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Amazonの価格の公正性とは?適正な価格設定ポリシーの禁止事項4つと、出品停止・カート喪失の解除手順【2026年最新版・元Amazon出身者監修】

2026 9/30
2026年9月30日

Amazonの価格の公正性で禁止される4つの価格設定と、出品停止・カート喪失の解除手順を元Amazon出身者が解説。

「”価格設定が高すぎる可能性”の表示で、主力商品が突然止まってしまった……」
「価格のポリシー違反の通知が来た。アカウントまで止まらないか不安……」

元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、Amazonの価格の公正性のルールと、止まった出品の戻し方を解説します。価格の公正性とは、購入者の信頼を損なう価格をAmazonが止めるための、適正な価格設定ポリシーのことです。違反するとカートや出品が外れ、重い場合は出品権限まで止まります。その止まり方は3つあり、どれに当たるかで確認する画面も直し方も変わるため、見分けが最初の一手です。本記事では、自社SKUの状態の見分け方から解除手順、再発を防ぐ下限・上限の設定までを順に整理しました。

この記事のまとめ

  • Amazonは配送料を含めた価格を定期的に監視し、Amazon内外の価格と比べています。ルールの正式名は「Amazonストアにおける適正な価格設定に関するポリシー」です。
  • 価格が止まる仕組みは「ポリシー違反」「価格エラーによる出品停止」「カートの対象外」の3つです。カートとは、おすすめ出品(カートボックス)、つまり商品ページの「カートに入れる」ボタンから買われる出品のことです。
  • 禁止されているのは、誤認を招く比較対照価格(参考価格など)、最近の価格より著しく高い価格、割高なまとめ売り、法外な配送料の4つです。参考価格とは、販売価格の横に取り消し線で並ぶ比較用の価格です。
  • 再発防止の基本は、全SKUへの出品価格の下限・上限の設定と、確認する日を決めた運用です。SKUとは、出品者が商品ごとに付ける管理番号です。
目次

Amazonの価格の公正性とは?適正な価格設定ポリシーの目的と、価格が止まる3つの仕組み

配送料込みの価格を他の価格と比べて監視し、信頼を損なう価格に措置が入る流れ

最初に、価格の公正性がどんなルールで、Amazonが何を見ているのかを押さえます。そのうえで、価格が止まる3つの仕組みを整理します。以後の章は、この3つの仕組みに沿って対処と予防を説明します。

価格の公正性とは、配送料込みの価格をAmazon内外の価格と比べて監視するルール

価格は出品者が決めますが、購入者の信頼を損なう価格はAmazonが止めます。

このルールの正式名は「Amazonストアにおける適正な価格設定に関するポリシー」です。略して「適正な価格設定ポリシー」とも呼ばれます。価格は配送料を含めて定期的に監視され、購入者が利用できる他の価格と比べられます。

信頼を損なう価格と判断されたときの措置は、ポリシーに次のように書かれています。

  • カートの削除
  • 出品の取り下げ
  • 配送オプションの一時停止
  • 重大な場合や繰り返す場合は、出品権限の一時停止または取り消し

2020年頃には、Amazonからセラーフォーラムに「【重要】不適切な価格設定に関する重要なお知らせ」が出ています。判断の基準として挙げられているのは、その商品の平均販売価格や、業界で広く設定されている価格水準です。

私たちは、Amazonが購買体験を損なう行為に強い規制をかけると見ています。在庫切れのペナルティが大きいのも、買いに来た人が他のモールへ流れるからです。価格の公正性も、購入者の信頼を守る同じ系統のルールだと捉えておきましょう。

違反を「何%高いか」で覚えるより、比較される価格(4章目)から大きく離れないことが大切です。自社で価格の根拠を説明できる状態が、守りの基本です。

「ポリシー違反」「価格エラーによる出品停止」「カートの対象外」3つの仕組みの違い

価格で止まったときは、まず3つの仕組みのどれに当たるかを確かめましょう。見る画面も、直し方も、仕組みごとに違うからです。詳しい違いは次の表のとおりです。

価格の公正性で止まる仕組み何が起きるか最初に見る画面対処の要点と詳しい章
ポリシー違反カートや出品が削除され、配送オプションが止まることもある。重大・繰り返しなら出品権限の停止もあるアカウント健全性原因の価格を直し、アカウント健全性から申し立てる(7章目)
価格エラーによる出品停止「価格設定が高すぎる可能性」などの表示とともに、出品が停止中になる価格設定の健全性、全在庫の管理価格か出品価格の下限・上限を直す(4章目)
カートの対象外出品は残るが、カートを獲得できない価格設定の健全性、商品ページAmazon外の価格との整合を取る(5章目)
Amazonの価格の公正性で止まる3つの仕組みと、確認する画面の違い

最も重いのはポリシー違反ですが、出品停止とカートの対象外も、売上がすぐ止まる点で見逃せません。画面の名称は変わることがあるため、公開されているヘルプで最新の表記を確かめてください。

自社ブランドのメーカーが注意すべき3つの場面(参考価格、卸先の価格、相乗り出品者の価格)

価格の公正性は、せどりや転売だけの話ではありません。自社ブランドを持つメーカーが関わりやすいのは、次の3つの場面です。

  • 参考価格の入力:メーカー希望小売価格を参考価格に入れるとき、根拠が問われます。法規制との関係は3章目で扱います。
  • 卸先や自社ECの価格:Amazon外のほうが安いと、カートの対象外になり得ます。整合の取り方は5章目で扱います。
  • 相乗り出品者の価格:他社が同じ商品ページで高額に出すことがあります。対応は6章目で扱います。

適正な価格設定ポリシーで禁止されている4つの価格設定と、自社の価格の確認方法

適正な価格設定ポリシーで禁止される4つの価格設定と、それぞれの点検方法

ここからは、3つの仕組みのうち「ポリシー違反」の中身を見ていきます。公式ポリシーが挙げる禁止例は次の4つです。各項目には、自社の価格を点検する方法をセットで示します。

禁止事項①誤認を招く参考価格は、根拠を説明できる価格だけを入れる

根拠のない高い参考価格で、割引を大きく見せる設定は禁止です。

Amazonの比較対照価格に関するAmazonのポリシーでは、参考価格欄に入れられる価格が決まっています。メーカーなどが広く告知している最新の価格だけです。次のような価格は入れられません。

  • メーカーなどが希望小売価格を設定していない商品の任意の価格
  • 過去または将来の販売価格
  • プライベートブランド商品で、自社が決めた価格
  • メーカーが自社だけで小売りしている商品に、自社で付けた価格
  • 一部の小売業者にだけ示されている価格

入れる場合は、カタログや自社サイトなど公表している資料を社内に残しましょう。参考価格は税込みで入れ、無い商品は「0」を入力して示せます。法律上の考え方は3章目で扱います。

禁止事項②最近の販売価格より著しく高い価格は、値上げ前に価格推移を確認する

Amazon内外の最近の価格より著しく高い価格は、違反になり得ます。

ただし、値上げそのものが禁止されているわけではありません。2020年頃の公式のお知らせでも、コスト増による一定の値上がりは想定されています。問題になるのは、根拠なく平均的な価格から大きく外れることです。

値上げの前には、自社商品の価格推移を確かめてください。私たちはKeepaの拡張機能を入れ、商品ページ上で価格の推移を追いかけています。Keepaとは、Amazonの価格の履歴をグラフで表示するツールです。過去の価格から見た値上げ幅と、原材料費の改定などの根拠を記録してから変えるのが安全です。

禁止事項③まとめ売りの1個あたり価格が単品より高い設定は、セット単価を検算する

まとめ売りの1個あたりの価格が、単品より高くなる設定は禁止です。

点検は、セット価格を入数で割り、単品の価格と比べるだけです。配送料込みの金額でも比べておきましょう。起きやすいのは、単品だけを値下げしてセット側を据え置いた場合です。単品の価格を変えたら、同じ商品のセットも必ず見直してください。

禁止事項④法外な配送料は、商品価格と配送料の合計で点検する

商品価格を安く見せて、配送料で回収する設定は禁止です。

公式ポリシーでは、配送料の判断に3つを考慮すると説明しています。一般的な配送会社の現行料金、妥当な手数料、購入者の受け止め方です。自社出荷の商品は、送料の設定を配送会社の料金表と照らし合わせてください。

自社の価格が禁止事項に当たらないか、判断に迷っていませんか。

参考価格の根拠、値上げの幅、セット商品の単価、配送料は、SKUが増えるほど点検が漏れやすくなります。LINK株式会社では、Amazonの商品ページ、価格、広告を横断して運用を支援しています。

  • 価格まわりの設定がどの禁止事項に近いかの切り分け
  • 値上げやセット商品の見直しを進める順番の整理
  • 価格と広告、在庫をまとめて見た運用の設計

売上向上実績100社以上、サービス満足度97%以上です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、自社SKUの価格をどこから点検するかの考え方から一緒に整理します。

LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。

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参考価格とセール表示の注意点と、景品表示法の措置命令が出た事例

禁止事項①の参考価格は、Amazonのルールだけでなく法律にも関わります。法人として出品するなら、景品表示法の考え方まで押さえておくと安心です。景品表示法とは、商品の価格や品質を実際より良く見せる表示を規制する法律です。

二重価格表示とは?比較対照価格に必要な根拠と「最近相当期間」の基準

過去の販売価格と比べる二重価格表示で、比べてよい期間と認められない期間のイメージ

二重価格表示とは、販売価格と比較対照価格を並べて、安さを示す表示のことです。比較対照価格には、根拠が必要です。

消費者庁の「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」には、過去の販売価格と比べる場合の目安があります。要点は次の3つです。

  • セール開始からさかのぼる8週間のうち、その価格で売っていた期間が過半を占めること(販売期間が8週間未満なら、その期間で判断される)
  • ただし、その価格で売っていた期間が通算2週間未満なら認められない
  • その価格で売った最後の日から2週間以上たっている場合も認められない

いずれも一般的な目安で、個々の事案ごとに検討されるとされています。なお、Amazonの参考価格欄には過去の販売価格を入れられません(禁止事項①)。

メーカー希望小売価格を比べる場合は、あらかじめ公表されていることが前提です。公表されていない価格を希望小売価格と称して使うと、不当表示のおそれがあります。

2017年に消費者庁の措置命令が出て、2021年に確定した事例

価格の表示は、Amazon自身も景品表示法の措置命令を受けたテーマです。

2017年12月27日、消費者庁はアマゾンジャパン合同会社に景品表示法に基づく措置命令を出しました。同社は取り消しを求めて提訴しましたが、2021年2月に請求棄却の判決が確定しています。出典は、消費者庁「令和2年度における景品表示法の運用状況及び表示等の適正化への取組」です。

参考価格や取り消し線の価格をどう扱うべきかは、前項で見た消費者庁の考え方が基準です。

参考価格は、割引を大きく見せる数字ではなく、根拠を説明できるときだけ使うものです。

セールで取り消し線を出す前に確認すること(競合との価格表示の差への対処)

競合だけが取り消し線を出している状態は、放置しないほうが得策です。

同じ検索結果で、競合だけに割引表示や参考価格の取り消し線が付いているとします。すると相対的にクリックや購入を奪われやすくなります。私たちは、自社が戦う検索上位の競合に絞ってセールの頻度を見ています。確認には、Keepaの拡張機能で競合商品の価格推移を追う方法が手軽です。

対抗してタイムセールを打つ場合も、利益率と広告費の目標の範囲内に収めましょう。取り消し線は、根拠のある参考価格か、Amazonの販促機能を通した表示だけで出してください。目的は値引き合戦ではなく、表示の差で奪われるのを防ぐことです。

「価格設定が高すぎる/低すぎる可能性」で出品停止になったときの原因と解除手順

次は、3つの仕組みのうち「価格エラーによる出品停止」への対処です。ポリシー違反と違い、ヘルプでは価格のデータを直して出品を再び有効にする流れが案内されています。原因、手順、正しい価格なのに止まったときの順に見ていきます。

価格エラーによる出品停止の2つの原因(Amazonが参考にする価格と、自社の下限・上限)

価格が比較対照価格から大きく外れるか、自社で決めた範囲を出ると出品が止まるイメージ

原因は大きく2つです。Amazon側が参考にする価格から大きく外れた場合と、自社で設定した出品価格の下限・上限を外れた場合です。

前者は、桁の打ち間違いのような価格の誤りから購入者を守る仕組みです。Amazonが比べる価格(比較対照価格)は、価格設定の健全性のヘルプに挙げられています。

  • おすすめ出品の価格
  • 60日間の平均販売価格と、60日間の平均出品価格
  • 14日間の最高価格(Amazonが出荷・販売する商品)
  • 商品の参考価格と過去価格
  • 同じ商品の小さいセット品から算出した価格

後者は、自社が決めた範囲の外に価格が出たときに止まる仕組みです。価格設定の健全性に関する警告およびエラーメッセージによると、セール価格や法人価格が範囲の外に出ても表示されます。数量限定タイムセールなど、予定しているプロモーションの価格も、下限・上限の範囲に収めておきましょう。

出品停止の解除手順は、対象SKUの確認から再有効化まで4ステップ

解除は、止まったSKUと理由の確認から始めます。次の4ステップで進めてください。

  1. 対象SKUと理由を確認する:価格設定の健全性で、停止中のSKUと表示された理由を見ましょう。比較対照価格が表示されていれば、それも控えておきましょう。
  2. 入力ミスかを確かめる:桁の誤りや、税込と税抜の取り違えがないかを見ましょう。
  3. 価格か下限・上限を直す:価格が誤りなら正しい価格に、範囲が狭すぎるなら下限・上限を見直しましょう。
  4. 再有効化を確かめる:出品が有効に戻ったか、カートが表示されるかまで確認しましょう。

正しい価格なのに止まったときは、根拠資料を添えてテクニカルサポートに申し立てる

価格が正しいのに止まる場合は、根拠を示して正規の窓口で解消しましょう。

比較対照価格には平均販売価格が含まれるため、値下げ期間が長いと、元の価格に戻したときに止まることがあります。この場合は、希望小売価格を公表した資料や、原価の改定を示す資料を用意しましょう。そのうえでテクニカルサポートに状況を説明してください。

※ 問い合わせ方はAmazonテクニカルサポートの受付時間は9時〜21時|電話番号なしで問い合わせる方法で解説しています。

私たちが出品規制の解除を支援するときも、裏ワザはありません。要は、テクニカルサポートと根気よくやり取りを重ねることです。

止まった出品が戻らず、販売機会を失い続けていませんか。

価格エラーによる出品停止は、原因の切り分けを誤ると、直しても再び止まります。LINK株式会社は、Amazon運用の現場で価格と出品の状態の改善に取り組んでいます。

  • 止まったSKUが価格の誤りか、下限・上限の問題かの切り分け
  • テクニカルサポートへ伝える根拠の整理
  • 解除後に同じ停止を繰り返さない設定の考え方

1年以上継続率90%以上です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、止まったSKUをどの順に戻すかの考え方から一緒に整理します。

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おすすめ出品の資格を満たさずカートが消えたときの対処と、競争力のある価格の考え方

合計価格をAmazon外の最低価格と比べてカートの対象が決まる仕組みと価格以外の要素

3つ目の仕組みは「カートの対象外」です。出品は生きているのに、購入ボタンが自社の出品に付かない状態を指します。メーカーが悩みやすいのは、他の販路の価格との関係です。

競争力のある価格とは?Amazon外の価格と比べてカートの対象が決まる仕組み

カートの対象外は違反ではなく、カートを表示するかどうかの判定です。

判定は合計価格(販売価格+配送料)で行われます。比べる相手の一つが「競争力のある他社サイトの価格」です。価格設定の健全性のヘルプでは、次のように説明されています。

  • Amazon外の評判の高い小売サイトで、最近見つかった同じ商品の最低価格
  • ブランドが違っても、購入者が同等とみなす商品の価格が使われることもある

Amazon外のほうが安いと、カートの対象から外れることがあります。他社サイトの価格がすでに変わっているなら、ヘルプから異議を申し立てるセルフサービスがあります。30分以内に自動で解決される場合もあります。

おすすめ出品になるためにはによると、2026年8月10日以降は利用資格の要件が廃止され、すべての出品が評価の対象です。価格のほかに、お届けの速さや配送料無料、出品者のパフォーマンスも考慮されます。価格に問題がないのにカートが出ない場合は、これらも確認してください。

※価格以外のカートの条件から確認したい方はAmazonカート取得率の確認方法と7つの要因|目安は90%以上もどうぞ。

自社EC、卸先、実店舗の価格との整合は、送料込みの目安と拘束しない線引きで考える

Amazonの価格は、実店舗や卸の価格より、送料込みでやや高めに置きましょう。

既存価格の110〜120%程度が支援現場での一つの目安で、幅は商材や販路で変わります。

※Amazonの価格設定の決め方|利益から下限価格を逆算する4ステップと、値下げ・自動設定・出品停止の注意点もどうぞ。

注意したいのは、前項で見たAmazon外のネット上の価格です。このうち自社ECの価格は、自社の判断でAmazonと揃えられます。

一方、卸先に販売価格を守らせることはできません。販売価格の拘束は、独占禁止法で原則として違法です(公正取引委員会「流通・取引慣行に関する独占禁止法上の指針」)。

※卸先への線引きはAmazonの値崩れ対策|原因5つの見分け方と、相乗り・中国セラー・卸先流出への打ち手もどうぞ。

カートを失ったときの売上の変化は、セッション、CVR、単価に分けて確認する

セッションが保たれたままCVRだけが急に落ちたら、カートの喪失を疑うイメージ

カートの喪失は、売上をセッション、CVR(ここではユニットセッション率)、単価に分けると気づきやすくなります。ユニットセッション率とは、商品ページへの訪問のうち購入に至った割合です。

セッションは保たれているのにCVRだけが急に落ちたなら、カートの喪失を疑いましょう。その場合は、価格設定の健全性と商品ページの購入ボタンを確認してください。社内で報告するときも、価格による落ち込みを広告や季節の要因と分けて説明できます。

気づくのが遅れると、影響は販売が止まった期間だけで終わりません。支援現場での実感として、検索順位には直近の販売個数が最も効きます。販売が止まる期間が長いほど、順位を支える販売実績が積み上がらなくなります。

カートが消えた原因が価格なのか、他の要因なのか分からない方へ

自社EC、卸先、Amazonの価格が絡むと、社内だけでは原因の特定に時間がかかりがちです。LINK株式会社は、Amazonの売上をセッション、CVR、単価に分けて改善を進めています。

  • 売上の落ち込みが価格由来かどうかの切り分け
  • 自社で揃えられる価格と、触れてはいけない価格の整理
  • カートを取り戻したあとの販売の立て直し方

売上平均上昇率420%以上です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、販路ごとの価格の整え方の考え方から一緒に整理します。

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価格の公正性で止まらないための予防策と、出品価格の下限・上限の設定方法

ここまでの3つの仕組みは、いずれも事前の設定と運用で起きにくくできます。予防の柱は、下限・上限の設定と、決まった日の確認です。あわせて、自社では直せない相乗り出品者の価格への向き合い方も整理します。

全SKUに出品価格の下限・上限を入れる(下限は利益が残る価格、上限は根拠を説明できる価格)

出品価格の下限・上限は、全SKUに入れておくのが基本です。範囲の外に価格が出たとき、自動で出品が止まる安全装置になるからです。

  • 下限:利益が残る最低の価格
  • 上限:参考価格や過去の販売価格から、根拠を説明できる価格

セラーフォーラムの公式のお知らせでは、価格の自動設定で下限・上限を一括で入れる機能が案内されました。現在の価格などを使い、最大50個のSKUに一括で設定できます。告知時点の内容なので、現行の仕様は公式で確認してください。

下限が競合の価格より上になっても、下限を割って値下げするのは得策ではありません。見直すべきは、価格ではなく原価の構造です。新商品では仕切り値の交渉を最低2回は行い、あわせて数量別の見積もりを取りましょう。原価が下がる数量の境目がわかります。

価格の自動設定を使うなら、任意の上限まで入れておく

価格の管理は、基本的に自動で構いません。私たちは、せどり向けの価格改定ツールは不要だと考えています。人の時間は、売れる商品ページや広告づくりに使うべきです。

価格の自動設定では、上限は任意の項目です。ただし自動設定は競合に追随して動くため、上限も入れておくと意図しない値上がりを止められます。

アカウント健全性と価格設定の健全性は、確認する日を決めて見る

定例の確認日と、値上げ・セール終了・卸価格の改定の日に健全性の画面を見る流れ

確認は、誰が、いつ、どの画面を見るかまで決めて初めて機能します。

確認の頻度に決まった正解はありません。SKUの数や価格を動かす頻度に合わせ、担当者と曜日を決めておきましょう。見る画面は、アカウント健全性と価格設定の健全性の2つです。

定例の確認日とは別に、値上げをしたとき、セールが終わったとき、卸価格を改定したときは必ず点検してください。どれも、禁止事項②や価格エラーの停止が起こりうる場面です。

相乗り出品者の高額出品は価格を直せないため、申告で対応する

他社の出品価格は、ブランドオーナーでも変えられません。

相乗り出品者が自社商品を高額で出していても、対応は適正な価格設定ポリシーに照らした申告になります。あわせて自社の出品で適正な価格と在庫を保ち、購入者が高い出品を選ばずに済む状態を作りましょう。

※申告の窓口と通りやすい書き方はAmazonで転売を通報する4つの窓口と、通らない申告の見分け方で詳しく解説しています。

下限・上限や自動設定を、どの値で入れればよいか迷っていませんか。

下限は利益から、上限は価格の根拠から決めますが、SKUごとに条件が違います。LINK株式会社では、価格と在庫、広告をまとめて見た運用の仕組みづくりを支援しています。

  • SKUごとの下限・上限の置き方の考え方
  • 価格の自動設定を任せる範囲の整理
  • 確認する日と担当を決める運用ルールづくり

ベストセラー1位多数獲得、売上向上実績100社以上です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、自社SKUの下限・上限の置き方の考え方から一緒に整理します。

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ポリシー違反でアカウント健全性に影響が出たときの申し立ての手順と書き方

対象SKUの特定、価格の修正、3点を書いた申し立て、却下時の再申し立ての流れ

最後に、3つの仕組みのうち最も重い「ポリシー違反」になった場合の事後対応です。早い段階で正しく対応し、重大化を防ぎましょう。

アカウント健全性で違反の対象SKUと内容を確認する

最初に、通知の内容とアカウント健全性の表示を突き合わせましょう。

どのSKUが、4つの禁止事項のどれに当たったのかを特定してください。特定できたら、申し立ての前に対象SKUの価格を直しておきましょう。価格が違反のままでは、どんな説明をしても通りにくいからです。申し立ては、アカウント健全性のページから送ります。

申し立てに書く3点は根本原因、実行した対応、再発防止策

申し立てでは、根本原因、実行した対応、再発防止策の3点を具体的に書きましょう。

根本原因には、なぜその価格になったかを書きます。自動設定の追随、入力ミス、セット単価の見落としなどです。実行した対応には、直した価格とSKUを、変更した日付とあわせて書きます。

公式のヘルプも、根本原因の特定と、実行した対応を変更日や関連書類とともに示すよう求めています。出典は「出品権限を回復するために申し立ての質問書に回答する」です。再発防止策には、6章目で示した下限・上限の設定と、確認する日と担当を書くと説得力が増します。

※申し立ての書き方の型はAmazon出品停止の原因4系統と、改善計画書で解除する方法もどうぞ。

申し立ては正規の手順で積み上げ、規約すれすれの抜け道は使わない

申し立てに、どの案件にも効く決まった型はありません。

出品規制の解除を支援してきた中でも、却下の理由は案件の種類ごとに分かれていました。そのため私たちは、型に当てはめるより、ケースごとに足りない根拠を詰める前提で動きます。却下されたら、理由を読んで足りない根拠を補い、再度申し立てましょう。

何より、規約に違反しないことが大原則です。規約すれすれで通そうとする方法は、一時的に通っても次の停止の火種になります。正規の手順で、時間をかけてでも積み上げてください。

価格のポリシー違反の通知に、どう応えればよいか迷っていませんか。

申し立てでは、根本原因の特定と、実行した対応の具体性が問われます。LINK株式会社は、1案件につき最低3名体制でAmazon運用を支援しています。

  • 違反の対象SKUと、当たった禁止事項の切り分け
  • 申し立てに書く根本原因と再発防止策の整理
  • 申し立て後に同じ違反を出さない運用の設計

サービス満足度97%以上です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、通知の内容をもとに次の一手の考え方から一緒に整理します。

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Amazonの価格の公正性でよくある質問8つ

価格の公正性と「適正な価格設定ポリシー」「公正な価格設定ポリシー」は同じものですか?

いずれも同じルールを指しています。日本語の正式名は「Amazonストアにおける適正な価格設定に関するポリシー」です。

「価格の公正性」や「公正な価格設定ポリシー」も、同じルールを指す言い方として使われています。

値上げは何%までなら違反になりませんか?

%で線を引くより、比較対照価格から大きく離れないことが基準になります。Amazonは、60日間の平均販売価格やおすすめ出品の価格などと比べています。

数値の線引きに頼るより、根拠を記録して備えるのが確実です。値上げの理由と過去の価格推移を残し、上限を設定しておきましょう。

送料無料にして、商品価格に送料分を含めるのは違反ですか?

送料を商品価格に含めること自体が、直ちに違反になるわけではありません。Amazonは配送料を含めた合計で価格を見ています。

判断の軸は、合計額が他の販路と比べて妥当かどうかです。送料込みにしたことで合計が大きく上がっていないかを確認してください。

「価格設定が低すぎる可能性」で止まりました。安く売りたいだけなのに、なぜですか?

桁の打ち間違いのような価格の誤りを防ぐ仕組みが働いた可能性があります。自社で設定した下限を下回った場合にも止まります。

まず入力した価格に誤りがないかを確認しましょう。意図した値下げなら、下限を見直してから価格を入れ直してください。

卸先がAmazonで安売りしていて、自社のカートが消えました。価格を指示してよいですか?

卸先に販売価格を守らせる形で指示することはできません。独占禁止法で、原則として違法とされる行為に当たるためです。

自社で動かせるのは、自社の出品や自社ECの価格です。取引の条件に迷う場合は、公正取引委員会の指針を確認し、専門家に相談してください。

相乗り業者が高額で出しています。自社ブランドの評価に影響しますか?

購入者が高い出品を選べば、ブランドの印象を損なうおそれがあります。ただし他社の価格は、自社では直せません。

適正な価格設定ポリシーに照らして申告するのが正規の対応です。あわせて、自社の出品で適正な価格と在庫を保ってください。

価格の自動設定を使えば、違反になりませんか?

自動設定を使っても、違反にならない保証はありません。自動設定は競合に追随するため、意図しない水準まで価格が動くことがあります。

出品価格の下限と上限を必ず入れてください。そのうえで、確認する日を決めて結果を見ましょう。

品薄のときに値上げしてもよいですか?

コスト増による一定の値上がりは、公式のお知らせでも想定されています。一方で、平均的な価格から大きく外れた価格は対象になり得ます。

品薄だけを理由にした大幅な値上げは避けるのが安全です。値上げするなら、原価の改定などの根拠を記録しておきましょう。

まとめ:Amazonの価格の公正性は3つの仕組みの見分けと、下限・上限の設定で守る

Amazonは、配送料を含めた価格をAmazon内外の価格と比べて監視しています。価格が止まる仕組みは、ポリシー違反、価格エラーによる出品停止、カートの対象外の3つでした。最初の一手は、自社の症状がどれに当たるかを画面で確かめることです。

ポリシー違反の中身は、誤認を招く比較対照価格、著しく高い価格、割高なまとめ売り、法外な配送料の4つです。出品停止は価格か下限・上限を直し、カートの対象外はAmazon外の価格との整合を取ります。

予防の柱は、全SKUへの下限・上限の設定と、確認する日を決めた運用です。今日やることは2つです。価格設定の健全性を開くことと、主力SKUの下限・上限が入っているかを点検することです。

価格で止まらないAmazon運用を、仕組みから整えませんか。

価格の公正性への対応は、止まってからの解除より、止まらない設定と運用で差がつきます。LINK株式会社は、商品ページ、価格、広告、在庫を横断してAmazon運用を支援しています。

  • 自社SKUの価格が3つの仕組みのどれに掛かっているかの切り分け
  • 下限・上限と価格の自動設定の置き方の整理
  • 価格の確認を回し続ける運用体制づくり

売上向上実績100社以上、サービス満足度97%以上、1年以上継続率90%以上です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、自社SKUの価格の切り分けと、下限・上限の置き方の考え方から一緒に整理します。

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参照した一次情報・公式情報
  • Amazon「Amazonストアにおける適正な価格設定に関するポリシー」(配送料を含めた価格の監視、措置の内容、禁止例4つ。2026年9月29日確認)
  • Amazon「価格設定の健全性」(比較対照価格の種類、競争力のある他社サイトの価格、異議申し立てのセルフサービス。2026年9月29日確認)
  • Amazon「価格設定の健全性に関する警告およびエラーメッセージ」(価格設定が高すぎる/低すぎる可能性、下限・上限のエラー。2026年9月29日確認)
  • Amazon「比較対照価格に関するAmazonのポリシー」(参考価格に入れられる価格。2026年9月29日確認)
  • Amazon「おすすめ出品になるためには」(2026年8月10日以降の利用資格要件の廃止、選定で考慮する要素。2026年9月29日確認)
  • Amazon「価格の自動設定について」(下限と任意の上限。2026年9月29日確認)
  • Amazonセラーフォーラム「【重要】不適切な価格設定に関する重要なお知らせ」(平均販売価格と業界の価格水準の考慮、コスト増による値上がりの想定。2026年9月29日確認)
  • Amazonセラーフォーラム「価格の自動設定を使用して、出品価格の下限と上限を一括で設定できるようになりました」(最大50個のSKUへの一括設定。告知時点の内容。2026年9月29日確認)
  • 消費者庁「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」(最近相当期間の考え方、希望小売価格の扱い。2026年9月29日確認)
  • 消費者庁「令和2年度における景品表示法の運用状況及び表示等の適正化への取組」(2017年12月27日のアマゾンジャパン合同会社に対する措置命令と、取消訴訟の判決確定。2026年9月29日確認)
  • 公正取引委員会「流通・取引慣行に関する独占禁止法上の指針」(再販売価格の拘束。2026年9月29日確認)
  • Amazon「アカウントの利用停止または出品情報の削除に対する申し立て」(アカウント健全性からの申し立て。2026年9月29日確認)
  • Amazon「出品権限を回復するために申し立ての質問書に回答する」(根本原因と実行した対応の示し方。2026年9月29日確認)
記事監修
  • 公開日: 2026年9月30日 / 最終更新日: 2026年9月30日
  • 監修者:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
  • 本記事はAmazonの公式情報、消費者庁と公正取引委員会の公表資料、およびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。

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