Amazon広告のマッチタイプは3種類。発掘・検証・刈り取りの使い分けと入札の決め方を元Amazon出身者が解説。
「部分一致で回したら、知らない検索語句で広告費が消えていた……」
「完全一致に絞ったら、今度は売上まで落ちた……」
元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、Amazon広告のマッチタイプの使い分けを解説します。マッチタイプは3種類あり、同じキーワードでも広告が表示される検索語句の広さが大きく変わります。結論は、部分一致で新しい検索語句を発掘し、フレーズ一致で検証し、完全一致で刈り取る併用です。入札は完全一致を最も高くし、使ってよい広告費の上限はACOSではなくTACOSから逆算します。本記事では、3種類の違いと登録の判断基準、入札額の決め方、キャンペーン構成、除外の週次運用までを整理します。
この記事のまとめ
- マッチタイプは部分一致・フレーズ一致・完全一致の3種類です。広告が表示される検索語句の広さが違います。
- 部分一致は発掘、フレーズ一致は検証、完全一致は刈り取りと役割を分けて併用するのが基本です。
- 入札は完全一致を最も高くし、上限はTACOS(アカウント全体の売上に占める広告費の割合)から逆算しましょう。
- 除外キーワードは週1回見直しましょう。成果が悪い月にCPC(1クリックあたりの広告費)を下げるのは、広告費の消化が大きいキャンペーンのメインキーワードからです。
Amazon広告全体の考え方については、解説動画もあります。
Amazon広告のマッチタイプとは?部分一致・フレーズ一致・完全一致の違いを比較表で解説

Amazon広告のマッチタイプとは、登録したキーワードと購入者の検索語句をどこまで一致させるかを決める設定です。
スポンサープロダクト広告のマニュアルターゲティングで選びます。部分一致・フレーズ一致・完全一致の3種類があり、選んだ種類によって広告が表示される検索語句の数が変わります。まずは仕組みと用語を揃えておきましょう。
マッチタイプの仕組みは「登録キーワードと検索語句の一致の範囲」で決まる
同じキーワードを登録しても、マッチタイプが違えば広告が出る検索語句の数は大きく変わります。
ここで混ざりやすいのが「キーワード」と「検索語句」です。キーワードは出品者が広告に登録する語を指します。検索語句は購入者がAmazonの検索窓に実際に入力した語を指します。マッチタイプは、この2つをどこまで近いものとみなすかの幅を決めています。
幅が広いほど露出は増えますが、関連性の低い検索語句にも出ます。幅が狭いほど関連性は上がりますが、表示機会は減ります。どちらが正解かではなく、幅の違う3つを同時に持つのが基本形です。
登録できるキーワードの形式も、Amazon Adsのターゲティングガイドで決まっています(2026年9月27日確認)。
- 長さ:1つのキーワードは最大10語・80文字まで
- 使える文字:文字と数字とスペースのみ
- 大文字と小文字:区別されない
【比較表】3つのマッチタイプの配信範囲と語順と入札の目安
3種類の違いを、公式ガイドの定義に沿って1枚にまとめました。「チーズケーキ 詰め合わせ」というキーワードを登録した場合を例にしています。
| マッチタイプ | 広告が表示される検索語句 | 語順と複数形の扱い | 「チーズケーキ 詰め合わせ」で登録した場合 | 入札の目安と本記事での役割 |
|---|---|---|---|---|
| 部分一致 | 登録語と関連すると判断された検索語句に幅広く表示される。単数形と複数形、語形の変化、同義語、関連語も対象 | 語順は問わない | 「詰め合わせ チーズケーキ」「チーズケーキ ギフト」などにも表示される可能性がある | 3つの中で最も低く。役割は発掘 |
| フレーズ一致 | 登録した語がすべて同じ順序で含まれる検索語句に表示される(複数形を含む) | 語順は保たれる | 「チーズケーキ 詰め合わせ 5個」「お取り寄せ チーズケーキ 詰め合わせ」などに表示される可能性がある | 部分一致より高く完全一致より低く。役割は検証 |
| 完全一致 | 登録した語と同じ単語が同じ順序で入力された検索語句に表示される(複数形を含む) | 語も語順も一致する | 「チーズケーキ 詰め合わせ」 | 3つの中で最も高く。役割は刈り取り |
Amazon Ads「スポンサープロダクト広告のターゲティングに関するガイド」の定義をもとに作成しました。確認日は2026年9月27日です。例に挙げた検索語句は表示される可能性の例で、実際の表示はAmazon側の判断によります。
オートターゲティングの4種類との違い(マッチタイプはマニュアルの設定)
オートターゲティングの4種類は、マッチタイプとは別の設定です。
公式ガイドによると、オートターゲティングには「ほぼ一致」「おおまか一致」「代替商品」「補完商品」の4種類があります。配信先を決めるのはAmazonで、判断材料は商品情報や過去の検索語句です。出品者はキーワードを指定しません。
紛らわしいのは「ほぼ一致」と「おおまか一致」です。名前は完全一致や部分一致に似ていますが、別物として扱ってください。マッチタイプはマニュアルのキーワードターゲティングで出品者が選ぶ設定です。オートは発掘のもう1つの入口として使い、集まった検索語句をマニュアルに移していきます。
商品ターゲティングにマッチタイプはない。確認すべきは「拡大された商品ターゲティング」
商品ターゲティングにはマッチタイプの概念がありません。
商品ターゲティングは、個別の商品やカテゴリーを指定して広告を出す設定です。公式ガイドでは、カテゴリーをブランド・価格帯・レビューの評価・プライム対象かどうかで絞り込めると案内されています。キーワードを使わないため、一致の範囲を決めるマッチタイプも存在しません。
代わりに確認したいのは、次の2点です。
- 拡大された商品ターゲティング:有効にすると、狙った商品に加えて代替商品や補完商品にも配信が広がります(出典:Amazon Ads「スポンサープロダクト広告が商品ターゲティングの拡大を開始」)。支援現場では、有効のまま配信されているアカウントをよく見かけます。私たちは意図的に使う場合を除き、原則として使っていません。
- 使いどころは「守りの広告」:自社の商品ページに自社の別商品を出す設定です。自社商品同士は関連性が高いため、CPCがかなり低く収まりやすく、1桁台の単価で配信できるケースもあります。連れてきた購入者を、ページ下部の関連商品枠から競合に逃さないための設定です。
ここまでが設定の全体像です。ここからは、キーワード側の3つのマッチタイプをどう使い分けるかに入ります。
部分一致・フレーズ一致・完全一致の使い分け。発掘・検証・刈り取りの役割と選び方

3つのマッチタイプは、どれが正解かではなく、キーワードの成熟度に応じて役割を分けて併用します。
新しい語句を見つける段階、売れるかを確かめる段階、売れると分かった語句に寄せる段階。この3段階に、部分一致・フレーズ一致・完全一致がそのまま対応します。以下、段階ごとに何をするかを見ていきます。
部分一致は新しい検索語句の発掘に使う。1語のつもりが100語以上に広がる点に注意
部分一致の役割は、自社が思いつかなかった検索語句を拾ってくることです。
公式ガイドでも、部分一致は語順を問わず、同義語や関連語まで含めて、より広範囲に広告が表示されると説明されています。
分かりやすい例が「靴 夏物」です。部分一致で登録すると「靴 冬物」のような、季節の違う掛け合わせにも配信が広がっていきます。1単語に出稿しているつもりが、実際には100語・200語に出稿している状態になるわけです。完全一致なら出るのはほぼその語句だけなので、同じ入札でも広告費の出方がまったく違います。これはAmazonが公開しているロジックではなく、私たちの支援現場での実感です。
対応は2つです。広げる設定とブレーキを、必ず一対で持ってください。
- 部分一致の入札を、3つの中で最も低くする
- 除外キーワードとセットで回す(使い分けは、このあとの除外の章で扱います)
フレーズ一致は語順を保ったまま周辺の語句を検証する使い方
フレーズ一致の役割は、語順が意味を持つキーワードで、前後に付く語を絞り込むことです。
公式ガイドでは、登録した語がすべて同じ順序で含まれる検索語句に表示されると定義されています。複数形も対象です。公式ブログでは、ロングテールのキーワードを狙うときに向いたマッチタイプとして案内されています。
実務で効くのは、用途・サイズ・対象者などの修飾語がどれだけ売れるかを確かめる場面です。「チーズケーキ 詰め合わせ」で登録すれば、前に「お取り寄せ」が付く語句にも、後ろに「5個」が付く語句にも配信されます。どの修飾語が購入まで届いているかは、検索用語レポート(検索語句ごとの広告成果)で分かります。ここで結果が出た語句が、次の完全一致の候補になります。
完全一致で売れた検索語句に予算を集中させる判断の目安
完全一致の役割は、購入実績が出た検索語句を取りこぼさないことです。
公式ガイドでは、登録した語と同じ単語が同じ順序で入力された検索語句に表示されると定義されています。3つの中で最も制限が厳しいぶん、公式ブログではコンバージョン率を高めたいときに向いたマッチタイプとして案内されています。
登録の目安は、検索用語レポートで購入が発生した語句かどうかです。売れた実績がある語句なら、入札を3つの中で最も高くして表示を取りにいきましょう。広告費を「広く薄く」から「狭く厚く」へ移していく作業が、刈り取りの実体です。
【判断基準】新しいキーワードをどのマッチタイプで登録するかを決める3つの問い
迷ったときは、次の3つの問いに順番に答えれば登録先が決まります。
- その語句は購入実績があるか。ある場合は完全一致に登録しましょう。無い場合は次の問いへ進みます。
- 語順を変えると意味が変わる語か。変わる場合はフレーズ一致にします。変わらない場合は部分一致にします。
- 広告費に余力があるか。余力が無い場合は部分一致を追加せず、完全一致とフレーズ一致に絞ります。
3つ目の問いだけは、語句の性質ではなく自社の懐事情で決まります。余力があるかどうかの判断基準は次の章で扱います。発掘を増やすほど広告費は増えるので、上限を決めずに部分一致を足さないでください。
自社のキーワードが、発掘と刈り取りのどちらに寄っているか分かりますか。
LINK株式会社は、Amazon広告のキーワード設計から商品ページまで横断して支援しています。
- 検索用語レポートの棚卸しと、マッチタイプ別のキーワードの仕分け
- 発掘・検証・刈り取りの役割で分けたキャンペーン構成の設計
- 広告と商品ページを合わせた、売上と利益の改善
売上向上実績100社以上、サービス満足度97%以上、ベストセラー1位多数獲得です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、自社のキーワードを発掘・検証・刈り取りのどこに置くかの考え方から一緒に整理します。
LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。
マッチタイプ別の入札額の決め方。完全一致を最も高くし、上限はTACOSで逆算する

入札は「どれを高くするか」と「どこまで上げてよいか」を分けて決めます。
順番は公式の推奨があるので迷いません。難しいのは上限のほうで、ここを決めずに運用すると広告費だけが伸びます。順番、上限、動かし方の3点を順に見ていきます。
入札の順番は、完全一致>フレーズ一致>部分一致が公式の推奨
公式ガイドは、完全一致で最も高く、フレーズ一致はより低く、部分一致は最も低く入札することを推奨しています。
理由は役割の違いにあります。完全一致は購入につながると分かっている語句なので、表示を取り切る価値があります。部分一致は当たりを探す段階なので、広く薄く拾えば十分です。入札差は、そのまま広告費の配分になります。
なお、入札戦略の選び方は、スポンサープロダクト広告全体の設計に関わる話です。入札戦略には「動的な入札 – アップとダウン」「動的な入札 – ダウンのみ」「固定入札額」があります。
※ 入札戦略と掲載枠の入札額調整から確認したい方は、「Amazon広告の入札戦略とは?ダウンのみ・アップとダウン・固定の選び方と掲載枠・入札額の決め方」もどうぞ。
入札の上限は、ACOSではなくTACOSから逆算する
入札の上限を決める指標は、ACOSではなくTACOSです。キーワード単位の上限CPCは目標ACOSから出し、その目標ACOSをTACOSの枠に収まるように決める、という順番です。
ACOSは広告経由の売上に対する広告費の比率で、TACOSと違って自然検索の売上を含みません。広告経由の数字だけで上限を決めると、自然検索の売上まで含めれば利益が出ている状態を壊してしまいます。私たちがお客様と握る指標も、TACOSだけです。
上限はフェーズで変え、その差をマッチタイプの配分に反映させましょう。
- 投資フェーズ(立ち上げやブランド構築):TACOSはおおむね20%程度まで踏み込み、発掘の部分一致を厚めに持つ
- 利益フェーズ(立ち上がって利益を残す段階):TACOSは10%前後に下げ、完全一致に寄せる
予算は固定額ではなく、売上に対する比率で握りましょう。
※ ACOSとTACOSの違いや計算式から確認したい方は、「AmazonのACOSとは?目安に業界平均が使えない理由と、自社の利益率からの決め方」もどうぞ。
入札は10〜20円単位で動かし、完全一致が部分一致を下回っていないかを確かめる
入札は10〜20円単位で小刻みに動かし、判断は1週間単位でまとめて行いましょう。日次の上下に反応して毎日いじると、何が効いたのか分からなくなります。
マッチタイプの運用で人の目が必要なのは、役割と入札の逆転です。自動入札やツールに任せている場合も、完全一致の入札が部分一致より低くなっていないかは確かめてください。逆転していれば、発掘に厚く払って刈り取りを取りこぼしている状態です。
※ CPCの上限の出し方と調整の手順は、「Amazon広告のCPC相場はいくら?推奨入札額の見方と上限クリック単価の逆算方法」で解説しています。
広告費をどこまでかけてよいか、社内で決め切れていませんか。
LINK株式会社は、原価構造から広告費の上限を設計し、日々の運用まで伴走します。
- 原価から逆算する、TACOSを軸にした広告費の上限の考え方
- フェーズに応じた、発掘と刈り取りの予算配分の見直し
- マッチタイプ別のCPC調整と、週次の効果検証
1年以上継続率90%以上、売上平均上昇率420%以上です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、自社の原価から見た入札の上限とマッチタイプ別の配分の考え方から一緒に整理します。
LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。
マッチタイプ別のキャンペーン構成と設定手順(オートから完全一致へ切り出す5ステップ)
入札差を正しく効かせるには、マッチタイプを混ぜずに成果を分けて見られる構成にしておく必要があります。
キーワードの集め方、分け方、切り出し方の順に組み立てます。ここが整っていないと、入札を変えても何が効いたのか読めません。
登録するキーワードは検索用語レポートとブランド分析から集める
第一の材料は検索用語レポートで、次がブランド分析で見られる、よく検索されている語句の一覧です。想像で作った語ではなく、購入者が実際に打ち込んだ語から拾ってください。
ブランド分析の検索頻度ランクも、登録先を考える材料になります。桁が小さいビッグワードは競合が多く、CPCが上がりやすいこともあります。5桁台のミドルキーワードは、フレーズ一致で周辺語を試す候補になります。
※ キーワードの探し方5つと、検索頻度ランクの読み方は、「Amazon広告のキーワードの選び方|探し方5つと、関連性・採算・検索ボリュームで決める優先順位」で解説しています。
マッチタイプごとにキャンペーンか広告グループを分ける理由
1つの広告グループに3つのマッチタイプを混ぜないでください。
混ぜると、レポート上でどのマッチタイプが広告費を使い、どれが売上を作ったのかが分かりません。入札も語句単位でしか動かせず、役割ごとの調整ができなくなります。最低限、発掘・検証・刈り取りの3つに分けておけば、予算配分の判断が数字でできます。
オートから切り出し、完全一致へ寄せる5ステップ

これから始める場合は、次の5ステップで組み立てましょう。
- 原価から広告費の上限を決める。TACOSの目標値を先に置きます。
- オートを1〜2週間回す。その期間の売上と広告費からTACOSを算出し、検索語句を集めます。
- 購入が出た語句を完全一致に登録する。まだ購入がなく周辺語を試したい語は、語順が意味を持つならフレーズ一致、持たないなら部分一致に入れます。
- 切り出した語句を元の側で除外する。オートと部分一致のキャンペーンに除外完全一致をかけ、同じ語句に二重で入札しない状態にします。
- 1〜2ヶ月かけて完全一致へ寄せる。効率の良い語句を刈り取り側に集め、部分一致は発掘の枠として残します。
ポイントは、ステップ4を飛ばさないことです。切り出しと除外はセットで初めて意味を持ちます。除外の種類と見直しの頻度は、このあとの章で扱います。
キャンペーンが増えすぎて、どこから触ればよいか分からなくなっていませんか。
LINK株式会社は、広告アカウントの構成を役割ベースで整理し直すところから支援します。
- キャンペーンと広告グループの棚卸しと、マッチタイプ別の再編
- 検索用語レポートとブランド分析を使ったキーワードの洗い出し
- 切り出しと除外を回すための、週次オペレーションの設計
売上向上実績100社以上、ベストセラー1位多数獲得です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、いまのキャンペーン構成でどの語句をどこへ切り出すかの考え方から一緒に整理します。
LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。
除外キーワードの選び方と使い分け。切り出した語句は発掘側で除外完全一致をかける
発掘の部分一致とオートは、除外をかけ続けて初めて広告費を守れます。5ステップのステップ4で触れた除外は、4つ目のマッチタイプではなく、発掘と検証の側にかけるブレーキです。
除外の種類は2つあり、マッチタイプの運用では次のように使い分けます。定義はAmazon Adsのターゲティングガイドによります(2026年9月27日確認)。
- 除外フレーズ一致:フレーズ全体か類似バリエーションを含む検索語句に広告を出さない。商品と用途が明らかに違う語を、まとめて止めるときに使う
- 除外完全一致:完全一致のフレーズか類似バリエーションを含む検索語句に広告を出さない。完全一致へ切り出した語句を、発掘側で止めるときに使う
見直しは週に1度、検索用語レポートで行いましょう。対象はオートだけでなく、マニュアルの部分一致とフレーズ一致も含みます。
※ 除外する語句の選び方と設定手順、除外してはいけない語句は、「Amazon広告の除外キーワードとは?広告費を削る選び方と設定手順、除外してはいけない語句」で解説しています。
マッチタイプ運用でよくある4つの失敗と改善策
ここまでの使い分け・入札・構成・除外のどこが崩れると失敗になるかを、原因と改善策まで対応づけて整理します。
失敗1 部分一致だけで回して広告費が膨らむ。除外と切り出しをセットにする
原因は、発掘のまま刈り取りに進んでいないことです。
部分一致は放っておけば配信範囲が広がり続けます。集めた語句を完全一致へ移す作業と、要らない語句を止める作業が止まると、広告費だけが伸びていきます。改善策は、5ステップのステップ3・4と週1回の除外を運用に戻すことです。発掘は「回しっぱなし」ではなく「回して、選んで、止める」までが一式です。
失敗2 完全一致だけに絞って新しい検索語句が入ってこない。部分一致を小さく残す
原因は、いま売れている語句が今後も売れ続けると考えてしまうことです。
同じ商品でも、刺さる入口のキーワードは季節で入れ替わります。日照や気温が購買行動に効く商材では特にはっきり出ます。私たちは主要キーワードを、商品単位ではなくニーズ単位で監視します。月次でボリューム推移を追い、下降した語句を守るより上昇した語句へ入札を付け替えます。
そのためには、新しい語句が入ってくる口を閉じてはいけません。改善策は、発掘用の部分一致を小さくても残しておくことです。広告費を増やす場面では、部分一致やフレーズ一致を追加してターゲティングを増やすのも手段の1つです。増やすときは数日で一気に、ただし数字を見ながら上げるのが私たちのやり方です。
失敗3 ACOSが悪い語句を止めて自然検索の売上まで落とす。TACOSで判断する
原因は、広告アカウントの中だけで判断していることです。ACOSが悪い語句を止めると、自然検索の売上まで落ちることがあります。判断はTACOSに切り替え、目標を超えたら1〜2ヶ月かけて徐々に抑えましょう。
失敗4 成果が悪い月に入札を一律で下げる。広告費の大きい順にCPCを下げる
原因は、影響の大小を無視して全体を同じだけ下げてしまうことです。
TACOSが目標を超えた月は、翌月の着地目標を先に決めてから手を打ちましょう。戻すレバーの最優先は、圧倒的にメインキーワードのCPC下げです。キャンペーンを広告費の消化が大きい順に並べ、影響度の大きいものから順にCPCを下げます。
入札戦略を「アップとダウン」にしているなら、「ダウンのみ」へ切り替えるのも広義のCPC下げに当たります。一律で下げると、検証中のフレーズ一致まで表示が減り、翌月の刈り取り候補が育ちません。
ここまでが4つの失敗です。この4つを潰してもなお効率が頭打ちなら、次の手は広告アカウントの外にあります。
4つの失敗を潰しても効率が頭打ちなら、商品ページのCVRを見直す
CVRが2倍になれば、同じ広告費で広告経由の売上も2倍になります。着手はCTR(クリック率)とCVRの両方に関わる商品画像からにしましょう。
※ 広告が効かない原因を表示・クリック・購入・利益の4段階で切り分ける方法は、「Amazon広告が効果ないときの原因は4段階で切り分ける|止める前に確認する判断基準と改善策」で解説しています。
広告を触っても効率が戻らない、という状態になっていませんか。
LINK株式会社は、広告アカウントと商品ページの両方を見て、原因の切り分けから支援します。
- マッチタイプと入札の見直しによる、広告側の改善
- メイン画像やレビューなど、CVRに効く商品ページの改善
- TACOSを軸にした、月次の着地目標と打ち手の設計
売上平均上昇率420%以上、立ち上げ3ヶ月で月商1,500万円突破の実績があります(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、マッチタイプの設定と商品ページのどちらから直すべきかの考え方から一緒に整理します。
LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。
Amazon広告のマッチタイプに関するよくある質問
- 完全一致で登録したのに、少し違う検索語句で広告が出るのはなぜですか?
完全一致は、複数形などの類似バリエーションも対象に含むためです。公式ガイドでは、同じ単語が同じ順序で入力された検索語句に表示され、複数形も含むと定義されています。
日本語の表記ゆれがどう扱われているかは、検索用語レポートで実際に出ている語句を確認してください。意図しない語句が出ていれば、除外完全一致で止めましょう。
- 同じキーワードを複数のマッチタイプで登録してもよいですか?
役割を分ける目的であれば登録して問題ありません。発掘用に部分一致、刈り取り用に完全一致、という持ち方は実務でよく使います。
ただし入札には差をつけ、完全一致へ切り出した語句は発掘側で除外完全一致をかけてください。二重に入札しない状態を保つことが、役割どおりに広告費を配るための前提です。
- 部分一致とオートターゲティングの違いは何ですか?
キーワードを出品者が決めるか、Amazonが決めるかの違いです。部分一致はマニュアルのキーワードターゲティングで、出品者が登録した語を起点に配信範囲が広がります。
オートターゲティングは、商品情報や過去の検索語句をもとにAmazon側が配信先を決めます。公式ガイドでは「ほぼ一致」「おおまか一致」「代替商品」「補完商品」の4種類が案内されています。名前は似ていますが、マッチタイプとは別の設定です。
- キーワードの語数や文字数に上限はありますか?
1つのキーワードにつき最大10語・80文字までです。公式ガイドに記載があり、使えるのは文字と数字とスペースのみとされています。大文字と小文字は区別されません(2026年9月27日確認)。
長い語句をそのまま登録するより、意味の単位で切って登録したほうが、レポートでの評価もしやすくなります。
- キーワードは何個くらい登録すればよいですか?
公式ブログでは、最低25語の登録が推奨されています。数を揃えること自体が目的ではありませんが、少なすぎると比較できるデータが集まりません。
最初から25語をひねり出す必要はありません。オートターゲティングを1〜2週間回し、検索用語レポートに出てきた語句から拾っていくのが現実的です。
- スポンサーブランド広告にもマッチタイプはありますか?
あります。部分一致・フレーズ一致・完全一致を組み合わせて使えます。Amazon Adsのスポンサーブランド広告ガイドでは、3つを組み合わせて25個以上のキーワードを含めることが推奨されています(2026年9月27日確認)。
運用の考え方としては、スポンサープロダクト広告とキーワードの設計を揃えて、露出面を漏れなく押さえるのが基本です。予算配分は、スポンサープロダクト広告が最も大きくなるのが一般的です。支援現場の実感では、スポンサーブランド広告と動画を合わせて2割程度という配分が多く見られます。
- マッチタイプの運用は社内と外注のどちらで回すべきですか?
週1回の除外と月次のTACOS確認を回せる体制があるかどうかで判断してください。マッチタイプの設定そのものは難しくありませんが、効くかどうかは継続できるかで決まります。
担当者が他業務と兼務していて週次の作業が止まりがちなら、外注も選択肢になります。判断材料として、Amazon広告運用代行の費用相場は?11社の料金比較と選び方7軸もあわせてご確認ください。
Amazon広告のマッチタイプは発掘・検証・刈り取りで使い分ける。設定から除外までのまとめ
Amazon広告のマッチタイプは、部分一致で発掘、フレーズ一致で検証、完全一致で刈り取りと役割を分けて併用します。入札は完全一致を最も高くし、上限はTACOSから逆算し、切り出した語句は発掘側で除外しましょう。
まずは検索用語レポートを開いて、購入が出ている語句が完全一致に入っているかを確認してください。
マッチタイプの使い分けが、自社の広告で機能しているか確かめたい方へ
LINK株式会社は、Amazon広告のキーワード設計から商品ページの改善まで一貫して支援しています。
- 発掘・検証・刈り取りの3役割で見た、広告アカウントの現状整理
- TACOSを軸にした広告費の上限設計と、入札配分の見直し
- 週1回の除外と月次の着地管理を回すための運用設計
売上向上実績100社以上、サービス満足度97%以上、1年以上継続率90%以上です(※お客様実績に基づく参考値)。無料相談にて、自社の広告アカウントでマッチタイプの使い分けが機能しているかの見方から一緒に整理します。
LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。
- 参照した一次情報・公式情報
- Amazon Ads「スポンサープロダクト広告のターゲティングに関するガイド」(3つのマッチタイプの定義、入札の推奨、キーワードの語数と文字数、除外キーワード2種、オートターゲティング4種、商品ターゲティング。2026年9月27日確認)
- Amazon Ads「キーワード戦略の開始および改善方法」(マッチタイプ別の向き不向き、キーワードの推奨登録数、検索用語レポートの活用。2026年9月27日確認)
- Amazon Ads「スポンサーブランド広告完全ガイド」(スポンサーブランド広告で3つのマッチタイプを組み合わせる推奨。2026年9月27日確認)
- 記事監修
- 公開日:2026年9月27日 / 最終更新日:2026年9月27日
- 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
- 本記事はAmazon Adsの公式情報、およびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。
▶ Amazon広告とは?種類別の効果と使い分け・費用の決め方
▶ Amazon スポンサープロダクト広告とは?売上最大化への7ステップ完全ガイド

