ネクストエンジンとは何か、受注件数で決まる料金と向く会社、Amazon連携の注意点4つを元Amazon出身者が解説。
「Amazonと楽天の注文を手で取り込み、在庫も店舗ごとに直している。ネクストエンジンで楽になるのか……」
「AmazonはほとんどがFBA。一元管理システムを入れても、在庫がずれて売り越さないか不安……」
元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、ネクストエンジンの料金と機能、Amazonと連携するときの注意点を解説します。ネクストエンジンの月額は、店舗数や商品数ではなく、毎月の受注件数で決まります。Amazonの注文で取り込まれるのは、出品者出荷(自社から発送する形)の分だけです。FBA(Amazonの倉庫から発送するサービス)の注文は入らないため、在庫と売上を別に見る必要があります。公式の情報と支援現場の知見をもとに、入れて効果が大きい会社と小さい会社の見分け方まで整理しました。
この記事のまとめ
- ネクストエンジンは、複数モールの注文と在庫を1つの画面にまとめ、受注処理と在庫の更新を自動にするシステムです。
- 料金は初期費用0円で、月3,000円の基本料金に受注件数に応じた従量課金を足す形です(税抜)。
- Amazonで取り込まれるのは出品者出荷の注文だけで、FBAの在庫と売上は別に見ます。
- 効果が大きいのは、出品者出荷の注文が多く、同じ在庫を複数のモールで売っている会社です。
- 最低契約期間は3ヶ月です。30日間の無料体験で、自社の注文が正しく流れるかを確かめてから決めましょう。
まずは、ネクストエンジンで何ができるのかから見ていきます。
ネクストエンジンとは?複数モールの受注と在庫をまとめて自動化するEC一元管理システム

ネクストエンジンとは、複数のモールやカートの注文と在庫を1つにまとめ、受注処理と在庫の更新を自動にするシステムです。Amazonと楽天のように複数の店で売ると、注文の確認や在庫数の書き換えを店ごとに行うことになります。ネクストエンジンを使うと、その作業の多くを自動に置き換えられます。減った時間を、売上を伸ばす仕事に回すことが導入の目的です。
英字ではNEXT ENGINEと表記します。運営はNE株式会社で、2022年にHamee株式会社から分社して設立されました。サービスは2008年から外部に提供されています。
ネクストエンジンでできること【受注の一元処理、在庫の自動連携、商品の一括登録、出荷指示】
主な機能は、減らしたい作業ごとに4つに分けられます。
- 受注の一元処理:各モールの注文を自動で取り込む。店舗ごとの条件で、問題のない注文を出荷できる状態へ振り分ける。購入者へのメールも自動で送る
- 在庫の自動連携:在庫数を5分間隔で各店舗に反映する(一部のカートは例外)。キャンセルや返品による増減も反映し、セット商品の在庫は単品の在庫から自動で計算する
- 商品の一括登録:あるモールの商品情報を使って、別のモールへまとめて登録する
- 出荷の指示:連携した倉庫へ出荷を指示し、送り状番号を取り込む
在庫は、最大10の拠点に分けて持てます。一部のモールやカートでは、店舗に出す在庫を割合で決めたり、在庫が減ったときに出す数を指定したりもできます。この設定は、後半のAmazonの章でセールの備えとして使います。
連携できるモール・カートと、アプリが必要な連携
公式の対応一覧には、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど50以上のモールとカートが並んでいます。ただし、受注、在庫、商品登録のどこまで対応するかはモールごとに違います。たとえばAmazon.co.jpは3つとも対応で、Amazon Businessは商品登録に対応していません。
自動で連携するのに、アプリが必要なモールやカートもあります。主なものは次のとおりです。
- カート:Shopify、BASE、カラーミーショップ、STORES など
- モール:Qoo10、ZOZOTOWN、メルカリShops、楽天ラクマ など
アプリの料金は、アプリごとに決まっています。一覧にないカートや自社開発のカートも、データの形式を合わせて連携できる場合があります。
ネクストエンジンの料金【基本料金3,000円と受注件数の従量課金、月商別の試算】

ネクストエンジンの料金は、初期費用0円で、月3,000円の基本料金に従量課金を足す形です。従量課金は、使った量に応じて料金が増える仕組みで、ここでは受注件数で数えます。金額はすべて税抜です。有料アプリを使う場合はその料金が、契約から1年後には年間保守費用も加わります。
料金のしくみ【初期費用0円、受注件数で増え、店舗数と商品数では増えない】
基本料金の3,000円には、月200件までの受注が含まれます。201件目からは、月間受注件数の区分ごとに次の単価がかかります。
- 201〜400件:1件35円
- 401〜1,000件:1件30円
- 1,001〜3,000件:1件25円
- 3,001〜5,000件:1件20円
- 5,001〜7,000件:1件15円
- 7,001〜10,000件:1件10円
- 10,001件〜:1件5円
単価はネクストエンジン公式の料金ページより(税抜・2026年10月9日確認)。
単価は、区分ごとに計算して合算します。たとえば月1,000件なら、3,000円+200件×35円+600件×30円で28,000円です。件数が増えても、前の区分の単価はそのままです。
料金が増えない項目もあります。
- 店舗数・登録する商品数・使うユーザー数:増えても追加費用はかからない
- 商品登録の機能だけを使う場合:基本料金の3,000円だけ
見落としやすいのは、キャンセルされた注文も従量課金の対象になる点です。契約後に取り込まれた注文は、過去の注文の取り込みも含めて、処理するかどうかに関わらず数えられます。見積もりでは、キャンセルを含めた件数で考えましょう。
月商500万〜5,000万円なら月額いくらか【受注件数に置き換えて試算】
客単価5,000円で試算すると、本体の月額は月商500万円で28,000円、5,000万円で178,000円です。すべての注文を取り込むと仮定し、月商を受注件数に置き換えて計算しました。
| 月商 | 月間受注件数(客単価5,000円の場合) | ネクストエンジン本体の月額(税抜) |
|---|---|---|
| 500万円 | 1,000件 | 28,000円 |
| 1,000万円 | 2,000件 | 53,000円 |
| 2,000万円 | 4,000件 | 98,000円 |
| 3,000万円 | 6,000件 | 133,000円 |
| 5,000万円 | 10,000件 | 178,000円 |
客単価が2倍なら件数は半分になり、月額も下がります。自社の月間受注件数を、公式サイトの料金計算に入れて確かめましょう。
FBAの比率が高い会社は、取り込む件数がこの表より少なくなります。FBAで売れた注文はネクストエンジンに入らないためで、詳しくは後半のAmazonの章で説明します。
本体以外にかかる費用【有料アプリと、年1回の保守費用15,000円】
本体の月額のほかに、2つの費用がかかります。
- 有料アプリの利用料:料金はアプリによって違う。自動連携にアプリが必要なモールやカートで売っているなら、そのアプリの料金を詳細画面で確かめる
- 年間保守費用:契約から1年たった時点から、毎年、前年分の15,000円(税抜)が請求される
支払いは口座振替で、毎月27日に前月分が請求されます。
システム費用を含めて、利益が残るかを確かめたい方へ
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ネクストエンジンが向く会社・効果が小さい会社【導入前に確かめる3つの基準】

ネクストエンジンの効果は、注文の出し方と在庫の持ち方で大きく変わります。システムには「この条件を満たせば良い」という一律の基準はありません。製品の評判より、自社の条件で決まります。次の3つの基準を、自社に当てはめてみましょう。
基準1:出品者出荷の注文が多く、受注処理に毎日まとまった時間を取られている
まず見るのは、手で処理している注文の量です。公式のよくある質問には、導入の相談が多いタイミングが載っています。1日の受注が10件を超える日がある、月の受注が100件ほどになった、といった時期です。
ただし、件数だけでは決めきれません。受注や在庫の作業にかかる人件費は見えにくく、管理から漏れやすい費用です。次の手順で、月額と比べましょう。
- 担当者の給与と会社が負担する費用から、1時間あたりの金額を出す
- 注文の取り込み、在庫数の書き換え、出荷の連絡にかかる月の時間を数える
- 1時間あたりの金額に月の時間を掛け、前の章で試算した月額と比べる
作業の金額が月額を下回るうちは、表計算やモールの標準機能で足りることもあります。上回るなら、導入を検討する段階です。
基準2:同じ在庫を複数のモール・店舗で売っていて、手作業で数を合わせている
在庫の自動連携が効くのは、同じ在庫を複数の店で共有しているときです。1つの倉庫の在庫をAmazonと楽天で売ると、片方で売れた数をもう片方に反映する作業が生まれます。反映が遅れると、手元に無い商品を売ってしまう売り越しが起きます。
反対に、モールごとに在庫を分けて持っているなら、連携で減る作業は小さくなります。ただし公式は、1店舗だけでも受注処理の自動化を目的に導入される例があるとしています。在庫を共有していない会社は、受注処理の自動化だけで元が取れるかで判断しましょう。
基準3:在庫の置き場所と出荷の担い手が決まっている【自社倉庫・委託倉庫・FBA】
Amazonの注文がほとんどFBAなら、Amazonの分はネクストエンジンをほぼ通りません。減るのは、楽天など他のモールの作業が中心です。理由は、次の章で説明します。
どの商品をFBAに入れるかは、送料と手間で決めることになります。決めるときに見たい数字は、次の2つです。
- FBAの配送料:支援現場の実感では、商品の単価により売上の10〜15%程度を占める
- 原価率と販売手数料:配送料と合わせて計算しないと、広告にかけられる上限も決まらない
在庫の置き場所と出荷の担い手が決まっていないなら、そちらを先に決めましょう。システムは、決めた在庫の持ち方を自動で回す道具です。
自社のモール構成で、何をシステムに任せるか迷っている方へ
システムを入れる前に、在庫の置き場所と売り方の優先順位を決めておくと、導入の効果が読みやすくなります。LINK株式会社では、Amazonと楽天の広告運用と商品ページの改善を中心に、売上を伸ばす側をご支援しています。無料相談では、どこまでをシステムに任せ、どこに人を残すかを一緒に整理します。
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ネクストエンジンとAmazonを連携するときの注意点4つ【FBA注文・自社出荷の在庫・セール・API】

ネクストエンジンとAmazonは、API(システム同士をつなぐ窓口)で連携します。ただし、取り込まれるのは出品者出荷の注文だけです。図のとおり、FBAの注文はAmazonの中で完結します。この前提を踏まえて、4つの注意点を見ていきます。
注意点1:取り込まれるのは出品者出荷の注文だけ。FBAの在庫と売上は別に見る
ネクストエンジンに入るAmazonの注文は、出品者出荷の分だけです。公式のAmazon連携のページに、この注記があります。FBAの注文は取り込まれないため、FBAの売上はネクストエンジン本体ではなく、Amazonの側で見ます。
FBAとつなぐ方法は、目的によって2つあります。
- FBAの在庫も一緒に見たい:NE株式会社の有料アプリ「Amazon FBA用 管理」で、自社倉庫とFBAの在庫を並べて見られる。アプリの詳細画面の表示では月額5,500円
- 他のモールの注文をFBAの在庫から出したい:FBAマルチチャネルサービスと、別会社のアプリでつなげられる。料金はアプリの提供会社の見積もり
「Amazon FBA用 管理」は、商品コードの紐付けの機能を使っている場合、管理も集計もできません。入れる前に、自社の設定と合うかを確かめましょう。
※FBAマルチチャネルサービスの料金と使い方は、FBAマルチチャネルサービスとは?料金の決まり方と楽天・自社ECでの使い方で解説しています。
注意点2:自社出荷の在庫を実在庫と連動させ、出荷通知まで自動で返す【キャンセル率2.5%】
Amazonの運用でいちばん避けたいのは、在庫切れです。支援現場の実感では、在庫切れを起こすと検索順位は大きく下がり、なかなか戻りません。FBAは受領に2〜3日程度かかり、大型セールの前は反映が大きく遅れることもあります。
そこで、同じ商品にFBA用と自社出荷用の2つのSKUを並べる運用があります。FBAの在庫が切れても、自社出荷の側で売り続けられます。
- 利点:在庫切れによる順位の落ち込みを避けられる
- 代償:自社出荷の間はプライムの表示が外れ、配送も遅くなるため購入率は落ちる
- 前提:SKUと在庫、受注処理の体制が整っていること。運用の難しさは高い
このとき、自社出荷のSKUの在庫数は、自社倉庫の実在庫と連動させておきましょう。倉庫に無い数で注文を受けると、出荷できずにキャンセルするしかありません。キャンセル率について、Amazonのヘルプには次のように書かれています。
- キャンセル率は出品者出荷だけにかかる指標で、2.5%未満に抑えることが推奨されている
- 2.5%を超えると、出品者出荷での出品が停止になる場合がある
- 出荷通知を送らなかったためにAmazonが自動でキャンセルした注文も、キャンセル率に含まれる
ネクストエンジンは、出荷後に送り状番号を入れると、Amazonの注文情報を自動で更新します。この出荷通知の連携を止めないことが、キャンセル率を守る土台になります。
在庫が決めた数を下回るとメールで知らせる、発注アラートの機能もあります。ただし、いくつで発注するかのルールは人が決めます。支援現場で基本にしているルールは、次の2つです。
- 最低でも1ヶ月分の在庫を持つ
- 週に1回は販売数を確かめ、向こう1ヶ月の販売見込みを見直す
※キャンセル率の基準と下げ方は、Amazonのキャンセルペナルティとは?出品者都合のキャンセル率2.5%の基準と、原因5つ別の下げ方で解説しています。
注意点3:大型セールの前に、モールごとに出す在庫の数と割合を決めておく

ネクストエンジンの在庫の連携は、5分間隔です。注文が短い時間に集中すると、連携の合間に複数のモールで同じ在庫が売れる可能性があります。公式の表現も、売り越しのリスクを「低減」するというものです。
そこで使えるのが、上限在庫数と割合在庫数の設定です。割合在庫数では、各店舗に出す在庫を割合で決められます。上限在庫数では、在庫が指定した数以下になったときに、店舗側に出す数を指定できます。
どちらも一部のモールとカートだけの対応なので、自社の店舗で使えるかを先に確かめましょう。どのモールにいくつ出すかは、各モールの注文の山がいつ来るかで決めましょう。
- Amazon:プライムデーやブラックフライデーなどの大型セールは、最終日の夜(21〜24時)に注文が集中しやすい
- 楽天市場:お買い物マラソンやスーパーSALEと、5と0のつく日が重なる日に売上が集中しやすい
支援現場の実感では、Amazonは検索から買われる比率が高く、楽天はセールやポイントの施策から買われる比率が高めです。同じ商品でも、山の来る日はモールで違います。山が重なる時期は、売れ筋の在庫をどのモールに多く回すかを先に決めておきましょう。
注意点4:切り替えのときは、Amazonにつないでいる他のシステムとAPIを同時に使わない
今の運用を続けたまま、ネクストエンジンの検証や設定を進めることはできます。ただし公式は、モールのAPI連携を他のシステムで使っている場合、同時に連携するのは避けるよう勧めています。CSVのデータで検証と設定をしてから、API連携先を切り替える流れです。
2つのシステムが同じ在庫数を書き換えると、数が食い違うおそれがあります。在庫連携や価格改定など、Amazonの在庫数を書き換えるツールが他にないかを洗い出しましょう。
FBAと自社出荷の在庫の持ち方に迷っている方へ
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ネクストエンジンと他の一元管理システムの違い【CROSS MALL・ロジレスと料金の決まり方を比べる】

一元管理システムは、月額が何で増えるかが製品ごとに違います。ここでは、ネクストエンジンとよく比べられるCROSS MALLとロジレスを、公式の料金ページの情報で並べます。並び順は、おすすめの順位ではありません。
【比較表】ネクストエンジン・CROSS MALL・ロジレスの料金の決まり方
| 製品 | 月額が増える要素 | 初期費用 | 月額の下限(税抜) | 導入前に試す方法 | 主に管理するもの |
|---|---|---|---|---|---|
| ネクストエンジン | 受注件数(201件目から従量課金) | 0円 | 3,000円(受注200件まで) | 30日間の無料体験 | 受注・在庫・商品登録・出荷指示 |
| CROSS MALL | 商品点数のプラン×出店サイト数(受注件数による課金なし) | 0円 | 10,000円(商品1,000点まで・1サイト) | オンラインデモ | 在庫・商品登録・受注・発注と仕入れ |
| ロジレス | 出荷件数(ライトプランは301件目から従量課金) | 0円 | 20,000円(ライトプラン・1倉庫・月300件の出荷まで) | 1ヶ月間無料のテストアカウント | 受注管理と倉庫管理の一体型 |
注文が増えるほど月額が上がるのは、ネクストエンジンとロジレスです。ネクストエンジンは受注件数、ロジレスは出荷件数で数えます。CROSS MALLは受注件数による課金がなく、商品点数のプランと出店サイトの数で月額が決まります。たとえばプラン1000で楽天とYahoo!ショッピングの2店舗なら、1万円×2サイトで月2万円です。
自社の受注件数と商品点数を当てはめて、3製品の月額を並べてみる
どれが安いかは、自社の数字で入れ替わります。受注が多く商品点数が少ない会社と、商品点数が多く受注が少ない会社では、安くなる製品が違います。比べるときは、次の4つの数字を手元に出しましょう。
- 月間の受注件数
- 商品点数(SKU数)
- 出店しているモールやカートの数
- 倉庫から出荷する月の件数
4つの数字を各製品の料金の決まり方に当てはめると、月額を同じ条件で並べられます。料金のほかに、自社のモールや倉庫と連携できるかも製品ごとに違います。この記事では、特定の製品を推奨していません。
※一元管理システムの種類と選び方の全体像は、EC在庫管理とは?在庫切れと過剰在庫を防ぐ一元化の仕組みと外注の選び方で解説しています。
ネクストエンジンの導入の流れと、契約前に確認すること

ネクストエンジンは、30日間の無料体験から始められます。体験中に設定した内容は、本契約の後もそのまま使えます。
導入の流れ【30日間の無料体験から、設定、切り替え、本契約まで】
無料体験は、機能やサポートの制限なく使えます。本契約の手続きをしない限り、体験が終わっても料金は発生しません。ただし、有料アプリは無料期間が終わると自動で課金されます。使わないアプリは、アプリの無料期間のうちに解約の手続きをしましょう。
設定にかかる期間は、1週間〜1か月程度が多いと公式は案内しています。時間を取れない場合は、設定代行のサービスもあります。体験中に確かめたいのは、次の2点です。
- 自社の注文が、店舗ごとの条件どおりに振り分けられるか
- 在庫数が、全店舗で同じ数にそろうか
確かめ終えたら、他のシステムで使っていたAPI連携を外し、ネクストエンジンに切り替えます。同時に使わない理由は、前の章の注意点4のとおりです。
契約前に確認する5項目【受注件数の見込み・必要なアプリ・倉庫との連携・契約期間と解約・社内の担当者】
本契約の前に、次の5項目を確かめておきましょう。
- 受注件数の見込み:1年後の月間受注件数。従量課金なので、伸びれば月額も上がる
- 必要なアプリ:自社のモールやカートで、自動連携にアプリが要るか。要るなら、その料金と無料期間
- 倉庫との連携:使っている倉庫や倉庫管理システム、FBAと、どこまで自動でつながるか
- 契約期間と解約:最低契約期間は3ヶ月で、以降は3ヶ月ごとに自動更新。解約は、契約満了日の1か月前までに申し出る
- 社内の担当者:振り分けの条件や、在庫の上限と割合を決める人がいるか
解約の申し出が1か月前を過ぎると、契約は自動で更新されます。試してやめる可能性があるなら、満了日を控えておきましょう。
ネクストエンジンで減る作業と、残る売上づくりの仕事【運用代行との分担】

ネクストエンジンで減るのは、注文と在庫と出荷にかかる作業です。売上を伸ばす仕事は、システムを入れても減りません。
減るのは受注・在庫・出荷の作業。在庫の配分、広告、商品ページは社内に残る
在庫や価格の管理は、基本的に自動でよいと考えています。売れなければ意味がないので、人の手は売る側に回しましょう。システムを入れても、次の仕事は社内に残ります。
- 在庫の配分と発注のルール:どのモールにいくつ出し、いつ発注するか
- 広告:キーワードや予算を決め、成果を見て直す
- 商品ページ:画像や説明文を、売れる形に直す
このうち一部を外部に任せる場合も、発注側に判断できる人を1名残しましょう。外部の提案をうのみにせず指示を出せること、自社商品の性質を正確に伝えられることの2つが要ります。在庫の配分のルールを決めるのも、この人の役割です。
運用代行に任せても、在庫連携と出荷は自社に残る【分担の決め方】
運用代行に任せられるのは、主に売上を伸ばす側の仕事です。LINKも、受注処理や在庫、物流の代行はお受けしていません。Amazonなら在庫の補充と出荷、楽天なら在庫の連携と出荷は、依頼した後も自社に残ります。
ネクストエンジンは、この自社に残る部分を軽くする道具です。運用代行は、広告や商品ページなどの売上づくりを担います。物流やシステムそのものは提供していませんが、利益が残る物流やシステムの組み方の相談には乗っています。分担を決めるときの目安は、次のとおりです。
- 規模が小さいうち:コンサルティングだけを使い、実務は社内で回す
- 事業が大きくなったら:コンサルティングに運用代行を加え、任せる範囲を広げる
- 複数のモールで売っているなら:1社にまとめて任せるほうが効率的なことが多い。ただし、特定のモールが伸び悩む場合もある
LINKの料金は、コンサルティングが月額15万円〜、運用丸投げが月額25万円〜を一つの目安にしています。広告媒体費は別で、商材や支援範囲によって変わります。実際の金額は個別にお問い合わせください。
バックヤードを整えたあと、売上づくりを任せたい方へ
注文と在庫の作業が軽くなっても、広告と商品ページの仕事は残ります。LINK株式会社では、Amazonと楽天の広告運用と商品ページの改善を中心にご支援しています。無料相談では、在庫と出荷は自社、売上づくりは外部、という分担の線引きを一緒に整理します。
LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。
ネクストエンジンに関するよくある質問
- ネクストエンジンとHameeはどういう関係ですか?
ネクストエンジンは、もともとHamee株式会社の中で生まれたサービスです。2022年5月にHameeから分社して設立されたNE株式会社が、いまの運営会社です。
NE株式会社は、2025年11月に東京証券取引所グロース市場に上場しています。
- ネクストエンジンAPIとは何ですか?
ネクストエンジンのアプリを開発するときに使う、外部からの接続の窓口です。
利用料金は、作ったアプリの公開範囲によって違います。
- ネクストエンジンのログイン画面はどこですか?
ログイン画面のURLは、https://base.next-engine.org/users/sign_in です。公式のよくある質問に載っています。
ソフトのインストールは要らず、インターネットにつながるパソコンから使えます。
- ネクストエンジンはスマートフォンでも使えますか?
一部の機能を除き、パソコンでの利用が推奨されています。
日々の受注処理や設定は、パソコンで行う前提で体制を組みましょう。
- ネクストエンジンには何SKU・何店舗まで登録できますか?
商品は50万SKUまで、店舗は99店舗まで登録できます。
SKU数や店舗数による追加料金はかかりません。
- 楽天スーパーロジスティクス(RSL)とも連携できますか?
連携できます。楽天の物流サービスであるRSLとは、アプリを使って出荷の指示と出荷実績の取り込みを自動にできます。
RSLとFBAと自社倉庫を併用する場合も、条件に応じて出荷先を振り分けられます。
まとめ:ネクストエンジンは、出品者出荷の注文と在庫を複数モールで共有する会社ほど効果が大きい
ネクストエンジンは、複数モールの注文と在庫をまとめて自動にするシステムで、月額は受注件数で決まります。効果が大きいのは、出品者出荷の注文が多く、同じ在庫を複数のモールで売っている会社です。
Amazonと連携するときは、取り込まれるのが出品者出荷の注文だけである点を押さえましょう。自社出荷の在庫を実在庫と連動させ、出荷通知の連携を止めないことが、在庫切れとキャンセルを防ぐ土台になります。
Amazonと楽天の売上を、次にどこから伸ばすか決めたい方へ
LINK株式会社には、売上向上実績100社以上、サービス満足度97%以上、ベストセラー1位多数獲得の実績があります。※お客様実績に基づく参考値(2023年7月〜2026年6月の自社集計)。無料相談では、自社のモール構成で、売上を伸ばす打ち手の優先順位を一緒に整理します。
LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。
LINKのEC支援サービスは、動画でも紹介しています。
- 参照した一次情報・公式情報
- ネクストエンジン公式「料金」(提供元の料金ページ)
- ネクストエンジン公式「対応モール・カート」
- ネクストエンジン公式「Amazon × ネクストエンジン」
- ネクストエンジン公式「在庫管理」
- ネクストエンジン公式「受注管理」
- ネクストエンジン公式「よくある質問」
- ネクストエンジン アプリ詳細「Amazon FBA用 管理」
- NE株式会社「企業情報」
- セラーセントラル ヘルプ「キャンセル率」
- セラーセントラル ヘルプ「フルフィルメント by AmazonとFBAマルチチャネルサービス」
- CROSS MALL公式の料金プランのページ、ロジレス公式のご利用料金のページ
いずれも2026年10月7日〜9日に確認しました。
- 記事監修
- 公開日:2026年10月9日 / 最終更新日:2026年10月9日
- 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
- LINK株式会社は、Amazon公式パートナー(Amazon Ads Verified Partner ほか)で、元楽天ECCも在籍しています。
- 本記事はAmazon公式ヘルプ・ネクストエンジンの公式情報、およびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。
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製品を選ぶ前の業務棚卸しと、自動化・外注の分担は、EC業務効率化の手順と例外処理チェック表で整理しています。

