と販売個数を分けて読みます。検索順位は「これから売れる力」を示す先行指標、販売個数は結果指標です。時間差を置いて連動しますが、同一ではありません。順位が改善した報告を受けたら、売上への反映はこれからだと織り込んで読んでください。順位が上がったのに売上が動かない月が続くなら、ページ側に別の問題があります。
最後に、成長の見方です。単月同士を比べると、イベントの有無だけで数字が上下してしまいます。「以前は例外だった水準が、いまは通常になっている」という水準の切り上がりで判断してください。この見方があると、良い月を切り取った報告なのか、店舗の地力が上がった報告なのかを見分けられます。
開店後に売上が立つまでの動き方を決めたい方へ。
レビューの集め方、広告費の踏み方、月次で見る指標。開店日を迎える前に決めておくと、最初の3ヶ月の動きが変わります。無料相談では、開店後の体制をどう置くかの考え方から一緒に整理します。
LINK株式会社の楽天チームには、元Amazon JapanのECコンサルタントと元楽天ECCが在籍しています。出店準備から店舗構築、開店後の広告運用・商品ページの改善までをご支援しています。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、ご支援内容をご提案します。
楽天出店代行に関するよくある質問
- 楽天の出店審査そのものを代行してもらうことはできますか?
できません。審査を受ける主体は出店者本人です。「出店審査の代行」という表現は広く使われています。ただし代行会社が行えるのは、書類の準備支援と記入内容のチェックまでです。審査の合否を代行会社が引き受けることはできません。
そのうえで、代行会社を使う実務的な価値は「不備のない状態で提出させてくれること」にあります。楽天では一度審査に落ちると、再審査を出せるまでにかなりの時間を要します。一発で通す準備を一緒に組んでくれるかどうかで選んでください。
- 楽天出店代行の費用はいくらですか?内訳も教えてください。
開店までの一式で20万〜100万円程度が目安です。内訳は、ショップデザインが5万〜20万円程度、商品ページ制作が10万円〜です。商品登録は1点あたり数百円〜数千円かかります。開店後の運用サポートを付ける場合は、月額10万〜50万円程度が一般的です。
金額の幅が大きいのは、SKU数・デザインの作り込み・開店後支援を含むかの3点で決まるためです。この3条件を自社から指定して依頼すれば、各社の金額はかなり近い水準に揃います。
- 出店代行の費用とは別に、楽天に払う費用はいくらかかりますか?
初期登録費用60,000円(税別)と、プランごとの月額出店料が必ず発生します。月額出店料は、がんばれ!プランが25,000円です。スタンダードプランは65,000円、メガショッププランは130,000円です(いずれも税別)。金額は2026年9月9日時点の公式掲載内容です。
これに加えて、売上に応じた変動費がかかります。システム利用料は、プランとPC・モバイルの別で料率が変わります。これに楽天ペイ利用料や楽天ポイント原資、アフィリエイト費用が乗ります。楽天の料金シミュレーションの初期条件で計算すると、合計は売上の10〜12%程度です。代行費用とは支払先も性質も別なので、稟議書では必ず分けて記載してください。
- 申し込みから開店までどれくらいの期間がかかりますか?
出店申込を起点にすると、楽天の公式案内では通常1か月半〜2か月が目安です。審査は出店審査とオープン審査の2段階に分かれています。出店審査を通過して契約が成立し、利用開始日にRMSのアカウントが発行されます。そこから店舗構築に入るため、出店審査が遅れると着手ごと遅れます。
期限が固定される日付が3つあります。初回出店料の入金は利用開始日から20日以内、早期開店を希望する場合はオープン希望日の7営業日前まで。オープン審査の申請はオープン希望日の5営業日前までです。申込の手前の要件整理と会社選定を含めると、社内で動き出してから開店までは2ヶ月半〜3ヶ月を確保しておくのが安全です。
- 個人事業主でも楽天出店代行に依頼できますか?
依頼自体は可能です。ただし出店審査の対象は事業者そのものです。法人であれば登記簿謄本、個人事業主であれば住民票と印鑑証明書が必要になります。いずれも契約開始日より3ヶ月以内に発行されたものです。捺印には印鑑登録済の実印を使います。
提出時の注意もあります。マイナンバーが記載された住民票や開業届は受領されません。取得時に記載なしを選んでください。また審査では事業の実在性が見られ、実店舗の写真や商材の写真を求められます。開業から間もない場合は、実態を示せる材料を早めに用意しておきましょう。
- 出店代行に丸投げできますか?自社でやる作業は残りますか?
丸投げはできません。出店審査を受けること、楽天と出店契約を結ぶこと、入金口座を自社名義で用意することの3つは必ず自社に残ります。登記簿謄本などの書類取得、代表印での捺印、取扱商材の許認可の確認、商品情報の提供も自社の作業です。
この線引きを曖昧にしたまま契約すると、代行会社に任せたつもりで自社側の作業が止まります。契約時に「作業・担当・期限」の一覧を作り、自社と代行会社と楽天の3者で誰が何を持つかを可視化しておいてください。
- 出店代行と運営代行(運用代行)・楽天コンサルは何が違いますか?
対象フェーズが違います。出店代行は出店前から開店までを担当します。運営代行(運用代行)は開店後の注文対応・ページ更新・広告運用など日々の実務を担います。楽天コンサルは開店後の戦略設計や施策の優先順位づけを行い、実行は基本的に社内が担います。
なお「運営代行」と「運用代行」は実務上ほぼ同じ意味で使われています。会社ごとの呼び方の違いと考えて差し支えありません。楽天側の担当者は、開店前が新規出店コンサルタント、開店後がECコンサルタント(通称ECC)です。どちらも追加費用なしで相談できますが、施策の実行そのものは行いません。
- 開店後に自社で運用に切り替えることはできますか?
可能ですが、契約時の構成によって難易度が大きく変わります。切り替えられるかを決めるのは3点です。RMSアカウントの名義と編集権限、出店契約の主体、入金口座の名義が自社に残っているかどうかです。権限が代行会社側にしかない構成にすると、内製化も他社への乗り換えも難しくなります。
あわせて解約条件と引き継ぎ範囲も契約書に明記しておきます。ページデータ、商品データ、運用マニュアルの受け渡しまで決めておくと安心です。なお、これは代行会社との話です。楽天そのものを退店すると、商品データと顧客データはすべて消去され、再出店時にも利用できません。退店時に顧客データの抽出も行われないため、撤退の判断はこの前提で考えてください。
まとめ:楽天出店代行は「会社選び」より先に「スコープ」を決める
楽天出店代行に任せられるのは4領域で、出店審査・契約主体・入金口座は自社から動かせません。会社選びより先に「開店まで」か「売れる状態まで」かでスコープを固定すれば、見積もりは初めて比較材料になります。今日からできる最初の一歩は、自社のSKU数・開店希望日・社内の空きリソースを書き出すことです。
楽天出店の進め方を、スコープの切り分けから一緒に整理します。
何をどこまで外注すべきか決められない。見積もりが比較できない。開店後の体制が決まっていない。この段階からのご相談で構いません。無料相談では、自社に残る作業と外に出す作業の分け方、開店希望日からの逆算の考え方を一緒に整理します。
売上向上実績100社以上、サービス満足度97%以上、1年以上継続率90%以上、売上平均上昇率420%以上。いずれも※お客様実績に基づく参考値です。
LINK株式会社の楽天チームには、元Amazon JapanのECコンサルタントと元楽天ECCが在籍しています。出店準備から店舗構築、開店後の広告運用・商品ページの改善までをご支援しています。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、ご支援内容をご提案します。
- 参照した一次情報・公式情報
- 楽天市場「出店プランと費用」(出店プラン3種の月額出店料・初期登録費用・システム利用料の料率・登録可能商品数・料金シミュレーションの設定条件/2026年9月9日時点)
- 楽天市場「ショップ開店までの方法と流れ」(申込から開店までの流れと所要期間の目安、利用開始日・入金期限・オープン審査の申請期限/2026年9月9日時点)
- 楽天市場「出店審査や規約、取扱商材の注意事項」(審査書類・捺印・事前審査商材・禁止事項・契約における重要事項/2026年9月9日時点)
- 記事監修
- 公開日:2026年9月18日 / 最終更新日:2026年9月18日
- 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
- リクルート、Amazon Japan(ECコンサルタント)を経てLINK株式会社を創業。
- 本記事は楽天市場の公式情報およびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。
▶ 楽天運営代行の費用相場|45社の料金比較と成果報酬型の分母の決め方
▶ 楽天コンサル会社45社を比較|目的別のおすすめと費用相場・選び方7軸

