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Amazonの一括出品のやり方|在庫ファイル3種の選び方と登録5ステップ、エラーの直し方【2026年最新版・元Amazon出身者監修】

2026 9/29
2026年9月29日

Amazonの一括出品のやり方を、ファイル3種の選び方と手順5ステップ、エラーの直し方まで元Amazon出身者が解説。

「80SKUを1件ずつ登録していたら終わらない……」
「テンプレートを上げたらエラーだらけ……」

元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、Amazonの一括出品のやり方と失敗しない進め方を解説します。新シリーズをまとめて出す場面や、商品マスタを流し込む場面で使うのが在庫ファイルです。使うファイルを目的で1つに決め、カテゴリーと商品名をアップロード前に固めておけば、登録後の手戻りを防げます。本記事は、ファイル3種の選び方、揃える4つのデータ、手順5ステップ、エラーの直し方、注意点をまとめた実践ガイドです。読み終えるころには、自社のどの商品をどのファイルで登録すべきか、判断できるようになるはずです。

この記事のまとめ

  • 一括出品は在庫ファイル(Excel形式のテンプレート)で複数商品をまとめて登録する方法で、使えるのは大口出品者だけです。
  • ファイルは目的で選びましょう。新しい商品ページを作る、既にあるASIN(Amazonの商品識別番号)に出品する、価格と在庫数だけ変える、の3種類です。
  • カテゴリーと商品名は、登録後に変えると検索順位を落としやすい項目です。アップロード前に決め切りましょう。
  • 登録後は処理レポートでエラーを直し、商品ページを目視で確認して仕上げます。

商品名の変更、カテゴリーの変更、在庫切れは、登録後に起きると検索順位へ響きやすいものです。この3つは、LINK株式会社の解説動画でも取り上げています。

Amazon SEOで絶対にやってはいけないTOP3

本文では、一括出品のファイルでこれらをどう扱うかに絞って解説します。

目次

Amazonの一括出品とは?在庫ファイルで複数商品をまとめて登録する仕組み

Amazonの一括出品とは、在庫ファイルに商品情報をまとめて入力し、アップロードして登録する方法です。在庫ファイルはAmazonが配布するテンプレートで、1行が1商品(1SKU)に対応します。

一括出品を使えるのは大口出品だけ(小口出品のときの選択肢)

在庫ファイルのアップロードは、大口出品者だけが使える機能です。

小口出品のアカウントでは使えず、1件ずつの登録になります。SKUが数十を超え、同じ項目を繰り返し入力しているなら、大口出品への切り替えを先に検討しましょう。大口出品には月額の登録料がかかります。金額は改定されるため、料金ページで当日の額を確認するのが確実です。(出典:Amazonセラーセントラル ヘルプ「一括出品用テンプレート」)

1件ずつ登録する方法との違いと、一括出品が向いている場面

同じ項目を何度も入力する作業があるなら、一括出品が向いています。

画面から1件ずつ入力する方法と、登録される中身は同じです。違うのは、入力の場所が商品登録画面か表計算ソフトかという点だけです。表計算ソフトならコピーや関数で同じ入力を繰り返せるため、行数が増えるほど時間差が大きくなります。

向いているのは、次の3つの場面です。

  • 色やサイズ違いでSKUが多い
  • 楽天や自社ECの商品マスタから項目を流し込める
  • 登録済み商品の価格と在庫数をまとめて直したい

いずれも「同じ形の入力が繰り返される」という共通点があります。

逆に、1〜数商品を丁寧に作り込むなら画面での登録が確実です。項目名の説明がその場に表示され、入力しながら不足に気づけます。判断の分かれ目は、商品数そのものではなく繰り返しの有無です。

一括出品と一口に言っても、目的によって使うファイルが違います。

Amazonの一括出品で使うファイル3種類と、目的別の選び方

Amazonの一括出品で、2つの問いからファイル3種類の1つを選ぶ判断の流れ

在庫ファイルは総称で、実際には目的別に3種類あります。最初にこの3つのどれを使うかを決めましょう。ここを間違えると、意図せず新しい商品ページを作ったり、既存の商品情報を書き換えたりする事故につながります。

ファイルの種類使う目的新しい商品ページができるか主に入力する情報
商品スプレッドシート自社の新商品をまとめて登録するできる商品名、商品タイプ、JANコード、価格、在庫数、画像URL など
出品ファイル(L)既にあるASINに自社の出品を載せるできないJANコードまたはASIN、価格、在庫数、コンディション
価格と数量変更ファイル登録済みSKUの価格と在庫数だけ変えるできないSKU、価格、在庫数、出荷関連の項目
目的別に見た、Amazonの一括出品で使うファイル3種類

1回のアップロードで使うファイルは1種類に絞るのが安全です。

新しい商品ページを作るなら「商品スプレッドシート」を選ぶ

自社ブランドの新商品は、商品スプレッドシートで登録しましょう。

商品タイプ(カテゴリー)を選ぶと、その商品タイプに関係する項目だけを持つテンプレートが生成されます。1つのファイルに入れられる商品タイプは、最大20種類です。必須項目は商品タイプごとに違うため、選ぶ商品タイプが変われば入力する列も変わります。

以前の「カテゴリー別テンプレート」は、商品スプレッドシートに置き換わりました。Amazonの告知では、2026年6月8日以降、古いテンプレートはアップロードできません。ヘルプには、送ると処理レポートにエラーが出る場合がある、との記載もあります。手元に古いファイルがあるなら、新しいテンプレートで用意し直しましょう。

既にあるASINに出品するなら「出品ファイル(L)」

既存の商品ページに自社の価格・在庫・コンディションを載せるのが、出品ファイル(L)です。

新しいページは作らず、既にあるASINに出品情報だけを追加します。1つの商品ページに複数の出品者が並ぶ、いわゆる相乗りの状態です。卸で仕入れた商品や、他社がすでに登録している型番を扱う場合に使います。既存の商品ページに載せるため、商品画像を用意する必要はありません。

※詳細はAmazonのASINとは?JANコードとの違い・調べ方と、出品者が押さえるASIN管理の4つのトラブル対処へ。

注意したいのは、既存ASINへの出品では、画像やA+などページの中身を直せない場合がある点です。カタログの編集権限は、ブランド登録と出品者の関係で決まります。自社ブランド品を既存ASINへ相乗りさせると、ページ改善の打ち手を失うことがあります。ページも自社で育てるなら、編集権限がどこにあるかを先に確認しましょう。

価格と在庫数だけ変えるなら「価格と数量変更ファイル」

登録済みSKUの価格と在庫数をまとめて変えるための、列の少ないファイルです。

商品名やカテゴリーの列を持たないため、既存の商品情報に触れずに済みます。1ファイルで最大100万SKUまで扱えます。セール前後の価格変更や、棚卸し後の在庫数の反映に向いています。

ただし、配送経路をFBAに切り替えるときは、このファイルではなく出品ファイル(L)か商品スプレッドシートを使いましょう。

ファイルが決まったら、入力を始める前にデータを揃えましょう。ここを飛ばすと、エラーと後戻りが増えます。

一括出品の前に揃える4つのデータ(JANコード・SKU・カテゴリー・商品名)

一括出品の前に揃える4つのデータを、入口(JANコード・SKU)と順位に響く2つに分けた図

新しい商品ページを作る一括出品では、先に4つのデータを確定させましょう。JANコード、SKU、カテゴリー、商品名の4つです。前章が「どのファイルを使うか」なら、ここは「ファイルに何を入れるか」の準備です。

4つは、効き方で2つに分かれます。JANコードとSKUは、揃わなければアップロードが通りません。カテゴリーと商品名は、後から変えると順位を落としやすい項目です。前者は入口、後者は取り返しのつきにくさで効いてきます。

JANコード(商品コード)の揃え方と、ない場合のGTIN免除

新規ページの作成には、原則としてJANコードなどの製品コード(GTIN)が必要です。

使えるのは、GS1から取得したコードか、コードの持ち主から使用の承認を得たコードだけです。自社ブランドでコードを持っていない商品は、製品コード免除(GTIN免除)を使います。ブランド所有者の商品やノーブランド品なら、免除は自動で承認されます。

ファイルでは、製品コードタイプに「製品コード免除」を選び、コードの欄は空けておきます。承認の直後は、30分ほど置いてからアップロードしましょう。すぐに送ると、免除の処理が終わる前に製品コードのエラーが出ることがあります。

※申請の手順はGTIN免除とは?Amazonで製品コードなしに出品する申請手順と、JANコード取得との選び方へ。

SKU(出品者側の管理番号)の付け方を先に決める

SKUは、社内の商品マスタと突き合わせられる規則にしましょう。

品番に色とサイズを足す形が扱いやすく、注文データを基幹システムへ戻すときも迷いません。既存のSKUは、後から変更できない仕様です。最初に付けた名前を、そのまま使い続けることになります。

もう1点、FBAと自社出荷を併用する可能性があるなら、末尾に付ける記号もこの段階で決めておきましょう。同じ商品で2本のSKUを持つ運用は、注意4で触れます。

カテゴリーは商品タイプとブラウズノードに分けて、登録前に決め切る

ファイルで決めるカテゴリーには、次の2つがあります。

  • 商品タイプ:テンプレートの入力項目を決める分類
  • ブラウズノード:売り場と絞り込み検索を決める分類。順位に響くのは主にこちら

支援現場での実感として、販売実績が積み上がった後にブラウズノードを変えると、検索順位が大きく下がることがあります。特に響くのが、変更前のカテゴリー名にあたるキーワードで検索対象から外れる現象です。化粧水として実績を積んだ商品を別のカテゴリーへ移すと、「化粧水」での表示が失われます。2021年ごろの事例では、テクニカルサポートに問い合わせても戻りませんでした。

現在の挙動は変わり得ますが、元に戻す前提で試すのは避けたい項目です。ファイルを作る前に、購入者の探し方を損なわない範囲で、どの売り場に置くかを決め切りましょう。一括更新のファイルでも、ブラウズノードIDを入れれば変更できます(大口出品のみ)。

※登録後の直し方はAmazonのカテゴリー変更のやり方|3つの分類別の手順と、順位を落とさない判断基準で解説しています。

商品名は75文字ルールを前提に作り、重要キーワードを目視で残す

ファイルで作る商品名も、75文字を前提に設計しましょう。

2026年7月27日から、メディアを除く全カテゴリーで、商品名はスペース込み75文字以下になりました。75文字を超える商品名は、AIの推奨内容に順次更新されます。ブランド所有者は、実施前の14日間に推奨内容を確認・修正できます。怖いのは、入れたつもりのキーワードが更新で消えることです。

一括で作るときは、次の3点を押さえましょう。

  • 商品名に残す語は、ブランド分析の「Amazon検索用語レポート」の検索頻度ランキングで決める
  • 関数で組み立てた商品名は、狙う語が残っているかを目視で確かめる
  • メイン画像のURLも揃えておく(画像が登録されるまで、その商品は購入できない)

※残す語の決め方はAmazonの商品のハイライトとは?75文字制限で商品名から何を移すかで解説しています。

4つのデータが揃えば、あとはテンプレートに流し込むだけです。

Amazonで一括出品する手順5ステップ(テンプレートの入手からアップロードまで)

Amazonの一括出品の手順5ステップ(入手・入力・親子・送信・確認)と各ステップの要点

ここからは時系列の手順です。新しい商品ページを作るケースを軸に、テンプレートの入手からアップロード後の確認までを5つに分けて説明します。出品ファイル(L)と価格と数量変更ファイルで違う点は、各ステップの中で補足します。

ステップ1 テンプレートをダウンロードして商品タイプを選ぶ

セラーセントラルの「商品の追加」を開き、「スプレッドシート」タブを選びましょう。

「空のテンプレートをダウンロード」から「商品スプレッドシートをダウンロード」へ進み、商品タイプを検索して選びます。最後に「スプレッドシートを生成」を押すと、テンプレートを取得できます。価格と数量変更ファイルは、「空のテンプレートをダウンロード」で「価格と数量のテンプレートを取得」を選びましょう。

一部のヘルプには、「在庫」メニューの「アップロードによる一括商品登録」という旧来の名前が残っています。画面名が食い違って見えるときは、新しいほうの手順に合わせましょう。(出典:Amazonセラーセントラル ヘルプ「在庫ファイルの作成」)

ステップ2 必須項目を入力し、「データ定義」タブで入力ルールを確認する

テンプレートには、入力ルールを説明する「データ定義」タブが含まれています。

各項目には「必須」「条件付き必須」「任意」のラベルが付いています。どの列が必須か、選択肢の列はどの値が有効か。この2点を先に読んでから入力すると、やり直しが減ります。

社内マスタから貼り付けるときは、全角と半角の混在、セル内の改行、前後の空白を揃えましょう。価格の列は、数値の形式で入れましょう。価格と数量変更ファイルでは、同じSKUが2行あると最初の1行だけが処理されます。

ステップ3 バリエーション(親子)を組む行を作る

色やサイズ違いがあるなら、この段階で親子関係を入力しておきましょう。

親の行を1行作り、「親子関係レベル」を親に設定しましょう。子の行は子に設定し、親SKUの列に親のSKUを入れます。すべての行に、バリエーションのテーマ(サイズ・色など)を設定するのが決まりです。ヘルプでは、適切なテーマがある商品は親子関係の設定が必要とされています。

支援現場での実感として、バリエーションは組めるだけ組んだほうがプラスです。販売個数が親ASIN単位で評価されるため、組んだだけで月商が1.3倍程度まで伸びたケースもあります。

※組み方の判断基準はAmazonバリエーションの設定手順|親子の組み方と統合・分割の判断基準で解説しています。

ステップ4 ファイルをアップロードする(保存形式とアップロード前の確認)

入力が終わったら、Excel形式(.xlsx)のまま保存してアップロードしましょう。

タブ区切り形式に変換する必要はありません。アップロードは「商品の追加」の「スプレッドシート」タブから行います。1,000SKUまでの商品スプレッドシートなら、「ファイルを検証」を選べる場合があります。送信前に画面上でエラーを確認し、その場で直せます。

1ファイルに入れられるのは、商品スプレッドシートで最大10,000行です。大きなファイルは、処理に最大8時間かかる場合があります。初めて使うときは数十行で試し、1本目の結果を見てから残りを流すのが安全です。

ステップ5 処理レポートと商品ページで登録結果を確認する

処理が終わったら、「アップロード状況を確認」から処理レポートをダウンロードしましょう。

処理レポートの上部には、成功したSKU数とエラーで失敗したSKU数が並びます。ここで終わりにせず、成功した商品も実際の商品ページを開いて確かめましょう。見るのは、商品名の表示、メイン画像、バリエーションの選択欄の3点です。

親子を組んだ場合は、レビューの共有も確認しましょう。2026年2月12日以降、共有されるのは色違いなど機能に影響しない違いだけです。支援現場では、共有の対象でも反映されていないことがあります。1〜2時間ほど置いて各子ASINのレビュー件数を見比べ、揃っていなければテクニカルサポートに共有を依頼しましょう。

SKUは多いのに、登録作業で毎回止まっていませんか。

LINK株式会社では、Amazonの商品登録から運用までを横断して支援しています。

  • カテゴリー設計と商品名の設計(検索順位を落とさない初回設計)
  • バリエーション構成と在庫計画の整理
  • 登録後の商品ページ改善と広告運用

売上向上実績100社以上(※お客様実績に基づく参考値)。自社の商品数と体制に合った登録の進め方を、無料相談にて一緒に整理します。

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ステップ5でエラーが出た場合は、次の手順で原因を特定しましょう。

一括出品のエラーの原因と直し方(処理レポートの読み方)

エラーは、行・項目・内容の3つを特定すれば直せます。ここでは処理レポートの読み方、よくある原因3つと対処、そして直し方の選び方を順に見ていきます。

エラーが出た行と項目を処理レポートで特定する手順

処理レポートのレコード番号と在庫ファイルの行番号が2つずれる仕組み(レコード1=3行目)

処理レポートの下部にある、エラーの詳細を確認しましょう。

エラーの各行には、レコード番号、SKU、エラーコード、エラータイプ、エラーメッセージが並びます。レコード番号は、在庫ファイルの行番号と2つずれます。先頭の2行は見出しとして数えないため、レコード1がファイルの3行目です。

エラータイプには「エラー」と「警告」があり、直す順番が違います。

  • エラー:その行は登録されていない。先に直す
  • 警告:登録はされたが、意図どおりに表示されない可能性がある

エラーメッセージには問題の説明があり、直し方が書かれていることもあります。コードの詳しい意味は、テンプレートの「データ定義」タブかエラーコードの説明で確かめましょう。

よくあるエラー3つと直し方(商品コード・必須項目・既存ASINとの食い違い)

主な原因は次の3つです。原因ごとに直し方が変わります。

  • 商品コード(JAN)の不備:コードの桁と値を確認しましょう。製品コード免除を使う商品は、承認から30分ほど置いてから送り直しましょう。
  • 必須項目の抜け・値の形式違い:「データ定義」タブに戻り、必須の列と有効な値を突き合わせましょう。単位や選択肢の表記ゆれも見落としやすい点です。
  • 既存ASINの情報と入力内容が食い違う:同じ商品のページが既にある可能性が高い状態です。この場合は新規作成をやめ、出品ファイル(L)での出品に切り替えましょう。

3つ目は、単なるエラーではなく設計の問題です。「新規で作るのか、既にあるページに出品するのか」を決め直すサインだと受け取ってください。

直し方は件数で選ぶ(画面で1件ずつか、ファイルで再アップロードか)

エラーが数件なら画面で直し、多ければファイルで直しましょう。

ファイルで直すときは、エラーになった行だけを残したファイルを作るのが確実です。ヘルプでも、修正した行だけのファイルを送ってよいとされています。全行を入れたまま送ると、成功済みの行も送り直すことになります。途中で手を入れたセルがあれば、その内容で上書きされます。

エラーの意味が分からず、登録が止まったままになっていませんか。

LINK株式会社では、出品作業でつまずいた状態からの立て直しもご支援しています。

  • 処理レポートの読み解きと、修正の優先順位づけ
  • カタログ設計(新規作成か既存ASINへの出品か)の整理
  • 登録後の商品ページと広告の改善

エラーが続いて登録が進まないときの切り分け方から、無料相談にて一緒に整理します。

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エラーは処理レポートに出るので気づけます。怖いのは、エラーにならずに通ってしまう失敗です。

一括出品で失敗しないための注意点4つ(重複ASIN・上書き・仕上げ・欠品)

エラーにならずに通る一括出品の失敗4つ(重複ASIN・上書き・骨組み・欠品)と対策

ここからは、通ってしまうからこそ気づきにくい失敗です。4つの型ごとに、対策とあわせて見ていきます。

注意1 既にある商品の商品ページを新しく作らない(重複ASINのリスク)

同じ商品のページが既にあるのに新規作成すると、ポリシー違反にあたります。

Amazonの商品詳細ページの規則は、カタログに既にある商品の別ページ作成を禁じています。出品基準に反すると、出品権限が取り消されることがあります。悪意がなくても、型番違いの登録や卸商品の重複作成で起きることがあります。まとめて登録する一括出品は、1回で多数の重複を作ってしまう分だけリスクが大きくなります。

対策は単純です。アップロード前に、JANコードと型番でAmazonのカタログを検索しましょう。同じ商品が見つかった行は、商品スプレッドシートから外して出品ファイル(L)へ移します。この確認を、ファイル作成のチェック項目に入れておくのが確実です。

注意2 既存商品を一括更新するときは商品名とカテゴリーを上書きしない

更新用のファイルは、変えたい項目だけを入れて「編集(部分更新)」で送りましょう。

商品スプレッドシートの各行には、「出品アクション」の列があります。空欄のままだと「作成または置換(完全更新)」として扱われ、既存の出品情報が送った値で置き換わります。以前に使った全列入りのファイルを再利用すると、商品名やカテゴリーまで書き換わります。しかもエラーにならないため、順位が落ちてから気づくことになります。

更新のファイルでは、次の3点を確かめましょう。

  • 出品アクションを「編集(部分更新)」にし、変えたい項目だけを入れる
  • 価格と在庫数だけなら、価格と数量変更ファイルを使う
  • 商品スプレッドシートで在庫を更新するときは、注文から出荷までの日数も入れる(入れないと既定値に戻る)

商品名の大幅な変更は、それ自体が順位を落とすことがあります。解説動画で紹介している目安は、月商100万円程度の商品の場合です。大きく書き換えると、1ヶ月ほどは70万〜80万円程度まで落ち込むことがあります。狙っていたビッグワードの順位も2〜3位程度まで下がり、1ヶ月ほどかけて戻るイメージです。変えるなら、末尾に語を足す程度に留めましょう。

注意3 一括登録した直後の商品ページは骨組み(画像・動画・A+で仕上げる)

ファイルで入れられるのは、文字情報と画像のURLまでです。

動画やA+(商品紹介コンテンツ)は、テンプレートの列にはありません。登録が成功した時点のページは、まだ骨組みの状態です。支援現場での実感として、商品ページの情報量が多いほど検索順位は上がりやすくなります。動画やA+の実装で、順位が上がるケースもあります。

仕上げは、次の順で進めましょう。

  • まずメイン画像(クリック率と購入率の両方に効く)
  • 次にサブ画像・動画・A+(購入率を上げる)
  • SKUが多いときは、売上上位の商品から着手する

注意4 登録直後の欠品を防ぐ在庫計画とSKUの持ち方

まとめて出した直後は、欠品が起きやすい時期です。

支援現場での実感として、在庫切れはAmazon運用で最も避けたい事故です。直近の販売個数が途切れ、一度切らすと順位を元に戻すのが難しくなります。新商品は過去実績がないため、発注量の判断が特に難しい局面です。基本のルールは次の2つです。

  • 直近の販売ペースで2ヶ月分程度をFBAに置き、残り1ヶ月分程度で追加納品する
  • 成長期は、週次で向こう1ヶ月の販売見込みを更新する

もう一段踏み込む方法もあります。同じASINにFBA用SKUと自社出荷用SKUの2本を登録しておくやり方です。FBA在庫が尽きたとき、自社出荷のSKUがおすすめ出品(カートボックス)を獲得できれば、在庫切れの状態を避けられます。ファイルで登録するなら、SKUを2行作るだけです。

ただし上級者向けです。自社出荷で売っている間はプライムマークが付かず配送も遅くなるため、購入率と順位が下がりやすくなります。SKU管理と注文処理の体制が整っていることが前提で、在庫切れよりはましという備えです。

※在庫の持ち方から整理したい方はAmazon在庫管理の完全ガイド!在庫切れゼロ・IPI改善・発注点計算までもどうぞ。

まとめて直したいのに、既存ページを壊さないか不安ではありませんか。

LINK株式会社では、既存カタログの整理と更新の設計からご支援しています。

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ここまでを社内で回し切れるかどうかで、公式機能のままでよいか、ツールや外注が要るかが決まります。

一括出品を効率化するツールと外注の判断基準(公式機能で足りる範囲)

判断の軸は、商品数ではなく更新の頻度と連携先の数です。一括出品にするか1件ずつにするかは、繰り返しの有無で決めました。ここでの判断は別です。公式機能で足りるか、外部の仕組みが要るかを考えます。

公式機能だけで足りるケース(新商品をまとめて出す頻度が低い)

新商品の投入が年に数回なら、公式のテンプレートだけで足ります。

新規登録は商品スプレッドシート、日々の価格と在庫は価格と数量変更ファイル。この2本立てで回せます。1,000SKUまでの商品スプレッドシートには、AIで出品情報を改善するオプションが出る場合もあります。年数回の登録のために仕組みを導入すると、運用コストのほうが上回りがちです。

外部ツールを検討するケース(複数モールの在庫と注文をつなぐ)

検討する理由になるのは、楽天や自社ECとの在庫連携が必要かどうかです。

販売チャネルが複数あり、在庫と注文を同じ数字で持ちたいなら、連携の仕組みを入れる価値があります。Amazon単体で完結しているなら公式機能で十分です。自社の連携先と更新頻度から必要な機能を決め、そのうえで比較しましょう。

一方で、価格改定や仕入れ判断のツールは、自社ブランドを扱う法人にはほぼ不要です。転売向けに作られたものが多く、扱う課題が違います。登録を効率化した時間は、売れるかどうかを左右する商品ページと広告に回すほうが、結果につながります。

出品作業を外部に任せるときの確認ポイント(担当者・体制・編集権限)

任せる前に確認すべきは、担当者・体制・編集権限の3点です。

  • 担当者:実際に手を動かすのは誰か。商談の担当者と実務の担当者が別人であることは珍しくありません。運用担当者の経歴と、品質を管理する人が入るかを契約前に聞きましょう。
  • 体制:何名で回すか。1名体制だと、その人の稼働状況がそのまま自社の進行速度になります。
  • 編集権限:ページ改善まで任せるなら、画像やA+を直せる形か。既存ASINへの出品の形では、直せない場合があります。

LINK株式会社では、責任者・運用の統括担当・実行担当の最低3名の体制でご支援しています。体制が厚いほど費用は上がるので、必要な範囲とのバランスで決めましょう。

※費用相場と選び方はAmazon出品代行の費用はいくら?料金を公表する13社の実額と選び方7軸で比較しています。

登録作業に人手を取られ、売る仕事が後回しになっていませんか。

LINK株式会社では、出品作業から運用改善までを1つのチームで担います。

  • 一括登録の設計と、社内で回す範囲の切り分け
  • 商品ページ改善(画像・動画・A+)
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社内で回す範囲と任せる範囲の分け方を、無料相談にて一緒に整理します。

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Amazonの一括出品でよくある質問

小口出品でも一括出品できますか?

在庫ファイルのアップロードは、大口出品者だけが使える機能です。小口出品のアカウントでは、1件ずつの登録になります。

SKUが数十を超え、同じ項目を繰り返し入力しているなら、大口出品への切り替えを検討しましょう。月額の登録料は改定されることがあるため、セラーセントラルの料金ページで当日の金額を確認するのが確実です。

一度に何件まで登録できますか?

商品スプレッドシートは1ファイル最大10,000行、価格と数量変更ファイルは最大100万SKUです。商品スプレッドシートに入れられる商品タイプは、1ファイル20種類までです。

上限に達しなくても、一度に多くを流すとエラーの原因特定に時間がかかります。大きなファイルは処理に最大8時間かかる場合もあるため、初回は数十行で試しましょう。

JANコードがない商品も一括出品できますか?

製品コード免除が承認されれば、JANコードなしでも登録できます。ブランド所有者の商品やノーブランド品なら、免除は自動で承認されます。

ファイルでは製品コードタイプに「製品コード免除」を選び、コードの欄は空けておきます。承認の直後は、30分ほど置いてからアップロードしましょう。

一括出品した商品が検索に出てこないのはなぜですか?

処理中、エラーでの未登録、画像や在庫数・価格の未設定が主な原因です。まず処理レポートで、その行が成功しているかを確認しましょう。

成功しているなら、「全在庫の管理」でSKUの在庫数と価格が入っているかを見ましょう。画像が登録されるまで、その商品は購入できる状態になりません。大きなファイルは、処理に最大8時間かかる場合もあります。

出品ファイル(L)と商品スプレッドシートはどちらを使えばよいですか?

新しい商品ページを作るなら商品スプレッドシート、既にあるASINに出品するなら出品ファイル(L)です。

迷ったら、JANコードや型番でAmazonのカタログを検索しましょう。同じ商品のページが見つかれば出品ファイル(L)を使います。既存ページがあるのに新規作成すると、出品権限の取り消しにつながることがあります。

既存の商品情報をまとめて変更するときの注意点は?

出品アクションを「編集(部分更新)」にし、変えたい項目だけを入れたファイルで更新しましょう。空欄のまま全列入りのファイルを送ると、既存の出品情報が置き換わります。

価格と在庫数の変更なら、価格と数量変更ファイルを使うのが安全です。商品名を直す場合も、大幅な書き換えは順位を落とすことがあるため、末尾に語を足す程度に留めましょう。

一括出品でバリエーション(親子)も組めますか?

組めます。親の行を作り、子の行に親SKUと親子関係レベル、バリエーションのテーマを入力します。

登録後は、1〜2時間ほど置いてから各子ASINのレビュー件数が揃っているかを確認しましょう。支援現場では、共有の対象(色違いなど機能に影響しない違い)でも反映が漏れることがあります。その場合はテクニカルサポートに依頼しましょう。

楽天や自社ECの商品データをそのまま使えますか?

そのままでは使えません。Amazonのテンプレートは商品タイプごとに列と有効な値が決まっているため、項目名と値の形式を合わせる変換が必要です。

全角と半角の混在、セル内の改行、単位の表記ゆれは、貼り付ける前に揃えましょう。複数モールの在庫や注文を継続的に同期したい場合は、連携の仕組みの導入を検討しましょう。

Amazonの一括出品はファイル選びと登録前のデータ設計で決まる(まとめ)

Amazonの一括出品は、ファイル選びと登録前のデータ設計で結果が決まります。ファイルは目的で1つに絞りましょう。新規ページなら商品スプレッドシート、既存ASINへの出品なら出品ファイル(L)です。カテゴリーと商品名はアップロード前に決め切り、登録後はメイン画像から仕上げていくのが近道です。

一括出品を、売上につながる登録にしたい方へ

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参照した一次情報・公式情報
  • Amazonセラーセントラル ヘルプ「一括出品用テンプレート」
  • Amazonセラーセントラル ヘルプ「在庫ファイルの作成」
  • Amazonセラーセントラル ヘルプ「価格と数量のテンプレートを使用して出品を更新」
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  • 確認日:2026年9月28日
記事監修
  • 公開日: 2026年9月29日 / 最終更新日: 2026年9月29日
  • 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
  • 本記事はAmazon公式ヘルプおよびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。

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