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Amazon広告のキーワードの選び方|探し方5つと、関連性・採算・検索ボリュームで決める優先順位【2026年最新版・元Amazon出身者監修】

2026 9/27
2026年9月27日 2026年9月27日

Amazon広告のキーワードの選び方。探し方5つと、関連性・採算・検索数で絞る順番を元Amazon出身者が解説。

「推奨キーワードをそのまま入れたら、広告費だけが増えてしまって……」
「ビッグワードとロングテール、どちらに出せばいいのか判断できない……」

元Amazon JapanでEC支援に携わってきた私、南雲が、Amazon広告のキーワードの選び方を解説します。結論は、候補をまず5つの方法で集めてから、関連性・採算・検索ボリュームの順に絞り込んでいくことです。推奨キーワードをそのまま全部登録すると、関連の薄い語句にまで広告費が流れてしまうからです。本記事ではキーワードの4種類と探し方5つ、選ぶ3基準、登録から入れ替えまでの5ステップを整理しました。よくある失敗4つと改善策まで読めば、広告に出すキーワードを社内で説明できる基準で決められるはずです。

この記事のまとめ

  • Amazon広告のキーワードは、指名・商品特定・カテゴリー・競合ブランドの4種類に分けて考えます。
  • 候補は推奨キーワードや検索用語レポート(広告が表示された実際の検索語句のレポート)など5つの方法で集めます。
  • 絞り込む順番は関連性 → 採算 → 検索ボリュームで、ビッグワードは最後に足します。
  • 評価はACOS(広告経由の売上に対する広告費の比率)で止めず、TACOSで判断しましょう。TACOSはアカウント全体の売上に対する広告費の比率です。

あわせて、関連する解説動画も公開しています。

競合に勝てるAmazon広告戦略TOP5
目次

Amazon広告のキーワードとは何か。選び方で成果が変わる理由と4つの種類

選び方で成果が変わるのは、キーワードが広告費の行き先を決める設定だからです。以下で、設定が決めていることと4つの種類を整理します。

Amazon広告のキーワードは「どの検索語句に商品を出すか」を決める設定【オートとの違い】

キーワードとは、どの検索語句に自社商品の広告を出すかを指定する設定です。

スポンサープロダクト広告には、オートターゲティングとマニュアルターゲティングがあります。オートは過去の検索語句と商品情報をもとに、Amazon側が配信先を決める方式です。公式ガイドでは「ほぼ一致」「おおまか一致」「代替商品」「補完商品」の4種類が示されています。マニュアルは、出稿先の検索語句を出品者が自分で指定します。

つまりキーワードの選び方が、広告費がどの検索語句に流れるかをそのまま決めます。選び始める前に、広告を出す商品の登録カテゴリーが適切かどうかも確認しておきましょう。理由は「基準1 関連性」で扱います。

キーワードは4種類。指名・商品特定・カテゴリー・競合ブランドの違い

広告に出すキーワードは、購入の近さで4種類に分けると判断しやすくなります。

キーワードの種類具体例(プロテインの場合)購入の近さ検索数とクリック単価
指名キーワード「(自社ブランド名) プロテイン」最も近い検索数は少なく、クリック単価は低くなりやすい
商品特定キーワード「プロテイン 女性 置き換え」近い検索数は少なめで、クリック単価は中程度
カテゴリーキーワード「プロテイン」「ホエイプロテイン」遠い検索数が大きく、クリック単価は上がりやすい
競合ブランドキーワード「(競合ブランド名) プロテイン」近いが、探している相手が違う検索数は相手の知名度次第で、クリック単価は高くなりやすい
表1 Amazon広告のキーワード4種類の違い

Amazon Adsの公式ガイドは、キーワードを5つに分けて説明しています。一般的、ロングテール、ブランド、ブランド以外、季節性の5つです。表1との対応は、一般的がカテゴリー、ロングテールが商品特定、ブランドが指名と競合ブランドになります。ブランド以外は、カテゴリーと商品特定をまとめた呼び方です。4種類それぞれの使いどころは、登録する順番の表で対応づけます。

季節で入れ替わるキーワードは、4種類とは別の「時間の軸」で見る

季節性は5つ目の種類ではなく、4種類のどれにも起きる時間の軸として扱います。

私たちが支援の現場で見ていて明確なのは、同じ商品でも刺さる入口のキーワードが季節で入れ替わることです。日照や気温が購買のきっかけになる商材ほど、この動きが大きく出ます。サングラス、季節家電、アウトドア用品などが代表例です。主要キーワードは商品単位ではなく「ニーズ単位」で検索数の推移を月次に追います。

季節を種類の1つにしてしまうと、4種類の分類も優先順位も崩れます。時間の軸として分けておけば、月次の見直しで入札を付け替えるだけで済みます。実際の付け替え方は「季節商材」の項目と「Step5」で扱います。

Amazon広告のキーワードの探し方5つ。無料の公式機能と有料ツールを比較

4種類が分かっても、候補が手元になければ選べません。探し方は「どこから入手するか」の分類なので、キーワードの4種類とは軸が違います。ここでは無料で使える方法4つと、有料ツール1つの計5つに分けて整理します。

探し方①広告管理画面の推奨キーワード【そのまま全部入れない理由】

推奨キーワードは、候補出しの起点として使います。

公式ガイドによると、推奨キーワードは過去に成果の良かったキーワードをもとに作られています。Amazon内の検索が売上につながる頻度も加味されています。手元に候補が1つもない状態を抜け出すには最短の方法です。ただし提示された語句をそのまま全部登録すると、関連の薄い語句にも広告費が流れます。推奨はあくまで候補で、採否は3つの基準で決めましょう。

探し方②オートの検索用語レポート【注文が出た語句を拾う確認手順】

5つの探し方のうち、注文につながった検索語句まで分かるのはこの方法だけです。

オートターゲティングを回すと、どの検索語句で表示・クリック・注文が起きたかがレポートに残ります。ここは商品特定キーワードが最も見つかる場所です。買い手が実際に打ち込んだ言葉なので、推測で作った候補より関連性の判定がしやすくなります。

なおAmazon Adsの解説記事では「検索ワードレポート」と書かれることもあり、指しているものは同じです。本記事では「検索用語レポート」に表記をそろえます。

探し方③ブランド分析の上位検索用語【検索頻度ランクで検索数を見る目安】

カテゴリーキーワードの検索数を比べるなら、ブランド分析のうち、検索語句を検索数順に並べたレポートが最も使えます。

ブランド分析では、検索語句ごとに検索頻度ランクが表示されます。私たちはこれを検索数の多い順の順位とみなし、桁で区切って読んでいます。3桁台が超ビッグワード、4桁台がビッグワード、5桁台がミドルキーワードです。これは支援現場での感覚的な目安であり、Amazonが公表している基準ではありません。それでも、候補を検索数の大小で並べ替えるには十分に役立ちます。

ブランド分析を使うには、Amazonブランド登録に加えて、出品用アカウントの紐づけと担当者の権限も必要です。

※使える条件と使い方はAmazonブランド分析とは?6レポートの読み方と使える権限の条件もどうぞ。

探し方④検索窓の候補・競合の商品名・レビュー【買い手の言い方を集める方法】

買い手が使う言い方は、管理画面の外にも落ちています。

Amazonの検索窓に商材名を入れると、続けて打たれやすい掛け合わせが候補として出ます。ここはカテゴリーキーワードの派生を拾うのに向きます。検索上位の競合商品名からは、商品特定キーワードと競合ブランドキーワードが取れます。自社と競合のレビューからは、買い手が悩みをどう言葉にしているかが拾えます。

探し方⑤有料ツール【ラッコキーワードとセラースプライトの使い方】

有料ツールは、候補の量と競合の状況をまとめて把握したいときに使います。

私たちが実際に課金して使っているのは、ラッコキーワード、セラースプライト、Nintの3つです。このうちNintは市場調査に用途が寄るため、広告のキーワード探しで使うのは前の2つになります。ラッコキーワードは掛け合わせ候補の洗い出しに、セラースプライトは競合商品の売上や検索語句の把握に向きます。無料の公式機能で足りているうちは、無理に増やす必要はありません。

セラースプライトは割引コード「AI4784」で30%OFFになります(セラースプライト公式サイト)。※本リンクはアフィリエイトリンクです。

【早見表】5つの探し方で見つかるキーワードの種類

5つの探し方は、得意な範囲と不得意な範囲が違います。どれか1つに絞るのではなく、足りない範囲を補う形で組み合わせます。

キーワードの探し方費用見つかりやすいもの見つかりにくいもの
①推奨キーワード無料カテゴリー、商品特定指名、競合ブランド
②オートの検索用語レポート無料(広告費は発生)商品特定、指名まだ出稿していない語句
③ブランド分析の上位検索用語無料(ブランド登録が必要)カテゴリー、競合ブランド検索数が小さい語句
④検索窓の候補・競合商品名・レビュー無料商品特定、競合ブランド検索数の大小の比較
⑤有料ツール有料カテゴリー、競合ブランド自社の注文実績
表2 5つの探し方の得意・不得意

整理すると、商品特定は②と④、カテゴリーの検索数の比較は③と⑤が中心になります。自社の注文実績が取れるのは②だけなので、オートを回さずに始めるのは遠回りです。

キーワードの候補は出せても、どれを残すかで止まっていませんか。

LINK株式会社では、検索用語レポートとブランド分析を見ながら、広告に出すキーワードの候補を整理しています。無料相談では、今の広告費がどの検索語句に流れているかの見方から一緒に整理します。

LINK株式会社は、元Amazon出身者が在籍するAmazon専門チームとして、100社以上の運用改善に伴走してきました。まずは無料相談で、貴社の状況と目指すゴールを伺ったうえで、運用代行によるご支援内容をご提案します。

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集めた候補から広告に出すキーワードを選ぶ3つの基準と、関連性・採算・検索ボリュームの順番

集めたキーワード候補を関連性・採算・検索ボリュームの順に絞り、指名から順に登録する流れ

候補は、増やそうと思えばいくらでも増えます。だからこそ関連性 → 採算 → 検索ボリュームの順で当てていきます。関連性がなければ、採算を計算する以前に売れないからです。採算が合わない語句は、検索数が多いほど赤字が大きくなります。

基準1【関連性】その検索語句に自社商品が答えになっているかで判断する

判定の問いは1つです。その語句で検索した人が自社の商品ページを見て、探していたものだと思うかどうか。

カテゴリー名そのものをキーワードにする場合は、商品の登録カテゴリーがその語句と合っている必要があります。関連が薄い語句を入れたときの対処は「失敗3」で扱います。

2021年ごろ、販売実績を積んだあとにカテゴリーを変更した商品がありました。変更前のカテゴリー名のキーワードで、自然検索の対象外になりました。テクニカルサポートに問い合わせても戻りませんでした。当時の挙動なので現在は変わっている可能性もあります。それでもカテゴリー名のキーワードを狙うなら、先に登録カテゴリーを確かめておきましょう。

基準2【採算】想定クリック単価が自社の広告費の上限に収まるかを確認する

広告費の上限は、金額ではなくTACOSで握ります。

私たちが目標として置くのはTACOSだけで、ROASや広告費の絶対額は握りません。支援現場での目安はTACOSでおおむね10〜20%程度です。食品のように原価が重い商材では、10%以下に抑えたい場面もあります。上限は自社の原価計算から出すもので、他社の数字をそのまま当てるものではありません。

※広告費の上限の置き方はAmazon広告のROASの目安は?カテゴリー別の相場と原価率からの逆算方法もどうぞ。

キーワード単位では、次の式で1クリックに払える上限を出します。

上限CPC(円)= 平均単価 × CVR × 目標ACOS

たとえば次の条件なら、上限CPCは60円です。

  • 平均単価:3,000円
  • CVR(見込み):10%
  • 目標ACOS:20%

推奨入札額がこの水準を大きく超える語句は、いったん後回しにしましょう。新商品の参入判断でも、想定クリック単価が高すぎて原価が合わない市場には入らない、というのが私たちの判断です。

目標ACOSは広告経由の売上に対する比率なので、アカウント全体の目標TACOSより高く置けます。上限CPCの出し方の詳細は、「Amazon広告のCPC相場はいくら?推奨入札額の見方と上限クリック単価の逆算方法」で解説しています。

基準3【検索ボリューム】ビッグワードを最後に足す理由

検索頻度ランク3桁台は超ビッグ、4桁台はビッグ。広告は商品名に入れる語と同じ5桁台のミドルまでを先に入れる目安

検索数の大きい語句は、最初ではなく最後に足します。

検索数が大きいほど、検索している人の目的の幅が広くなります。その分だけ関連性は下がりやすく、入札の競合も増えてクリック単価が上がりやすくなります。私たちは、商品名に入れたい語を検索頻度ランク5桁台のミドルキーワードまでと考えています。広告も、まずはこの5桁台までから入れましょう。3桁台と4桁台のビッグワードは、基準1と基準2を満たしたときだけ足します。

【優先順位表】4種類のキーワードを登録する順番とマッチタイプの目安

3つの基準を4種類に当てはめると、登録する順番が決まります。

キーワードの種類関連性と採算検索数登録する順番とマッチタイプの目安
指名キーワードともに最も高い少ない1番目。完全一致から入れる
商品特定キーワード関連性が高く、採算も合いやすい少なめ2番目。完全一致とフレーズ一致
カテゴリーキーワード関連性は中程度、採算は要確認多い3番目。ミドルを完全一致とフレーズ一致から。ビッグは採算を満たすときだけ
競合ブランドキーワード関連性は商材次第、採算は厳しめ相手の知名度次第4番目。完全一致で小さく試す
表3 4種類のキーワードを登録する順番

指名キーワードを1番目に置くのは、公式ガイドがブランド防御の考え方を示しているためです。自社ブランド名で検索した買い手の前に、同業他社の広告が出ている可能性があります。最も関連性が高く採算も合う枠を、他社に渡さないための出稿と考えてください。

マッチタイプは表3の目安どおりで構いません。公式ガイドは、3つのマッチタイプを異なる入札額でテストすることを勧めています。完全一致の入札を最も高く、部分一致を最も低く設定する形です。

関連性と採算のどちらで切るか、社内で判断が割れていませんか。

LINK株式会社では、原価から広告費の上限を置いたうえで、キーワードごとの採算の考え方を整理しています。無料相談では、1クリックに払える上限の出し方から一緒に整理します。

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事業フェーズと季節で変わるキーワードの選び方【立ち上げ期・利益確保期・季節商材】

立ち上げ期はカテゴリーのミドルまで広げ、利益確保期は指名と商品特定に寄せるキーワード配分の違い

3つの基準を当てる順番は、どの事業者でも変わりません。変わるのは「どこまで下の順位まで広げるか」です。その幅を決めるのが、事業フェーズと季節の2つです。

【立ち上げ期】投資期間を先に決めて、カテゴリーキーワードまで広げる判断

TACOSの上限を決める前に、投資する期間を決めます。

立ち上げから3ヶ月、あるいは半年といった期間を先に区切る設計を、私たちは勧めています。この期間は原価計算上トントン、多少の赤字も覚悟してTACOSを20%程度まで踏み込みます。期間を決めずに踏むと、投資が終わったのに赤字を出し続ける状態になります。

立ち上げ期は指名検索がまだ育っていません。そのため、オートと商品特定キーワードに加えて、カテゴリーキーワードのミドルまで広げて販売個数を積みます。広告費を増やすときは、数日で一気に上げます。手段はクリック単価を上げる、ターゲティングを増やす、キャンペーンや広告の種類を増やすの3つです。キーワードを足すのは、このうちの2つ目に当たります。

【利益確保期】指名と商品特定に寄せ、ビッグワードの入札を下げる

利益を残す段階に入ったら、TACOSは10%前後が目安になります。

粗利率が高い市場なら、5%から7%程度の低いレンジで運用する選択肢もあります。キーワードの配分は、関連性と採算が最も高い指名と商品特定に寄せます。そのうえで、カテゴリーのビッグワードは入札を下げるか、いったん外します。

月商300万〜1,000万円規模まで来て赤字を踏み続けるのは難しい、と私たちは考えています。フェーズが変わったら、TACOSの目安を切り替え、あわせてキーワード配分も見直しましょう。

【季節商材】検索数を月次で見て、伸びるキーワードへ入札を付け替える手順

下がっていくキーワードを守るより、上がってくるキーワードへ入札を付け替えるほうが伸びます。

季節商材では、主要キーワードをニーズ単位で並べ、検索数の推移を月次で確認しましょう。下降局面のキーワードに入札を積んでも、需要そのものが減っているので戻りません。上昇局面のキーワードへ予算を移すほうが、同じ広告費でも取れる注文が増えます。

広告で伸びた季節キーワードは、商品ページ側にも反映しましょう。商品名の末尾に季節の語を足すのは、検索数が上がり始めるおおむね1ヶ月前からが目安です。反映したあとは、狙ったキーワードが実際に残っているかを目視で確認してください。

商品名の大幅な変更は順位が急落するリスクがあります。末尾に足す程度に留めるのが安全です。

今が投資フェーズなのか、利益を残すフェーズなのか決まっていますか。

LINK株式会社では、フェーズごとのTACOSとキーワード配分をセットで設計しています。無料相談では、自社が今どのフェーズにいるかの見立て方から一緒に整理します。

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Amazon広告のキーワードを登録してから入れ替えるまでの手順【5ステップ】

上限を比率で決め、オートで集め、4種類に仕分けて登録し、20クリックで評価し、週次と月次で入れ替える5ステップ

ここまでの4種類・探し方・3基準を、時系列の運用に落とします。手順は一方向に進むものなので、表ではなく5つのステップで示します。1周回したら、Step5から再びStep3へ戻る形になります。

Step1 原価から広告費の上限(%)を決める

上限は金額ではなく比率で握ります。

固定金額で握ると、売上が伸びている月に上限で止まり、落ちた月にはTACOSが跳ね上がります。予算を比率で握る設定は、「Amazon広告のポートフォリオとは?予算上限3種類の違いと設定手順、成果が見える分け方」で解説しています。

Step2 オートを1〜2週間回して、検索用語を集める

マニュアルから始めず、まずオートで実際の検索語句を集めます。

公式ガイドも、判断を下す前に1〜2週間以上テストすることを勧めています。この期間の売上と広告費から、まずTACOSを出します。数字の土台がないまま入札を動かすと、良くなったのか悪くなったのかを判定できません。

Step3 検索用語を4種類に仕分け、優先順位の高い順にマニュアルへ登録する

集めた検索用語を4種類に仕分け、表3の順番で登録しましょう。

登録する数に決まった正解はありません。数をそろえることより、4種類に抜けがないかで判断してください。指名キーワードが1つも入っていない、商品特定キーワードが数語しかない、という偏りのほうが成果に効きます。マッチタイプは完全一致から始め、反応を見てフレーズ一致と部分一致に広げます。

Step4 20クリックを目安に評価し、CPCを10円・20円単位で調整する

評価は、クリックが貯まってから行います。

公式ガイドは、20回以上のクリックを獲得してからキーワードのパフォーマンスを判断することを勧めています。数クリックで止めると、たまたま売れなかっただけの語句を捨てることになります。調整はクリック単価を10円・20円という小さい単位で動かします。判断は1週間単位のまとまったスパンで行いましょう。

Step5 週1回の除外と、月1回のキーワード入れ替えを回す

週次は除外、月次は入れ替え。この2つを分けて回すと運用が安定します。

週1回は検索用語レポートを開き、購入につながらない語句を除外しましょう。対象はオートだけでなく、マニュアルの部分一致とフレーズ一致も含みます。除外の選び方と設定手順は、「Amazon広告の除外キーワードとは?広告費を削る選び方と設定手順、除外してはいけない語句」で解説しています。

月1回は、次の2つを行います。

  • オートで注文が出た新しい語句を、マニュアルへ切り出す
  • アカウント全体の売上と広告費を突き合わせて、TACOSを出す

目標20%に対して実績が22%なら、徐々に広告を抑えます。実績が10%なら余力があるということで、売り残している可能性を疑って踏み込みます。季節キーワードの付け替えも、この月次の見直しに合わせます。

週1回の除外と月1回の入れ替えが、社内で回っていますか。

LINK株式会社では、週次と月次の運用を分けて設計し、キーワードの追加と除外を継続しています。無料相談では、今の運用体制で回せる頻度の決め方から一緒に整理します。

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Amazon広告のキーワード選びでよくある失敗4つと改善策

よくある失敗は、原因の場所がそれぞれ違います。失敗1は採算と検索数の基準、失敗2は評価指標、失敗3は関連性の基準、失敗4は広告の外に対応します。自社がどれに当てはまるかを先に見分けてください。

失敗1 ビッグワードから入れて広告費だけが先に消える【採算の基準で順番を守る】

検索数の大きい語句から入れると、クリック単価の高さがそのまま広告費に出ます。

最初に入れるのは指名と商品特定で、カテゴリーのビッグワードは最後です。判定は基準2の上限CPCで行い、超える語句は後回しにします。先にCVRを上げてから戻ってくる、という順番でも構いません。

失敗2 ACOSが悪いキーワードを止めて自然検索の売上まで落とす【TACOSで判断する】

ACOSだけを見て広告を止めると、アカウント全体の売上を落とす判断になります。

ACOSは広告経由の売上だけを見た指標です。広告経由の売上が全体の4割なら、ACOSが50%でもTACOSは20%です。アカウント全体では、目安の10〜20%に収まっています。

広告には販売個数を伸ばして自然検索の売上を取る役割もあるため、止めると自然検索の売上まで連鎖的に下がります。TACOSが目安を超えたときの最優先は、止めることではなく、広告費の消化額が大きいメインキーワードのクリック単価を下げることです。1〜2ヶ月かけて、徐々にコントロールしましょう。

※ACOSの見方はAmazonのACOSとは?目安に業界平均が使えない理由と、自社の利益率からの決め方もどうぞ。

失敗3 関連の薄い語句に広がってクリックだけが増える【週1回の除外で止める】

部分一致は、1語のつもりが大量の掛け合わせに広がります。

たとえば「靴 夏物」を部分一致で設定すると、「靴 冬物」など別の掛け合わせにも配信されます。1単語のつもりが100〜200語程度に出稿している状態になります。商品ターゲティングも、拡大された商品ターゲティングを有効にしていると、代替商品や補完商品へ配信が広がります。広がった先は、Step5の週1回の除外で止めましょう。マッチタイプごとの使い分けは、「Amazon広告のマッチタイプとは?部分一致・フレーズ一致・完全一致の使い分けと入札・除外の決め方」で解説しています。

失敗4 キーワードを入れ替えても効率が上がらない【商品ページのCVRを見直す】

広告効率は、広告アカウントの外でも上がります。

まず売上をセッション、CVR、平均単価の3つに分解します。キーワードで動かせるのはセッションです。CVRが低いまま流入だけ増やしても、広告費だけが増えます。どちらが原因かを切り分けてから打ち手を選んでください。

たとえばCVRが2倍になれば、キーワードを1つも触らずに、同じ広告費で売上は2倍になります。

効率が頭打ちだと感じたら、メイン画像、商品紹介コンテンツ、レビューなど商品ページ側に目を向けましょう。CVRの改善は自然検索から来た買い手にも効くため、広告効率と自然検索の売上の両方が動きます。

※原因を表示・クリック・購入・利益の4段階で切り分ける方法は、「Amazon広告が効果ないときの原因は4段階で切り分ける|止める前に確認する判断基準と改善策」で解説しています。

キーワードを入れ替えても効率が上がらない状態が続いていませんか。

LINK株式会社では、広告アカウントと商品ページの両方を見て、どちらに原因があるかを切り分けています。無料相談では、セッションとCVRのどちらから手を付けるかの考え方を一緒に整理します。

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Amazon広告のキーワードの選び方に関するよくある質問

キーワードは最初にいくつ登録すればいいですか?

決まった正解の数はありません。数をそろえることより、指名・商品特定・カテゴリー・競合ブランドの4種類に抜けがないかで判断してください。

もう1つの判断材料は予算です。1つのキーワードを評価するには、20回以上のクリックが目安です。登録した語句すべてでその回数を貯められる予算かどうかを、先に確認してください。広く薄く配信して、どの語句も評価できない状態が最も避けたい形です。

自社のブランド名にも広告を出す必要はありますか?

優先順位は最も高く、1番目に入れる種類です。公式ガイドも、ブランド防御としての出稿を検討するよう示しています。同業他社が自社ブランドのキーワードに入札している可能性があるためです。

関連性が最も高くクリック単価も低くなりやすいため、採算も合いやすい枠です。なお、自社ページに来た買い手を守るのはキーワードではなく商品ターゲティングの役割になります。自社の商品ページに自社の別商品を出す設定は、関連性が高くクリック単価が非常に低くなりやすい「守りの広告」です。類似商品を複数持っている場合は検討してください。

競合のブランド名をキーワードにしてもいいですか?

4種類の中では最後の順位で、関連性と採算の両方を満たすときだけ入れます。相手のブランドを指名して検索している買い手なので、自社商品が答えになりにくい場合が多くあります。

入れる場合は完全一致で小さく試し、20クリックを目安に採算を確認してください。なお商標に関わる規約は変わる可能性があるため、出稿前にAmazon Adsの公式ポリシーで確認することをおすすめします。

推奨入札額はそのまま使ってもいいですか?

起点としては有効ですが、そのまま採用する数字ではありません。Amazon Adsのヘルプによると、推奨入札額は過去7日間に表示された類似の広告の入札額から計算されます。自社の原価や利益率は含まれていません。

判断は、平均単価とCVRから出した上限CPCと比べて行います。推奨入札額が上限CPCを大きく超える語句は、後回しにするか完全一致で小さく試す形にしてください。

商品名に入っていない語句でも広告は出せますか?

マニュアルターゲティングで指定すること自体はできます。ただし商品ページにその語句の要素がないと、クリックされても購入につながりにくくなります。

広告で売れた語句が見つかったら、商品名や商品のハイライトにも反映してください。反映したあとは、狙ったキーワードが実際に残っているかを目視で確認しましょう。なお商品名の大幅な変更は順位が急落するリスクがあるため、末尾に足す程度に留めるのが安全です。

スポンサーブランド広告のキーワードも同じ選び方でいいですか?

3つの基準の当て方は同じで構いません。広告にはスポンサープロダクト、スポンサーブランド、スポンサーブランド動画、スポンサーディスプレイの4メニューがあります。キーワードを指定するメニューなら、選定の考え方は共通です。

違いが出るのは、どの面にどれだけ予算を配るかです。効率の出る面は商材によって変わります。出していない面を洗い出し、埋めていく意識で運用しましょう。

広告の自動化ツールやAIにキーワード選定を任せてもいいですか?

私たちの支援現場では、成果が出ているという報告は現時点では限定的です。特定のツールを否定する趣旨ではなく、導入前に自社の課題と合うかを検証してほしい、という意味です。

検証の観点は3つあります。自社の原価から出した広告費の上限を設定できるか、週次の除外を自動化できるか、判断の根拠を後から説明できるか。この3つが確認できないまま任せると、数字が動いた理由を社内で説明できなくなります。

キーワード選びは社内で続けるべきか、運用代行に任せるべきか?

判断材料は2つあります。週1回の除外と月1回の入れ替えを回せる時間があるか。もう1つは、TACOSを判断できる数字が手元にあるかどうかです。

この2つがそろっているなら、社内運用で問題ありません。どちらかが欠けている場合は、外部の手を借りる選択肢も検討しましょう。判断の前に、自社の広告費の上限を比率で決めておくと、依頼先との合意もつくりやすくなります。

まとめ:Amazon広告のキーワードは5つの方法で集め、3つの基準で選び、週次と月次で入れ替える

Amazon広告のキーワードは、5つの方法で候補を集め、関連性・採算・検索ボリュームの順で絞り込みます。そのうえで、週次の除外と月次の入れ替えで育てます。評価はACOSで止めず、アカウント全体のTACOSで判断しましょう。

最初の一歩は、原価から広告費の上限を決め、オートを1〜2週間回して検索用語レポートを開くことです。そこに並んだ語句を4種類に仕分けるところから、自社の基準づくりが始まります。

広告に出すキーワードを、社内で説明できる基準で決めたい方へ

LINK株式会社は、Amazonを中心としたEC事業の運用代行とコンサルティングを行っています。キーワードの選定だけでなく、原価からの広告費設計、商品ページのCVR改善までを横断して確認します。無料相談では、今の広告費がどこに流れているかの読み解き方から一緒に整理します。

ベストセラー1位多数獲得、売上向上実績100社以上、サービス満足度97%以上(※お客様実績に基づく参考値)。

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参照した一次情報・公式情報
  • Amazon Ads「キーワード戦略の始め方と改善方法」(キーワードの探し方)
  • Amazon Ads「キーワードターゲティング」(キーワードの種類の分類)
  • Amazon Ads「スポンサープロダクト広告のターゲティング」(推奨キーワード、マッチタイプ、20クリックでの評価、ブランド防御)
  • Amazon Adsサポートセンター「入札を理解する」(推奨入札額の計算方法)
  • Amazon Ads「スポンサープロダクト広告のベストプラクティス」(オートターゲティングの4種類)
記事監修
  • 公開日:2026年9月27日 / 最終更新日:2026年9月27日
  • 監修:南雲 宏樹(LINK株式会社 代表取締役 / 元Amazon Japan)
  • 本記事はAmazon Ads公式情報、およびLINK株式会社の支援実績データを基に作成しました。

▶ Amazon広告とは?種類別の効果と使い分け・費用の決め方

▶ Amazon スポンサープロダクト広告とは?売上最大化への7ステップ完全ガイド

▶ AmazonのACOSとは?目安に業界平均が使えない理由と、自社の利益率からの決め方

▶ Amazon広告運用代行の費用相場は?11社の料金比較と選び方7軸

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