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Amazon広告の用語集|ACOS・ROAS・TACOSなど36語を6分類で解説【2026年最新版・元Amazon出身者監修】

2026 9/27
2026年9月27日 2026年9月27日

Amazon広告の用語36語を6分類で。ACOS・ROAS・TACOSの違いと判断ミス4つを元Amazon出身者が解説。

「報告書がACOSやCTRばかりで、成果が分からない……」
「ACOSとROASのどちらを見ればいいのか説明できない……」

元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、Amazon広告の用語と数字の読み方を解説します。Amazon広告の用語は、広告の種類、構成と予算、ターゲティング、入札、成果指標、レポートの6分類で整理できます。本記事では36語を分類ごとの表にまとめ、意味と、設定する単位や数字の出どころ、判断に使うときの注意までを並べました。あわせて、ACOSとROASの換算と、用語の取り違えで起きる判断ミス4つと対策も扱います。読み終えるころには、報告書の数字を見て、広告を踏むか緩めるかを自分で判断できるようになるはずです。

この記事のまとめ

  • Amazon広告の用語は「広告の種類・キャンペーン構成と予算・ターゲティング・入札・成果指標・レポート」の6分類で覚えます。
  • ACOS(広告経由の売上に対する広告費の割合)とROAS(広告費に対する広告経由の売上)は逆数の関係です。ACOS20%はROAS5倍にあたります。
  • 判断はTACOS(アカウント全体の売上に対する広告費の割合)で行います。ACOSは広告の中だけを映す数字です。
  • CPC(1クリックあたりに実際に支払った広告費)は入札額とは別物です。用語の取り違えで起きる判断ミス4つと対策まで押さえます。

Amazon広告の運用については、解説動画もあります。

競合に勝てるAmazon広告戦略TOP5
目次

Amazon広告の用語とは?広告を作って成果を見るまでの順に6つの分類で覚える全体像

Amazon広告の用語36語を、広告を作るときの設定4分類と、配信後に見る数字2分類に整理した地図

Amazon広告の用語は、6つの分類に分けると整理できます。広告の種類、キャンペーン構成と予算、ターゲティング、入札、成果指標、レポートの6つです。

前の4分類は、広告を作るときに選ぶ設定です。後ろの2分類は、配信してから見る数字です。この2つを分けて覚えると、報告書を読むときに迷いません。

6分類36語の全体像(広告を作る順と、数字を見る順に並べる)

用語は、広告を作って成果を見るまでの順に並べると覚えやすくなります。

本記事で扱う36語を、6つの分類と語数で示します。各分類が「何を決めるための言葉か」もあわせて確認してください。

  • 広告の種類(6語)…どの広告メニューを使うかを決める
  • キャンペーン構成と予算(4語)…どの単位で作り、いくらまで使うかを決める
  • ターゲティング(7語)…誰に、どの面に出すかを決める
  • 入札(5語)…1クリックにいくらまで払うかを決める
  • 成果指標(10語)…配信後に何を見るかの数字
  • レポート(4語)…その数字をどの画面から取るか

自社の報告書に出てくる言葉が、どの分類のものかを当てはめてみてください。

この記事の用語表の読み方(見る場所と判断の注意をセットで確認する)

用語表は、すべて同じ4つの列で並べています。

「用語」は略称もあわせて示します。「意味」は公式情報にある定義を基本にしています。「設定する単位/数字の出どころ」は、設定ならどの単位で決めるか、数字ならどこから取るかです(「広告側」はキャンペーンマネージャーの数字を指します)。「判断に使うときの注意」は、数字を意思決定に使うときの留意点です。

4列目には、公式の仕様のうち判断に効く注意点と、私たちが数字を見るときの考え方を入れています。

それでは、広告を作るときに最初に選ぶ「広告の種類」から見ていきます。

【広告の種類】スポンサープロダクト広告・スポンサーブランド広告など6種類の用語と違い

広告の種類は、どの広告メニューで自社商品を出すかを決める分類です。報告書で「SP」「SB」「SD」と略されるのは、この分類の言葉です。

【用語表1】広告の種類6語の意味と表示される場所

用語(略称)意味設定する単位/数字の出どころ判断に使うときの注意
スポンサープロダクト広告(SP)商品単位で検索結果や商品ページに出すクリック課金の広告キャンペーン単位で選ぶ多くの事業者で予算の中心になる。まずここを整える
スポンサーブランド広告(SB)ロゴと複数商品を検索結果の上部などに出す広告。ブランド登録が必要キャンペーン単位で選ぶ指名検索の守りに使う。SPと同じ効率で評価しない
スポンサーブランド動画広告(SBV)動画を使うスポンサーブランド広告の形式キャンペーン単位で選ぶ商材によってSPやSBより効率が出る場合がある
スポンサーディスプレイ広告(SD)商品ページやAmazon外の面に出すディスプレイ型の広告キャンペーン単位で選ぶ公式サイトでは「ディスプレイ広告」への統合が案内されている
Amazon DSPAmazonの内外に自動で買い付けて配信する広告サービススポンサー広告のキャンペーンとは別に設定スポンサー広告とは別の商品。利用条件は公式で確認する
ストリーミングTV広告ストリーミング配信の動画枠に出す広告(旧称スポンサーTV広告)Amazon Adsの公式サイトで提供状況を確認名称が変わっているため、内容と提供状況は公式で確認する

Amazon Adsの広告商品の案内ページとよくある質問の記載をもとに作成しました(2026年9月21日確認)。

公式の名称変更に注意(ディスプレイ広告とストリーミングTV広告の旧名称との対応)

公式サイトの表記と、現場で使われている呼び名がずれています。

Amazon Adsの「スポンサーディスプレイ広告」のページには、包括的なディスプレイ広告ソリューションに統合されたと記載があります(2026年9月21日確認)。

スポンサーTV広告も、Amazon Adsのお知らせで「ストリーミングTV広告」への名称変更が案内されています。日本での提供状況は公式の案内で確認してください。

管理画面や代理店の報告書で旧名称が残っていても、指しているものは同じ場合が多くあります。名称が違うだけで別メニューだと思い込むと、出稿の抜け漏れにつながります。呼び名が合わないときは、公式の一覧と突き合わせてください。

広告の種類は効率だけで切らず、表示される面を網羅する視点で選ぶ

「効率が悪いから出さない」は、広告の種類の選び方としては危険です。

私たちが運用設計をするときは、SP、SB、SBV、SDを漏れなく設定することを基本に置いています。出稿していない面を洗い出して埋めていく、という考え方です。効率が出にくい面は、止めるのではなく入札額を下げて残します。

  • 予算の配分:SPが最も大きく、SBとSBVを合わせて2割程度という事業者が多い
  • 効率が出るメニュー:化粧品やサプリメントでは、SPやSBの広告効率(広告費に対する売上の割合)がおおむね100〜150%程度でも、SBVでは200%程度出るケースが多い

どちらも支援現場での目安で、業界統計ではありません。商材によって変わる前提で扱ってください。

どの広告の種類から手を付けるべきか、決めきれていませんか。

LINK株式会社は、Amazon広告の設計から日々の運用までを横断して支援しています。

  • SP、SB、SBV、SDの役割分担と、面を埋める出稿設計
  • 商材ごとの効率の見方と、予算配分の組み立て
  • 広告と商品ページを合わせた、売上と利益の改善

無料相談にて、自社の商材でどの広告の種類から優先するかの考え方から一緒に整理します。

LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。

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【キャンペーン構成と予算】キャンペーン・広告グループ・ポートフォリオ・1日の予算の意味と関係

ポートフォリオの中にキャンペーン、その中に広告グループが入る入れ子の構成と、それぞれで決めること

キャンペーン構成は、広告を「どの単位で作り、どこで予算を止めるか」を決める分類です。ここが雑だと、成果が出ても原因が追えません。

【用語表2】構成と予算の4語(ポートフォリオとキャンペーンと広告グループの入れ子)

用語(略称)意味設定する単位/数字の出どころ判断に使うときの注意
ポートフォリオ複数のキャンペーンを束ね、まとめて予算上限を管理する単位キャンペーンマネージャーの左側のメニュー1つのキャンペーンは1つのポートフォリオにのみ所属する
キャンペーン予算、期間、入札戦略を設定する単位ポートフォリオの下の階層目的を混ぜると、効率が悪い原因を特定できなくなる
広告グループキャンペーンの中で、ターゲティングと入札をまとめる単位キャンペーンの下の階層1グループに商品を詰め込むと、成果の要因が追えない
1日の予算そのキャンペーンで1日に使う上限額キャンペーン単位で設定固定額で置かず、売上に対する割合で見直す

ポートフォリオの定義は公式ヘルプ「ポートフォリオを作成する」に基づきます(2026年9月27日確認)。入れ子の関係は「ポートフォリオ>キャンペーン>広告グループ」です。報告書で数字がどの階層のものか分からないときは、まずこの順序を確認してください。

広告予算は月の固定額ではなく、売上に対する割合で握る

広告予算を「月◯万円」という固定額で握ると、どちらに転んでも損をします。

月商100万円で広告費の比率を10〜20%とするなら、枠は10万円から20万円です。「毎月10万円」と固定すると、伸びた月は上限で止まり、落ちた月は比率が跳ね上がります。1日の予算も、この月の枠から割り戻して見直しましょう。比率で握る設定は、「Amazon広告のポートフォリオとは?予算上限3種類の違いと設定手順、成果が見える分け方」で解説しています。

この「売上に対する広告費の割合」がTACOSです。計算式と使い方は、このあとの【成果指標】の章で扱います。

【ターゲティング】オート・マニュアル・マッチタイプ・除外など配信先を決める7つの用語

ターゲティングは、広告を誰に、どの面に出すかを決める分類です。広告費が意図せず膨らむ原因の多くは、ここの設定にあります。

【用語表3】配信の方法を決める4語(オートとマニュアル、キーワードと商品)

用語(略称)意味設定する単位/数字の出どころ判断に使うときの注意
オートターゲティングAmazonが商品情報をもとに配信先を自動で決める方式キャンペーンを作るときに選ぶ無関係な語にも配信されるため、除外の運用が前提になる
マニュアルターゲティング出品者がキーワードや商品を自分で指定する方式キャンペーンを作るときに選ぶオートで拾えた語を切り出して作ると精度が上がる
キーワードターゲティング購入者の検索語に対して広告を出す指定方法広告グループ単位で設定マッチタイプを選ぶのはこの設定の中
商品ターゲティング特定の商品やカテゴリーのページに広告を出す指定方法広告グループ単位で設定拡大された商品ターゲティングを使うかを決めてから保存する

【用語表4】絞り込みと確認に使う3語(マッチタイプ・除外ターゲティング・検索用語)

用語(略称)意味設定する単位/数字の出どころ判断に使うときの注意
マッチタイプ登録したキーワードをどこまで広げて配信するかの指定(部分一致・フレーズ一致・完全一致)キーワードごとに選ぶ部分一致は掛け合わせの語にも配信される
除外ターゲティング(除外キーワード)配信したくない語や商品を指定する設定キャンペーンか広告グループに追加オートだけでなく、部分一致やフレーズ一致にも必要
検索用語購入者が実際に検索窓へ入力した語検索用語レポート(広告側)出品者が登録する「キーワード」とは別物として扱う

マッチタイプと除外の定義は、Amazon Adsのキーワードターゲティングの公式ガイドに基づきます。確認日は2026年9月21日です。本記事では、出品者が登録する語を「キーワード」、購入者が入力した語を「検索用語」で統一します。

オートの「ほぼ一致・おおまか一致」とマッチタイプの違い

名前が似ていますが、オートの4種類とマッチタイプは別の設定です。

オートターゲティングは、ほぼ一致、おおまか一致、代替商品、補完商品の4種類に分かれます。出典はAmazon Adsのターゲティングの公式ガイドです(2026年9月21日確認)。一方、部分一致、フレーズ一致、完全一致のマッチタイプは、マニュアルのキーワードターゲティングで選ぶ設定です。

この2つを混同すると、報告書の「一致」という言葉がどちらを指すか分からなくなります。オートの話なのか、マニュアルの話なのかを先に確認してください。

除外と拡大された商品ターゲティングの注意点(有効だと配信が広がる)

広告費が膨らむ原因の多くは、配信範囲が想定より広いことです。

  • 部分一致:登録した語の掛け合わせにも配信され、1語のつもりが100語や200語に出ている状態になりえる
  • 拡大された商品ターゲティング:有効にすると、代替商品や補完商品のページにも配信が広がる(出典:Amazon Adsのお知らせ)。私たちは、配信先を広げる明確な目的がある場合を除いて使っていない

対策は、検索用語レポートを週1回見て、購入につながらない語を除外することです。対象はオートだけでなく、マニュアルの部分一致やフレーズ一致も含みます。マッチタイプは「Amazon広告のマッチタイプとは?部分一致・フレーズ一致・完全一致の使い分けと入札・除外の決め方」、除外の手順は「Amazon広告の除外キーワードとは?広告費を削る選び方と設定手順、除外してはいけない語句」で解説しています。

一方で商品ターゲティングには、自社の商品ページに自社の別商品の広告を出す「守り」の使い方もあります。関連性が高いぶん、CPCが低くなりやすい傾向があります。

検索用語レポートを開いても、どこを削ればよいか分からないという方へ。

LINK株式会社は、配信範囲の設計から週次の見直しまで伴走します。

  • オートとマニュアルの役割分担と、マッチタイプの設計
  • 除外の運用ルールづくりと、無駄な配信の削減
  • 自社商品同士のターゲティングを使った守りの設計

無料相談にて、検索用語レポートのどこから除外を見直すかの考え方から一緒に整理します。

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【入札】CPC・推奨入札額・入札戦略・掲載枠の入札額調整の意味と決め方

入札額(設定値)、入札戦略と掲載枠で上がる調整後の上限入札額、実際に払うCPCの関係

入札は、1クリックにいくらまで払うかを決める分類です。ここで最も多い取り違えが、入札額とCPCを同じものだと思い込むことです。

【用語表5】入札の5語(入札額とCPCは同じではない)

用語(略称)意味設定する単位/数字の出どころ判断に使うときの注意
入札額1クリックに対して支払う上限として自分で設定する額広告グループかキーワードごとに設定設定値であり、実際の支払額とは一致しない
CPC実際に支払った1クリックあたりの広告費。合計費用÷合計クリック数広告側の数字オークションで決まる結果の数字
推奨入札額過去7日間にインプレッションを獲得した類似する広告の入札額から、Amazonが毎日計算する参考値キャンペーン作成中、作成後はキャンペーンマネージャーの「ターゲティング」タブ参考値であり、自社の利益から逆算した額と比べて決める
入札戦略配信状況に応じて入札額を自動で増減させるかの設定キャンペーン単位で設定3種類あり、「アップとダウン」ではCPCが入力額の2倍まで上がりうる
掲載枠の入札額調整検索結果の上部など、枠ごとに入札額を割増しする設定キャンペーン単位で設定割増率が高いほど、CPCへの影響も大きくなる

CPCの定義は、Amazon Adsのクリック単価の公式ガイドに基づきます(2026年9月21日確認)。推奨入札額の計算方法は、公式ヘルプ「入札を理解する」によります(2026年9月27日確認)。入札額は上限の設定値で、CPCはその結果です。報告書で「単価を下げた」と書かれていたら、どちらの話かを確認してください。

入札戦略3種類の公式名称(ダウンのみ・アップとダウン・固定入札額)

スポンサープロダクト広告の入札戦略は、公式では3種類で案内されています。

「ダウンのみ」「アップとダウン」の2つの動的な入札と、「固定入札額」の3つです。

  • アップとダウン:すべての掲載枠で最大100%まで増減し、入力した入札額の2倍を支出する準備が必要(出典:Amazon Adsの動的な入札の公式ガイド)
  • 掲載枠の入札額調整:最大900%まで設定できる(出典:Amazon Adsのベストプラクティスの公式ガイド)

この2つを同時に強めると、CPCは想定より大きく動きます(いずれも2026年9月21日確認)。

運用の実務では、この設定自体が調整レバーになります。TACOSが目標を超えた月は、まずメインキーワードの入札額を下げましょう。戻らなければ、「アップとダウン」を「ダウンのみ」に切り替えてください。入札戦略の選び方は、「Amazon広告の入札戦略とは?ダウンのみ・アップとダウン・固定の選び方と掲載枠・入札額の決め方」で解説しています。

入札額の調整は10〜20円単位で動かし、1週間単位で判断する

CPCは、大きく動かすほど良いというものではありません。

入札額は10〜20円単位で動かし、日次で一喜一憂せず1週間単位で判断しましょう。上限CPCの逆算と調整の手順は、「Amazon広告のCPC相場はいくら?推奨入札額の見方と上限クリック単価の逆算方法」で解説しています。

一方、広告費を増やすと決めたときは、数日で一気に上げます。上げ方の手段は3つあり、それぞれ本記事の分類に対応します。入札額を上げるのは【入札】、ターゲティングを増やすのは【ターゲティング】です。キャンペーンや広告の種類を増やすのは【広告の種類】にあたります。どの手段を使ったかが分かれば、効果の検証もしやすくなります。

【成果指標】ACOS・ROAS・TACOS・CTR・CVRの計算式と目安の考え方

表示・クリック・注文・広告経由の売上のつながりと、ACOSとTACOSの分母の違いを計算例で示した図

成果指標は、配信した広告の結果を見るための数字です。集客の5語と、売上と効率の5語に分けて整理します。

【用語表6】集客の指標5語(インプレッション・クリック・CTR・インプレッションシェア・ブランド新規顧客)

用語(略称)意味設定する単位/数字の出どころ判断に使うときの注意
インプレッション広告が表示された回数広告側の数字単独では良し悪しを判断できない
クリック広告がクリックされた回数広告側の数字課金が発生するのはクリックされたとき
CTR(クリック率)クリック数÷インプレッション数広告側の数字広告クリエイティブの当たり外れを見る数字
検索結果上部のインプレッションシェア検索結果上部で獲得できた表示のうち、自社広告が獲得した割合キャンペーンマネージャーSPとSBが対象。反映が12時間遅れる場合がある
ブランド新規顧客(NTB)過去12ヶ月に自社ブランドから購入していない購入者広告側の数字新規の獲得量を見る数字。ACOSと合わせて見る

検索結果上部のインプレッションシェアの定義と対象、反映の遅れはAmazon Adsの公式のお知らせに基づきます。ブランド新規顧客の定義は同じくAmazon Adsの公式のお知らせに基づきます(いずれも2026年9月21日確認)。

CTRは、広告に使うクリエイティブの判断に使います。広告として配信している面は、CTRで良し悪しを見ます。CTRが取れない掲載面は、シンプルに売上で判断するのが私たちの実務です。指標が取れないときに、代替指標を作り込みすぎないことも大切です。

検索結果上部のインプレッションシェアが効いてくるのは、競争が激しくなる大型セールのような局面です。売上だけでなく、インプレッションシェアも合わせて見てください。

【用語表7】売上と効率の指標5語(CVR・広告経由の売上・ACOS・ROAS・TACOSの計算式)

用語(略称)意味設定する単位/数字の出どころ判断に使うときの注意
CVR(購入率)注文数÷クリック数広告側の数字入札ではなく、商品ページ側の改善で動く数字
売上(広告経由)広告のクリックから一定期間内の購入として計上される売上広告側の数字計上に時間差がある。期間をそろえて比べる
ACOS広告費÷広告経由の売上×100(%)広告側の数字広告の中だけの効率。全体の判断には使わない
ROAS広告経由の売上÷広告費広告側の数字ACOSの逆数。倍と%の両方の表記がある
TACOS広告費÷アカウント全体の売上×100(%)広告費とビジネスレポートの売上から計算自分で計算する数字。全体の判断はこれで行う

ACOSとROASの定義はAmazon AdsのACOSの公式ガイドに基づきます(2026年9月21日確認)。TACOSは、広告費とアカウント全体の売上から自分で計算します。

※ ACOSの目安の決め方から確認したい方はAmazonのACOSとは?目安に業界平均が使えない理由と、自社の利益率からの決め方もどうぞ。

ACOSとROASは逆数の関係(換算の早見と、式を逆に覚える誤りへの注意)

ACOSとROASは、同じことを裏返しで表した数字です。公式ガイドにも、ROASはACOSの逆数だと記載があります。

ACOSROAS(倍)ROAS(%)読み方
20%5倍500%広告費1に対して売上5
25%4倍400%広告費1に対して売上4
50%2倍200%広告費1に対して売上2

換算の練習として、支援現場での目安を当てはめてみます。食品はROASでおおむね300〜400%程度、雑貨はおおむね300〜500%程度が下限の目安です。ACOSに換算すると、食品はおおむね25%から33%程度になります。雑貨はおおむね20%から33%程度です。これらはLINK株式会社の支援現場での目安であり、業界統計ではありません。

注意したいのは、分子と分母の取り違えです。ROASを「広告費÷売上」と逆に計算すると、ROAS5倍の広告が0.2に見えます。効率が良い広告を、悪いと判断してしまうわけです。ROASは「売上÷広告費」、ACOSは「広告費÷売上×100」と、分子と分母で覚えてください。

ACOSよりTACOSで判断する理由(ACOS50%でもTACOS20%になる計算例)

ACOSは、広告経由の売上しか分母に入れていません。自然検索の売上が抜け落ちるため、全体の判断には使えません。

  • 例:全体売上100万円、広告経由40万円、広告費20万円
  • ACOS:20万円÷40万円=50%。原価計算の上ではかなり厳しく見える
  • TACOS:20万円÷100万円=20%。全体で見れば利益が出る水準

同じ広告費でも、分母が違えば結論が逆になります。報告書を受け取ったら、その数字の分母がどちらかを先に確認してください。

だからこそ、握るのはTACOSだけにする、というのが私たちの実務判断です。支援現場での目安はおおむね10〜20%程度で、食品のように原価率が高くなりやすい商材では10%以下に抑えたいところです。上限は原価から逆算し、判断に迷う場合は個別にお問い合わせください。

自社のTACOSを、どの水準で握るべきか決めきれていませんか。

LINK株式会社は、広告の数字と利益構造を合わせて確認しています。

  • 原価から逆算した広告費の上限と、フェーズ別の考え方
  • ACOS、ROAS、TACOSの使い分けと、報告の読み方
  • 広告費の比率が目標を超えたときの戻し方

売上向上実績100社以上、1年以上継続率90%以上、サービス満足度97%以上です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、自社のTACOSをどの水準で握るかを、原価の考え方から一緒に整理します。

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【レポート】検索用語レポート・ビジネスレポート・セッション・ユニットセッション率の見方

広告の数字とアカウント全体の数字は、別の画面にあります。TACOSを出すには、両方の画面を開く必要があります。

【用語表8】レポートの4語(広告側とセラーセントラルで取れる数字の違い)

用語(略称)意味設定する単位/数字の出どころ判断に使うときの注意
検索用語レポート実際に検索された語ごとに、表示や購入の結果を出すレポート広告側の数字除外と切り出しの元になる一次データ
ビジネスレポート商品ごとのセッションや売上を出すレポートセラーセントラル広告経由を含むアカウント全体の数字
セッション一定時間内に商品ページが閲覧された回数セラーセントラルのビジネスレポート広告の「クリック」とは別の数字として扱う
ユニットセッション率販売個数÷セッション数セラーセントラルのビジネスレポート商品ページ全体の購入率にあたる数字

検索用語レポートは、除外のためだけのものではありません。私たちは、主要な語を商品単位ではなくニーズ単位でまとめ、月次で推移を見ています。下降している語を守るより、上昇している語へ入札を付け替えるほうが効果が出やすいためです。同じ商品でも、刺さる入口の語は季節で入れ替わります。

なお、広告の「検索用語」と、ブランド分析の「検索頻度ランク」は別物です。検索頻度ランクは数字が小さいほど検索が多いことを表します。3桁台は超ビッグワード、4桁台もビッグワード、5桁台がミドルキーワードという感覚で見ています。

※ ブランド分析の使い方から確認したい方はAmazonブランド分析とは?6レポートの読み方と使える権限の条件もどうぞ。

広告費とビジネスレポートの売上からTACOSを出す3ステップ

TACOSは、2つの画面の数字を割るだけで出せます。

手順は3つです。まず、セラーセントラルのビジネスレポートで月別のアカウント全体の売上を確認しましょう。次に、キャンペーンマネージャーで同じ期間の広告費を調べ、最後に広告費を全体の売上で割りましょう。

出した数字は、目標と比べて使います。目標が20%で実績が22%なら徐々に広告を抑え、実績が10%なら売り残しを疑って踏み込みます。

抑えるときは急に動かさず、1ヶ月から2ヶ月かけて徐々にコストを下げましょう。

売上の増減は「セッション×ユニットセッション率×単価」に分解して原因を確認する

売上が動いたとき、最初にやるのは要因の切り分けです。

売上は、セッション、ユニットセッション率、平均単価の3つに分解でき、セッションが原因なら流入の施策、ユニットセッション率が原因なら商品ページの改善に寄せます。施策から入るのではなく、課題から入ってください。

あわせて、検索順位と販売個数を同じものとして扱わないでください。検索順位はこれから売れる力を示す先行指標で、販売個数は結果です。時間差をおいて連動しますが、同一ではありません。順位が上がった月に売上が動かなくても、すぐに失敗と判断しないでください。

レポートは出せるのに、どの数字から見ればよいか迷っていませんか。

LINK株式会社は、広告とアカウント全体の数字を突き合わせて改善点を整理します。

  • 広告レポートとビジネスレポートを合わせた月次の見方
  • TACOSの算出と、緩める・踏むの判断づくり
  • 売上変動をセッション、CVR、単価に分解した要因の特定

無料相談にて、広告レポートとビジネスレポートのどの数字から見るかの考え方から一緒に整理します。

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用語の取り違えで起きる4つの判断ミスと対策

Amazon広告の用語の取り違えで起きる4つの判断ミスと、それぞれの対策

用語を覚える目的は、正しい判断に使うことです。ここまでの6分類のうち、取り違えが判断ミスに直結しやすい4つを取り上げます。

ミスは、それぞれ対応する分類が違います。ミス1は成果指標、ミス2はターゲティング、ミス3は入札、ミス4は指標とレポートの取り違えです。1つずつ、対策とセットで確認してください。

【ミス1】ACOSだけを見て広告を止め、自然検索の売上まで落とす

対策は、TACOSで判断し、1ヶ月から2ヶ月かけて下げることです。

広告をかける目的の一つは、販売個数を伸ばして自然検索の売上を取ることです。そのため広告費を大胆に削ると、自然検索経由の売上まで落ちることがあります。「ACOSが悪いから止める」は、この関係を見落とした判断です。

TACOSの目標は、フェーズでも変わります。立ち上げの投資フェーズでは20%程度まで踏み込み、利益を残すフェーズでは10%前後に寄せます。

【ミス2】部分一致を「登録した語だけ」と思い込み、広告費が膨らむ

対策は、【ターゲティング】の章で触れた週1回の除外です。

報告書で「キーワード10語」とあっても、部分一致なら実際に配信された検索用語はずっと多くなります。広告費が膨らんだら、登録したキーワードの数ではなく、検索用語レポートに並ぶ語を確認しましょう。

【ミス3】入札額とCPCを同じものと思い込み、クリック単価が上がる

対策は、CPCを実際に払った額として確認し、上がっていれば入札戦略と掲載枠の設定を見直すことです。

入札額は上限の設定値で、CPCは実際に支払った結果です。「アップとダウン」では、入札額を変えなくてもCPCが上がることがあります。報告書のCPCだけを見て「入札を上げた覚えはない」と考えるのは、この取り違えです。

CPCが上がっていたら、「アップとダウン」を使っていないか、掲載枠の割増率が高すぎないかを確認しましょう。

【ミス4】CTRとCVRを広告の中だけの数字と捉え、入札だけで効率を上げようとする

対策は、商品ページのCVRを上げることです。

商品ページを改善してCVRが2倍になれば、同じ広告費で売上も広告効率も2倍になります。原因の切り分け方は、「Amazon広告が効果ないときの原因は4段階で切り分ける|止める前に確認する判断基準と改善策」で解説しています。

つまり広告効率は、広告アカウントの外でも上げられます。サブ画像が効くのはCVRだけです。一方でメイン画像は、購入率に加えてクリック率にも効きます。効率が頭打ちになったら、メイン画像やレビューなど商品ページ側に目を向けてください。

報告書の数字が、判断ミスにつながっていないか不安な方へ。

LINK株式会社は、広告アカウントと商品ページの両方を確認して改善点を整理します。

  • ACOSとTACOSの使い分けと、広告費の戻し方
  • 配信範囲の見直しと、除外のルールづくり
  • CVRを上げるための、メイン画像やレビューの改善

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Amazon広告の用語に関するよくある質問

ACOSとTACOSは、どちらを見ればよいですか?

全体の判断はTACOSで行い、ACOSはキャンペーン単位の比較に使ってください。ACOSの分母は広告経由の売上だけで、自然検索の売上が入りません。

そのため、ACOSだけを見て広告を止めると、自然検索の売上まで落とす判断になりがちです。一方で、どのキャンペーンが効率的かを並べて比べるときはACOSが便利です。役割を分けて使うと、報告書も読みやすくなります。

ROASは%と倍のどちらで表しますか?

どちらの表記も使われます。4倍と400%は同じ意味です。社内で表記が混ざると、比較のときに桁を取り違えます。

ROASは「広告経由の売上÷広告費」です。ACOSは「広告費÷広告経由の売上×100」で、両者は逆数の関係にあります。報告書を受け取ったら、倍と%のどちらで書かれているかを最初に確認してください。

TACOSは管理画面で確認できますか?

自分で計算するのが確実です。広告費を、アカウント全体の売上で割って求めます。

広告費はキャンペーンマネージャー、アカウント全体の売上はセラーセントラルのビジネスレポートで確認しましょう。

広告の売上は、クリックした日の数字だけで判断してよいですか?

クリックから一定期間内の購入が、広告経由の売上として計上されます。そのため、計上には時間差があります。

配信直後の数字だけで判断せず、期間をそろえて比べてください。

「スポンサーディスプレイ広告」と「ディスプレイ広告」は同じですか?

公式サイトには、包括的なディスプレイ広告ソリューションへの統合が案内されています。報告書で旧名称が使われていても、同じものを指している場合が多くあります。

統合の日付や、管理画面での表記は変わる可能性があります。最新の名称と提供状況は、Amazon Adsの公式ページでご確認ください。

推奨入札額のとおりに入札すればよいですか?

推奨入札額は、過去7日間の類似する広告の入札額から計算される参考値です。そのまま使うのではなく、自社の目標から逆算した額と比べて決めてください。

逆算の起点は、原価から出した広告費の上限です。上限を超える入札は、効率の良いキーワードであっても利益を削ります。推奨額は「相場感の参考」として扱うのが実務的です。

インプレッションシェアは、どの広告で見られますか?

検索結果上部のインプレッションシェアは、スポンサープロダクト広告とスポンサーブランド広告が対象です。Amazon Adsの公式のお知らせに記載があります。

キャンペーンマネージャーでは、反映が12時間遅れる場合があるとも案内されています。大型セールの最終日など動きが速い局面では、遅れを前提に判断してください。

用語は分かりましたが、どこから見直せばよいですか?

まず自社のTACOSを出し、目標と比べましょう。超えていれば、広告費の大きいキャンペーンのメインキーワードから入札額を下げましょう。

あわせて、検索用語レポートを週1回見て、購入につながらない語を除外してください。目標を下回っていれば、売り残しを疑って踏み込む判断になります。社内だけで判断が難しいときは、無料相談でご状況を伺います。

まとめ:Amazon広告の用語は6分類で覚え、TACOSで判断する

Amazon広告の用語は、広告の種類・構成と予算・ターゲティング・入札・成果指標・レポートの6分類で覚えます。判断はTACOSで行い、ACOSはキャンペーンの比較に、CPCは入札額とは別の結果の数字として読みましょう。

まずは自社のTACOSを1ヶ月分出し、用語表を見ながら設定と数字の置き場所を確認してください。

用語は分かっても、どこから手を付けるかで止まっていませんか。

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参照した一次情報・公式情報
  • Amazon Ads「Amazon Adsについて理解する」(広告商品の名称と種類。2026年9月21日確認)
  • Amazon Ads「よくある質問」(スポンサーブランド広告のブランド登録。2026年9月21日確認)
  • Amazon Ads「スポンサーディスプレイ広告」(ディスプレイ広告への統合。2026年9月21日確認)
  • Amazon Ads「スポンサーTV広告のお知らせ」(ストリーミングTV広告への名称変更。2026年9月21日確認)
  • Amazon Adsサポートセンター「ポートフォリオを作成する」(左側のメニュー、予算上限、1キャンペーン1ポートフォリオ。2026年9月27日確認)
  • Amazon Ads「キーワードターゲティング」(マッチタイプと除外キーワード。2026年9月21日確認)
  • Amazon Ads「スポンサープロダクト広告のターゲティング」(オートの4種類。2026年9月21日確認)
  • Amazon Ads「スポンサープロダクト広告が商品ターゲティングの拡大を開始」(拡大された商品ターゲティング。2026年9月27日確認)
  • Amazon Ads「動的な入札」(入札戦略3種類と増減幅。2026年9月21日確認)
  • Amazon Ads「スポンサープロダクト広告のベストプラクティス」(掲載枠の入札額調整。2026年9月21日確認)
  • Amazon Ads「クリック単価」(CPCの定義と決まり方。2026年9月21日確認)
  • Amazon Adsサポートセンター「入札を理解する」(推奨入札額の計算方法と確認場所。2026年9月27日確認)
  • Amazon Ads「ACOS」(ACOSとROASの定義と逆数の関係。2026年9月21日確認)
  • Amazon Ads「検索結果上部のインプレッションシェア」(定義、対象、反映の遅れ。2026年9月21日確認)
  • Amazon Ads「ブランド新規顧客」(定義。2026年9月21日確認)
記事監修
  • 公開日:2026年9月27日 / 最終更新日:2026年9月27日
  • 監修者:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
  • 本記事はAmazon Adsの公式情報、およびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。

▶ Amazon広告とは?種類別の効果と使い分け・費用の決め方

▶ AmazonのACOSとは?目安に業界平均が使えない理由と、自社の利益率からの決め方

▶ Amazon広告のROASの目安は?カテゴリー別の相場と原価率からの逆算方法

▶ Amazon広告運用代行の費用相場は?11社の料金比較と選び方7軸

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