Amazonの予約販売は出品者出荷のみ。発売日は365日先まで、設定5ステップとFBA移行を元Amazon出身者が解説。
「発売日は決まったのに、FBAでは予約が取れないらしい……」
「予約数で初回ロットを決めていいのか分からない……」
元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、Amazonの予約販売の条件と、発売後まで見据えた進め方を解説します。予約販売は出品者出荷でのみ使える機能で、向いているのは発売日が固まり、自社で出荷できる商品です。成否を分けるのは、予約よりも発売後にFBA(Amazonの保管・配送代行)へ移す進め方です。本記事は、使える条件と向き不向きの判断軸、設定手順、発売後の初速づくりまでを整理した実践ガイドです。読み終えるころには、自社商品で予約販売を使うかを判断し、発売日までの段取りまで組めるはずです。
この記事のまとめ
- Amazonの予約販売は出品者出荷でのみ使え、FBAでは使えません。
- 向いているのは、発売日が確定していて自社で出荷できる新商品、季節商品、限定品です。
- メリットは需要の事前把握、発売前の集客、季節ピークの先取りの3つです。
- 発売後はFBAへの移行、在庫、レビュー、広告を同時に立ち上げて初速を作ります。
予約から発売への切り替えでつまずきやすいのは、商品名、カテゴリー、在庫の3点です。この3点は、解説動画でも取り上げています。
Amazonの予約販売とは?出品者出荷で発売前に注文を受ける仕組み
Amazonの予約販売は、発売前の商品に出品者出荷で注文を受ける機能です。FBAでは使えません。対象は、メーカーが発売日を発表していて、在庫を確保できる商品です。
予約注文は、3日以上先の発売日を設定した商品への注文です。条件の詳細は、Amazonセラーセントラル ヘルプ「予約注文商品の出品」にまとまっています。
購入者は、発売前の商品ページから注文できます。出品者は、発売日を指定した注文を先に積み上げられます。仕様は改定されるため、設定の前にセラーセントラル(出品者向けの管理画面)のヘルプで最新の条件を確認しましょう。
予約販売の流れは出品から発売日の出荷まで4段階

予約販売は、出品と発売日の設定、予約注文の受付、注文の確定、発売日の出荷の4段階で進みます。
発売日を設定した時点で、予約注文を受け付けられます。受け付けた注文は、注文管理に「予約注文」のステータスで表示されます。注文が確定するのは、発売日から「注文から出荷までの日数」(営業日)を引いた日です。
購入者の配送先は、注文が確定するまで表示されません。確定した後は、通常の注文と同じように自社で出荷します。なお、発売日まで3日を切ってから入った注文は通常の注文として扱われ、30分後に確定します。
4段階のうち、自社の作業が集中するのは、注文の確定から発売日の出荷までです。この期間に出荷できる体制があるかを、最初に確認しましょう。
購入者は注文確定日の前ならキャンセルできる(売上が確定するタイミング)
予約注文は、注文が確定するまでは購入者がキャンセルできます。数量や配送先の変更も同じです。購入者によるキャンセルや変更は、出品者には通知されません。
つまり予約数はそのまま確定売上ではありません。発売日が先であるほど、購入者の気が変わる余地も大きくなります。予約数は、注文管理で定期的に見直しましょう。数字の読み方は、メリットとリスクの章でそれぞれ整理します。
次は、この機能を使えるかどうかを決める条件です。
Amazonで予約販売できる条件は出品者出荷のみ、発売日は原則365日先まで
予約販売を使えるかどうかは、出荷方法で足切りされます。自社の出荷方法が条件を満たすかを、次の表で確認してください。
| 出荷方法 | 発売前の予約注文 | プライムマーク | 出荷の担い手 |
|---|---|---|---|
| 予約販売(出品者出荷) | 使える | 付かない | 自社 |
| FBA | 使えない | 付く | Amazon |
| マケプレプライム(出品者出荷でプライムを付ける仕組み) | 使えない | 付く | 自社 |
FBAとマケプレプライムでは予約販売を使えない(出荷方法の条件)
表のとおり、予約注文はFBAに対応していません。出品者出荷にプライムマークを付けるマケプレプライムも対象外です。予約商品をマケプレプライムの対象にすると、参加資格の取り消しを含む措置が取られる場合があります。予約販売は、自社で出荷する体制があることが前提です。
発売日の設定範囲とカテゴリーの例外(おもちゃ&ホビーは730日先まで)

発売日は原則365日先まで、おもちゃ&ホビーでは730日先まで設定できます。
ここで入力する発売日は、そのまま出荷予定日として設定されます。Amazonがメーカーに発売日を確認することはありません。日付の正しさは出品者が担います。ほかに押さえておきたい点は次の3つです。
- 本の予約は、販売開始日の最大30日前までです。
- カテゴリーの上限より先の日付を入れると、上限内に入るまで商品ページに表示されません。
- 在庫切れ商品の入荷予定日には使えません。現在流通していない商品の発売日に限られます。
Amazon自身が販売している予約商品に相乗りする場合は、Amazonが設定した発売日が適用されます。
Amazon直販(ベンダー)の予約販売との違い
Amazonが仕入れて売る直販の予約は、出品者の予約注文とは別の仕組みです。
出品者(セラー)は自社で在庫を持ち、自社で価格を決めて販売します。ベンダーはAmazonへ商品を卸し、販売も配送もAmazon側が担います。本記事で扱うのは、出品者側の予約注文です。
条件を満たしていても、すべての商品で予約販売を使うべきとは限りません。
Amazonの予約販売が向いている商品と向いていない商品の判断基準

判断は3つの軸で決めます。「発売日の確度」「自社出荷の体制」「プライムが付かなくても選ばれるか」の3つです。
向いている商品は発売日が確定し、自社で出荷できる新商品や季節商品
3軸をすべて満たすのは、発売日が固まった自社ブランドの新商品、季節商品、限定品です。
新商品の場合、発売日は製造の見通しが立ってから置いてください。LINKの支援現場では、相談から発売までは最短で6ヶ月程度、通常は8〜10ヶ月程度かかります。工場のスケジュールが固まる前に日付を置くと、延期のリスクを自分から抱えることになります。
季節商品や限定品は、発売日そのものが訴求になります。こうした商品では、予約期間が販促期間として機能します。
向いていない商品は発売日が読めない商品と、プライムがないと選ばれにくい商品
3軸のどれかが欠ける商品は、予約販売に向きません。
典型は3つです。製造や輸入の遅れで発売日が動く商品、自社で出荷する体制がない商品、そして日用品のように配送の速さで選ばれる商品です。3つ目は、プライムマークが付かない状態で比較されることになります。
3軸とは別に、利益の設計が合わない商品も見送りましょう。LINKが商品開発の相談を受けるときは、一つの目安を置いています。広告費を含めた最終的な利益率が10%を下回るなら、その企画自体を止めるという線です。予約数が取れても、この線を割る商品は発売後に苦しくなります。
判断に迷ったときに使う3つの軸のチェック表
3軸を可否の判断に落とすと、次のとおりです。
- 発売日は動かないか:はいならその日付を発売日に置く。いいえなら製造の見通しが立つまで待つ。
- 発売日に自社で出荷できるか:はいなら予約販売を設定する。いいえなら通常販売から始める。
- プライムが付かなくても選ばれるか:はいなら予約期間を長めに取れる。いいえなら予約期間を短く絞る。
「いいえ」が1つでもあれば、待つ、期間を絞る、通常販売から始めるのどれかを選びましょう。3つとも「はい」で初めて、予約販売の効果を素直に取りにいけます。
使うと決めたら、次はメリットを取りこぼさない使い方です。
Amazonの予約販売のメリット3つと、それぞれの活かし方
予約販売のメリットは3つです。効果の種類で分けた3つで、判断の3軸とは別の切り口です。1つずつ、活かし方とセットで見ていきます。
メリット1 発売前に需要を測れる(予約数を初回発注数の判断に使う)
発売前に、実際の購入行動としての需要が見えます。アンケートや事前の反応とは重みが違います。
活かし方は、初回ロットの判断材料にすることです。ただし予約数はキャンセル分を割り引いて読みましょう。ロットは「作れる数」ではなく「切らさない数」から逆算してください。支援現場の目安では、1商品で月商100万円以上を狙うなら、初期発注が1,000個以上ないと在庫が切れる恐れがあります。最低ロットはメーカーにより大きく変わります。
そのうえで、メーカーには経済ロット(原価が下がる数量の境目)を必ず聞いてください。支援現場では、1,000個や3,000個が原価の境目になることが多くあります。数量別の見積もりを取り、予約数の着地見込みと突き合わせるのが実務の型です。
メリット2 発売前から商品ページを公開して集客を始められる
発売日を待たずに商品ページが公開され、告知先として使えます。
活かし方は、予約期間をページの作り込み期間に充てることです。画像、動画、A+(商品紹介コンテンツ)まで、発売日までに揃えましょう。情報量の多い商品ページほど、検索順位は上がりやすい傾向があります。これは支援現場での実感です。発売後に慌てて作るより、予約期間に仕込むほうが確実です。
自社の顧客リストやSNSへの告知も、この時点から始められます。リンク先が商品ページになるため、案内の内容が具体的になります。
メリット3 季節需要のピーク前に販売を始められる
需要が立ち上がる前に注文を受け付けられ、ピークを取りこぼしにくくなります。
活かし方は、ページの完成を、検索が伸び始める手前に合わせることです。ピークのおおむね1週間前までに、箇条書き(商品仕様)と商品名の改善を終えておきましょう。商品名は、末尾に語を足す程度に留めましょう。1週間は変更から順位への反映に見込むラグで、支援現場での参考値です。
入口になるキーワードも確認しましょう。同じ商品でも刺さるキーワードは季節で入れ替わります。商品単位ではなくニーズ単位で月次の検索の伸びを見て、上がっているキーワードへ広告を付け替えるのが基本の動きです。伸びは、ブランド分析の「Amazon検索用語レポート」の検索頻度ランキングで追えます(ブランド登録が前提)。
予約数をどう読み、初回ロットをいくつにするかで迷っていませんか。
LINK株式会社には、次のような論点をご相談いただけます。
- 予約数からキャンセル分をどう割り引くか
- 経済ロットと数量別見積もりの取り方
- 発売日から逆算した製造と納品のスケジュール
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Amazonの予約販売のデメリットとリスク4つ、その対策
リスクは4つあり、原因ごとに対策が変わります。失敗の型で分けた4つで、メリットの3つとは別の切り口です。1つずつ、対策とセットで確認してください。
リスク1 プライムマークが付かずCVRが落ちやすい(対策は期間を絞り発売後にFBAへ移す)
予約販売の期間中は、プライムマークが付きません。
自社出荷で販売している期間は、配送のリードタイムも長く見えます。その結果、CVR(ここではユニットセッション率)が落ち、検索順位も下がりやすい傾向があります。これは支援現場での実感です。対策は、予約期間を必要な長さに絞ることと、発売後は早めにFBAへ移すことの2つです。
※FBAの判断から確認したい方はAmazon FBAとは?手数料・利益計算・使うべき条件を完全解説もどうぞ。
リスク2 発売日の延期がキャンセルを招く(対策は出荷できる日を置く)
発売日が延びると、購入者の信頼を損ね、キャンセルにつながりやすくなります。
対策は、希望日ではなく実際に出荷できる日を発売日に置くことです。製造や輸入のバッファを含めた日付にしましょう。それでも延期になったときの扱いは、次のとおりです。
- 発売日の変更は、メーカーが新しい発売日を正式に発表したときだけ行います。頻繁な変更はAmazonが監視しています。
- 出品情報の日付を変えても、反映されるのは変更後に入った注文だけです。受付済みの予約注文の直し方は、ステップ5で扱います。
- 注文確定後は、出荷予定日を変更できません。出荷できなくなった注文は、キャンセルするしかありません。
リスク3 キャンセルで需要を読み違える(対策は予約数を目安として扱う)
予約数をそのまま確定需要として扱うと、初回ロットを積み過ぎます。
対策は、予約数を確定需要ではなく目安として扱うことです。発注数の決め方は、メリット1で見たとおりです。予約が想定より少ない場合も、すぐに企画を止める材料にはなりません。プライムマークが付かない状態での数字だからです。
リスク4 出荷までの日数の設定漏れで出荷遅延になる(対策は必ず入力して健全性を確認)
注文から出荷までの日数を入れ忘れると、注文確定日が実態とずれます。
未入力のままだと自動的に2営業日が設定され、発売日の2営業日前に注文が確定します。梱包に時間がかかる体制なら、確定から発売日までが足りません。対策は、注文から出荷までの日数を自社の実態に合わせて必ず入力することです。在庫ファイルで在庫数を更新するときも、この日数を一緒に入れましょう。
出荷が遅れると、アカウント健全性の指標が悪化します。気をつけたいのは次の3つです。
- 出荷遅延率は出品者出荷にだけ適用され、4%以下に抑える必要があります。超えると出品権限の制限や取り消しにつながる場合があります。
- 在庫不足による出品者都合のキャンセルは、キャンセル率(2.5%未満に維持)に数えられます。予約注文のヘルプには、注文不良率に影響するとも書かれています。
- 出荷予定日から7日以内に出荷しない注文は、Amazonが自動でキャンセルします。
自社出荷とFBAのどちらで発売日を迎えるべきか、迷っていませんか。
LINK株式会社では、次の点を整理したうえで判断をお手伝いします。
- 予約期間をどこまで取るかの考え方
- 発売後にFBAへ移すタイミングの置き方
- 出荷体制とアカウント健全性の見方
無料相談では、自社出荷とFBAの切り替えを、出荷体制の考え方から一緒に整理します。
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Amazonの予約販売の設定手順5ステップとセラーセントラルの入力項目

ここからは作業の手順です。設定は5つのステップで進みます。判断の3軸やリスクの4つとは違い、こちらは時系列で並んでいます。条件を満たしている前提で読んでください。
ステップ1 商品ページを作る(商品名とカテゴリーは発売後に変えない前提で決める)
商品名とカテゴリーは、予約の段階で確定させてください。発売後の変更が最も高くつくためです。解説動画で紹介している目安では、影響は次のとおりです。
- 商品名の大幅な変更:月商100万円程度の商品なら、その後1ヶ月程度は月商70万〜80万円程度まで落ち込むことがあります。狙っていたビッグワードの順位も、1位から2〜3位程度まで下がることがあります。
- 商品名の末尾に単語を足す程度の変更:順位は悪化しにくい範囲です。
- カテゴリーの変更:変更前のカテゴリー名に当たるキーワードで、検索の対象から外れることがあります。2021年頃には、テクニカルサポートに問い合わせても元に戻らなかった例があります。
カテゴリーは、初回の登録でどれが有利かを考え、そこで決め切ってください。
2026年7月27日から、商品名はスペース込み75文字以下(メディアを除く)になりました。超えた商品名は順次AIの推奨内容に更新されるため、狙うキーワードが商品名に残っているかを目視で確認しましょう。
※商品ページの作り方そのものから確認したい方はAmazon新規出品 9ステップで売れる初期設計を完全解説もどうぞ。
ステップ2 出品情報の「予約商品の販売開始日」に発売日を入力する
発売日は、出品情報の「予約商品の販売開始日」に入力します。公式ヘルプが案内する手順は次のとおりです。
- 「在庫」から「商品登録」を開く
- 「出品情報」タブの「予約商品の販売開始日」に発売日を入力する
- 「保存して終了」をクリックする
在庫ファイルで登録する場合は、release_date の項目に日付を入れます。なお、同じヘルプのよくある質問では、この項目が「セール開始日」と書かれています。名前が違っても同じ項目を指しています。
ステップ3 在庫数と注文から出荷までの日数を入力する
在庫数は、発売日に確実に出荷できる数だけ入力しましょう。実在庫を超える数を入れると、出品者都合のキャンセルにつながります。
注文から出荷までの日数は、注文確定日を決める項目です。梱包と発送にかかる実日数を、営業日で入れましょう。6日以上にすると、出荷予定日の枠の最長日を基準に計算されます(8日なら「6〜10」の枠の10営業日)。
ステップ4 商品ページの表示と注文確定日を確認する
保存したら、商品詳細ページに発売日が表示されているかを確認しましょう。あわせて、冒頭の章で見た式で注文確定日を計算し、出荷の予定に入れておきましょう。
3日以上先の予約商品と他の商品を一緒に買われると、注文が分かれます。1注文あたりで決めた配送料は分割され、足りない分は出品者の負担です。予約商品には商品1個あたりの配送料を設定すると、この分割を避けられます。
ステップ5 発売日が変わったら、出品情報と予約注文の両方を更新する
延期が決まったら、2か所の日付を直ちに更新しましょう。
- 在庫管理:出品情報の「予約商品の販売開始日」
- 注文管理:受付済みの予約注文の出荷予定日。「詳細検索」で対象ASIN(Amazonの商品識別番号)の予約注文を探し、「発売日を更新する」をクリックする
予約注文の日付を更新すると、新しいお届け予定日が購入者にメールで届きます。注文確定後は変更できないため、決まった時点で早めに反映しましょう。
予約販売から発売後の通常販売へ切り替える進め方(FBA移行と初速づくり)

予約販売の成否は、発売後の1ヶ月で在庫、レビュー、広告を同時に立ち上げられるかで決まります。準備は発売日より前から始めましょう。
FBAへの納品は受領の日数を見込んで前倒しする(切り替え期は自社出荷と併用する)
FBAへの納品は、発売日から逆算して前倒しで進めましょう。
FBAは納品のリードタイムに加えて、Amazon側の受領作業にも日数がかかります。さらにプライムデーやブラックフライデーなど大型セールの前は、在庫の反映が大幅に遅れることもあります。自社でコントロールできない要素が多い前提で、スケジュールを組んでください。
前倒しにこだわる理由は、発売直後に在庫が切れるダメージが大きいからです。支援現場の実感として、Amazonの検索順位に最も効くのは直近の販売個数です。発売直後に販売が途切れると、順位が戻りにくくなります。
切り替え期の在庫切れには、次の2つで備えられます。
- SKUを2つ使う:同じASINに、FBA用と自社出荷用のSKU(出品者が管理する商品単位)を並べる、支援現場の方法です。FBA在庫が尽きると、自社出荷側がカートを取ります。自社出荷の間はプライムマークが付かず、CVRは落ちやすくなります。SKU管理と注文処理の体制が要る、難易度の高い上級オペレーションです。
- FBA納品前受注:一時的に在庫切れになった商品を、納品が届く前から販売できるAmazonの仕組みです。アカウント単位で自動登録され、対象になる商品はAmazonが納品の実績などから判定します。
在庫は最低1ヶ月分を持ち、週次で向こう1ヶ月の販売見込みを更新する
運用ルールは「最低1ヶ月分の在庫を持つ」を基本に置いてください。
そのうえで、少なくとも週次で販売数量を確認し、向こう1ヶ月の販売見込みを更新しましょう。発売直後は販売ペースが上がりやすく、それまでの平均で発注すると欠品しやすくなります。順位が上がった週やセール後は、特に前倒しで補充してください。
レビューは発売直後から取りにいく(まず10件の壁を越える方法)
予約期間中は商品が届いていないため、レビューは付かない前提で考えましょう。
支援現場の実感では、レビュー数とCVRの関係は直線ではなく階段状です。0件から1件、9件から10件のタイミングでCVRが跳ねます。まず越えるべきは「10件の壁」で、そこから時間をかけて100件を目指す順番です。
手段は次の2つです。
- 「レビューをリクエストする」:注文の詳細ページから、お届け日後5〜30日の間に注文1件につき1回送れます。支援現場では外部ツールで毎週まとめて送り、件数を積み上げています。
- Amazon Vine:Amazonが招待したレビュアー(Vineメンバー)に商品を無料で提供し、レビューを投稿してもらう公式プログラムです。
支援現場では、新商品の立ち上げでVineを必ず実施する施策として扱っています。レビューがゼロの状態で買ってもらうのは、それだけ難しいからです。Vineの主な条件と費用は次のとおりです。
- ブランド登録でブランド代表者(または再販業者)の役割を持つ大口出品者であること
- 出品中のFBA商品があり、商品詳細ページのレビューが30件未満であること
- 登録手数料は親ASINごとに、登録する商品数が1〜2点で0円、3〜10点で10,000円、11〜30点で22,000円
FBA出品が条件なので、自社出荷だけの予約期間中には使えません。FBAへ移したらすぐに登録できるよう、準備しておきましょう。なお、割引や特典を付けてレビューを依頼するのはAmazonの規約違反です。
※レビューが増えない原因から確認したい方はAmazonレビューが増えない理由と正規施策5選もどうぞ。
広告は発売直後にオートで始め、投資期間とTACOSの上限を先に決める
広告を始める前に、投資期間を決めておきましょう。立ち上げから3ヶ月、あるいは半年と期間を先に区切り、その間は広告費を織り込んだ原価計算で踏み込むという設計です。期間を決めないまま踏み続けると、投資フェーズが終わった後も赤字が残ります。
あわせて決めておきたいのが、TACOS(売上に対する広告費の比率)の上限です。握るのはTACOSだけで、ROASも広告費の絶対額も握りません。広告費を金額で固定すると、売上が伸びた月は機会を逃します。落ちた月は、売上に対する広告費の比率が跳ね上がります。
支援現場では、広告はオートターゲティングから始め、次の順で調整しています。
- 1〜2週間回し、その期間の売上と広告費からTACOSを出す
- 上限に届いていなければクリック単価を上げ、超えすぎていれば10円や20円の単位で下げる
- 判断は1週間単位で行い、日次の上下では動かさない
- 1〜2ヶ月かけて、効率の良いキーワードをマニュアルターゲティングへ切り出す
発売後の振り返りはセッション、CVR、単価に分けて見る
売上の増減は「セッション×CVR×平均単価」に分解してから、原因を探しましょう。セッションが動いたなら広告と検索順位を、CVRが動いたなら商品ページを見直しましょう。平均単価が動いたときに見るべきは、価格とセールの影響です。
発売後の1ヶ月で、何からどの順に手を付けるか決まっていますか。
LINK株式会社では、発売直後の立ち上げを次の観点で設計します。
- FBAへの納品と在庫の持ち方
- レビューの初速をどう作るか
- 投資期間とTACOSの上限の決め方
売上向上実績100社以上(※お客様実績に基づく参考値)の支援で積み上げた型をお伝えします。無料相談では、在庫とレビューと広告をどの順で立ち上げるかの考え方から一緒に整理します。
LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。
Amazonの予約販売と新商品の立ち上げを外部に任せるときの確認ポイント
ここまでの作業を社内だけで回すのが難しい場合、外部に任せる選択肢があります。次の2点は、どちらも契約前の商談で確かめておきましょう。
誰が設定と発売後の運用を担うかを契約前に確認する
「実際に運用する担当者は誰で、これまで何を担当してきたか」を必ず聞いてください。
営業担当と実務担当が別人になるのは、よくある構造です。魅力を感じて発注したのに、運用が始まると別の担当者が付くこともあります。この質問を濁されたときは注意が必要です。発注側にとって最大の損失は、売上が上がらないまま3〜4ヶ月を失うことだからです。
何名体制かも、同じく確認しましょう。担当者が1名だけの体制では、予約設定と発売後の運用が重なる時期に手が回りにくくなります。LINK株式会社は、1案件につき責任者・運用の統括担当・実行担当の最低3名体制を取っています。
商品ページを編集できる形で任せられるかを確認する
ページ改善を含めて任せるなら、編集権限の所在を契約前に確認してください。
ほかの出品者の商品ページに相乗りする形では、サブ画像やA+といった主要素を変更できません。カタログの編集権限は、ブランド登録と出品者の関係で決まるためです。予約段階のページ作りから任せるなら、ブランド登録したアカウントでページを編集できる形になっているかを確認しましょう。
自社で持つ範囲と、任せる範囲の線引きで迷っていませんか。
LINK株式会社では、Amazonの新商品立ち上げを次の範囲で支援しています。
- 商品ページと商品名、カテゴリーの初期設計
- 予約販売の設定と発売後のFBA移行
- 在庫、レビュー、広告の立ち上げ運用
無料相談では、予約販売から発売後の運用まで、自社で持つ範囲と任せる範囲を一緒に整理します。
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Amazonの予約販売でよくある質問8つ
- FBAで予約販売はできますか?
FBA在庫では予約注文を受けられません。予約販売は出品者出荷を前提にした仕組みのためです。
発売日を指定して予約を取りたい場合は、自社で出荷する体制を用意してください。発売後にFBAへ移し、自社出荷とFBAを切り替えていく進め方が現実的です。
- 予約販売の発売日は何日先まで設定できますか?
原則365日先まで設定できます。おもちゃ&ホビーのカテゴリーでは730日先まで設定できます。
ただし、ここで入力した日付はそのまま出荷予定日として設定されます。設定できる範囲の上限ではなく、実際に出荷できる日を入れてください。
- 発売日が延期になったらどうすればいいですか?
メーカーが新しい発売日を正式に発表したら、出品情報と予約注文の両方の日付を直ちに更新してください。予約注文の日付を更新すると、購入者へ新しいお届け予定日が通知されます。
注文が確定した後は、出荷予定日を変更できません。出荷できなくなった注文は、キャンセルすることになります。
- 予約注文は購入者がキャンセルできますか?
注文が確定するまでは、購入者がキャンセルできます。注文確定日は、発売日から「注文から出荷までの日数」(営業日)を引いた日です。購入者のキャンセルは、出品者に通知されません。
そのため、予約数をそのまま確定売上として扱うのは危険です。初回ロットを決めるときは、キャンセル分を割り引いた数で見積もってください。
- 予約販売中の商品にマケプレプライムは付けられますか?
予約注文はマケプレプライムの対象外です。予約期間中はプライムマークが付きません。
プライムマークが付かない期間はCVRが落ちやすくなります。予約期間を必要な長さに絞り、発売後はFBAへ移す進め方が現実的です。
- 予約販売の「注文から出荷までの日数」は何日に設定すればいいですか?
梱包と発送にかかる実日数を入力してください。この日数が注文確定日を決めます。
未入力のままだと自動的に2営業日が設定され、発売日の2営業日前に注文が確定します。梱包に時間がかかるなら、実態に合わせて入力してください。
- 予約期間中にレビューは付きますか?
商品が届く前のため、予約期間中にレビューは付かない前提で考えましょう。
Amazon VineもFBA出品が条件なので、自社出荷だけの予約期間中には使えません。発売後に「レビューをリクエストする」とVineで、まず10件の壁を越えましょう。割引や特典を付けたレビュー依頼は規約違反です。
- 予約販売から通常販売に切り替えるとき、商品ページは作り直す必要がありますか?
同じ商品ページ(同じASIN)のまま通常販売へ移行できます。作り直す必要はありません。
むしろ作り直しは避けてください。商品名の大幅な変更やカテゴリーの変更は、検索順位に大きく響きます。変更するのは出荷方法と在庫の置き場所だけに留めるのが基本です。
Amazonの予約販売は条件確認と発売後の切り替え設計で成果が決まる(まとめ)
Amazonの予約販売は出品者出荷でのみ使え、発売日は原則365日先まで設定できます。使うかどうかは、発売日の確度、自社出荷の体制、プライムなしで選ばれるかの3軸で決めましょう。成否は発売後の1ヶ月で、FBAへの納品、在庫、レビュー、広告を同時に立ち上げられるかで決まります。
新商品の発売を、初速で失敗させたくない方へ
LINK株式会社は、Amazonを中心としたEC事業の支援会社です。予約販売の可否判断から発売後の立ち上げまで、ご相談いただけます。
- 予約販売を使うかどうかの判断と設定
- 商品名、カテゴリー、商品ページの初期設計
- 発売後のFBA移行、在庫、レビュー、広告の立ち上げ
売上向上実績100社以上(※お客様実績に基づく参考値)の支援で積み上げた視点でお答えします。無料相談では、自社商品で予約販売を使うべきかの考え方から一緒に整理します。
LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。
- 参照した一次情報・公式情報
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「予約注文商品の出品」(出品条件・発売日の設定範囲・注文確定日・発売日の変更)
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「Amazon Vine」(参加条件・登録手数料)
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「購入者にレビューをリクエストする」
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「FBA納品前受注」
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「カスタマーレビューポリシー」(報酬と引き換えのレビュー依頼の禁止)
- Amazonセラーセントラル ヘルプ「注文のパフォーマンスプログラムポリシー」(出荷遅延率・キャンセル率)
- 確認日:2026年9月28日
- 記事監修
- 公開日: 2026年9月29日 / 最終更新日: 2026年9月29日
- 監修者:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
- 本記事はAmazon公式ヘルプおよびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。
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