ECバナー制作代行の費用相場は1枚3,000〜10,000円程度。依頼先4種類の比較、内製と外注の分かれ目、Amazon・楽天・自社ECで違う入稿ルール、制作指示書8項目、納品後に見る指標まで、元Amazon出身者が発注の順番どおりに解説します。
「セール開始まで2週間、バナーが何枚必要かも決まっていない……」
「相場が1枚3,000円から月30万円まで幅がありすぎる……」
元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、バナー制作代行の費用相場と依頼先の選び方を解説します。バナーの発注額の決め手は、どこまで任せるかという範囲と、掲載面ごとに何本必要かという本数です。1枚の単価を調べるのは、その2つが出てからになります。本記事では、依頼先4種類の費用相場と、内製と外注が逆転する分かれ目を実額で整理します。あわせて、モール別の入稿ルールと制作指示書の8項目も、意思決定の順に並べます。読み終えるころには、誰に何本いくらで発注すべきかを判断できるはずです。
※ 商品画像そのものの作り方はAmazon画像制作の記事もどうぞ。
LINK株式会社では、枠の棚卸し、クリエイティブ制作、モールへの入稿までを一貫して支援します。売上向上実績100社以上、サービス満足度97%以上の体制です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談では、どの枠にどれだけ投資すべきかの考え方から一緒に整理します。
- バナーの費用相場は1枚3,000〜10,000円程度。サイズは幅ではなく縦横の合計pxで数えます。
- 依頼先はクラウドソーシング、デザイン制作会社、定額制サービス、EC運用代行会社の4種類。判断軸は本数と更新頻度、そしてバナーの規定を理解しているかです。
- バナーと商品画像は規定が別です。楽天のテキスト占有率20%の基準も、Amazonの白背景の原則も、バナーには適用されません。
- Amazonと楽天のバナーは、リンク先に自社サイトを指定できません。Yahoo!ショッピングでは設置できます。指示書の段階でリンク先を確定させます。
- 内製は無料ではありません。発注前に「どの枠に何本」を数え、納品後はクリック率で良し悪しを判断します。
- セールの日程は決まったのに、バナーの発注先と枚数が決まらないEC担当者
- 1枚いくらの相場ではなく、自社が年間いくら使うべきかを判断したい経営者・マーケ責任者
- Amazonや楽天で作り直しになった経験があり、入稿規定を分かっている外注先を探している方
メイン画像の改善については、LINKの解説動画でも取り上げています。
バナー制作代行とは?頼める作業範囲と枠の数え方
バナー制作代行とは、モールや自社ECで使うバナーの制作を外部に委託することです。
費用相場は1枚3,000〜10,000円程度が目安で、大判のバナーはこれを上回ります。依頼先はクラウドソーシング、デザイン制作会社、定額制サービス、EC運用代行会社の4種類です。選び方を決めるのは、デザインの好みよりも入稿規定の理解と制作体制です。まずは何を頼めるのかから整理します。
バナー制作代行に頼める6つの作業範囲(企画・コピー・デザイン・量産・入稿)
「バナー制作」と一言で呼ばれる仕事は、見積の明細では6つに分かれます。金額が別建てになる単位で並べます。
- ①企画・ディレクション:何を訴求するかを決め、進行を管理します。基本料金に含む会社と、別建ての会社があります。
- ②訴求文言:キャッチコピーを考えます。コピーライティング費として別建てになることがあります。
- ③素材づくり:商品を撮影し、素材を手配します。撮影費として別建てです。
- ④デザイン制作:見た目を作ります。ここが基本料金にあたります。
- ⑤サイズ展開:1つのデザインを掲載面ごとに作り分けます。正規料金の50%引き、または1点2,000円程度が目安です。
- ⑥入稿・設置:管理画面にアップして公開します。セラーセントラルやRMSの権限が必要になるため、制作だけを頼む相手には基本的に任せません。運用代行会社などにアカウントを預けている場合に限り、選択肢に入ります。
どこまで頼むかで、見積の桁は変わります。④だけなら1枚数千円で収まるケースも多々あります。①から⑥までを通しで任せる場合は、月額の支援契約になります。相見積もりが比較できないときは、各社の対応範囲がそろっていません。
そこで、見積を依頼する前に次の4項目を決めておきます。掲載先、表示サイズ、ファイル形式と容量、そして納品後に誰が管理画面へ上げるかの4つです。この4項目が埋まっていれば、どの会社に聞いても同じ前提の金額が返ってきます。
ECで「バナー」と呼ばれる枠の種類と、必要な本数の数え方
バナーとは、クリックで別のページへ送るためのリンク付きの画像です。本記事では、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング、自社ECで使うバナーに絞って解説します。具体例をあげると、ECの場合、「バナー」と呼ばれる枠は大きく4つに分かれます。
- モール内の回遊枠:楽天の店舗トップやカテゴリページのスライド、Amazonのブランドストア内の画像です。
- 広告クリエイティブ:Amazonのスポンサーブランド広告のカスタム画像や、スポンサーディスプレイ広告の画像です。
- 自社ECの集客枠:トップページのメインビジュアルや、特集ページのヘッダーです。
- 外部への告知枠:メールマガジンのヘッダーやSNS投稿用の画像です。
見積を頼む前に、この枠を紙に書き出して数えてください。数え方は「枠 × 本数 × 更新頻度」の掛け算です。店舗トップのスライドが3枠で月1回差し替えなら、年36本になります。ここまで出せば、単発発注とまとめ発注のどちらが安いかを比較できます。
私たちが支援に入るときも、最初に必ずこの棚卸しをします。「バナーを何枚作るか」ではなく「どの枠が埋まっていないか」から入るためです。枠が埋まっていない状態で単価交渉をしても、判断材料は増えません。
バナーの前に商品ページを見直す(着地先が弱いと成果にならない)
バナーで人を連れてきても、誘導先の商品が売れなければ成果になりません。バナーに投資する前に、着地先の商品ページを見ておく価値があります。
効き方は数字で出ます。単価3,000円程度のスイーツ商品では、メイン画像を変えただけで購入率(CVR)が2%程度から3%程度に動きました。セッション数が変わらなければ、売上が1.5倍になる計算です。LINKの支援現場での実感値です。
メイン画像やサブ画像の具体的な改善手法は、本記事では扱いません。作り方はAmazon画像制作の記事、規約や著作権はAmazon商品画像の完全ガイドをどうぞ。
バナー制作代行の費用相場(依頼先別・サイズ別)
相場は「誰に頼むか」と「どのサイズか」の2軸で決まります。2軸を順に見ていきます。
依頼先4種類の費用相場と納期を比較する
依頼先は、頼む相手の業態で4種類に分かれます。クラウドソーシング、デザイン制作会社、定額制サービス、EC運用代行会社の4つです。3つ目の定額制サービスは、月額固定で毎月一定本数を制作する形態です。制作会社の一種ですが、都度見積ではなく月額で本数を買う点が違います。
| 依頼先の業態 | 1枚あたりの費用目安 | 月額の費用目安 | 納期の目安 | 向く本数と更新頻度 | モール入稿規定の理解 |
|---|---|---|---|---|---|
| クラウドソーシング | 3,000〜10,000円程度 | 都度発注 | 数日から1週間 | 月数本の単発 | 担当者による差が大きい |
| デザイン制作会社 | 5,000〜15,000円程度 | 都度発注 | 1〜2週間 | 作り込みが必要な少数 | EC専門かどうかで分かれる |
| 定額制サービス | 月の本数で変動 | 月1〜2万円程度から | 数日から1週間 | 毎月コンスタントに出す | 会社ごとに差がある |
| EC運用代行会社 | 支援費に内包 | コンサル込みで月30万円程度から | 運用サイクルに同期 | セール期に本数が跳ねる | 実務として理解している |
金額差を大きく左右するのは、デザイン力よりも「範囲」と「体制」です。
- クラウドソーシング:単価は最も低くなります。入稿規定の理解や設置までは基本的に含まれません。
- デザイン制作会社:企画から任せられます。モール特有の規定に強いかどうかは、会社によって分かれます。
- 定額制サービス:本数が読めるときに強い選択肢です。月の制作可能本数と繰り越しの可否で実質単価が変わります。
- EC運用代行会社:バナー単体ではなく、販売全体の支援に制作を組み込む形です。
EC運用代行の月額は、LINKの場合30〜40万円のケースが多くなります。規模の大きい案件では60〜80万円です。この差はそのまま体制の差になります。通常は品質管理者・ディレクター・アシスタントの3名体制です。規模が大きい案件は、1名足して4名で担当します。金額を比べるときは、何人がどの役割で入るかまで聞いてください。
サイズ別のバナー料金相場(サイズは縦横の合計で数える)
バナーのサイズは、幅ではなく縦横の合計pxで分類するのが業界の慣習です。300×250pxなら合計550pxで「小」にあたります。ここを取り違えると、見積の価格帯が1段ずれます。
| バナーの表示サイズ(縦横の合計) | 1枚あたりの費用目安 | 代表的な寸法 |
|---|---|---|
| 300px以下(極小) | 1,000〜3,000円程度 | 120×60px、133×55px |
| 550px以下(小) | 4,000〜5,000円程度 | 300×250px、250×250px |
| 900px以下(中) | 5,000〜9,000円程度 | 728×90px、336×280px |
| 1,500px前後(大) | 6,000〜10,000円程度 | 300×1050px |
金額に幅があるのは、公開されている料金表が会社ごとに違うためです。単一の会社の数字を「相場」として社内に持ち込まないでください。幅の中で自社がどこに当たるかは、素材の有無と修正回数で決まります。素材を自社で用意できれば下限に近づきます。
バナー単体では高いか安いか判断できない(隣のクリエイティブと並べる)
バナーの見積だけを見ても、それが高いのか安いのかは判断できません。同じ商品に使う他のクリエイティブと横並びにして初めて判断できます。
私たちの実感では、商品ページに載せる説明画像は1枚10,000円前後が外注相場です。動画になると、クラウドソーシングで2〜3万円程度が目安になります。バナーの制作費も、これらと大きく変わらない水準に収まります。いずれもLINKの支援現場での実感値であり、業界統計ではありません。
ただし1枚だけの単発発注になると、1枚あたりの費用は高くなります。年間の本数をまとめて出して発注すれば、1枚あたりの単価は下がります。ここが、棚卸しを先にやる金銭的な理由です。
順番として、もう一つ強くお伝えしたいことがあります。クリエイティブの質は、編集ではなく素材写真で決まります。素材が弱いと編集では挽回できません。商品撮影の代行なら、2万円程度で100枚近い素材が2週間程度で揃うケースもあります。編集に10万円を払う前に、素材に2万円を使うほうが結果として安く上がります。
バナー制作にいくらまで使えるか(回収に必要な販売個数で見る)
上限は予算の残りだけでは決まりません。その制作費を何個の販売で取り戻せるかで見ます。
回収に必要な販売個数 = 制作費 ÷ 1個あたりの利益
制作費5万円で1個あたりの利益が1,000円なら、50個多く売れれば回収できます。この数字なら、社内の稟議でも説明できます。
この式の良いところは、失敗したときの損失も先に見えることです。この個数が現実的でないなら、その発注は見送るべきです。稟議に出す前に、自社の数字で1回だけ計算してください。
もう一つの軸が、1本のデザインを何枠で使うかです。サイズ展開して複数の枠に載せれば、1枠あたりのコストは下がります。掲載期間が長い枠ほど、制作費は薄まっていきます。逆に、セール1回かぎりのバナーは、その期間内で回収できるかを見てください。
LINK株式会社は、Amazonと楽天の運用実務からクリエイティブの投資配分を設計しています。無料相談では、広告費の枠から制作費の上限をどう置くかの考え方を一緒に整理します。
バナー制作は内製と外注どちらが安いか(社内工数を時給換算する)
「社内で作れば無料」という前提は、担当者の時間を数えると崩れます。担当者の時間を金額に換算すると、判断は変わります。
内製の本当のコスト(バナー1枚あたりの人件費を自社の時給で出す)
内製費用は、担当者の時間単価に作業時間を掛ければ出せます。
計算の手順は3つです。まず、担当者の年収に社会保険料の会社負担分を足します。次に、その金額を年間の実労働時間で割って1時間あたりの人件費を出します。最後に、バナー1枚にかかる時間を掛けます。
会社負担込みの人件費が520万円、年間労働時間が1,800時間だとします。1時間あたりは約2,900円です。1枚に3時間かかるなら、人件費だけで約8,700円になります。修正が入れば、さらに時間が積み上がります。外注相場と、あっさり逆転します。
人件費が厄介なのは、見えづらいまま利益構造に効いてくる点です。担当者がAmazon、楽天、Yahoo!を兼務しているなら、会社負担分を含めた人件費をモールごとに按分してください。そのうえで、売上に対してどこまで人を割くかを管理側で先に決めます。この配分表がないと、内製と外注の比較は感覚論のままになります。
外注のメリットも、実は単価ではありません。採用費や教育コストをかけずに制作体制が安定することが最大の効用です。デザイナーを1人採用すれば、募集から立ち上がりまで数ヶ月と採用費がかかります。この見えないコストまで含めて比べてください。
内製が向くケースと外注が向くケースの判断表
ここまでの論点を、1つの表で受けます。本数、社内の体制、規定への対応の3つで見ると、判断は自然に片方へ寄ります。
| 判断 | 制作本数と更新頻度 | 社内の体制 | 入稿規定への対応 |
|---|---|---|---|
| 内製が向く | 月数本でテンプレの差し替えが中心 | 専任のデザイナーがいる | 担当者が規定を把握済み |
| 外注が向く | セール期に本数が跳ねる | 担当者が他業務と兼務 | モールをまたぎ規定が読めない |
迷ったときの分かれ目は、「セール期の山に社内だけで耐えられるか」です。通常月は内製で回っていても、セール月だけ破綻することがあります。その場合は、通常月を内製、山だけ外注という組み方も現実的です。
掲載先別のバナー入稿ルール比較(Amazon・楽天・Yahoo!・自社EC)
バナーの規定は、掲載先ごとに違います。モールに出店している場合は、ここが作り直しの分かれ目になります。自社ECだけで販売している場合は、最後のディスプレイ広告の項目だけで足ります。
Amazonのバナー枠(ブランドストアのタイルと広告クリエイティブ)
Amazonでバナーにあたるのは、ブランドストアの画像と広告クリエイティブです。
ブランドストアはタイルを組み合わせて作ります。このうち画像タイルは、ストアページまたは商品詳細ページにリンクを設定できます。ページ最上部の横長の大きな画像は、Amazonの公式ヘルプで「ヒーロー画像」と呼ばれています。ストアの看板にあたる枠です。推奨サイズは幅3,000ピクセル、高さ600ピクセルです。ブランドロゴは400×400ピクセル以上を用意します。
(出典:Amazon Ads ストアクリエイティブガイドライン/2026年7月31日確認)
画像そのものに、制作時に効いてくる規定が3つあります。
- ①リンクタイトルを付けると画像の下部が隠れる:長方形のタイルで約19%、正方形のタイルで約12%が覆われます。重要な文字を下端に置くと消えます。
- ②テキストを焼き込んだ画像は推奨されない:検索エンジンや読み上げソフトが読めないためです。文字を載せるなら「テキスト付き画像」タイルを使います。
- ③文字の高さに下限がある:ヒーロー画像と全幅の画像タイルは32ピクセル、その他の画像タイルは16ピクセルが最小です。
載せる文言にも規定があります。ここを知らないまま作ると、初稿がまるごと差し戻しになります。
- リンク先はAmazon内に限られる:商品詳細ページ、商品グリッド、別のストアページのいずれかです。Webアドレスやソーシャルメディアのアドレス、QRコードを画像に入れることもできません。
- 行動を促す文言は明確なものに限られる:使えるのは「今すぐチェック」「詳細はこちら」などです。「こちらをクリック」のようなあいまいな表現や、「ラストチャンス」「お見逃しなく」のように購入を急かす言葉は使えません。
- セールの告知で割引率や価格に触れられない:「5%オフ」「2,000円割引」といった表記は使用できません。「本日限り」のような緊急性を示す言葉と感嘆符も同じく使えません。
3つ目は、セール用のバナーを作るときに最も引っかかる規定です。割引率を大きく出すデザインは、そもそも通りません。プロモーションの訴求は、ストア内のプロモーションウィジェットと組み合わせる形でのみ許可されています。
訴求そのものにも実証が求められます。「最高の◯◯」のような数値化された性能の訴求には、裏づけとなる調査の出典と日付が必要です。競合ブランドとの直接比較も認められていません。
広告側も見ておきます。Amazonの広告メニューは4つに分かれます。スポンサープロダクト、スポンサーブランド、スポンサーブランド動画、スポンサーディスプレイです。このうちスポンサーブランドとスポンサーディスプレイでは、バナーに相当する画像を用意します。
つまり、どの広告を回すかが決まれば必要な枚数も決まります。画像の要件はAmazon Adsの広告仕様で確認してください。
※ スポンサーブランド広告の運用はAmazon スポンサーブランド広告の記事もどうぞ。
楽天のバナー枠(看板画像・共通バナー・小バナー)
楽天のバナーは、設置場所ごとに推奨サイズが決まっています。
| 楽天のバナー枠 | 推奨サイズ | 制作時の推奨(2倍) | 設置場所と本数 |
|---|---|---|---|
| 看板画像 | 960×320px | 1920×640px | 店舗トップのファーストビューに1枚 |
| 共通バナー(大) | 1080×210px | 2160×420px | 1回の設定で全ページに反映 |
| 小バナー | 266×110px | 532×220px | 最大12枚まで設置可能 |
(出典:RMS準拠の推奨サイズ/2026年7月31日確認。楽天のシステム更新で変更される可能性があるため、発注前にRMSのヘルプで確認してください)
共通バナー(大)は、RMS上で1回設定するだけで全ページに反映されます。トップページ、商品ページ、カテゴリページのすべてに出るため、本数を数えるうえで効率が最も良い枠です。お買い物マラソンやスーパーSALEの告知は、まずこの枠を押さえます。
小バナーは掲載期間を設定できます。セール期間だけ差し替える運用が可能なので、事前に作り置きしておけば当日の作業が減ります。おすすめ商品やカテゴリへの導線を貼る枠として使います。
楽天でも、バナーのリンク先は楽天市場内に限られます。自社サイトなど外部サイトへのリンクは原則として禁止されています。リンクURLを設定する前に、ドメインが楽天市場内のものかを必ず確認してください。
Yahoo!・自社EC・Google広告のサイズ規定はどこを見るか
モール外の枠は、媒体ごとの公式仕様がそのまま発注要件になります。
Google 広告のレスポンシブディスプレイ広告を例にすると、要件は明確です。横長(1.91対1)は推奨サイズ1,200×628ピクセル、最小600×314ピクセルです。スクエア(1対1)は推奨1,200×1,200ピクセル、最小300×300ピクセルです。ファイルサイズの上限はいずれも5,120KBです(出典:Google 広告ヘルプ/2026年7月31日確認)。
Yahoo!ショッピングは、Amazonや楽天と方針が違います。トップページ、商品ページ、カテゴリページ、カスタムページに外部サイトへのリンクを設置できます。ただし商品販売に関係するページに限られ、メールマガジンに記載できるURLはさらに制限されます。
サイズは固定値ではありません。ストアクリエイターProで設定したストアページの最大幅が基準になります。PC用のストアトップは横950〜1,090ピクセルが目安で、縦は自由です。スマホ用は横828×縦276ピクセル、画像の上限は1MBです(2026年7月31日確認)。
自社ECは自由度が高く、リンク先の制約もありません。ただし表示速度とサイズ違いの管理という別の論点が出ます。1つのデザインを何サイズ作るかを先に決めておくと、量産の見積が安定します。
モール別のバナー規定比較表と、どの掲載先でも外せない2つの原則
4つの掲載先の違いを、1つの表にまとめます。商品画像の規定ではなく、バナーの規定を並べています。
| 掲載先 | 主なバナー枠 | 外部サイトへのリンク | テキストの扱い | 確認先の公式情報 |
|---|---|---|---|---|
| Amazon | ブランドストアの画像タイル、広告クリエイティブ | 不承認になる | 焼き込みは非推奨。テキスト付き画像タイルを使う | Amazon Ads ストアクリエイティブガイドライン |
| 楽天市場 | 看板画像、共通バナー、小バナー | 原則禁止 | 制限なし(20%ルールは商品画像のみ) | RMS のトップページ編集ヘルプ |
| Yahoo!ショッピング | ストアトップの各枠、商品ページ内の画像 | 商品販売に関係するページなら可 | 制限なし(画像は1MBまで) | ストアクリエイターPro のガイドライン |
| 自社EC | トップの主要枠、特集ページのヘッダー | 制約なし | 制約なし | 自社の運用ルール |
| Google ディスプレイ広告 | 配信用の広告クリエイティブ | 制約なし | 占有率の推奨値は記載なし | Google 広告ヘルプ の画像要件 |
※ 表の確認日は2026年7月31日です。規定は改定されるため、発注のたびに公式で確認してください。
そして、どの掲載先でも共通する大原則が2つあります。まず規約に違反しないこと、そして実際の荷姿(商品の見た目)と合っていることです。訴求文を入れる場合も、届いた商品と印象が違えばレビューで跳ね返ります。この2つを外注先と最初に握ってください。
LINK株式会社は、Amazonと楽天の実運用のなかでクリエイティブの制作と入稿まで担当しています。無料相談では、自社の枠でどこに作り直しのリスクがあるかの見方を一緒に整理します。
バナー制作代行への発注の流れと制作指示書に書く8項目
規定を押さえたら、次は発注の手順です。そのまま社内で使える形に落とします。
発注から納品までの5ステップと、詰まりやすい箇所
流れは5つに分かれます。それぞれで発注側がやることを決めておくと、往復が減ります。
- 枠の棚卸し:掲載先と本数、更新頻度を数えます。ここが曖昧だと見積が比較できません。
- 制作指示書の作成:8項目を埋めます。詰まりやすいのは訴求文言の欄です。
- 見積の取得:修正回数と追加単価を必ず明細に入れてもらいます。
- 初稿の確認:デザインの好みではなく、指示書との一致で確認します。
- 修正と入稿:納品データを受け取り、管理画面に上げます。通常は自社の作業になります。
最も止まりやすいのは4番の初稿確認です。社内の複数人がそれぞれの好みでコメントすると、修正回数だけが増えます。確認者を1人に絞り、指示書に書いていない要望は次回に回してください。
制作指示書に書く8項目(訴求文言はレビューから拾う)
指示書はこの8項目で足ります。
- ①掲載先と枠(例:楽天の共通バナー(大)、Amazonブランドストアの画像タイル)
- ②表示サイズ、ファイル形式、容量の上限
- ③リンク先のURLと、送りたい先(商品ページ、カテゴリ、特集ページ)
- ④訴求文言と、その優先順位
- ⑤トーンと参考デザイン
- ⑥支給素材の有無(写真、ロゴ、フォント)
- ⑦納期と修正回数の上限
- ⑧二次利用の範囲(広告、SNS、印刷物)
③は、バナーがリンク付きの画像である以上いちばん先に決まっている必要があります。Amazonと楽天のバナーは外部サイトへ飛ばせません。リンク先が自社サイトになっていないかを、指示書の段階で確認してください。
④は最も差が出る項目です。訴求文言は、検索キーワードよりも購入者のレビューに残った表現のほうが手がかりになります。検索窓に入れる言葉は探すための言葉で、画像で背中を押す言葉とは役割が違うためです。実際に買った人が書いた文章のほうが、刺さる表現が残っています。
⑥の支給素材があるかどうかで、金額と納期は大きく変わります。撮影代行なら2万円程度で100枚近い素材が揃うケースもあります。素材が揃っているほど、制作は安く速くなります。指示書のこの欄が空欄なら、まず撮影の手配から検討してください。
見積書と契約で必ず確認する条件(修正回数・二次利用・元データ)
総額が膨らむのは、単価よりも契約条件が効いてきます。
最低限、次の4点は見積の段階で確認してください。
- ①無料の修正回数と、超過した場合の追加単価
- ②二次利用の範囲(広告、SNS、印刷物)
- ③支給していない素材の権利関係
- ④レイヤー付きの元データを納品してもらえるか
特に④は後から効きます。元データがないと、サイズ違いを作るたびにゼロから発注し直しになります。元データは納品物に含まないと明記している会社もあります。また、支援会社を切り替えるときに何が手元に残るかも決まります。制作物やアカウント上の資産をどう引き渡すかは、契約時に書面で握っておくのが安全です。
セール前の逆算スケジュール(審査と在庫反映から逆算する)
締切は「掲出日」ではなく「審査と反映に必要な日数」から逆算します。
Amazonのブランドストアは、公開前に審査があります。通常は24〜72時間で完了しますが、不承認なら修正して再提出になります。外部サイトへのリンクや根拠のない最上級表現が理由になりやすいため、初稿の段階で確認しておいてください。審査の往復を1回見込んでおくと安全です。
Amazonの大型セールの前は、FBAへ納品した在庫の反映に1週間かかるケースもあります。バナーだけ間に合っても、在庫が反映されなければ売る機会がありません。制作スケジュールは、在庫の締切とセットで引いてください。
Amazonのストアには、掲出できる期間の規定もあります。ブラックフライデーのようなセールイベントの訴求は、7日前から掲出できます。イベント終了後は24時間以内に削除または更新します。1日だけの季節イベントは6週間前から掲出できます。クリスマスのような複数日のイベントは8週間前からです。
逆算の例を1つ置きます。セール初日の3週間前に枠の棚卸しと指示書を出し、2週間前に初稿、1週間前に入稿と審査提出を終える形です。楽天の小バナーは掲載期間を設定できるため、差し替え用の1本を先に作って予約しておくと当日の作業が減ります。
失敗しないバナー制作代行の選び方7基準
依頼先の種類によって、聞くべきことは変わります。1枚単位で頼むのか、継続して任せるのかで、確認すべき深さが違うためです。まず全依頼先に共通する4基準を挙げ、そのうえで継続支援を頼む場合の3基準を足します。
どの依頼先にも共通する4基準(規定・担当者・対応範囲・本数)
①バナーの規定を理解しているかを聞く。ここは質問で簡単に見分けられます。デザインの実績を何枚見るよりも早く判別できます。
- 「ブランドストアのバナーで、リンク先に自社サイトを指定できますか」:正解は「できない」です。外部サイトへのリンクは不承認になります。
- 「楽天の共通バナーに、テキスト占有率20%の基準は適用されますか」:正解は「適用されない」です。対象は第1商品画像とSKU画像に限られます。
- 「画像タイルにリンクタイトルを付けると、デザインはどう変わりますか」:正解は「画像の下部が隠れる」です。長方形で約19%、正方形で約12%が覆われます。
3問とも即答できるなら、モールでバナーを入稿した経験があります。答えられない相手に発注すると、初稿からの作り直しが起きます。
②実際に手を動かすのは誰かを聞く。営業担当と実務担当がまったく別人というのは、よくあるパターンです。印象の良い担当者に惹かれて発注したのに、動き出すと経験の浅い担当がつくことがあります。「実際に制作するのはどなたで、どんな経歴の方ですか」と聞いてください。ここで濁されたら要注意です。
怖いのはトラブルではありません。思ったように成果が出ないまま3〜4ヶ月を失うことが、発注側にとって最大の損失です。
③対応範囲が6層のどこまでかを聞く。企画、訴求文言、素材づくり、デザイン、サイズ展開、入稿の6つのうち、どこまでが見積に含まれるかを明細で出してもらいます。入稿まで任せられるのはアカウントを預ける相手に限られるため、制作会社に頼む場合は納品までが範囲になります。相見積もりが比較できないときは、この範囲がそろっていません。
④本数と更新頻度に耐える体制かを確認する。セール期は本数が跳ねます。定額制サービスなら、月の制作可能本数と繰り越しの可否を必ず確認してください。1枚だけの単発発注は1枚あたりが割高になるため、年間の本数をまとめて相談したほうが条件は良くなります。
継続して任せる場合に追加で見る3基準(体制・経歴・モール横断)
ここからは、月額の支援としてバナー制作を任せる場合の基準です。単発で1枚頼むだけなら、確認は前の4つで足ります。
⑤何名体制で支援するのかを聞く。フリーランス1名か、チームかで対応スピードが変わります。私が理想と考えるのは3名体制です。品質管理者、フロントに立つディレクター、実務を担当するアシスタントの3役です。LINKでも3名体制がほとんどで、規模の大きい案件では1名足して4名体制にしています。
⑥事業者としての目線があるかを見る。継続支援では、バナー単体ではなく販売全体の判断に関わることになります。中小規模の支援会社では、代表者の経歴が品質に直結します。ただし経歴は、肩書きだけでは判断できません。どの立場で何を担当していたかによって、身につく能力が変わるためです。
Amazonを例にすると、私自身は有料コンサルティングのチームにいました。一方、卸売機能を担うベンダー部門の出身なら、販売のノウハウやロジックに精通していないこともあります。同じことは楽天でもYahoo!でも起こります。見るべきは、売上だけでなく利益、在庫リスク、ブランドへの影響まで一緒に考えられる相手かどうかです。支援会社に有利な基準である点は断っておきます。
⑦複数モールの横断と、設置・改善まで任せられるかを確認する。1社で対応できるなら、基本は全モールを1社にまとめるほうが効率的です。トンマナも素材も一本化できます。ただし、特定のモールだけ伸び悩む場合もあるので、モールごとに誰が担当するかまで聞いておくと安心です。
クリエイティブだけを切り出すと、成果は頭打ちになります。広告の効率も、広告アカウントの中だけでは限界が来ます。対応範囲に商品ページの改善が含まれるかを確認してください。
あわせて編集権限の所在も見ます。相乗り出品では、商品ページの画像や説明コンテンツを変更できません(出典:Amazon セラーセントラル ヘルプ)。設置まで任せるつもりなら、アカウント本体を扱う構成になっているかを契約前に確認してください。在庫を集約したいだけなら、Amazonの相乗り出品でも成立します。目的で構成を選ぶという整理です。
※ 業者選定の考え方は商品ページ制作代行の記事もどうぞ。
LINK株式会社は、品質管理者・ディレクター・アシスタントの3名体制で商品ページと広告クリエイティブを担当します。無料相談では、いまの体制で何が足りていないかの見方を一緒に整理します。
納品されたバナーの効果をどう測るか(クリック率と購入率)
発注先が決まったら、次は「効いたかどうか」を説明できる状態を作ります。ここを決めておかないと、来期の予算が取れません。
バナーの良し悪しはクリック率で判断する(数字がどこで取れるか)
バナーは広告に使うことが多いため、判断は基本的にクリック率で行います。
クリック率が取れる場所は限られます。Amazonの場合、クリック率は広告アカウントで取得します。だから広告クリエイティブのA/Bテストは、広告のクリック率を指標に回すのが実務です。ここは計測の仕組みを自作しなくても始められます。
問題は、モール内の店舗ページのスライドなどクリック率が取れない枠です。私たちは、この場合はシンプルに売上で判断しています。凝った計測を組む前に、掲出した期間としなかった期間の売上を並べるほうが早いためです。取れない数字を追いかけて、判断を止めないでください。
クリックは増えたのに売れないときの原因の切り分け方法
売上は「訪問数 × 購入率 × 平均単価」に分解できます。
バナーが最初に動かすのは訪問数です。ただし、商品ページ内の回遊枠や特集ページのバナーは購入判断にも関わります。したがってクリックは増えたのに売れないときは、着地先の商品ページと、バナーの内容が実物と合っているかの両方を疑います。
切り分けの順番は決まっています。まず着地先の購入率を見て、次にバナーの訴求と商品ページの訴求がずれていないかを見ます。連れてきた人の期待と中身が違えば、クリックが増えるほど離脱も増えます。
バナーのA/Bテストの進め方(他を動かさず、1週間ずつ回す)
比較したいなら、最初から2枚作っておくのが確実です。
1つの枠に1枚しか置けないバナーは、A案とB案を順番に掲出して比べます。Aを1週間、続けてBを1週間という形です。判定はこの期間があればできます。
肝心なのは、その2週間はバナー以外を動かさないことです。価格、商品ページ、広告の設定を同時に変えると、差がどこから来たのか分からなくなります。セール中やその前後も、同じ理由でテスト期間から外してください。
2枚の差をどこまで作るかは、テストの目的で決まります。どちらが勝つかを知りたいだけなら、まったく違う2案をぶつけて構いません。ただし次の制作に活かしたいなら、変える要素を1つに絞ります。コピーと配色と写真を同時に変えると、勝者は分かっても理由が残りません。
なお、商品ページのメイン画像は事情が違います。変更そのものに検索順位が下がるリスクがあるためです。バナーのように気軽な差し替えができないので、2枚を用意して計画的に入れ替えます。
バナーは差し替えてよい(ただし審査と反映範囲は枠で違う)
バナーは、トライアンドエラー前提で差し替えて構いません。商品ページの画像と違い、検索順位への直接の影響がなく、元に戻すのも容易だからです。
ただし、差し替えにかかる手間は枠によって違います。運用の計画を立てる前に、次の3点を押さえてください。
- 審査がある枠は即日で変えられない:Amazonのブランドストアは24〜72時間の審査があります。広告クリエイティブは24時間から3営業日程度です。当日の差し替えは前提にできません。
- 反映範囲が広い枠は影響も大きい:楽天の共通バナーは1回の設定で全ページに出ます。差し替えが速い反面、誤った内容も全ページに出ます。
- 期間を予約できる枠は先に仕込める:楽天の小バナーは掲載期間を設定できます。セール分を事前に作って予約しておけば、当日の作業がなくなります。
バナー外注でよくある5つの失敗と回避策
ここまでの内容を、失敗の形から確認します。5つとも、回避策は本記事のどこかに書いてあります。
失敗①:掲載先と枠を伝えず、サイズ違いで作り直しになる。制作費がまるごと無駄になるため、金額への影響が最も大きくなります。回避策は、指示書の①と②を発注前に埋めることです。楽天の共通バナーなのか小バナーなのかまで指定すれば、寸法の取り違えは起きません。
失敗②:バナーの中にURLやQRコードを焼き込んで、差し戻しになる。Amazonのストアでは、WebアドレスやSNSのアドレス、QRコードを画像に含められません。回避策は、指示書に「画像内へ連絡先情報を入れない」と書いておくことです。設定でリンク先を間違えた場合と違い、こちらは作り直しになります。
失敗③:商品画像のルールをバナーに当てはめて、不要な作り直しをする。テキスト占有率20%の基準は第1商品画像とSKU画像のもので、店舗ページのバナーには適用されません。回避策は、発注前に対象がどの画像かを外注先と確認することです。
失敗④:重要な文字を画像の下部に置き、リンクタイトルで隠れる。Amazonの画像タイルは、リンクタイトルを付けると長方形で約19%、正方形で約12%が覆われます。回避策は、隠れる範囲を制作前に外注先へ伝えることです。
失敗⑤:納品されて終わり、効果を説明できず来期の予算が確保できない。回避策は、掲出前に見る指標を決めておくことです。広告枠ならクリック率、店舗内の枠なら売上で判断すると、先に決めておきます。
バナー制作代行に関するよくある質問
バナーの外注で悩んでいる方からよくある質問をまとめました。
- バナー制作代行の費用相場はいくらですか。サイズで変わりますか。
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1枚3,000〜10,000円程度が目安で、サイズが大きくなるほど上がります。サイズは幅ではなく縦横の合計pxで数えます。合計300px以下の極小なら1,000〜3,000円程度、合計550px以下の小なら4,000〜5,000円程度です。
合計1,500px前後の大判なら6,000〜10,000円程度が目安になります。金額に幅があるのは、素材の有無と修正回数、そして依頼範囲が会社ごとに違うためです。単一の会社の料金表を相場として社内に持ち込まないでください。
- バナーは何枚くらい用意すればよいですか。
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一律の目安はありません。自社の枠を数えて出す性質の数字です。店舗トップのスライド、カテゴリページ、広告クリエイティブ、特集ページなど、掲載先ごとに枠を書き出してください。
そのうえで「枠 × 本数 × 更新頻度」で掛け算します。ただし例外もあります。楽天の共通バナーは1回の設定で全ページに反映されるため、1枚で店舗全体をカバーできます。優先順位をつけるなら、こうした反映範囲の広い枠から押さえてください。
- クラウドソーシングと制作会社、EC運用代行では何が違いますか。
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対応範囲と、入稿規定への理解が違います。クラウドソーシングは1枚あたりが最も安い一方、モールの規定理解や設置までは基本的に含まれません。
制作会社は企画から任せられますが、EC専門かどうかで規定への強さが分かれます。EC運用代行は、販売全体の支援にバナー制作を組み込む形です。LINKの場合、月額30〜40万円のケースが多く、規模の大きい案件では60〜80万円になります。運用代行だけの金額ではない点にご注意ください。
- 定額制のバナー制作サービスは元が取れますか。
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毎月コンスタントに本数が出るなら有力ですが、条件次第です。判断材料は、月の制作可能本数と、使い切れなかった分を繰り越せるかどうかの2点です。
この2点を確認せずに月額だけで比べると、実質単価がまったく違うものを並べることになります。年間の本数がまだ読めない段階なら、都度発注で数ヶ月動かしてから切り替えるほうが安全です。
- 楽天のサムネイルとバナーで、テキスト量のルールは同じですか。
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同じではありません。ガイドラインの対象が違います。商品画像登録ガイドラインの対象は、商品画像欄の第1商品画像とSKU画像です。この対象画像では、テキスト要素の占有率は20%以下と定められています。
店舗ページ内のスライドバナーは、この対象画像には当たりません。占有率の数え方や合否の事例は、RMS内の店舗運営Naviで公開されています。発注前に外注先と一緒に確認しておくと確実です(2026年7月31日確認)。
- バナーのキャッチコピーも一緒に頼めますか。追加費用はかかりますか。
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頼めますが、コピーライティング費として別建てになることがあります。デザイン費に含む会社と、文言を任せる場合だけ加算する会社に分かれます。見積の段階で明細を確認してください。
自社で用意する場合は、検索キーワードよりも購入者のレビューに残った表現から拾うほうが手がかりになります。検索窓に入れる言葉と、画像で背中を押す言葉は役割が違うためです。
- バナーから自社サイトに飛ばせますか。
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Amazonと楽天ではできません。Yahoo!ショッピングでは設置できます。Amazonのストアはリンク先がAmazon内に限られ、楽天も楽天市場内のみです。Yahoo!は商品販売に関係するページであれば、外部リンクを設置できます。
自社ECのバナーには、この制約はありません。モールと自社ECで同じデザインを使い回す場合は、リンク先だけを差し替える設計にしておくと安全です。制作指示書の段階で、リンク先のURLを確定させておいてください。
- 納品されたバナーの効果は、どの数字で判断すればよいですか。
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広告枠はクリック率、店舗内の枠は売上で判断します。Amazonの場合、クリック率は広告アカウントで取得できます。広告クリエイティブのテストは、この数値を指標に回すのが実務的です。
店舗ページのスライドのようにクリック数が取りづらい枠もあります。その場合は、掲出した期間としなかった期間の売上を並べるほうが早く判断できます。あわせて、売上を「訪問数 × 購入率 × 平均単価」に分解し、購入率が低いままではないかも確認してください。
まとめ:バナー制作代行は「1枚いくら」ではなく「どの枠に何本」で決める
バナー制作代行を選ぶ判断は、単価の比較では終わりません。本記事で押さえた順番を、もう一度並べます。
まず、掲載先の枠を「枠 × 本数 × 更新頻度」で数えます。次に、依頼先4種類の相場(1枚3,000〜10,000円程度)と自社の本数を突き合わせます。内製と比べるときは、担当者の時給に作業時間を掛けて実額にしてください。そのうえで、モール別の入稿規定を確認し、指示書の8項目を埋めて発注します。
発注先は、全依頼先に共通する4基準で絞り込みます。継続して任せるなら、体制と経歴の3基準を足します。納品後は、広告枠ならクリック率、店舗内の枠なら売上で判断します。今日できる最初の一歩は、自社の枠を紙に書き出して数えることです。そこまで出せば、見積の比較は一気に楽になります。
LINK株式会社は、Amazonと楽天の運用実務からクリエイティブの制作と入稿までを一貫して支援します。売上向上実績100社以上、1年以上継続率90%以上の体制です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談では、どの枠にどれだけ投資すべきかの考え方から一緒に整理します。
- 記事監修
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- 公開日:2026年7月31日 / 最終更新日:2026年7月31日
- 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
- 本記事はAmazon公式ヘルプ、楽天およびGoogleの公開情報、ならびにLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。
- 参照ソース
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- Google 広告ヘルプ「レスポンシブ ディスプレイ広告の画像要件」(2026年7月31日確認)
- 楽天 RMSサービススクエア「商品画像登録ガイドライン」(2026年7月31日確認。詳細と事例はRMS内の店舗運営Naviで公開)
- Amazon セラーセントラル ヘルプ「商品画像の要件」(最新の要件はセラーセントラル内で確認)
- Amazon Ads 広告仕様(スポンサーブランド広告・スポンサーディスプレイ広告のクリエイティブ要件)
- Amazon Ads「ストアクリエイティブガイドライン」(2026年7月31日確認)
- Amazon Stores ヘルプ「ヘッダー」「ヒーロー画像」「画像タイル」(2026年7月31日確認)
- Amazon Stores「ストア掲載ポリシー」(行動を促す表現・プロモーション・スケジュール設定/2026年7月31日確認)
- 楽天 RMS トップページ編集ヘルプ(バナーの推奨サイズ・リンク先の制限/2026年7月31日確認)
- Yahoo!ショッピング ストアクリエイターPro のガイドライン
- LINK株式会社 支援実績データ(100社以上)
