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Amazonスポンサーブランド広告とは?費用の決め方と画像・動画の仕様【2026年最新版・元Amazon出身者監修】

2026 9/01
2026年6月1日 2026年9月1日
Amazonスポンサーブランド広告とは?費用の決め方と画像・動画の仕様【2026年最新版・元Amazon出身者監修】

Amazonスポンサーブランド広告の費用と課金3モデル、画像・動画の入稿仕様を元Amazon出身者が解説。

「スポンサーブランド広告、月いくら見ておけばいいのか分からない……」
「画像と動画のサイズが分からず出稿が止まる……」

元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、Amazonスポンサーブランド広告の費用とクリエイティブの仕様を解説します。検索結果の最上部にブランドごと出せる広告として知られていますが、費用を正面から扱った情報は多くありません。画像や動画の規定も、公式の記載が複数のページに散らばっているのが実情です。本記事は、公式の課金モデルと入稿要件を一次情報で押さえ、広告費の配り方と制作費まで整理しました。読み終えるころには、自社が月いくら用意し、何を作ればよいのかを自分の数字で言えるはずです。

この記事のまとめ

  • スポンサーブランド広告は、検索結果の最上部にロゴと複数商品をまとめて出せる広告です。
  • クリック課金に最低出稿料金の要件はありません(出典:Amazon Ads)。
  • 広告費はスポンサープロダクトに6〜7割、スポンサーブランド広告に2割が一つの目安です。
  • 見落とされやすいのがカスタム画像と動画の制作費で、広告費とは別に見ておく必要があります。
  • 縦長動画は、遷移先をブランドストアにする場合だけ使えます(出典:Amazon Ads)。

広告メニュー全体の組み立て方は、解説動画でも取り上げています。

競合に勝てるAmazon広告戦略TOP5
目次

Amazonスポンサーブランド広告とは?掲載面と3つのフォーマット

検索結果の最上部に出るスポンサーブランド広告のPCとスマホの表示位置

Amazonスポンサーブランド広告とは、検索結果の上部などにブランドロゴと複数の商品をまとめて表示できる広告です。

1商品ずつ出すスポンサープロダクト広告と違い、ブランドという単位で見せられます。まとめ買いや比較検討を狙えるほか、ブランドストアへ送って回遊させることもできます。ここではまず、何ができる広告なのかを押さえます。

検索結果の最上部にブランドごと出せる広告の仕組み

この広告でできることは、大きく3つです。

  • 検索結果の最上部に、ブランドロゴと見出しを添えて出稿できる
  • 1つの広告枠に複数の商品を並べ、まとめて見せられる
  • ロゴや見出しからの遷移先を、商品ページではなくブランドストアにできる

そのため、単品を売り切る広告とは考え方が違います。ブランドを知ってもらい、複数商品を横断して見てもらう広告だと捉えると設計しやすくなります。利用できるのは、ブランド登録を済ませた出品者やベンダー、代理店、大口出品者です(出典:Amazon Ads)。

見落とされがちなのが、自社ブランド名で検索されたときの枠です。ブランド名で検索した人は、すでに買う気に近いところまで来ています。その最上部に競合の広告が出ていれば、指名で探してくれた人を横から持っていかれます。

自社ブランドの名前で実際に検索してみると、いまの状態がすぐ分かります。最上部が競合の広告で埋まっているなら、そこは真っ先に押さえる枠です。新規の獲得より安く済むことが多く、着手の優先度も高くなります。

広告に表示されるのはロゴと見出しと商品の3種類

広告の枠に出るのは、ブランドロゴ、見出し、そして商品です。

広告枠に出るブランドロゴと見出しとストアリンクと商品の配置

ロゴは正方形で、枠の左上に出ます。その右に見出しが並び、そこからブランドストアへのリンクが続きます。検索した人から見ると、商品より先にブランドが目に入る作りです。

商品は3〜10点を並べられます(出典:Amazon Ads)。動画フォーマット(スポンサーブランド動画広告)では、商品の並びの代わりに動画が再生されます。ストアスポットライトでは、商品ではなくブランドストアのサブページが並びます。

つまり用意するものは、ロゴと見出しと、商品または動画の3つです。カスタム画像を使えば、自社で用意した画像もクリエイティブに差し込めます。それぞれのサイズや文字数の決まりは、後の章にまとめてあります。

どこに表示されるのか(検索結果の上部と商品詳細ページ)

掲載面は、商品検索結果ページの上部とページ内、商品詳細ページ、トップページです(出典:Amazon Ads)。パソコンとスマートフォンの両方に配信されます。

ここで押さえておきたいのは、同じ広告でも掲載枠によって競争の激しさが違うという点です。検索結果の最上部は最も目立つぶん入札も集中します。この差は入札の設定に直結するので、費用の章であらためて扱います。

クリックした場所で遷移先が変わる点に注意

ロゴや見出しをクリックした場合と、商品画像をクリックした場合とで、遷移先が変わります。

ロゴや見出しからは、ブランドストアや商品を並べたブランド体験ページへ移動します。商品画像からは、その商品の商品詳細ページへ移動します。つまり広告の出来だけでなく、遷移先の出来も成果を左右します。ブランドストアが未整備のまま送ると、せっかくのクリックが離脱に変わります。

この点は、後述する利用条件のうち「ブランドストアを用意するかどうか」の判断にも関わります。

3つのフォーマットと選び分けの基準

フォーマットは商品コレクション、ストアスポットライト、スポンサーブランド動画の3種類です。何を見せたいかで選びます。

フォーマット広告に表示されるものクリック後の遷移先選ぶ場面
商品コレクションロゴ、見出し、3〜10点の商品ブランドストア、または商品を並べたページ複数商品をまとめて知ってもらいたいとき
ストアスポットライトロゴ、見出し、ブランドストアのサブページブランドストアの各サブページカテゴリー別にストアを作り込んでいるとき
スポンサーブランド動画ロゴ、見出し、動画商品詳細ページ、またはブランドストア使い方や質感を動きで伝えたいとき
Amazon Adsの公開情報より作成。確認日は2026年8月27日です。

選び分けで迷ったら、まず商品コレクションから始めるのが無難です。3〜10点の商品を並べられるため、どの商品に反応があるかを見ながら次の一手を決められます。ブランドストアをカテゴリー別に作り込んでいるなら、ストアスポットライトで各サブページへ直接送れます。

迷いやすいのはストアスポットライトです。ブランドストアがトップページ1枚しかない場合、選ぶ意味がほとんどありません。カテゴリー別や用途別にサブページを作ってあって初めて、送り分けの効果が出ます。

動画は商材によって効き方の差が大きく出ます。静止画で伝えきれない使い方や質感がある商材ほど、動画に寄せる価値があります。どの商材で動画が伸びやすいかは、広告効率の目安とあわせて費用の章で扱います。

利用条件はブランド登録と大口出品、ストアの3つ

出稿する前に、次の条件を満たしているか確認しましょう。

  • Amazonブランド登録を済ませていること(出典:Amazon Ads)
  • 大口出品であること。Amazon Adsは利用対象として大口出品者を挙げています
  • ストアスポットライトを使うなら、ブランドストアを作っておくこと
  • 商品コレクションは、カタログに3つ以上の関連商品が必要です(出典:Amazon Ads)

商品が3点に満たない段階では、コレクションの利用条件を満たしません。その場合はスポンサープロダクト広告で商品ごとの反応を確かめ、品揃えが増えてから移行するほうが早道です。

ブランドストアは、条件というより広告の成果を決める受け皿です。遷移先をストアにできるのがこの広告の強みだからです。広告を出す前にストアを一度見直しておくと、同じ広告費でも結果が変わります。

在庫を切らすと広告も止まる理由

アカウント側の条件が整っていても、商品の在庫が切れれば広告は実質的に止まります。

在庫を切らすとおすすめ出品を失い、広告からの訪問者はその場で買えなくなります。Amazonが判定ロジックを公開しているわけではありませんが、支援現場では在庫欠品が広告成果を壊す最大の要因の一つです。一度切らすと検索順位が戻りにくく、広告費をかけ直しても元の水準に届かないことがあります。

そのため私たちは、広告の設計より先に在庫計画を確認します。最低でも1か月分の在庫を持ち、週次で向こう1か月の販売見込みを更新しておくと、広告の途中停止を避けられます。

特に注意したいのは、広告を強めた直後です。販売が伸びるぶん在庫は想定より早く減ります。出稿を増やす判断と、補充を早める判断はセットで行いましょう。

ブランド登録もストアも整ったのに、出稿を先延ばしにしていませんか。

LINK株式会社では、ブランドストアと在庫の状況を確認し、どのフォーマットから始めるかを一緒に決めます。無料相談では、いまの品揃えで何が出せるかの考え方から一緒に整理します。

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Amazonスポンサーブランド広告の費用と予算の決め方

この広告の費用は、広告費だけではありません。クリエイティブの制作費と、運用にかかる手間を合わせた3つで考えます。

広告費とクリエイティブ制作費と運用の手間に分かれる費用の構造図

広告費は入札と予算で決まり、制作費は何を作るかで決まります。運用の手間は、内製するか外注するかで置き換わります。順に見ていきます。

課金はクリック単価とビューアブルインプレッション単価から選ぶ

Amazon Adsは、この広告の課金モデルを3つ挙げています(出典:Amazon Ads「スポンサーブランド広告」)。

  • クリック単価(CPC)。広告がクリックされるたびに課金されます
  • ビューアブルインプレッション単価(vCPM)。実際に見られた表示1,000回ごとに課金されます
  • リザーブ・シェア・オブ・ボイス。前払いの固定価格で枠を押さえる方式です

このうちクリック単価とビューアブルインプレッション単価は、最低出稿料金の要件がありません(出典:Amazon Ads)。前払いのリザーブだけは最低支出額の約束が必要です。まず試す段階では、クリック単価で始めれば大きな初期費用は要りません。

最終的なクリック単価は、調整後の入札額とその他の要素で決まると公式は説明しています。入札額を上げれば必ず取れる、という単純な仕組みではない点は押さえておきましょう。

1日の予算はいくらから始めればよいか

Amazon Adsの公式ガイドは、1日あたり10ドル以上の予算を推奨しています。広告が1日中表示され続けることを目指すためです。

日本円での下限額は公式に公開されていません。実際に入力できる最小額は管理画面の要件で確認してください。予算はいつでも変更できるため、最初から正解を出す必要はありません。

そのうえで実務としては、金額から決めないほうがうまくいきます。先に自社の売上に対する広告費の比率を決め、そこから逆算するほうが破綻しません。考え方は後述します。

「結局いくらかかるのか」を先に知りたい場合は、クリック単価とクリック数から逆に見ると当たりが付きます。

  • 1日の予算 ÷ クリック単価 = 1日に得られるクリック数の上限
  • クリック数 × 購入率 = 1日に売れる個数の見当
  • 売れる個数 × 商品1個あたりの利益 = その予算で残る利益

この3行を埋めれば、予算がいくらのときに何が起きるかが自分の数字で見えます。

そのうえで、最初の1〜2週間は予算を使い切るかどうかを見る期間だと割り切りましょう。予算が余るなら、クリック単価が低すぎるか狙う語が狭すぎます。逆に午前中で使い切ってしまうなら、単価を下げるか語を絞ります。

ただし、クリック単価はカテゴリーと競合の入札状況で大きく変わります。相場を外から調べても自社の数字にはなりません。少額で1〜2週間出してみて、自社の実測値を取るのが最短です。

入札を検索結果の上部とそれ以外で分ける方法

設定したキーワードの入札額は、検索結果の上部に適用されます。それ以外の掲載枠は、自動入札か入札額の調整で扱います。

ここで見落とされやすいのが自動入札の性質です。自動入札は検索結果上部以外の掲載枠で入札額を下げる方向にのみ働き、引き上げはしません(出典:Amazon Ads)。つまり自動入札をオンにしても費用が膨らむ方向には動きません。掲載枠やブランド新規顧客に応じた入札額の調整も設定できます。

掲載枠ごとの成果は、広告アカウントのレポートで分けて確認できます。検索結果の上部だけ効率が悪いのか、それ以外の枠が足を引っ張っているのかで、下げる先が変わります。ここを見ずに全体の入札を下げると、効いていた枠まで一緒に落ちます。

広告費が想定を超えたときに最初に触るのも入札です。私たちはキャンペーンを広告費の消化が多い順に並べ、主要キーワードのクリック単価から下げます。効果の小さいところから削っても着地は変わらないためです。

スポンサープロダクトとスポンサーブランドへの広告費の配分の目安

スポンサープロダクト6〜7割スポンサーブランド2割ディスプレイ1割の配分図

支援先で見ている一般的な姿は、スポンサープロダクトに6〜7割です。スポンサーブランド広告が動画フォーマットも含めて2割程度、スポンサーディスプレイに1割程度と続きます。

これは配分の唯一の正解ではなく、多くの事業者に当てはまる出発点として使ってください。大事なのは、効率が悪いメニューを設定しないという判断をしないことです。獲得コストはクリック単価で調整できるため、出稿しない理由にはなりません。

私たちがよく取るのは、クリック単価を面ごとに変える運用です。スポンサープロダクトはしっかり上げ、効率が出にくい動画フォーマットやスポンサーディスプレイは下げます。こうすると全体の広告効率を保ちながら、押さえられる掲載面を増やせます。

広告効率の合格ラインは商材別の目安で見る

効率が良いか悪いかの基準は、商材によってまったく違います。

商材広告費に対する売上の割合効率が出やすい面
食品300〜400%が下限。良いときは800%程度スポンサープロダクト
雑貨300〜500%程度スポンサープロダクト
化粧品・サプリメントスポンサープロダクトとスポンサーブランドで100〜150%程度動画フォーマットで200%程度
LINKの支援現場での実感値であり、業界統計ではありません。同じ商材でも単価や原価率によって変わります。

注目したいのは化粧品やサプリメントのような単品リピート通販です。他の面が振るわなくても、動画フォーマットでは200%程度出るケースが多く見られます。この場合は動画に寄せるほうが、結果的に効率が上がります。

※広告に頼りきらない売上の作り方から考えたい方はAmazonブランド戦略:広告依存から脱して利益を残す4階層フレーム【2026年最新版・元Amazon出身者監修】もどうぞ。

広告費の上限をTACOSから逆算する計算

広告費は、広告経由の売上ではなくアカウント全体の売上に対する比率で管理します。

ACoS(広告経由の売上に対する広告費の比率)だけを見ると判断を誤ります。TACOS(アカウント全体の売上に対する広告費の比率)を使うのが基本です。

たとえばアカウント全体の売上が100万円、そのうち広告経由が40万円、広告費が20万円だとします。

指標何に対する広告費の比率かこの例での値
ACoS広告経由の売上 40万円50%
TACOSアカウント全体の売上 100万円20%
広告費20万円・アカウント全体の売上100万円・うち広告経由40万円で試算した場合です。

ACoSだけを見ると厳しく見えますが、事業全体では利益が残る水準だと分かります。

多くの事業者では、TACOSをおおむね10〜20%に収めるのが一つの目安になります。上代から原価と手数料、配送料、残したい利益を引いた残りが広告に使える枠です。支援現場ではおおむね25%程度を上限の目安に置くことが多いものの、原価率や配送条件で上下します。実際の水準は個別にお問い合わせください。

フェーズで比率を変え、金額ではなく比率で握る

同じ商品でも、フェーズによって踏める比率は変わります。

  • 立ち上げの投資フェーズ … 20%程度まで踏み込む
  • 利益を残すフェーズ … 10%前後に絞る
  • 粗利率が高い市場 … さらに低いレンジで運用しながら効率を最大化する

大事なのは、投資フェーズをいつまでと先に決めておくことです。期間を決めずに踏み続けると、赤字のまま止められなくなります。3か月なり半年なりを区切り、そこで比率を切り替える前提で計画しましょう。

もう1点、予算は金額ではなく比率で握りましょう。月10万円と決め打つと、売上が伸びた月に追加投下できず機会を逃します。逆に売上が落ちた月は、同じ10万円を消化すると比率が跳ね上がります。

見落とされやすいカスタム画像と動画の制作費用

この広告はクリエイティブを用意しないと出せないため、制作費が必ず発生します。広告費とは別枠で見ておきましょう。

作るもの外注したときの目安
静止画(カスタム画像など)1枚あたり1万円前後。品質を落とせば4,000〜5,000円程度
広告用のバナー静止画と同水準。ただし1枚だけの単発発注は割高になる
動画クラウドソーシングでおおむね2〜3万円程度から。LINKでは3〜5万円程度
いずれも一つの目安です。商材や含める工程によって変わるため、実際の金額は個別にお問い合わせください。

動画はサブ画像を読み込ませてスライドショーにする作り方なら、費用も期間も抑えられます。まとめて頼める本数があるかどうかで、1枚あたりの実質単価も変わります。

見積もるときは、フォーマットごとに必要な素材を先に数えます。商品コレクションならロゴと見出し、カスタム画像を使うならその画像。動画を出すなら横型の動画が1本必要です。

制作費を織り込まずに広告費だけで予算を組むと、出稿の直前で止まります。初月は制作費、翌月以降は差し替え分と考えて配分しておくと動きやすくなります。

費用対効果を上げる3つの打ち手

広告費が重いと感じたとき、動かせるレバーは3つです。

  • クリック単価を下げる。消化の多いキャンペーンから、主要キーワードの入札を10円、20円単位で下げます
  • 無駄なクリックを止める。買う見込みのない検索語への配信を除外します。手順は後述します
  • クリエイティブを比べる。見出しと画像の案を2つ用意し、クリック率で判断します

3つ目の判断基準はクリック率です。広告に使うクリエイティブは、基本的にクリック率で良し悪しを見ます。判定するときは、セール中やその前後といった変数を極力除いた期間で比べましょう。

広告費をいくらに設定すべきか、社内で決めきれていませんか。

LINK株式会社では、原価と手数料の構造から広告に使える枠を洗い出し、メニューごとの配分まで一緒に設計します。無料相談では、自社の数字で上限を出す考え方から一緒に整理します。

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メリットとデメリットから見る使いどころ

費用の見当がついたところで、この広告が自社に向いているかを判断しましょう。強みと弱みを対で見ると決めやすくなります。

メリットは最上部の専有と複数商品への同時誘導

主なメリットは4つで、それぞれ活かし方が違います。

  • 検索結果の最上部を取れる。自社ブランド名での検索を競合に奪われにくくなります
  • 複数商品を同時に見せられる。単品では伝わらない品揃えの厚みを示せます
  • ブランドストアへ送れる。回遊させることで、当初の検索商品以外も見てもらえます
  • 動画を出せる。静止画では伝わらない使い方や質感を動きで見せられます

裏を返すと、商品が1点しかない、ブランドストアがない、動画も用意できないという状態では強みが出ません。その場合はスポンサープロダクト広告を先に整えるほうが費用対効果は高くなります。

デメリットはクリック単価の高さと分析の粗さ

注意点も4つあります。いずれも事前に手を打てます。

  • クリック単価が上がりやすい。最上部は競争が集中します。掲載枠ごとの入札調整で抑えます
  • 商品単位の売上が見えにくい。どの商品が売れたかを分けたいなら、商品群ごとにキャンペーンを分けます
  • 自動でキーワードを拾う仕組みがない。キーワードと商品を自分で選びます
  • 遷移先や掲載商品の変更に手間がかかる。差し替え前提なら、最初からキャンペーンを分けておきます

スポンサープロダクト広告との違いと併用

両者は競合ではなく、役割が違う広告です。並べて比べると使い分けが見えます。

広告メニュー広告に表示されるものクリック後の遷移先キーワードの選び方
Amazon スポンサーブランド広告ロゴ、見出し、複数商品または動画ブランドストア、または商品詳細ページ自分で指定する
Amazon スポンサープロダクト広告単一の商品その商品の商品詳細ページ自動と手動の両方から選べる
Amazon Adsの公開情報より作成。確認日は2026年8月27日です。

実務ではスポンサープロダクトで刈り取り、スポンサーブランドで面を押さえる組み合わせが基本になります。反応の良かったキーワードをスポンサーブランド側に手動で持ち込むと、立ち上がりが早くなります。商品ページの下部などに出るスポンサーディスプレイ広告も選択肢に入りますが、3つの役割分担は別記事で整理しています。

※スポンサープロダクト広告の設計から確認したい方はAmazon スポンサープロダクト広告とは?売上最大化への7ステップ完全ガイド【2026年最新版・元Amazon出身者監修】もどうぞ。

使うのはローンチ期とセール期、ストア回遊を作りたいとき

効きやすい場面は次の3つです。

  • 新商品のローンチ期。レビューも実績もない段階で、ブランドとして複数商品をまとめて見せられます
  • セール期。検索面に人が集まるタイミングで最上部を取りにいきます
  • ストア回遊を作りたいとき。ブランドストアが整っているなら、そこへ直接送れます

逆に、単品の刈り取りを最短で回したい局面では向きません。セール期の動かし方は具体的なコツがあるため、後の章で扱います。

スポンサープロダクトは回っているのに、そこから先が伸びていませんか。

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カスタム画像と動画の仕様と入稿時の注意点

ここが出稿の実務で最もつまずくところです。公式の仕様は複数のページに分かれているため、まとめて確認しておきましょう。

動画の仕様は長さとアスペクト比を確認する

Amazon Adsが公開しているスポンサーブランド動画広告の仕様は次のとおりです。

  • 長さは6〜45秒。公式は20秒以下を強く推奨しています
  • アスペクト比は16対9(正方形ピクセル)
  • 寸法は1280×720、1920×1080、3840×2160のいずれか
  • 形式は.MP4または.MOV、ファイルサイズは500MB以下
  • 音声はステレオまたはモノラルで、ビットレートは最小96kbps
  • 上下や左右に黒帯や色帯、ぼかしの帯が入った動画は使えません

公式は、動画の右下隅にテキストなど重要な情報を置かないよう案内しています。再生時間の表示などが重なる領域だからです。字幕やロゴを置く位置は、右下を避けて設計しましょう。

この仕様表は横型(16対9)の要件です。実は縦長の動画も使えますが、条件があります。次の節で扱います。

カスタム画像のサイズと使えない画像の条件

静止画の仕様は、Amazon Adsの広告スペックに記載があります。「アセットベースクリエイティブとブランドストアクリエイティブ」のページです。

  • 正方形(1対1)は推奨1200×1200ピクセル、最小600×600ピクセル
  • 横長(1.91対1)は推奨1200×628ピクセル、最小600×314ピクセル
  • ファイルサイズは5MB以下
  • ブランドロゴはアスペクト比1対1で、最小400×400ピクセル
  • 見出しは50文字(日本語は25字)まで(アセットベースクリエイティブの仕様)

注意したいのは禁止事項です。カスタム画像にテキスト、ロゴ、行動を促す文言、価格表示を入れることはできません。白や透明の背景、上下左右に帯を入れた画像も使えません。伝えたい文言は、画像ではなく見出しやロゴの枠で入れます。

ただし見出しの上限は、フォーマットや入稿画面によって表示が異なる場合があります。実際の入力欄に出る文字数カウントで確認してください。

いずれにせよ使える文字は多くありません。ブランド名を入れると、訴求に回せる文字はほとんど残りません。ブランド名はロゴで見せられるので、見出しには買う理由だけを書くと決めておくと収まります。

入稿できる枚数は管理画面の入力要件で確認してください。仕様は改定されるため、作り始める前にその日の公式表示を見るのが確実です。

縦長動画が使える条件と横型に作り直す判断

縦長の動画は使えます。ただし遷移先をAmazon内のストアにした場合に限られます。

横型16対9と縦長の動画で遷移先の条件が変わることを示した図

Amazon Adsは、広告コンソールとAPIで縦長動画のクリエイティブを導入したと案内しています。対象地域には日本も含まれます。ただし遷移先に商品詳細ページを選んだ場合は縦長動画を使えません。

つまり遷移先の選び方が、使える素材を決めます。ブランドストアへ送る設計なら、インフルエンサーに作ってもらった縦動画をそのまま活かせます。商品を直接売り切りたくて商品詳細ページへ送るなら、16対9の横型が必要です。

商品詳細ページへ送る場合に私たちが取るのは横型への再編集です。たとえば画面の右側に縦動画を置き、左側はブランドロゴで固定するといった作り方をします。単に左右へ黒帯を足すのは規定違反になるため、左側もデザインとして作り込みます。

素材を撮り直す必要はありませんが、編集の工数は別に発生します。制作を発注する時点で遷移先をどちらにするかを先に決めておくと、作り直しが減ります。なお縦長動画の寸法は公式に明示が見当たらないため、入稿時に管理画面の要件で確認してください。

※動画そのものの作り方や費用から確認したい方はAmazon動画制作とは?費用相場と自作・外注の選び方【2026年最新版・元Amazon出身者監修】もどうぞ。

作る前に押さえる3つの原則

仕様を満たすことと、成果が出ることは別です。制作に入る前に次の3点を確認しましょう。

  • 規約に違反しないことが大原則。そのうえで、実際の商品の見た目と一致していること
  • 載せる言葉はレビューから拾う。検索キーワードをそのままコピーに使うことはしません
  • 良し悪しはクリック率で判断する。クリック率が取れない面では売上で見ます

2つ目は意外に思われるかもしれません。検索キーワードは「探すときの言葉」であって、「買う理由」とは限らないためです。レビューを読み込んで、実際に評価されている点を言語化するほうが刺さります。

クリエイティブの用意が止まって、出稿できないままになっていませんか。

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出稿手順と審査の通し方

準備が整えば、出稿そのものは難しくありません。時間がかかるのは審査です。逆算して動きましょう。

キャンペーン作成から審査提出までの流れ

広告管理画面での操作は、おおむね次の順に進みます。

  • キャンペーンを作成し、期間と1日の予算を設定する
  • 広告フォーマットを選ぶ(商品コレクション、ストアスポットライト、動画)
  • 掲載する商品を選ぶ(商品コレクションは3〜10点)
  • クリック後の遷移先を決める
  • ロゴ、見出し、カスタム画像または動画を設定する
  • キーワードまたは商品でターゲティングを設定する
  • 審査に提出する

キャンペーンは狙うキーワードのまとまりごとに分けておくと、あとで成果を切り分けやすくなります。ひとつにまとめると、どの語が効いたのかが見えなくなります。

審査に落ちやすい4つの注意点

Amazon Adsは審査ガイドで、却下される理由をいくつか具体的に挙げています。

  • 文字。スペルミス、文法の誤り、疑問符や感嘆符の繰り返しなど不適切な句読点、大文字の誤用
  • 画像。ぼやけている、ゆがんでいる、モザイクがかかっている、引き伸ばされている、解像度が72ppi未満
  • ロゴ。商品画像やカスタム画像と組み合わせたもの、複数のロゴを並べたもの
  • 遷移先。広告に表示する内容と、遷移先で見える内容が一致していない

却下された場合は理由が書かれたメールが届くため、修正して再提出できます。公式は配信開始日の少なくとも1週間前までに提出することを勧めています。承認と再提出の時間を確保するためです。

セール期に合わせて出したいときは、この1週間を必ず織り込みましょう。提出が直前になると、1回落ちただけで間に合わなくなります。

ターゲティングと除外設定の進め方

審査を通ったら、次はどの検索語に出すかの調整です。ここが広告費の効率を最も大きく左右します。

キーワードと商品は自分で選ぶ

この広告には、自動でキーワードを拾う仕組みがありません。キーワードターゲティングと商品ターゲティングを自分で設定する必要があります。

キーワードターゲティングでは、マッチタイプを部分一致、フレーズ一致、完全一致から選びます。露出を広げたい語は部分一致、絞りたい語は完全一致というのが基本の使い分けです。商品ターゲティングでは、競合商品やカテゴリーを指定して広告を出します。

まだ勝ち筋のキーワードが分からない段階なら、先に反応を見ましょう。スポンサープロダクト広告の自動ターゲティングを1〜2週間回すのが早道です。そこで効率の良かった語を、この広告に持ち込みます。

除外は週に1回のルーティンにする

検索用語のレポートを週に1回確認し、購入につながらない語を除外設定に回しましょう。これをルーティンにできるかどうかで広告費の残り方が変わります。

特に危ないのが部分一致です。たとえば「靴 夏物」を部分一致で設定すると、「靴 冬物」など別の掛け合わせにも配信されます。1つの語に出稿しているつもりが、実際には100語や200語に出ている状態になります。

商品ターゲティングにも同じ罠があります。設定画面の「拡張」に最初からチェックが入っており、外さないと狙っていない類似商品にも大量に配信されます。私たちは、意図して使う場合を除いてこの拡張を原則オフにしています。

ここ数年、広告アカウント内では自動で最適化する機能が増えています。設定するときに、初期状態のチェックを一つずつ確認する癖をつけましょう。

広告は動いているのに、除外や入札の調整まで手が回っていませんか。

LINK株式会社では、検索用語の確認と除外、掲載枠ごとの入札調整を日次の運用として引き受けます。無料相談では、いまのアカウントで手つかずになっている箇所の見つけ方から一緒に整理します。

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運用改善で見る指標とセール期の動かし方

最後に、出稿後に何を見て、いつ動かすかを整理します。この広告は、単月の売上だけでは評価を誤ります。

広告から指名検索と販売個数を経て自然流入に戻る循環の図

見るのは新規顧客の指標と検索用語のレポート

Amazon Adsが挙げる測定指標は、インプレッション、クリックスルー率、ブランド新規顧客指標、広告費用対効果です。

このうちブランド新規顧客指標は、そのブランドで初めて購入した顧客の注文や売上です。ブランド単位で見せる広告なので、ここが伸びているかが判断材料になります。既存顧客の買い直しばかりなら、狙う語を広げる余地があります。

あわせて、掲載枠ごとの成果も確認しましょう。検索結果の上部だけ効率が悪いのか、それ以外の枠が足を引っ張っているのかで、下げる入札が変わります。広告費の判断は、ACoSではなくTACOSで行うのが原則です。

大型セールで入札を強めるべき時間帯

プライムデー、秋のプライムデー、ブラックフライデーに共通して、先行セールより本セールのほうがセッションが集まります。

そして最終日の21時から24時にかけて購買が集中します。駆け込みでカテゴリー全体のトラフィックが集まる時間帯だからです。ここは入札競争も激しくなるため、事前の設定のままだと表示シェアを失います。

私たちは、この時間帯の入札強化を担当者の頑張りではなく事前のシフトとして組みます。入札を上げてもTACOSの目標内に収まるよう上限を先に決め、先行と本番でリソースの配分を変える前提で計画します。

あわせて在庫も確認しておきましょう。セール中に在庫を切らすと、そこで広告も止まります。

広告効率は広告の外で上げる

入札やキーワードだけを触っていると、いずれ改善が頭打ちになります。効率は広告の外でも上げられます。

単価1万円の商品を、クリック単価100円で売っているとします。10クリックで1個売れるなら購入率は10%で、広告費1,000円に対して売上は1万円です。ここで購入率が2倍になれば、同じ広告費で売上は2万円になります。広告を1円も触らずに、広告効率が2倍になる計算です。

効くのはメイン画像やサブ画像、ブランドストア、レビューです。自然検索から来た顧客にも効くため、広告効率と通常の売上が同時に改善します。

Amazonスポンサーブランド広告のよくある質問

Amazonスポンサーブランド広告の費用はいくらかかりますか?

クリック単価とビューアブルインプレッション単価には、最低出稿料金の要件がありません(出典:Amazon Ads)。前払いで枠を押さえるリザーブ・シェア・オブ・ボイスだけは、最低支出額の約束が必要です。

実際にかかる額は、クリック単価と獲得したいクリック数で決まります。金額から決めるのではなく、アカウント全体の売上に対する広告費の比率から上限を出し、その範囲で運用しましょう。あわせて、カスタム画像や動画の制作費も別枠で見ておく必要があります。

カスタム画像のサイズはどう指定すればよいですか?

広告スペックでは、正方形の推奨は1200×1200ピクセル、最小は600×600ピクセルです。横長は推奨1200×628ピクセル、最小600×314ピクセルです。ファイルサイズは5MB以下です。

画像の中にテキストやロゴ、行動を促す文言、価格表示を入れることはできません。白や透明の背景、上下左右に帯が入った画像も使えません。仕様は改定されるため、制作前にその日の公式表示を確認してください。

動画のサイズと長さに決まりはありますか?

長さは6〜45秒、横型のアスペクト比は16対9です(出典:Amazon Ads)。寸法は1280×720、1920×1080、3840×2160のいずれかです。形式は.MP4か.MOVで、ファイルサイズは500MB以下です。

公式は20秒以下を強く推奨しています。縦長の動画は、遷移先をAmazon内のストアにする場合に使えます。遷移先を商品詳細ページにする場合は使えないため、横型に再編集してください。上下左右に黒帯を足して16対9にした動画は規定違反になるので、構図から作り直します。

広告はどこに表示されますか?

商品検索結果ページの上部とページ内、商品詳細ページ、トップページに表示されます(出典:Amazon Ads)。パソコンとスマートフォンの両方が対象です。

クリックした場所によって遷移先が変わる点も押さえておきましょう。ロゴや見出しからはブランドストアなどへ、商品画像からはその商品の商品詳細ページへ移動します。

自社の広告が最上部に出るかはどう決まりますか?

公式は、最終的なクリック単価は調整後の入札額とその他の要素に基づいて決まると説明しています。入札額だけで表示順が決まるわけではありません。

その他の要素の中身は公開されていないため、実務では入札とクリエイティブの両方を動かして確かめます。検索結果の上部だけ効率が悪い場合は、掲載枠ごとの入札調整で配分を変えるのが先です。

広告を停止するにはどうすればよいですか?

キャンペーンの一時停止や終了日の設定は、広告管理画面から行います。操作の手順は管理画面の表示に従ってください。

停止する前に、そのキャンペーンが自然検索の売上を支えていないかを確認しましょう。広告を止めると広告経由の売上だけでなく、販売個数の低下を通じて自然検索の売上まで落ちることがあります。急に止めるのではなく、入札を段階的に下げて様子を見るほうが安全です。

ブランド登録をしていなくても出稿できますか?

出稿できません。Amazon Adsは利用対象を、ブランド登録済みの出品者やベンダー、代理店、大口出品者としています。

ブランド登録には商標が関わるため、取得の状況によっては相応の期間がかかります。登録が済むまでは、スポンサープロダクト広告で商品ごとの反応を確かめておくと、登録後の立ち上がりが早くなります。

まとめ

Amazonスポンサーブランド広告は、最低出稿料金の要件がないぶん、いくら使うかを自社で決める必要がある広告です。売上に対する広告費の比率から上限を出し、他の広告メニューとの配分まで決めてから始めましょう。あわせて、カスタム画像と動画の制作費と、審査に要する期間を先に押さえておくと、出稿が途中で止まりません。

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参照した一次情報・公式情報
  • Amazon Ads「スポンサーブランド広告 – ブランド認知度の向上」(課金モデル・利用対象・掲載面)
  • Amazon Ads「Amazon Adsでのスポンサーブランド広告完全ガイド」(予算の推奨・測定指標)
  • Amazon Ads「スポンサーブランド動画広告 – 広告仕様とガイドライン」(横型動画の仕様)
  • Amazon Ads「スポンサーブランド動画広告では、広告コンソールとAmazon Ads APIで縦長動画のクリエイティブを導入」(縦長動画の条件と対象地域)
  • Amazon Ads「アセットベースクリエイティブとブランドストアクリエイティブ – ガイドラインと広告スペック」(画像・ロゴ・見出しの仕様)
  • Amazon Ads「Amazonスポンサーブランド広告コレクションの設定方法」(利用条件と掲載商品数)
  • Amazon Ads「スポンサーブランド広告とディスプレイ広告の審査に関する完全ガイド」(審査の却下理由と提出時期)
記事監修
  • 公開日: 2026年6月1日 / 最終更新日: 2026年8月27日
  • 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
  • 本記事はAmazon Adsの公式情報、およびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。

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